カテゴリ:母・妻・女・私
幼稚園の父母会で
子育てに関する講演会があった。 実はこういう講演会が苦手な私。 だって理想論とか模範論とか並べ立てられて 現実とのギャップに直面させられるだけなんだもの。 だけど今回はなんとも心に響き しっとりと心に落ちたお話でした。 それは喜寿を迎えた講師の方の 穏やかで爽やかな生き方に 触れることができたからかもしれない。 そして最後の詩の朗読にそれが ぎゅっと詰まって聴こえたからかもしれない。 教会の礼拝堂で 幼稚園の方々のみならず 先生を慕ってお迎えされた皆さんのお心に 静かに低く響き渡った詩は こんな詩でした。 「祝婚歌」 吉野 弘 二人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい 立派すぎないほうがいい 立派すぎることは 長持ちしないことだと 気付いてているほうがいい 完璧をめざさないほうがいい 完璧なんて不自然なことだと うそぶいているほうがいい 二人のうち どちらかが ふざけているほうがいい ずっこけているほうがいい 互いに非難することがあっても 非難できる資格が自分にあったかどうか あとで疑わしくなるほうがいい 正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい 正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと 気づいているほうがいい 立派でありたいとか 正しくありたいとかいう 無理な緊張には色目を使わず ゆったりゆたかに 光を浴びているほうがいい 健康で風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに ふと胸が熱くなる そんな日があってもいい そしてなぜ 胸が熱くなるのか 黙っていてもふたりには わかるのであってほしい こちらの詩集にも収められているようです。 吉野弘「二人が睦まじくいるためには」 そして しっとりと家に帰ったのですが やはり夕方には子どもたちに吠えていた母でした。 それから 小三郎が帰ってきて 一緒にこの詩を読んで お互いに黙り込んで・・・ 一体何を考えてるか全くわからない妻でした。 そんでもって 夜中に起きてられずに見逃して続けていた デスパレートな妻たちの行方が知りたくて DVDをレンタルして フーバーさんが殺された意味がわかって ほっとして眠りにつけた凡人でした。 おっと、もう仕事にいかなければ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月22日 11時06分58秒
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