カテゴリ:住
幼稚園の行事に参加しての帰り道、
近所で塀の横に座り込む老女発見! 「座ってんのかな?いや違ったらやばし」と 一声かけさせていただきました。 やっぱり座って休んでらしたんですけど 一声かけた私はすっきりしました。 その方 いつも近所をお散歩されている方で 私もよく会うので挨拶している方。 お散歩してると途中で疲れるので 塀のふちに座って休んでたんだって。 いつもそうやって休んでいるのだって。 社会福祉士の友が自分ちの前に ベンチを作るって言ってた話を思い出して ここにもあったらいいのになと思いました。 公園のベンチまでちと遠いからね。 住宅街には木の切り株もないしね。 で、よくあることなんだけど 声をかけたがゆえに身の上話をお聞きすることになった。 いや、私は声をかけられても 身の上話をきくことが多い気がする。 その方、いつも手を合わせて 「幸せです、ありがとう」というのが口癖。 (お仏壇の長谷川とは関係なし) たいがい、うちの子供たちをみて 「なんてかわいい子、幸せです、ありがとう」なんだが 今日はりんりんも見えないところにいたため そのセリフはなかった。 だからか、身の上話からその「幸せ」の意味を教えてくれた。 戦前、戦後と大変な思いをして生きてきた。 軍服を作って送り出した軍人さんは帰ってこず 男がいないから畑仕事もなんでもやった。 夫は生真面目で面白みのないお役人、 定年して家を建ててくれてここに住んでいる。 その夫も亡くなった。 夫が天国から年金を送ってくれるお陰で 90を越えた今も幸せに暮らしている。 仏壇の夫には毎日ありがとうと手を合わせている。 つまらない夫だと思ったけど今は彼に感謝している。 毎日平々凡々に贅沢もなく困ることもなく生活している。 ・・・とまあ、そういう訳で 「毎日幸せ」なんだそうです。 夫を亡くした妻のこういう話、他でも聴いたことがあるが やっぱりこれって本音なのかなぁ。 さて、夕方、子どもたちが 「今日ねー、おばあちゃんに話しかけられた」って言い出した。 「いつもありがとうっていうおばあちゃん」というので同じ方だ。 たんたんと孫三郎と二人で近所を歩いていたら声をかけられたとか。 「でねー、兄弟げんかは本当のけんかじゃないって言ってた」 話の内容は彼らの説明ではわかりかねたが どうやら「仲良くしなさいね」ということだったらしい。 私がいくら言ってもきかない二人が にこにこして、おばあちゃんの話を反復するのを見て 「おばあちゃんありがとう!!」と思ったのであります。 「兄弟なかよく。夫婦はいかに?!」 おばあちゃんの経験から出る深いお言葉、聴きたくなったのであります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年09月12日 04時23分42秒
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