もててるのだかなんなのだか
子どもたちが幼稚園や学校から帰ってくるとそれから寝付くまでは戦場と化す我が家。お布団にはいる位には静かになるといいなと思うけれどそこで大抵最後の一戦が繰り広げられる。ずばりどの並び順で寝るか・・・ちょいと前までは上の子二人は子ども部屋で二人で寝るのを楽しんでいたのにいつの間にか6畳和室に戻ってきてしまった。なのでそこで5人で寝ている。そして誰が誰の隣になるかが大いなる問題となってしまったのだ。嬉し悲しや「お母さんの隣」は当然に争いの火種。お母さんはりんりんに添い乳をしなければならぬので一人分しか空きはない。3人いると誰か一人はお母さんの隣からあぶれてしまうのだ。たんたんと孫三郎は毎度毎度その場所を争うことになりじゃんけん(さんまだったりごまだったり)や早いもの勝ちや交渉となる。じゃんけんは比較的スムーズ。だけど負けたほうは納得がいかずに大抵次の手を考える。そして、早いもの勝ち合戦がはじまる。枕を抱えて部屋まで走りこむ、着替えの用意を手に布団に滑り込む、じゃれあった末に枕を置いて無理やり場所を陣取る・・・これはかなり体力戦。それで火種が残ると交渉に入る。「譲ってくれたらシールあげる」とか「今日と明日で交替にする」とか。これはかなり頭脳戦。本格的な喧嘩にならなければ黙って行方を見守っている。しかし大抵、一喝しなければならなくて「なんで朝から晩までおかーさんは怒ってなくちゃいけないの!!!」となるので一日の最後まで第一線にある。そんなにお母さんは毎晩振り回されているというのにお母さんは「しずくちゃんのシール」にあっさり負けるときもある。お母さんの隣の争いがりんりんの隣の争いに変わっていたこともある。そして喧嘩を含めて3セットでやっとケリがついてほっとした瞬間にたんたんが「あー、なんか座って寝たくなっちゃったなー」といってタンスに背を預けて「面白いから孫三郎もやんなーい?」「いーよー」であっさり二人とも布団を離れて訳のわからない「座り寝」に転向されてしまったこともある。まったくもーーおかーさんは何なのよーーだけどなんかおかしくなっちゃってみんなが眠りについてから笑っちゃうのです。