2006年07月の記事一覧 | ちくでん村　mugibatake専用別館 - 楽天ブログ

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2006年07月の記事

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あーん、また潰れたよう！

　またまたASUS機械が潰れた。メモリチェックは問題ないし、lilo上でヂュアルブートのwindowsも、フロッピー起動にしてあったlinuxも連れ落ち、biosもフリーズする始末なので、今回はどうやらbiosかマザーボードそのものが原因。ウイルスのチェックにはひっかからなかったし、たぶんウイルスではないと思う。　事前の兆候といえば、時々メモリ不足が起きてハングアップしていたこと。biosの設定が２０００年に戻ることも時々あった。このさい買い換えるかどうするか悩み中。金もないので、stand_alone機械にしてあるvio rxをネット用に徹底改造するしかないのだろうか。修理に出しても、たぶんマザーボードの総入れ替えとなるだろう。　そんなわけで、ここしばらく日記の記述が数日前のものだったり、一日二日飛んだり、かなりいいかげんな日記になると思われます。ご容赦。

2006年07月31日

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農園通信15

　実践を通じて、一部始終を書き散らかしている。いずれ０から始める菜園記というのにまとめてやろうという魂胆だが、続くかどうかも疑問。もうばててきた。　やはり入り口が最も難関であるというのは、どの世界でも同じようだ。決済は終わったが、司法書士からまだ登記の確認がこない。二重登記とか、転売とか勝手にされていないかどうか不安になってくる。最近は権利書というものがなくなったようで、登記所のわけのわかんない案内書を読んでも、結局わかんなかった。登記の権利者に認証用の登記コードを教えるということのようだが。　入り口はまだ序の口の段階である。　まず土地の手当て、これは金次第でいい物件にめぐり合えるだろうが、なるべく金を使わないでおこうとすると、実に大変である。小生が狙ったのは開発が頓挫した都市近郊の荒れた里山である。最初から土日しか行かないつもりで、ど田舎を狙ったら、もっと安く良い物件があるかもしれない。但し安い物件というのは、必ずややこしい危険な物件なのである。金があれば、ややこしくない物件の方がいいに決まっている。　　次に必要なのは土木工事や水道工事、大工仕事、左官仕事、菜園の基礎造りとなる作業類である。園芸とは無縁に見えるこの作業を全部終えないと、大地とはめぐり合えない。　この煩雑さや面倒くささ、資金の流出を食い止めて、初めて菜園とめぐり合えるわけである。その頃には疲れ果てて嫌になっている可能性もある。　今やっている段取りは、水道を確保すべく簡易水道を管理している自治会への参加と経費負担、水道業者との立会い依頼、工事計画と発注、排水確保の工事、日照確保のための隣接地同意と伐採依頼などである。ここで嫌になっていたらどうしようもないのだが、業者のノリが悪いと嫌になってくる。南園はややこしい経過のある土地なので、不動産業者もそうだったが、水道業者の商売気が更に、いまいちなのだ。　水の確保と排水の確保、日照通風の確保が出来たら、次に畑地土の確保が要る。地面を掘り返すだけでは菜園は出来ない。荒れた山林を切り開いた土地を農地に変えるには、土作りという気の遠くなるような作業が待っている。始めたものだから仕方が無いので、構想ばかり膨らませて現実を耐えていくとしよう。　一昨日は便利そうな作業台（約３千円）を組み立て、バイス（千円ちょっと）を設置して防腐加工材（７８０円）をノコギリで切り取り、ネットで入手した千円ちょっとのルーターで端処理をして補強材を作った。門扉本体は千円のラテイスをそのまま代用する。ヒンジ（ツボと一緒で４８０円）も打ち込めることを確認した。次は門扉取り付けのための計測を綿密にやらねばならない。ヒジツボがコンクリに打ち込めなかったら、ワク杭を別に埋めねばならない。遊びの強み、どうにかなるだろ。株は反騰の気配、買い場か？肝心の金が無い。

2006年07月29日

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農園通信　土壌改良剤類検討

　南園の草はてごわそうなので、とっつき易そうな北園の方から、かかる予定。　まず草を枯らせて枯れた草を刈る。刈った草は次回の堆肥の原料となるので西の端にでも穴を掘って埋めていく。それから全域の荒起こし。部分的には何度も耕す必要のある場所もありそうだ。根っこを集めて埋めて、将来の堆肥処理。　次に必要なのが石ころ拾いである。石ふるいの道具なんぞを使っていたら日が暮れる。少しずつ端から処理していくしかないだろう。根菜さえあきらねるなら、石があっても畝立てはできる。集めた石ころを搬出するのに一輪車がいるだろう。　それから土壌改良用の堆肥、牛糞、鶏糞、苦土石灰、手に入るならくんたんや骨粉なども入れたい。バークが20ｌで２９８円。これがどれほど必要だろうか。１ｍ２に１袋として、畝たて予定地当座160ｍ２、ざっと160袋要る。牛糞が40ｌで399円と安いので、こちらを多用することになるだろう。以前、自宅で馬糞を使ったのだが、あれはべちゃべちゃと汚くて駄目だった。やはり乾燥牛糞がいい。トラック単位で堆肥センターから直接買う方法も考えてみよう。リンサン補給のために、臭いけど鶏糞も入れねばなるまい。都会地ではないので苦情は出ないだろう。以前自宅で5袋ほど入れただけで、数日臭くてたまらなかった。都会地では、はっきり言って鶏糞多用は無理。　北園第１次投入予定　バーク堆肥　30袋　牛糞堆肥　50袋　鶏糞堆肥　20袋　苦土石灰　20袋　化成肥料20袋　高くつきすぎる。山で腐葉土でも盗んでこようかしらん。

2006年07月28日

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農園通信１4 ゼネラルコレクターの構想2

　（ハーブガーデン）　これは日当たり抜群の水はけよい土地で可能な英国風ガーデンである。寒冷地や高冷地が適しており、温暖な関西の平地では必ずしも条件は良くない。特に欠かせない香りの良いタイプのラベンダーなどは、息も絶え絶えとなるのが普通。ちょっと日当たりが悪いとタイム類は消える。セージ類やバジルの仲間で誤魔化すしかないだろう。今のところ専用用地は確保できない見込みが高い。　（ボーダーガーデン）　南園を買うことを決めた日、夢でうなされた。というのも、我が家のボ－ダ－は２ｍちょっとしかない。それが、南園だと20ｍ、北園だと30ｍ可能である。北園は野菜畑にするつもりなので無理だし、南園も温室用地として検討しているので実際のところ実現するかどうかは微妙。ただ心情的には、例え幅が50センチメ－トルしか取れなくても作ってみたい、憧れのガ－デンなのである。　（路地）　路地というのは伝統的な茶庭のことである。南園の東の一角に、日当たりのよくない地域が出来るので、ここを路地に仕立てて見たい。もともと、路地風だったようである。紅葉のもみじや、つばき、榊、しきびの生垣などで仕上げてみたい。　（サンクンガーデン）　南園の北東に位置する、敷地より一段と二段低くなった、二つの掘り込みガレージの上が、この領域となる。いずれ詳細計画を立てて仕上げてみたい。閉鎖されたシ－クレットガ－デンとなるので、パチオに飾る鉢花や露天バ－カウンタの製作などが課題。照明やラチスや床材に凝っても、おもしろそうだ。もっかのところは、屋根に溜まった水をどうするかが直面する問題。　　（プロムナードガーデン）　南園の北東に位置する広大な日当たりのいい領域である。高低差のある区域である。かっこよい名前を付けたが、実際には、すぐにポット置き場になって埋まってしまうだろう。それでも計画だけは自由だ。キングサリのトレリスやバラのアーチが脳裏に浮かぶ。本当に出来れば素晴らしいんだが。　（デスプレイガーデン）　北園の入り口付近にベンチを置いて、小さなウエルカムガーデンにしようと考えている。未知の来客に微笑みかける庭である。猪やサルはミミズや果物は食うが、花は食わないはず。その分、フェンスで囲う領域が少なくて済む。このガーデンを真っ先に作りたい。将来はトレリスなども考えているが、来春にはとりあえず、出来そこないの花壇だけはお目にかけることが出来るようにしたい。北園入り口。正面の大木は伐採予定。この奥の上に南園がある。

2006年07月27日

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農園通信１3　ゼネラルコレクターの構想1

　あれもこれも、どれもみんな、およそすべてというのが、切手界では、かの有名なフェラーリ伯爵に代表されるゼネラルコレクターである。　園芸でこれをやるのも、金と暇が必要である。そこで特徴を絞って、いくつかのパターンを考えた。いずれこれに細々と取り組んでみたいと思ってきたものである。　（洋ランと熱帯植物の極小ジャングル。）　これは小さな猫の額温室で、なんとか実現している。ブーゲンベリアやツンベルギア、アンスリウム、オンシやデンドロの類なら、年がら年中咲いているようになった。葉もののアロカシア・アマゾニカも、先日やっと休眠から蘇りつつある。雨季と乾期を作り出さないと、いつしか消えていくものが多い。　（ロックガーデン）　家を建てた時、小さな築山を作って蛇紋岩と岩と山砂で高価な山野草をあたりかまわず植え散らし、取り組んだものだ。だが、あれが出来ればこちらが枯れるで、いつしか全域をタツナミソウが占領し、今は荒れ果ててミゾソバまでが生えている。これは日当たり抜群の場所でないと、はっきりいって難しい。暑い平地では無理かもしれないあきらめの庭。　（サボテン園）　子供の頃、日当たりのそれほどよくない砂場（猫のトイレを兼ねていた）でこれをやり、結構いろいろ出来ていた。今、我が家にあるサボテンは月下美人と青王丸くらいしかないが、二年前にアデニュームを手に入れてから、これの花期の豪華さにうなっている。日当たり抜群の乾燥地が確保できれば、小さな砂場を作って手がけてみたい。　（樹林下の明るい日陰地１）　今後取り組んで見たいのがこれ。水辺の九輪草からトリリウム、シャクナゲ、カラマツやイカリソウ、えびねの仲間と、実に広範囲の植物相をカバーできる園芸環境の分野である。ストレプトカーパスやツユクサの類も、この系統の環境を好む仲間である。この仲間は鉢物園芸として、今後も園芸品種の主力となっていくだろう。これを庭の環境として作り上げてみたい。南園の南端にいずれトレリスを設置して、このテ－マで領域を作ってみたい。　（水生園）　狭い庭ではどうしようもなかったのが、これである。水田でも手に入らない限りハスはやりたくないが、小さなスイレンやオモダカ、クワイなどは作ってみたい。パコパもアマゾンソードも、アヌビアスも、クリプトコリネも、実は休耕田で転作がてらにやれるんではと考えてきた。無理なんだろうか？水田を借りてやってみたいものである。　（樹林下の明るい日陰地２）　鑑賞園芸の世界とちょっと違う、今ひとつの園芸の世界がある。それは山草を育てて収穫を期待する園芸である。農家の庭先で、住宅地の裏庭で、昔からの伝統がある、れっきとした園芸の分野である。　作物としては、フキ、ワラビ、ぜんまい、ウルイ、トトキ、アシタバ、チョウセンニンジン、ギョウジャニンニクなど。タラの芽やサンショウ、朴葉なども、木だが、この分野の作物だろう。ついでにヤマイモやホップもこの分野に投げ込んで、北園の山林に接した領域で、これから本格的に取り組んでみたい。北園風景２　右手の木を伐採して日照確保予定。

2006年07月26日

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農園通信１2　構想は自由

　我が家で唯一大きく育っていた自宅の正面の赤バラが枯れた。　前の年に二階にまで達するほど大きくして窓辺で咲かせたのが、いけなかったようである。隣接していじけていたデラウエア（ブドウ）に負けたという可能性もある。今年は玄関先で、そのブドウの方が、たくさん実っている。但しジベレリン処理しなかったので、たぶん種ばかりのぶどう。　ブドウは昔から憧れの作物であったが、雨の多いこの近隣では、まともに出来ないこともはっきりしている。　ブドウ同様、これまで、まともに作れていないのは同じであるが、北園にささやかなバラの前庭を作って見たい。子供の頃、四季咲き中輪のフロリバンダローズは良く咲いたが、大輪系のブル－ム－ンというのは、まともに咲かなかった記憶がある。　バラばかりではかえって殺風景なので、クレマチスを混ぜて、野菜畑を囲う殺風景なフェンス（当初は木杭に有刺鉄線と網の予定）を隠し、これまで作る機会がなかった大型植物を中心に、うずたかく盛り上げてみたい。　ベンチや飾りのタワーなども置きたい。小さなパーゴラが設置できれば最高だろう。　今利用を考えている植物は、千鳥草にタチアオイ（ホリホック）、大輪のダリア、アルストロメリア、ジギタリスにグラジオラス、メド－セ－ジに葉ケイトウ、それからイキシャやモナルダ、アガパンサスなどの背の高いものである。背の低いビオラやワスレナグサ、マツバボタンやハナスベリヒユなどと組み合わせて、冬から春まで長期に楽しめるものにしたい。現在の北園風景。　二十円ほど欲張ったばかりに、キャビンを売り損ねた。次のチャンスはいつのことか。

2006年07月25日

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農園通信１１

　今日、北園の決済が終わった。雑種地で評価額は限りなく只に近いのに、評価額の高価な宅地の南園より高くついた。所有者の希望売値は、はるかに高い。日当たりも良くないので、両園の中間にある他人様山林斜面の木を伐採してもらう予定。これも購入の条件である。膨大な雑木のハギレが出る予定で、普通は捨て場に苦労する代物だが、これも使い方次第で遊びの材料となる。いずれチェーンソーも使い方を覚えねばならない。シイタケ栽培の可能な雑木ならいいんだが。　ついでに昨日買いそびれた枯れ葉剤専用の噴霧器タンクを買ってきた。農薬散布もこれでやってしまおうという魂胆。無農薬栽培など、もとより出来るとは考えていない。有機無農薬栽培野菜に、虫食いの穴が無い代物など、詐欺農業ですと言っているみたいなもの。　掘り起こした跡の石ころ除去用のふるいは、丸い大きいのを買ってしまった後で、箱型の取っ手がついた便利そうなやつを見つけた。後の祭り。　雑種地はどでかい土留めコンクリが入っていて、切り盛り半々と予想される。へんなものは埋まっていないだろうと思うが、石ころはすごい量だ。もしかしたら、石ころを除去するだけで何週間もかかるかもしれない。そうなったら、当初は大根とかにんじん、じゃがいもとかはあきらめるしかないだろう。まだまだ畝たてまで何週間かかるのかもわからないのに、特売品のエシャロットやワケギ、ラッキョ、アサツキを買ってしまった。これから安い種を捜そう。

2006年07月24日

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農園通信10　草刈機を購入

　今日は安い組み立て作業台と材料を押さえるバイス、鍬の柄だけ、門扉の補強材となる加工板、小さなヒンジとヒジツボ、それから本格的な草刈り機を買ってきた。うろうろしすぎて、見事に噴霧器を忘れてしまった。まあなんとか動いてるんだからという無意識が働いていたかもしれない。ついでにこううん機のカタログをもらって、買うとき現地指導してもらえるよう、段取りも尋ねてきた。最近、小生のような、小規模菜園を始めようという、ど素人が増えているようである。こううん機が売れているようだ。ちなみに最近の農家は、皆さんトラクターや万能管理機を大型にすることに、血道をあげておられる。こううん機というのは、ど素人用になったのである。　簡易水道の管理組合長とも会って、こちらの段取りもしてきた。水が無ければ雨水に頼るしかないし、それでは露天スナックは開業できない。水道メ－タ－も埋まってしまっていて、おまけに古いようだ。とっかえるしかないようである。また金が出て行く。　実はアルミのグレーチングベンチとかコンクリのU字溝１ｍ、１２０７円、フタ５６７円、とか、材料類を見てきたのだが、やはりアルミは高い。ほかには安そうな杭が１本298円、有刺鉄線が100ｍで1785円、コンクリを薄く張って駐車場の基礎を固めるのに使えそうなメッシュの鉄筋が特売の548円。これは安くて、ほかにもいろいろ使い道がありそうである。アルミのグレーチングの代わりに使えんものかどうか。　菜園を始めようと思ったのに、農業・園芸にたどり着くまでの道のりは長い。大工や左官屋や土木工事、水道工事の段取りばかりしている。これまで見ていなかった視点で、造園や基礎土木工事の材料を見ていると、庭の排水溝設置とか油庫設置とか以外には、ろくにやったことがない土木工事も、出来そうに思うから不思議である。昨日は南園入り口の清掃のそれも一部だけでギブアップしたのだから、予定の基礎工事だけで何ヶ月、いや何年もかかってしまう可能性がある。溝掃除だけにして、排水工事なんかは当座はやめとこう。杭打ちや網張りなども、そのうちボツボツ。まず草を枯らせて、刈り込みをして、荒起こしと土壌改良が先だ。止まりそうも無い雨が止んだらの話。これも咲きなおしている。チンサイ＊ユニカム

2006年07月23日

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農園通信９　最初の作業

　当分の間、農園は二つに分かれたのものとして出発する。野菜畑が中心となる北園と、鉢物生産の拠点となる高台の南園。二つの農園は約３０ｍ程度はなれている。　資金不足のため、無駄な経費が予想される温室は、準備が整うまで作れない。冬季に、熱帯ものは、自宅の猫の額に撤収することになるだろう。南園には、いずれ５＊１５程度の加温ガラスハウスを設置したいのだが、これの恒常的経費の出所がない。自宅の加温設備をあきらめて、なおかつ、いくらかでも収入が補填されないことには無理だろう。いつのことやら。　今日はやっと南園の入り口を磨いた。　一段目に大理石を使ってあって、それがぬるぬる。一段めですべって尻餅をついてしまった。　金属をびっしり植え込んだ金属磨きを買ってきて、それで磨いた。それだけで息が切れて、枯れ草剤を撒く頃にはへとへとになり、入り口付近しか処理できなかった。あっさり敗退、前途多難。散布機のポンプも不調で、新品を買う必要がある。いいかげんな作業で、庭木にたくさん薬剤をかけてしまった。希釈が目分量だし、明日は雨なので、余り効果がないかもしれない。　山中の原野のような状態の中に、予想以上に庭木がたくさん植わっている。　今日確認したのはかなりの数のサツキ類と濃いブル－のハイドランジア、さるすべりと思われる潅木、膨大な量の藤である。藤は野生のものかもしれない。ツバキやサザンカ類の葉っぱも、かなり見受けられた。　ショックだったのは掘り込み駐車場のコンクリ屋根に水が溜まっていたこと。カラカラの屋根にススキや笹までが生い茂る理由はこれだったのだ。いっそのこともっと徹底した防水加工して水を溜め、プールにするか金魚でも飼ってやろうかしらん。

2006年07月22日

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ちくでん農園通信8　身勝手な構想

　園芸を本格的にやろうと思うのだが、園芸と一口に言っても、その分野は広い。　まず鑑賞と収穫と育成という分け方がある。樹木、草花、野菜という分け方もある。更に、畑地、鉢物、施設という分け方もある。　これまで自宅で細々とやってきた園芸は、鉢物（消費）という園芸である。細々と種を蒔いてポット苗を作ったり、挿し木で鉢物を増やしたりはしていたが、そのほとんどが言わば末端の消費鑑賞園芸であった。　農園は、これを生産園芸に変えるためのものである。特に野菜類が生産できるのが大きい。花の鉢物やポット類も、生産として手がけることが可能となる。もちろん、当座は自家消費用にしかならないものしか出来ないだろうが。　そんなわけで、目先の生産計画を立てることにした。親株を使っての増殖計画である。いくら数あっても困らないものから手がけていきたい。購入品を植えていくと高くつくので、まずは自前で、ということである。　樹木・潅木で、挿し木、株分け、により増殖を計るもの。（無理かも知れないものも含まれている。実施結果はいずれ報告したい）　ローリエ、クワ、ナツメ、ツバキ類、木蓮、ユズ、銀梅花、あじさい類、ブルーベリー、ツタ、ニンドウ、ホップ、ビョウヤナギ、ホップ、サンショウ（雄木）、アンズ、桃、プルーン、ア－モンド、ムラサキシキブ、トサミズキ、スオウ、レンギョウ　それとヤブツバキの小枝をいっぱいもらってきて、ツバキの接木用台を仕立ててみたい。　親株を導入して増やしてみたいもの　　榊、しきび、せんぷく、ロウバイ、ハナカイドウ、オリーブ、ニッケイ、サンショウ（雌木）、各種ベリー類、ザクロ、ウメ、洋ナシ、暖地性サクランボ、いちじく、タラ、朴、クリ、　小苗もしくは種子を購入して育ててみたい樹木　　コニファー類、特にこれは配置用鉢植えとして、多用なものを育ててみたい。小さなものから大きなものまで。安い種子探しが必要だろう。ポポーは自前の種で出来そうである。茶は茶農家にヤブキタの種子でももらってこよう。ドングリ類も蒔いてみたい。冬のジュエルオ－キッド。

2006年07月21日

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ちくでん農園通信7　勝手な構想

　丸半日かけてネットで調べ、門扉を取り付けるための金具がヒンジとヒジツボ（ヒンジツボではない）という名であることを知った。要は蝶番のオスメスである。　次にこれを日曜大工センターで探したが、これが無い。あれだけ大量の工具や材料があるのに、門扉は売っていても取り付け金具は売っていない。結局当座不要なものばかり買ってきてしまった。　ネット上で、安いヒジツボを見つけ出したが、これを注文すると本体の三倍の送料がかかるので躊躇している。それに値段からみて、少々小さすぎて強度が足りないのではとも思えるからだ。ぴったりの製品はメーカー品にあるようだが、取り寄せていたらこれも高くなりそうである。　補強材は防腐加工の既成材を使うことにした。門ができるかできないかは、まずヒジツボ代用品が見つかるかどうかだ。　雨があがったら階段を清掃して、次にラウンドアップ散布をはじめよう。　生き残っている庭園植物が若干見受けられるので、ゴミ袋でこれを覆って救出したい。写真にはネムの木らしきものやユッカ、サツキなどがぼつぼつ見える。ウルシの木やサルトリイバラの群落もあるようなので、作業中の防御体制は完璧でないと、ひどいことになりそうである。マムシ対策、ハチの巣対策も必要である。作業には、サバイバルの心構えがいる。よく見えるメガネをかけていこう。なぜかこいつも満開。今年はいよいよ、おかしい。（写真は冬のもの）

2006年07月20日

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ちくでん農園通信6　勝手な構想

　今日、南園となる部分の決済を無事終えた。雨でなんにもできないので、どんな作業が必要かを考えてみた。　出入り口を確保しないことには中に入れない。長期間ほっとかれたので、えたいのしれないクラゲのような代物が生えている階段がある。これをまず清掃しないことには滑り落ちて怪我でもしかねない。これで主建物が残っていたら幽霊屋敷である。　幸いに、該当地は更地に近い状態である。基礎跡もボツボツあるようだし、変なコンクリ基礎構造物もあるが、井戸もないので幽霊は大丈夫だろう。（実は草が酷くて全部確認できていない。あるかもしれない。）　幽霊はともかく、へんな人が入り込まないような対策は要る。敷地端に由来のわかんないプレハブも残っているので、ある日行ってみたら、平成タヌキの集団が、そこで酒盛りをやっている、などというのは困る。　そこで門扉を付けることに決めた。アルミものが頑丈だし長持ちもするが、高価である。つけてもらったら、とんでもない費用がかかる。そこで自分で木造門扉をとっつけようという計画を練っている。とにかく安く上げるにはどうすればよいか。安い材料を使うことである。但し安い材料は大概耐久性がないし、ひ弱である。補強が要る。　　材料として、接合部分の金具探し、基本材、補強材、振動ドリル、モルタル、以上を購入して仮に組み立ててみることにした。出来るかどうかは、とにかくやってみりゃわかる。写真は南園風景。これで宅地！　

2006年07月19日

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日本庭園文化への疑問３９　言語２

　日本庭園を形造ることは、受け継がれてきた神殿の意匠を復活させることである。　地割をし、池泉を形造り、築山を築いて仮山と成す。それは膠着語という神殿の造営、その建て前の仮置きなのである。　これは文化の別名なのであると先に述べた。膠着語という、特殊な言語の文化なのである。技術やノウハウや個人的な暦の文化なのではない。むしろグローバルな世界地図の文化なのであると。　私たちの言語は、主語述語を明確にし、名指すものと名指されるものを明確に捉えて表現するということをしない。欧米人に言わしたら、日本語は極めて曖昧な表現しか出来ない劣性言語、黒を白と言い換えたりもする、嘘つきの言語なのである。　このような目で日本庭園を見て批評すれば、確かにそこには多くの模倣と、嘘と、あいまいで誤魔化しに満ちた表現が読み取れるだろう。　曰く、自然の箱庭的模倣。砂利を流れに見立てるような詐欺的手法。自ら景色となろうとはせずに背景を利用して誤魔化す借景。否定的な目で日本庭園を見れば、そこにあるのは自然相手のサル真似の技術のみである。これを建て前だと、バーチャルな形式の領域設定なのだと、読み取れなければである。　膠着語（ウラルアルタイ語）という私たちの言語を正しく評価し、見直せる時がきたら、この自然相手のサル真似文化というものが正しく理解されるのだろう。もともとあらゆる文化の基礎というものは、大自然の力を真似たヒトザルの文化なのだから。そしてそれ以上の神的な力などありえないのだから。　自然には決してありえない、直線や同一の繰り返しをユニークな人間の芸術的成果だと主張しても、その権力意思の背後にある空無の不安が、造形された人間の意志の空しさを伝えるだけだろう。　種族が滅びれば言語もまた滅びる。言語は永遠のものではないからだ。流行のラティスを買った。

2006年07月18日

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日本庭園文化への疑問３８　言語

　たぶん膠着語というものの真実の姿は、未だに解明されていないのだと思う。　主語、述語、修飾語といった構造や仕組みが通用するのは英語や中国語などであって、日本語には通用しないと考えている。ただし言語に関してはまるっきりの素人なので、ウラルアルタイ語というのはウラル語、アルタイ語、両方の部族に相関関係ありとして立てられた誤った仮説なのだと言われれば、はいそうですか、と言うしかない。言語学者は、人間の歴史が壮大な旅の歴史であることを知らないだけなのだと陰でつぶやいて。　　日本庭園は、私たちの膠着語の中心に据えられた基礎言語そのものであるように見える。あらゆる言語は自らの存在である心と身体をもって語り、形成されてきた。それは確かに古代ギリシャ人という類いまれなる半神種族に出会って抽象化されシンボル化されて、天上の記号と化したかのごとくである。だが、同時にメタファーとなってハデスの迷宮に閉じ込められた何かも少なくはなかった。その何かはバーチャルな違和感となって、西洋庭園の片隅に置かれていたりする。それは装飾的なリフレインとして、庭園の意匠となっていったのである。　その意味で、西洋の庭園もまた、バーチャルな領域の何かを扱うのは確かなのだが、その中心的な理念や形式として、その閉じ込められた怨念が語りかけることはありえない。それは言葉を介さず、密やかに語りかけてくるにすぎない。しかし日本庭園においては、根本からその事情が違う。日本庭園は、そもそも語りかけてはこない。　日本庭園の根本に居座るのは人々を仲介する基礎言語そのもの、家-国土という仮想の心と身体そのものなのである。言い換えると言葉の約束事の建て前、言葉そのものの基礎が、庭園という形として据えられていったと考えるべきである。　これは神殿でもある。この神聖な神殿に神はいない。しかしあらゆるものを仲介する神々の力と、伝承されるべき文化の形は、庭園という囲い込まれた領域の中に出現するのだ。この領域を前にして、個人として人間は語るすべを持たない。ハイビスカスが晴れ間を選んで咲いた。

2006年07月17日

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金日成将軍と小国日本

小国日本を太平の眠りから無理やりたたき起こし、帝国主義の思惑が激しくぶつかり合う世界の舞台へ引きずりだして、ついでにこてんぱんにぶちのめしてくれたのがアメリカである。　よれよれになった時、永世中立の武装小国として再度鎖国状態に戻る方法もあったようだが、当時の政治家たちは結局、非武装でアメリカの腰ぎんちゃくとしてふるまうことを選んだ。朝鮮動乱が最大の原因だった。　最近、北朝鮮の南進は共産主義者の冒険とかソ連傀儡の代理戦争とか、そんな単純な図式で捉えられるのだろうか、と思い始めた。本当の理由はまだ表ざたになっていないのではあるまいかと。　キム・イルソン将軍というのは、朝鮮･韓国の人たちにとって、代代その名前とともに受け継がれてきた民族の英雄である。それはジョンイル君の父のことではなくて、もっと過去の人たちであるらしい。４人いるらしいが、その中には陸仕を出て金沢で任官中に抗日民族闘争に身を投じたという、日本にとっては許し難い人物もいるようだ。白狼山で帝国軍を翻弄し、ロシアの赤軍を率いて抵抗した将軍というのは、この人のようである。最後の人が八路軍の師団長だったようだ。山賊だったジョンイル君の父が、この師団に捕らわれて傘下に加わったという話もある。この部隊は帝国陸軍の掃討作戦によって壊滅し、ソ連に逃亡した。　北朝鮮は、あれほど経済的に疲弊していても、いまだに帝国主義打倒の尖兵だと自ら思い込んでいる。それに心情的に同調する韓国人も大勢居るのだ。　彼らが直接眼前に見ているのはアメリカのグロ－バルパワーではなくて、日本の帝国主義的な振る舞いである。アメリカとはむしろ、話し合えば分かり合えるとおもっているらしいふしがある。　そしてなぜか直接対話を頑として拒み、うちの手代が交渉しますと言っているのがアメリカなのだ。アメリカにとって、朝鮮問題というのは日本という手代の問題なのである。　小国日本の道はないのか。　ノビル系デンドロって夏咲きだったっけ？　

2006年07月16日

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軍靴の音が聞こえる

　軍事的に劣勢であることが明白で、なおかつ政治体制が違うことを理由に、仇敵から情報戦を仕掛けられている。しかもその手先である傀儡国が生意気な国で、ろくな軍備もないくせに強硬な発言はするわ、先制攻撃だのと言い出すわ、ちょっと小金があることを傘に着て、実に好戦的な挑発をしてくる。昔と、ちっとも変わっていない。　わが国の軍事負担は重荷で、それのおかげで国民に餓死者まで出ている。しかし今手を上げたら、過去の数十年は何だったのだということになる。下手すると幹部は皆殺しに合う。だから粘るしかない。幸いに、南の同朋の大統領は、俺たちが民族の面子をかけて帝国主義者たちと張り合っていることを理解してくれているようだ。　これがジョンイル君と北朝鮮の幹部たちの現在の心情だろう。彼らは自分と家族の命がかかっている。こんな連中相手に、国連決議だのどうだのやって、どうするつもりなのか。かれらと戦争して核を使わせ、一億総心中するつもりか。　日本人の悪い癖で、準備もないままに戦争する。始まるまで国民は気がつかない。　日露戦争もそうだったし、日華事変も、ノモンハンも、太平洋戦争もそうだった。十分な軍備など出来ていなかった。現在の事を言うなら、自分の生存をかけて軍備増強にあがいている連中に、丸腰で喧嘩を売っているのである。　戦争を言い出すなら、十分な数の爆撃機と駆逐艦を手当てしてから言い出すべきだ。パイロットの背中を守る装甲板も持たない零戦、しかもたった３００機で戦争を始めたばか者どもと、同じ穴の狢が今も政治の中枢に居る。たった１機の爆撃機も持てない（戦闘機でさえ、爆撃照準装置をわざと外している）、たった１隻の駆逐艦も持てない、こんな国が先制攻撃で戦争を始めてどうなるというのだ。　（イージス艦も含め、いっぱいある護衛艦は同盟国の艦隊護衛用である。他国の主力艦、例えばエンタープライズを撃沈できるような攻撃能力は全くない。帝国海軍の二千トン駆逐艦なら、チャンスさえ許せば単艦で、巨大原子力空母を葬り去ることが出来ただろう。エイブラムスと対等に撃ち合える能力を持った新型戦車も、お蔵入りで実戦配備されていない。）　北朝鮮の起こす危機というのは、実はアメリカがつっついて起こしているのだ。中国が強大となってきた今、アメリカの戦略も変わりつつある。彼らが日本に爆撃機や駆逐艦、重戦車を持つのを容認しようと言い出したら、その方が、もっと要注意である。うかつに乗せられて酷い目にあうのは、もうたくさんである。夏咲きデンドロがひっそりと咲いていた。

2006年07月15日

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ちくでん農園通信5　勝手な構想

経済活動は迷妄のもたらす作業であろうが、世間では正業として評価される実業でもある。金の出て行くばかりの農園では面白くないので、水道代や材料費くらい浮かせることのできる経済活動はやりたいものである。　設備投資をなるべくしない、出来うる限り手作りで経費をかけない。こんなコンセプトで、園芸品を少量手がけてみたい。もとより遊びなので、もとがとれなくてもいいのが強み。　まずは奇抜なものを生産してみたい。テスト中なのは木付けのオンシジュームと挿し木で増やすジュエルオーキッドであるが、これは現在のところ金食い虫である。小さな温室では暖房費に金がかかりすぎる。本格生産は大きな加温施設を手に入れてからの話である。いつのことやら。　すぐに手軽に出来るのはポットもの。コンポストや肥料、水も含めた材料費を１０円以内に抑えられたら、市場に出して１０円にしかならなくても、損害は輸送費くらいで留められる。但し高い種子代をまともに払っていたら到底駄目だ。　トレードマーク造りとして、まず麦つくりをしてみたい。ポット苗の麦である。題して麦畑。これは意匠新案である。わい化剤を使ったり使わなかったり、時期をずらして直播で試してみたい。12センチのポットを使えば、結構見ごたえする株が出来るかもしれない。これをプランターに４個並べて、端に小さなネギポットをおまけでつけて、安く出せば、買う人がいるかも------無理だろけどね。（技術で失敗する公算大）　　パセリ苗は山のように出来たが、植えるとこが間に合わなくて、もやしにしている。ご近所さん、窓際キッチンガーデン用にもらってください。但し出来は悪いです。　株価どこまでこけるのやら。このまま紙くずになるのかな。　　　

2006年07月14日

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ちくでん農園通信４

　そんな怪しげな土地を、なぜ買う気になったか。　二つの掘り込みガレ－ジ上部が構成する、サンクンガーデンの意匠が気にいったのだ。坂の真上なので、ここからの見晴らしも抜群である。この一群のコンクリ構造物上部だけで、我が家の南側の庭の二倍の面積（４０ｍ２以上）がある。植え込みを含めると60ｍ２近くになる。　実現はいつのことかわからないが、この部分をプライベ－トな露天スナックバ－に仕立ててやろうと考えている。もともとそういった使い方をされていた形跡もある。水周りの設置や背後の目隠しコンクリ、植え込み、段差のある凝った造りは、そのままパチオ風屋外室として使われていたようだ。　頑丈に設置された手すりにラチスを飾り、上部から植物を這い下らせ、ガーデン入り口に植物のアーチを設置し、低い壁際にはベンチを置く。　高いほうの壁際にはカウンターバーを設置し、酒を並べる。張り出しテントでも設置すれば、雨もしのげる。広いガレ－ジの上にはテーブルとイスを少数並べる。気の利いた背の高い鉢物をいくつか置いて、ムード照明でも灯したら、星空の下での酒びたりに抜群の場所となりそうに思うのである。　株価さらに続落、もう立ち直れない。再度塩漬け決定。絵画はモジャイスクの夏。

2006年07月13日

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ちくでん農園通信３

　それでも、まだほかに難関がある。　どこから見ても条件の良い土地は、必ずバカバカしいほど高いのが普通である。安い土地には安い理由があるのだ。その理由のどれだけを我慢できるかで、貧乏人にも安い土地が買えるのである。　小生が今相手にしている土地は、宅造ブ－ムの過去には坪何十万もしていた土地である。手がけていた業者は潰れ、水道も下水も中途半端な状態で放置され、私道の進入路さえ怪しげな連中に取り込まれたり、修復もされないままで荒れてしまっている。　大きな堀込ガレ－ジは二つもあって、これを造った費用だけで相当のものだったであろうが、過去のものである。間口はそれぞれ４ｍあって十分なのだが、奥行きが５ｍしかないのだ。小生の車は頭かくして尻隠さずとあいなる。当時の車なら、それで十分だったのだろう。　更に差し押さえられ、競売され、譲渡担保で次々と人手を渡り、最後に建物が撤去されて放置されてから、どうみても１０年近い歳月が感じられる。現在は何の抵当もついていないので買う気になったが、過去の怨念が染み付いていそうな土地である。　高台なので資材置き場には使いずらい。住宅地としても二の足を踏むのが普通の人であろう。庭園跡やコンクリ構造物があるので、菜園としても使いにくいかもしれない。近隣の木々はほったらかしで伸びすぎており、更に南側が一段と高い住宅地で家が建っているので日当たりは必ずしも良くない。安くて当然の土地なのである。株価さらに突っ込んだ。こうなると仮に小反騰しても再度こけます。買い場はまだ先。

2006年07月12日

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ちくでん農園通信２

　なるべく金をかけず、手間もかけずにカントリーガーデンを造る。これが未だ外枠さえ定かでない農園のコンセプトである。それでも最小限度の土地は要る。　過疎地域なら只同然の土地も手に入るが、大都市近郊では実に難しい。特に小生のような勤め人だと、農園に通うのに２時間も３時間もかかっていたのでは無理である。　そこで狙ったのが、調整区域や風致地区等の、規制が厳しくて条件も悪く、宅造開発がぽしゃった過去の開発地跡である。　地元の人が一山、二山単位で持っているのではなくて、原野商法ブ－ムで、過去に都会の小金持ちに切り売りされた土地である。　荒れているから住宅地にはならないし、規制が厳しくて家も立たない。そのかわり細切れの土地だから、産業廃棄物の投棄現場とか大規模資材置き場になっていることも少ない。寂れた別荘跡や小規模菜園、半ばほったらかしになったような資材置き場、手もつけられていない原野がまばらに点在する里山地域である。　その土地を過去に買った世代は変わり、息子娘の共有物件となって、数十年ほったらかし。家も建たないそんな土地が、高いはずはない。但し価値もほとんど無いので転売できると考えてはならない。資産にはならない土地なのである。その代わり、趣味の園芸場や菜園にはなる。住宅地ではとても相手にできない１００坪単位の土地が、車を買う値段で手に入るのである。予想はあたった。手持ちの二銘柄ずっこけた。もういちど大底があるので　そこが買い場。

2006年07月11日

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こころの問題２

一寸の虫にも五分の魂。この魂というのは「こころ」のことだろう。いやしくも身体を持つ生き物である限り、必ず意識の亀裂は生じ、そこに填まる何かの形が媒介して、こころが生まれる。　シツダルタ太子は自らのこころの確執と欲望と迷妄に悩み、出家してこころを清浄に導こうと努力した。そしてこれらのこころの乱れた姿が、輪廻転生という迷妄に起因すること、さらには死すべき者としての運命に逆らおうとする、いわば根拠のない認識に由来するのだと教えている。　こころはもともと身体的意識と統覚的意識の亀裂であるがゆえに、何もない。空無な存在者なのである。そのこころが迷い、乱れるのは、そこに填まっている形が乱れているからである。　理屈では、そうわかっていても、こころが頼りにするのはそこに填まっている諸々の形である。あたかも味覚がその食品の味を、自分の細胞にはめて見て確認するように、われわれはこころの亀裂に様様な認識の形をはめて見て、その建前を判断する。つまりある、とか、ない、とかも判断するのである。　意識も、あるなしの判断も、それをやっているのはこころという空無な亀裂であり、実際には、そこに巣くっている媒介の方である。それは記号とか数字とか文法であったりするのだろうか？それとも輪廻転生という迷妄の形なのであろうか。このエピデンドラム・マリエの新芽が出てこない。昨年咲かせすぎ？　売ったセキスイ反騰の構えか。売らなかった連中は続落の構え？

2006年07月10日

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ちくでん農園通信１

秋作には間に合うのか?　ちくでん農園を始めるささやかな候補地が決まり、仲介を頼んですでに二週間が経過した。物件が安いせいか仲介業者の腰が重く、未だに決済日が決まらない。夏休み期間に基礎作業をという目論見は、どうやら間に合わない。まだ動き出してはいないが、構想の時期が楽しいもので、今日から、先走りにちくでん農園通信を始めることにした。決済が無事終わったら、自分も菜園を、と考えている同好の方たちに、土地入手の経緯詳細も、いずれ公表していきたい。　周りが良好な畑地であったり、都会の空き地であったりではなくて、安い土地を狙ったので、とんでもない里山のてっぺんである。畑地にするにしても対獣対策が要る。猪は少ないようだが、サルやイタチやタヌキに加え、アライグマやシカまで出るご近所である。徹底した対策が先決となる。　幸い、該当地は高台の既存宅地なので、対策が必要なのは、森林に隣接した東西の方向だけ。安く短期間で誤魔化すには、クイを打って猪除けの網を張り、スソと上端に有刺鉄線を張り巡らす。これでいこうと考えている。近隣の人の例を見ると、高い頑丈なフェンスで囲ったり、電流を流したり、あるいは無対策と、まちまちである。　入り口も、留守中にへんな連中が入り込まないように門扉での閉鎖が必要だし、水の手当ても要る。生い茂った草や潅木を枯らすだけで二週間はかかるだろう。耕うんと堆肥類の投入、畝立てにも二週間程度を要するはずである。（土地は１００坪余と狭いが、土日しかたぶん作業出来ないので）　そしたらすぐに、もう秋である。高い苗を買って植えるというのはやりたくないので、発芽が揃うかどうかもわからない、いろんな野菜や花の種を蒔き倒してやろうと考えている。

2006年07月09日

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特定種偏愛の園芸２

　自分に問い掛けてみる。なぜそんな風変わりな特定のものを偏愛するのか。　答えは明確である。「こころに馴染む」　つまり自分のこころが、そんな偏った形をしているのである。どうしてそうなったのだろう。これは世の諸々の趣味や好みに共通する問いとなりうる。　興味を惹かれ、いつしか馴染み、そしてそれが心の亀裂に居座る。　ここに働いている仲介力は、直接こころに働きかける力なので抗い難い絶対の力となる。違和感がこころを形成した時、最初の原型が居座ったのである。小生の場合、ごみために見つけた双葉の出る植物だった。それが価値ある瓜類の苗だとわかったとき、園芸への興味は小生のこころに居座ることとなった。　こころに馴染むものは無価値ではいけない。それは必ず価値あるもの、将来の価値を秘めた存在なのである。全ての園芸に、この「将来の価値」がついて回る。取らぬタヌキの皮算用というのは、園芸の最も基礎的な重要事項だと思うのである。　しかしガーデンを形成していくガーデニングは、特定種を偏愛する園芸とは異なる趣味であるが、仕上がった価値を皮算用しての園芸である点は同じである。つまり価値というのは、こころに馴染む部分ではない別の要素なのである。恋愛は価値観抜きに成立するということである。　それではこころに馴染むということは、皮算用を抜きに考えたらどんなものか。　集合的親しみは、いわゆる私のタイプといった代物で、恋愛対象のタイプの好みやコレクションに嵌まっていくパターンのことだろう。事は園芸という範疇を無視する。むしろこころのパターン化がどのように形成されるのか、どのような仲介力が働いているのかといった問題となる。価値の仲介は、ここでは、その未知の仲介力を後から支援しているにすぎないように思われる。くちなしの香りは儚い。センプクの方がもっと気になるもの。

2006年07月08日

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特定種偏愛の園芸

　世につむじ曲がりは多くいるもので、特定種偏愛の主もまた、熱心に探す必要もないほど、ごまんと居る。　まあそんなことはいいとして、まず、どんな偏愛型があるのか、思いつくものを挙げてみたい。　　　もみじ偏愛狂、先日テレビで紹介されていた。広い庭中モミジやカエデばかりという変わったオタクである。　プレウロタリス偏愛狂。といっても、物好きな方以外にはピンとこないだろう。しかしこんな方がいても不思議ではない。プレウロタリスというのは洋ランの仲間でもちょった変わったやつらで、花はそれほど美しいとは言えないのだが、不思議な魅力がある。実は小生も、プレウロタリス・タイタンの群生が育てられたらと、密かに思っている。　ランには、この手の偏愛趣味が成り立つ要素が多いのだろう。よくあるのがプルプラッテイロ、要するにレリア・パープラータ気違い。日本人に多いパフィオ気違い。エビネ気違い、寒ラン気違い。　石化偏愛狂というのもある。要するに遺伝子異変で成長点が筋のように無数に出来てしまった植物ばかりを集めたがる、実に不思議な人々がいるのだ。テッポウユリの石化など、一度に一株に数百の花が咲いたりする。　斑入り、奇形は江戸時代に大流行した日本園芸の頂点を形成する代物であった。　ほかにもボンサイ、それも松の盆栽しか興味の無い変わったお方。接ぎ木サボテンしか興味の無いお方、コニファーばかり並べて庭をつくってしまったお方。魚の方はどうでもよくて、水槽の水草にしか興味のないお方。中にはアヌビアスの仲間にしか興味の無い方もいるようだ。高価な水草ばかりで出来た水槽を見たことがある。　高価と言えば、よくあるオモト偏愛狂の方なんぞは、大概皮算用偏愛狂を兼ねておられて親近感が持てる。しかし小生はマツバラン偏愛狂だけは理解できない。　ギボウシ偏愛もチュ－リップ狂も、よくわかる。しかし粘菌類の偏愛にはついていけない。誰か皇族方で、居られたと記憶している。　これらに型や法則があるのだろうか。少なくとも庶民皇族の偏りはないようだが。次回はそれを追及してみたい。最近写真をさぼっている。ねむの花が満開なので撮影したいが、車にはねられるのが怖い。今年もアケビが実っている！写真は昨年の秋のもの。

2006年07月07日

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こころの問題

人には、まずこころがあって、そのこころが司る身体があるのだと思い込んでいる人が多いようである。　小生の今の持論は、こころなど独自には存在者としては存在しなくて、身体やその認識と建前に置かれた主体意識のズレや亀裂を、我々はこころとして呼び習わしているにすぎないという、世間的にはへんな意見である。　唯物論者だと言われればそれまでだが、実は物質としてのこころの存在をも、認めるつもりはない。哲学入門の師であるハイデガー先生の口真似で、「むしろ無ではないのか？」と思うのである。　しかしそんな何も無いような亀裂がなぜ意思や力を持ち、思想や諸々の業績を生むのかというと、それが亀裂であるがゆえに、そこに填まる形を持つのだということに思い至ったのである。　実在するしないといったことが問題となる形ではなくて、仲介者として成り立ちうる形という意味である。この世の力というものは、ことごとく仲介力あるいは媒介と呼ばれる働きの別名だと考えるからだ。つまり仲介者こそが本当の権力者なのであると。　人のこころを仲介するのは、「技術や理論」としての文化ではない。それは単なる仲介の形という名の「文化」なのである。それが、小生がなぜ庭園論と絡めてこころや文化についてくどくどと論述を重ねるのかという、事情説明となるだろう。　庭園は文化の形である。それはまた、人のこころの形なのである。

2006年07月06日

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キムを追い詰めてはならない

　自分がキム・ジョンイルならどうするか。　国民を飢餓に追いやった国賊として断罪されるのを、戦々恐々と待つか、それとも・・・。　足元がぐらつき、自暴自棄となった帝王ほど怖いものは無い。本当に追い詰められたら、彼は戦争を考えるだろう。勝利の見えない戦争をではない。民族の英雄として評価される戦争をである。　方法は二通りある。　テポドンは、まだ大型の核爆弾は積めないだろう。そうなると、工作輸送船に積んだ小型潜水艇に超大型の核爆弾を仕込み、東京湾深くに進入させて臨界にいたる自爆攻撃を行う。複数の潜水艇が、同時に複数の都市での攻撃も可能だ。　これで日本は火の海となる。　あとは米軍に両手をあげてから名誉の自殺でもすれば、国民は犠牲を出すこともない。韓国も含めた朝鮮人は全員が、彼を民族の英雄と考えるだろう。在日同朋の親族の嘆きは、民族の怨念の前にもみ消されてしまう。領海侵犯とミサイルの示威という共同謀議が公然と行われている実態を見れば、彼らが何を考えているかは明らかである。　もう一つの方法は、もっと陰湿だし、簡単だ。　数少ない魚雷艇と潜水艇と爆撃機を全部出して、とにかく日本の海岸沿いの原発を攻めまくる。　１発でも原子炉に当たれば成功である。日本の国土の半分以上は、人が住めない放射能の荒れ狂う砂漠と化す。　ただ、どちらも彼が生き残ることはできない。国民の多くが死んだ後囚われて死刑になるか、その前に自分だけ民族の英雄として自殺するかだ。自分ならどうする？　小生なら、そんなばかばかしいことはやめておいて遊んで暮らす。追い詰められない限り・・・彼も遊んで暮らしたいはずである。　ホクシャが咲く季節になった。

2006年07月05日

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winnyは諸悪の根源?

winny裁判が動き出した。世のテレビやラジオのジョッキーたちが話題にしているが、その論調はまるでwinnyがデータ流出に関する諸悪の根源であるかのような口ぶりである。ウイルスやスパイソフトへの言及さえまともになくて、そのキャンペーンのやりくちが余りに意図的で酷いので、世界の片隅で叫びたい。　コンピューターは、データ類をファイルという形でパッケージ化して、これのコピ－を繰り返すことでいろんな仕事をこなす。データのコピ－という活動は、コンピュ－タ－の心臓的かつ頭脳的機能、つまりすべてである。インタ－ネットは、このファイルデータをコピ－し、なおかつ共用することで成り立っている。この機能を使うためにはファイルがネット上に公開されなければならないし、ネット提供したファイルは好むと好まざるにかかわりなく、不特定多数の公衆にコピ－されて利用される。　winnyは、特定のネットサ－バ－（つまり荘園ですな）を介さずに、このファイル共用やコピ－機能を可能にする画期的なソフトである。インタ－ネットの本来持っている画期的機能や、コンピュータ－が本来持つ素晴らしい機能をじかに使えるソフトなのである。　金儲けの目的で加えられた諸々の制限を取り払ってしまうのだ。そしてこれは所有者の意思に反して、秘密デ－タ－をばらまくソフトなどではないのである。　しかし貴重なデータというものは必ず金になるデータだと思い込んでいる守銭奴たちがいる。彼らがジャーナリズムや検察当局を買収して、まるでこのソフトがウイルスやスパイの類いだと、いや、それ以上の諸悪の根源だと言い出して起こしたのが今回の裁判なのである。これに手を貸した人々の罪悪はいずれ歴史が裁くだろうが、その背後に利権にしがみついた人たちの強固な意志が感じられる。貧乏人は貧乏なままで、搾り取って麦を食わせておけという意思である。　過去に何度も叫んだことだが、次のことを今更に主張したい。１　末端の警察官の給料をもっと上げろ。でないと、彼らは庶民の守護者であるより、守銭奴たちの手先である方を安易に選んでしまう。２　時代が対応できていない画期的な機能をつぶす算段なんぞより、ウイルスとかトロイ、詐欺行為の摘発が先だろうが。これらは撲滅キャンペーンをやるべきだ。３　荘園の囲い込みや顧客支配、独占的ソフトを使った商法の方が、庶民にはずっと深刻な問題だろうが。これの調査や公表や、摘発、対策に、政府はもっと金を使うべきだ。いつまでも開拓精神旺盛なアメリカ人の轍の跡を、とぼとぼと頭を垂れて、ついていくつもりか。区画整理された農道に、延々と続くあじさいの道を見つけた。

2006年07月04日

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日本庭園文化への疑問３７　歴史

歴史というものを、過去に起こった真実の物語だと思っているようなむきには、仮山を立てる日本庭園の真髄は、その基礎から読み違えることとなるのだろう。　歴史とは暦だてられた仮の記述、つまり建て前の記述である。少なくとも日本庭園という文化が相手にする歴史は、そんな代物である。その建て前は大海のなかに蓬莱を見出し、築山にして据える。これは須彌山のかわりに据えるのである。一つの岩である場合もあるし、松の木が組み合わさった岩である場合もある。あるいは複数の岩が組まれたり、複数のツツジ類の刈り込みが代用されることもある。　箱庭の基礎となる、この形の形成は、必ず地割された海と蓬莱を見出さずにはおかない。そして築山のない日本庭園はありえない。国土を据えるように、日本庭園は造営されるのである。　基礎は地図のほうにあるのだ。そして歴史が示される。それは建て前として示され、立花の精神でもって据えられる立石、あるいは一期一会の精神でもって用意される路地なのである。この歴史は種族共通の約束事のような馴れ合いの歴史ではなく、そこに直面する個人個人が今初めて選ばねばならないような、実際には深刻な歴史である。　日本庭園に直面したとき、全ての人が問い掛けられるのである。種族としてではなく、また建て前としてでもなく、個人個人の生起するこころとしてである。「汝は日本人なりや?　あるいは、日本のこころを理解しうるや?」　石組みの形の背後に、立てられた仮山の建て前の背後に、聳え立つ須彌山を見たものは納得する。自分が日本人であること、日本のこころである日本文化の真髄を、垣間見た形において理解するのである。　一般には、須彌山は宇宙儀だという。小生はそれを、無意味でちゃちな模型だとは思わない。むしろその宇宙儀は、それを護ってきた人々の歴史なのだと考える。あれは仮山の別名であり、１００余部族の日本人となっていった人々のこころが共通して持っていた、膠着語六千余年の歴史であり、地図であり、そして基礎文化なのであると。ビフレナリア・ハリソニエ。これも本当は春咲き。

2006年07月03日

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日本庭園文化への疑問３６　歴史観

歴史に対するアプロ－チの仕方が、どうやら西洋と東洋では異なるようだ。時間についての考え方も違う。　種族の移動や王族の血筋の遍歴について、西洋の歴史はかなり詳しいし、誤魔化しは余り見られない。それに対し、東洋特に極東においては、種族の移動や王族の血筋について、文献は豊富でも誤魔化しが多すぎるように感じてしまう。　日本人が単一民族である、などとする思想が最たるもので、由緒正しさこの上もない天皇家にあってさえ、この手の誤魔化しが感じられる。現在のイングランドの王朝の血筋が、ドイツのコ－ブルク家出であるといった類いの裏話が出来ないようになっているのだ。　言わば建て前があって真相は一切不明、現有の形式がその全てであるといった類いの歴史観が、われわれ極東の過去に巣くっている。　その頂点に、実は日本庭園があるのだ。　これは仮山を置く領域の造営である。その中心には須彌山が立てられる。地割がなされて池泉の滝口が作られ、石組が蓬莱の景色を作る。場合によっては全て架空の池泉からの流れが、枯れ山水として造られる。　建て前があって真相は一切不明。現有の形式がその全てなのである。この中空の日本庭園が齎す箱庭の歴史観というのは、異種族の敵も兄弟の骨肉の争いに化けさせてしまう類いの歴史観なのである。散歩していてufoに出会ってしまった。３機いる！

2006年07月02日

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分裂の問題１０

　他人のこころの構造や本質が、みな同じものだと考える。そのことによって科学的な対象としてのこころは成り立つ。ところが性善説、性悪説をとってみても、真っ向から意見が割れる。聖人と極悪人ほどに、その差異は大きいのである。時間という亀裂の存在は、である。　実際には亀裂に居座った生命存在という装飾的な形の繰り返しが主人づらをして、自分がこころの正体だと主張する。生命が、ではなくて、そこにはまり込んで居座った形の方が主張しているのである。言い直すなら、生命の形式や思想の形式が主張しているのである。　それは文化的背景を持つということであり、教養がある、ということである。　文化や教養を身につけることを、陶冶と呼んだり、教育があるという言い方をする場合がある。この陶冶、あるいは教育が塑像を作るように青年を訓育するという考え方に対して、小生は昔から疑問を感じてきたし、現にその疑問が災いして教育原理に赤点をもらうという不始末をしでかしたのであった。だが、教職から締め出されて幾十年、この年になって、やはり当時の疑問は間違ってなかったのでは、と真剣に思い出した。　教育の場において、それを陶冶と考える、この考え方は間違っていると思う。　白紙の粘土をこねまわして塑像を作るような類いの教育は、あり得ないと思うのである。　人のこころや認識力というのは、意識の亀裂が導き出すものだから、そこに形式や装飾の形の繰り返しが嵌まることはあっても、その亀裂が塑像のように形成されるということは起こりえない。強烈な個性の先生が示す模範の形は、容易に子供たちの心に嵌まるが、模範形式を自ら持たない、自己主張のない先生の努力は水泡に帰するのである。いじられ、検討されるべきなのは教育者の方の模範形式であって、子供のこころの方ではないのだ。　　古代ギリシャ人（ヘラス人）がパイデイアという事を言い出し、教育原理はその思想を基礎として発達してきた。　無知な子供たちを白紙の粘土だと考え、それを先生たちがこねくり回して教養を植え付けるのだと、子供たちの人格を形成するのだという、横暴な思想である。　こころが実は亀裂であるという思想は、この世間一般の教育常識を、文字通り破棄する。冬咲きデンドロが全品種満開。今年はやっぱりおかしい。写真はノビル系ラッキ－レデイ。

2006年07月01日

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