仲介者が悪者なのか?
ウイニーという禁断のソフトがあることは皆さんもご存知と思います。先日このソフトで損害を蒙っている額がどれほどになるのか、著作権協会かどこかの組織が調べたという新聞記事を読みました。 私はこのソフトを使ったことはありませんが、インターネットは毎日やっています。ほとんど金を使わずに、膨大な量のデーターと直接アクセスできる新しいシステムには特に重大な関心を持っています。 もともと米軍が構想した通信システムであった、このインターネットを妨害しようとする勢力の方は、ウイルスとか国家規制とかいろいろあるようですが、現状で最大の勢力は、この著作権協会に代表される、諸々の利権組織のようです。 特定のソフトや音楽で大きく儲けようとたくらんでいる人たちにとって、貧乏人大衆が只同然で、本来高価なはずのデータ類を手に入れるというのは許しがたい行為だというわけです。 もしウイニーが合法化されたらどうなるか、といいますと。世界中の人が、いつでも好きな音楽を無料で聴けるようになります。いつでも自分のやりたいゲームを、只で手に入れることが出来るようになります。dvdなど、見放題となります。 今は会員制で高い金を払わなければ手に入れられないというデータ類が、ほとんど只同然で、世界中の人が自由に使うことが出来るようになります。 つまり貧しい大衆にはいいことづくめとなりますが、一部の裕福な人には金儲けが出来なくなるわけです。 先の著作権協会が調べたという損害は、実際にはどこにもない架空の数字でして、現実に出ている被害ではありません。私たち貧乏人の懐からふんだくるべく算段していた額が、新しい画期的な発明品のおかげで消えてしまうと、もともとありもしない売掛金について文句を言っているわけです。実際に被害にあったのは誰も居なくて、とらぬ狸の皮算用分がなくなった、といっているだけなのです、 この手の、ありもしない売掛金、著作権がらみのものについての権利要求は、最近のソフト産業というものの特徴でして。 例えば新しい遺伝子組み替えの種を作って売り出した会社の詐欺まがいの行為が最近インターネット上でも話題となっています。 この会社がやったのは、自社の売り出した種に、自然界にはありえない全く新しい特徴の遺伝子を組み込んで、それを特許化したことです。 売り出した数年後に、自社と契約していない農場の作物を勝手に調べます。そうすると、そこには自然交雑で拡散した自社の特許の遺伝子をもった作物が出てくるわけです。 この会社は不埒にも、その遺伝子が見つかった農場を特許権侵害で提訴し、多額の和解金を手にしました。裁判所が、大勢の農民の農業生産努力を特許侵害とみなし、その会社の不労利潤追求行為に手を貸したわけです。 先に述べた、本来無料で提供されていたウイニーは、ここではトウモロコシや小麦の花粉を媒介する風のようなものだと思うんですが、違うでしょうか。 この画像も、仲介者の都合で?勝手に消されるらしい。