2010年07月の記事一覧 | ちくでん村　mugibatake専用別館 - 楽天ブログ

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2010年07月の記事

全30件 (30件中 1-30件目)

1

物理力とは何か 7

　現実はバーチャルである。私の持つ対象への現実認識、そのことがすでに主意識（対象として得られる認識）と副次意識（その認識を自覚している自己意識）に分裂し、しかも全てが一期一会である。　現実は個々の経験の積み重ねではないし、数でもないのである。ましてや数学ではない。論理や数学だと思っている人は結構多いようだが。繰り返し可能な経験ではない。一度出会えば終わりの、一回限りの会合にすぎない。　私どもは時間を未来へは遡れない。過去へと、ひたすら落ちるだけである。　現実はもともと、私といういいかげんな分裂人間が認識している、[アナログなモノがもたらしている憂慮]、なのである。デジタルな数という空想のモノで出来た自動機械でインスタンス可能とした世界ではない。　数学絶対信仰と論理学絶対信仰が、今の物理学の底辺にあるように思う。実はサボタージュの哲学に「ある」のであるが。　しかしアリストテレスも、対象的自然の基礎にエイドス・エネルゲイアを据えたではないか。　そうだろうか？　エイドス・エネルゲイアは物理的対象ではない。哲学を導いてくれる、アルケーにすぎない。このアルケーを原理とか根拠理論と考えるのは誤りである。

2010年07月31日

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物理力とは何か 6

　この物理学技術の革命は、物理学理論が自動機械モデル、つまりロード・オブ・ザ・リングのリングであるということを踏まえて、はじめてなし遂げられた革命である。　しかし多くの人は、その技術成果にのみ注目してしまう。指輪の力だけを見てしまうということである。　更に、この成果が数学的解を持って生む副産物である数多い宇宙論や、更なる究極の自動機械の虜となっているようである。　それどころか当の成果を上げた物理学者自身が、この成果の副産物の虜になってしまう。神はサイコロを振らないとか言って、まるでピュタゴラスのように、予定調和がある宇宙の秩序に執着する。　世界像の時代。　そう言ってハイデガーは警鐘を鳴らし続けた。ナチス党員であったことを非難されながら。　自動機械モデルは、確かに完璧な世界像を紡ぐかのように見える。特に宇宙的規模のスーパーコンピューターと合体すれば、それはライプニッツの構想した究極のデーターベースをすら紡ぎ始める。現代米国の知識人たちも、この流れに囚われているようである。　しかしこれは合目的自動機械なのである。科学技術の枠からは、出ることができない。　ヒッグス粒子が見出されても、それは神の紡ぐ形而上学ではないのである。　宗教には手を出せないという意味ではない。物理学の成果が産んだ宇宙論で、むしろ宗教を語ろうとする人は多い。そうではなくて、目を見張る新技術を得て有頂天となっている私どもは、シャカの手のひらの悟空同然だ、と言っているのである。　時間と空間しか持っていない人間の認識力では、制作できるオブジェクト・クラスの範囲は、シャカの手のひらのサイズだと。

2010年07月30日

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物理力とは何か 5

　光の速度は、いかなる慣性系においても一定であると考える特殊相対性理論は、この対象化の枠を、観察者と自然という制約から解放った。　そもそも地動説が、観察者という人間の自己中心的かつ不動な視点からの開放であったように、観察者をも物理宇宙の全体性の枠の中に代入することでなし遂げられた、画期的な技術の前進だったのである。　自動機械は、観測者に対して仮に位置決めして置かれた見えない慣性系のモデルとしてではなく、宇宙全体像を相手にする、見えるモデルとなったのである。仮の形而上学は必要なくなった。　そして一般相対性理論において、今度は観察者（人間）の持つ、計測可能な憂慮である物理時間もまた、宇宙全体の物理的時間に微分的に代入されることとなる。　加速度と重力は等価とされ、時間と空間は、４次元の時空間として融合された。つまり自動機械モデルのクラス化が、宇宙という巨大なモノにおいては、ほぼ完璧なモノとなったのである。　これはどういうことかというと、人間が持つ認識の力であるクラスの力は、もともと宇宙が持つクラスの力なのだから、数式化して一緒に扱っても不都合はないだろう、というのである。事実そのように扱ってもオブジェクト・クラスの有効性は、なんら損われることはない。　かくして自動機械は宇宙論の卵に変貌し、素粒子理論や宇宙論が百花繚乱となったわけである。必要のないはずの形而上学が、再度、物理学の世界の主役になったかのような現状である。

2010年07月29日

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物理力とは何か 4

　古典物理学が相手にしていたモノは、この自然現象に帰納的に見出される自動機械のクラスの創出、つまりは、こころの規範の創出、にあったのであると、小生は考える。　これは常識的な考え方ではないどころか、極めて異端的な考え方だろう。　物理力とは何かに仮の回答を与えてしまうことで、物理学の目的が自動機械のクラスの創出と化してしまうのである。　実際には、このクラスはバーチャルなクラスであるので、立て＝組まれた機械は見えない。それは「物理時間」として構想され、憂慮化されてしまうのであるが。　しかし古典力学においても、物理力とは何か、物質とは何か、仮にせよ回答が出ていたわけではない。ましてや物理時間についても、である。現代物理学とは違うのだ。　古典物理では、相手が情報というクラスではなくて、自然というモノだった。　光一つをとっても、質量のないモノだとか、微細な質量があるだとか、波だとか粒子だとかで、常にもめていた。観測方法によって、対象は違う物性を示したのである。　天体観測をやっても理論値とは微妙ながらズレが出るし、ミニの世界にいっても微妙なズレがブレになって、理論値と観測値があわなくなる。　いわば自動機械創出による形而上学は、到底、完成されなかったのである。理論的にも、力学世界を、矛盾なく説明し尽すことは到底出来なかった。　似た様な機械は作れたが、完璧な機械は、できなかったわけである。　この自動機械を、構想中の物理学モデル、として的確に捉えていた学者も居たようである。　但し今日のほとんどの物理学者は、自分が相手にしているモノの実在を掌握していないように見える。未知の宇宙領域にはあるが、自分の目の前には無い。　実在の物理的な自然の力が相手であるのはもちろんだが、厳密に定義された対象の枠内での限られた範囲ではあるが、実在として、宇宙に潜むエイドス・エネルゲイアを相手にしている。未だ完璧な知識には遠いが、いずれ完璧な理論が出来ると、まるで中世の形而上学者のように考えているようだ。　哲学的には、当のプラトンが一度も考えなかったであろう浅薄なプラトン主義から、一歩も出られていないわけである。

2010年07月28日

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農園通信（棒杭状態のトマトが何株か復活か）

　草に埋もれた西園に通い、昨日はあずきとつる性のさやマメを、今日はゴマと黒豆を蒔いた。未だなんとか間に合うかも。　但し雨が全く降らないので、水次第。　水の取り込みを一度失敗しているので、今日は取り入れ口金具を準備して臨んだが、見事に再度失敗した。ホースがでかすぎて、サイホンの原理と言うわけにはいかない。自分の腕が５－６ｍあればなんとかなるだろうが。　そんなわけで、いよいよ動力ポンプが必要になってきた。　未だ枯れ葉剤投入は５分の１程度。草は敏感に枯れるが、竹笹はその気配も無い。こいつも渇水期の間の作業だろう。　電柵の効果は甚大。とりあえずシカの侵入は止まったようで、葉芽を食われていたターメリック（うこん）が復活。　バイアムが発芽してきたので、復活しそうなコギクを含め、作物は５種類に復活。　トマトの一部も棒ッ杭状態からボツボツ緑が復活している。ペッパーも復活しそうなやつが数株。　どれも生育は最悪だろうが、いくらかは採れるかも知れない。　しかし、なんせ暑い。　炎天下の草むしりで熱中症というのはいやなので、午後は南園の日影でダラダラと苗つくり。　予定が狂って収穫する作物がなんにもない状態が幸いし、種まきばかりの夏休み宿題という雰囲気。　北園も、本日ついに水道水漬けの状態。乾燥に強い紫蘇までが枯れ始めたら、もう無潅水は無理である。　箱まきやポット蒔きの方も、ブロッコリの一次がヨレヨレとなり、ついに二次蒔き。　今発芽しているのは、地這いきゅうり、カリフラワー、極早生キャベツ、コマツナ、サニーレタス、ロケット、わい性コスモス。発芽待ちが、芽キャベツ、ｆ１キャベツ、赤キャベツ、バジル、山東菜、それからエンツアイ。　毎日乾かさぬよう見て回っているので、これで失敗したら、もう気象条件が合わないと言うしかない。　４０以上ポット化した宿根カスミ草はすでに１０株もないし、地植えしてあるエリンジューム二年目のものは、またしても全滅した。日向に植えたのも半日陰地に植えたのも、日陰に植えたのも、である。　プルモナリア（ハナシノブの仲間）同様、北海道や高山でもないかぎり、日本の夏は無理なようだ。　　　＊宝石のようだった早春のこの花も、夏越しは無理。（プルモナリア・ミセスムーン）

2010年07月27日

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物理力とは何か 3

　「哲学の問題」を語ろうとする物理学者の、不可解な哲学の現状を露いても仕方が無い。　それは哲学がサボってきたからそうなったことを、哲学の荒廃をこそ意味するものだからである。　ここはむしろ物理学が相手にする、物理力を、それの何であるかを哲学的に整理して見たい。　物理学の基礎という意味ではない。私どもが物理学の対象となると考えている、エイドス・エネルゲイアについてである。小生は物理学が扱う数学理論はチンプンカンプンだし、最近流行の記号論理学も門外漢である。したがって、これは純粋な伝統哲学の領域の話となる。リュケイオンで教えていたような、古典数学しか扱わないということである。　究極の物質要素とか、宇宙のなり立つ力の基礎原理とかは、まずほっぽってゴミ箱に捨てたい。　科学技術の対象となっている、その古典的なモノの力学ということを、注目して見たい。　いわゆるニュートンのリンゴは落ちる、空缶に石をぶつければ飛んでいく、アルキメデスが風呂に入ったら、体が軽くなってお湯がこぼれる、という、あれである。　これらはゴミバコには絶対に入れられない。最新の物理学者は、これらの現象を無視し、すぐにそうしたがるようであるが。　この、「自然現象」を解析して反復可能なイデアを想定し、帰納法的な法則性を見つけ、それを数式で普遍的に伝達可能に理論化したものが古典物理学であった、と考えていいだろう。　ここには哲学があった。　バーチャル・ガーデニングを重ねて、眼前にエイドス・エネルゲイアとして実在する[自然現象]を語ろうとしていた。　決して反復可能なイデアを構築しようとしていたわけではないのである。　この「反復可能なイデア」は、ある種のクラスである。つまり時間的な憂慮であり、図式である。　モノのふるまいが持つ法則を、くり返しとして憂慮可能なクラス（方枠）にし、数学の方程式で反復形成可能にする。それが古典物理学の目的なのである。極端に言うと、法則＝クラス定義構造体なのである。但し、究極の機械を作ろうなどという試みは無い。　このクラスを真理とか実在とか言いたがる思慮不足の人の意見も、さっさとほっぽって捨てておいて、「科学技術である古典物理学が相手にしていたモノが、クラスであるとはどういうことか、」を考えてみたい。　それはオブジェクト・クラスという定義構造体である、ということだけではない。　これは「こころの庭の規範である、」ということでもあるのだ。つまり立て＝組まれたモノの一種であり、自動機械なのである。

2010年07月26日

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物理力とは何か 2

　現代物理学は更に変貌し、原子論、量子力学、相対性重力理論、などといった新参モノが加わっている。　自然にふだん目にする現象が相手ではない。もはや目に見えない概念、あるいは観測データの積み重ねのみで相手にする、言葉も、ほとんど数学の公式とその解だけでやってしまう、完璧な天上の世界と化しているのである。　この学問の定義を与えられ、それで物理的対象の何であるか、この学問が何をやろうとしているのか明確に答えられる人は天才である。哲学を克服し構想力と一体化しなければ無理だということである。　その無理な天才を求めて、未だ小生にとって不審な物理力とは何か、あえて自分に尋ねようと思う。　少年時代からの疑問を、いつまでもわからん、わからんと引張っていても仕方ないからである。物理学はやっぱりわからんだろうが、哲学の分野なら、わからんことが、今ならわかるかも知れない。　耄碌して記憶力も知能も落ちているからである。考える力も、若いときの半分も無い。自分を納得させるのは実に簡単である。　現代では特に、実在の物質は目に見えている眼前のモノではなくて、素粒子である、という、実におかしな理屈が居座っているようだ。　物理学者が、その日常からではなく、専門の分野の成果中から逆に日常を振り返り、モノの実在について述べているのである。　私ども人間の直接の憂慮の対象とならない、そんな微細な理屈上の何かが、実在で、私どもの暮し、感じている日常は非実在だ、となってしまうというのだろうか。人の現実認識と物理的本質認識の実在が遊離してしまったのだろうか。　特に物理学は、非日常の数学を使って、その理論を構築する。　数学は厳密で完璧な世界であり、理想的なイデーの現れであるとするプラトニズムが如実に出ている。　言わば物理学の世界にプラトニズムの形而上学が忍び込み、居座ってしまっているのであるが、これが実在だと言うのだろうか。　いかがわしさはここに、「哲学の問題」に、あるのである。目を見張るような科学技術の成果を上げ続けている物理学モデルにあるのではない。

2010年07月25日

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物理力とは何か 1

　中学や高校の授業で、どうしても馴染めなかったのは微分積分の数学と物理学である。　理数系の学校で、物理の成績はまあまあ程度だったのだが、その考え方や約束事が、どうしても馴染めなかった。　馴染めない、というのは英語もそうだったが、これは底辺の成績で、はっきりと嫌いと言えた。赤点追試を何度かやった。明確に落第だった。英語が足切り点以下なのに文科系の私立大学へ入れたというのは、珍しいだろう。歴史の代りに受験した数学は１００点だった。　成績の良かったと言える数学もそうだが、物理学に違和感を感じていたのは、その基礎理論が理解できなかったためである。自分で納得のいく答えが得られなかった。　物理学は、生物学や化学、地学などと違い、学問「対象」の定義が厳密なくせに、「学問」の理念は実に曖昧である。定理や公理があるから、で、誤魔化されてしまう。　モノの物性を、そのエネルゲイアを対象とする学問であるという、その定義が、不審で不審で仕方がなかったのである。　今なら、自分で理解可能なように、こう定義する。　科学技術は、その合目的対象を素材化し、理想的な機械部品というモノにして、それを反復して造ることを可能にする技術体系である。　物理学は、その技術体系が扱うモノの素材の物性とエネルギー特性に関する基礎情報工学である。　ところが、一般には物理学も自然科学の一分野であるとされている。自然界に露に見られる諸現象には、人間の恣意的な解釈に依らない普遍的な法則があると考える、一種の形而上学的理想が、その主張を導いているようだ。　小生は、この形而上学的な理想が、不審で不審で、たまらなかったのである。　古典物理は、モノの力学、光と色、音、電気現象、磁気現象、火と熱、波の力、天体運動といった、具体的なモノの現象を「対象として見出し、」そこに法則や関係を見出していこうとする。確かに「自然学」から起ったモノである。　モノの基礎にあるエイドス、エネルゲイアという、アルケーを追求しての学問なのである。つまりアリストテレスの探求を、プラトニズムでやってしまおうとする学問だったのである。　そのプラトン主義が、いかがわしさを感じさせているのだとは、数年前まで気がつかなかった。

2010年07月24日

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農園通信（暑すぎの薬漬け？）

　近所の畑はぐんぐん緑の部分が大きくなり、夏野菜の収穫が始まっているようである。　西園には葉ゴボウ以外なんにもない。未だ間に合いそうだが、暑すぎて動く気がしない。　昨日西園の電柵を一応完成し、電気を入れた。あとは涼しくなってから二次の電柵をダブルで駄目押しする予定。効果は無いかもしれないが、パチンパチンやっている。　今からでもモロッコなどの蒔き直しができないだろうかと、種を探した。だが、すでに売れないモノは置いていない。秋物ばかりである。　大きなマメ類などなら、このカンカン照りの中でも水さえ切らさねば発芽する。　しかしこれからが種まき時期にあたるニンジンなどは、この照りの中では経験上無理（２年続けて数度蒔いて無駄だとわかった。）　北園に蒔いて毎日水をやってきたサニーレタスと夏ホウレンソウは、圃場が半日でカラカラになってしまい、今日ついに全滅認定。水遣りも無駄に終わった。　箱播きしたサニーも全滅、ブロッコリも怪しげである。要するに暑すぎなのである。　赤キャベツも小さな球のままで腐り始め、立ち枯れはペッパー類にも及んで、無農薬栽培はいよいよ危機的状況。　レエス状になりかけているタアサイと、カメムシの巣窟となっているペッパーを、ついに薬漬けした。なめたら死ぬほどではないが、腹痛でうなるだろう。この程度の薬では、未だ葉っぱの穴を防止するには不足だろうが、市販野菜にふんだんに使ってあるような薬は怖くて使えない。　　コンスタンスに摘み取りできるようになったモロヘイヤにも小さなコガネムシのようなやつらが集っていて、一部は葉脈だけになってきた。しかしこいつには薬を使いたくない。　南園では、カラマツソウのポットアップ、インパチェンスの鉢物作成。そして延々とみずやり。　早生キャベツ、芽キャベツ、小松菜の箱播きをしてから、本日終了。明日はブロッコリとレタスの二次を蒔きたい。　 *こいつ（エンツアイ）も蒔きたいのだが・・・

2010年07月23日

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日米のギクシャクと半島のきな臭さは、完璧に連動

　事が安全保障に関することなので、当然といえば当然。　それにしても、タイミングが合いすぎるとは思わないだろうか。　崩れ方がタイミングよすぎる、ビル崩壊のタイミングとである。　日本政府が「県民の声が高い」といって抵抗し、約束を守らない度に、北朝鮮が何かをやらかす（かもしれない）と公表される。実際には米軍の空母機動部隊が展開し、大演習が実施されるだけなのだが。　過去に演習名目で始まった戦争は数多い。　この不可解な連動は、日本のマスコミの態度が最大の要因だと思う。　つまりは、米国がやはり裏で圧力をかけているわけである。お札の実弾が飛び交っているのかも知れない。ロビー活動というやつである。　地図を見て欲しい。空母の展開が当初予定されていた黄海の位置である。　それから北京との関係を見て欲しい。　ワシントンのこんな近くに、中国の空母機動部隊が展開したら、米国はどんな反応を示すだろう。　カリブ海の遠くの島に核ミサイルを積んだ輸送船が来たというだけで、連中は世界を破滅に導く一歩手前まで行ったのである。　ケネデイが起こしたその許されざる危機は、フルシチョフが震え上がって人間であることを証明し、事なきを得た。　中国の猛烈な抗議で、今回の空母は日本海側に展開することになったようだが、誰が見ても空母外交の意図は明白である。　追い詰められて牙を研ぐネズミが締め上げられ、言うことを聞かないグウタラで牙の無い犬と、向かい合っている巨大なトラやクマが脅されているのである。　一番の被害者は韓国であるが、政治家の意図とは裏腹に、民衆はすでに、この独特の政治地図の実態を悟っていることを、先の韓国の選挙で示した。　わが国の民衆はマスコミに操られるコマに過ぎないことをすでに証明しているので、今回の危機は、彼らへの警告が主目的なのかも知れない。

2010年07月22日

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農園通信（碍子と電線のみ設置）

　熱中症は怖いが、西園の電柵設置は未だで、これが完成しない限り、何を植えてもシカさんのお食事メニューに乗る。　西園に着いたら、邪魔な車が停まっていた。　時々見かける鹿の生態調査をやっているグループのようで、怒鳴ろうかと思ったが、先方が挨拶してきて直ぐどけますと言ったので、思い直した。　態度が悪かったら、間違いなく鹿の代わりに血を見ていた。挨拶という形式は大事なものである。　昼までかかって、碍子の設置と電線を張り終えた。　仮の設置でもいいので電気を通しておきたかったが、電線がたるんでいる場所や、支柱の不足している場所がある。それに気温はどうやら４０度近い雰囲気。　疲れすぎても明日に差し支えるので、完成は明日に持ち越し。　実は昨日枯れ葉剤を散布して回ったのだが、この農薬散布もあと、４－５回は必要だろう。薬剤量も、あと４－５本は必要だということである。　午後は南園に出かけ、ダチュラの植え替え。植え替え時期を逸していて、ひょろ長い。　それからポットを15個ほど作って、地這いキュウリの種まき。今年は未だ１本のキュウリも収穫できていないのである。　それからカマを研いで、後は延々と、みずやり。　カラマツソウが水不足でチリチリになっている。あれもポットをアップしないといけないだろう。つるにんじんもカラカラで、状態は良くない。　午後も遅くなって、山の北斜面が日陰になってから、北園に出かける。　まず忘れずに電気を切ってから中へ入り、モロヘイヤの摘み取り収穫。　種を蒔いた畝に水遣りをしてから、荒れた芝生の草取り。　蚊の跳梁がまたしても酷く、半分もきれいにならなかった。まあ、ここは来年まで使える機会がない。＊機械トラブルの原因となる、わけのわからん広告を撤去したかったが、方法がわからない。楽天とも、そろそろおさらばなのかもしれない。

2010年07月21日

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音楽とは何であるか（マーラーの第１０番第１楽章とともに） 21

　歌詞の加わった音楽を造ったり聞く際には、別の難しさが付け加わるということである。　但し、この言葉の嘘を、それだけ特徴をもたせて楽しむという音楽独特のジャンルもあるようである。　マーラーの場合にも、歌詞を伴う器楽曲は多い。　中国趣味に溢れた大地の歌というのは有名だし、交響曲でも、千人の交響曲というのがある。なんで千人も必要かと言うと、個々人の声を無視するためには大集団でないと難しいから、ではなかっただろうか。　人間の声として、自我の主張やエンターテイメントの歌としてではなく、むしろ謡いとして、扱われているのである。　私どもは、個々人、一人一人の小さなこころが暖めている貧者のこころを、自分だけのモノだと、宇宙に一つしかないアイデンチチイのものだと思い込んでしまっている。　私どもの先祖はそんな思想は持たなかったが、マーラーもまた、ちょっと世間とは違ったのであろう。　アイデンチチイに支えられた個人主張のある声楽ではなくて、声楽「一般」の方を聞かせるために作曲したようなものである。　普遍的な音楽と、その「一般的な意味」の方が追求されている。　個人個人の事情や感情など、どうでもいいのである。　だから第１０番は特に厭世感の音楽だと批評される。未完成に終った後のいくつかの楽章も復元されてスコアを整備され、演奏されているが、それを聞いても実際そのように聞える。　葬列の大砲や、消えてゆくフルートの「侘」が実に効果的に効いている。　「音楽一般」を、その能を聞かせるために、そうなったのだと思う。　言葉の嘘を聞くように思うかも知れないが、天才を聞かせるには、この音楽一般という、時間の方枠こそが不可欠なのである。

2010年07月20日

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農園通信（たった１株のジャガイモ豊作）

　久しぶりの西園は、やはり荒れていた。　シカが決して食わないのはズイキ以外のサトイモとゴボウと紫のシソ、それだけである。コギクも棒ッ杭になっていたし、ズッキーニも葉っぱがなかった。ショウガやターメリックさえ、新芽が食われている。　侵入路も増えていて、二箇所防獣網が破壊されていた。集団で何度も襲ったようである。　周辺の潅木整備からやりなおし、サンショウや山ブドウ、ウツギなどを多数伐採。　さてガイシ装着用のプラ杭を設置にかかって、これを留めるために造ったハリガネが全く寸足らずであることに気がつく。　北園の鉄フェンス支柱と規格が違って、２５ミリのプラ杭なので、短い針金では取り付けられない。　あきらめて、たった１株残っていたジャガイモをほりあげて帰ろうと思い立ち、笹の乱立する畝の間を探す。　　これまでに得たことの無い巨大なイモが、両手に抱えきれないほど出てきた。　１００株ほど植えての、１株だけのまともな生き残り。西園のジャガイモ生産力は、北園の３倍以上と見た。日当たりのいい場所なので、これが本来のジャガイモの出来具合なのだろう。北園の日当たりが悪すぎるのである。サル防護施設がさらに悪くしている。　午後は北園でラッキョウ掘り。　梅雨の前には粘土質の畝が硬すぎて掘れず、梅雨の間にはシルすぎて掘れず、梅雨明けになってしまった。　小さいながら、こちらは相変わらずの豊作。但し家内は絶対に手を出さないだろうし、自分で皮を剥いて調理するしかない。袋半分、畝の一部取り崩しで止めにした。発芽したら、また植え直せばいい。　絶滅を危ぶんでいたジミイナルデロスを２株見つけた。やはり北に植えた辛いペッパーに紛れ込んでいた。　しかし、ひまわりムーランルージュは、どうやら絶滅。　植え替えたり、ポットアップしたい苗などは無数にあるが、蚊の跳梁がすさまじい。今日も長期間居座ることには耐えられなかった。

2010年07月19日

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農園通信（サル軍団とのご対面）

　電柵が完成後、待望のサル軍団とのご対面。　北園で草引き中に、南園の方角が騒がしい。　上がってみたら、軍団の面々が居た。　どでかいやつは見かけず、中くらいのが４－５匹とちっさいのが４－５匹。ボスはどっかの木の上にでもいるんだろう。　南園には食い物がなんにもないので、その上の方に住んでいる人の住居と畑を集中攻撃していたようだ。　あいかわらず、こちらが鉄パイプを握って威嚇しないと逃げない。まったくなめきっていやがる。　今年は、この界隈に新規の菜園開拓者が多く、軒並み、酷くやられていると聞く。　電柵の効果を、と考えて、北園にも、サルに食える作物が、なんにもないことに気がついた。　あれでは危険を冒してまで、入ろうとはしないだろう。何か囮を作っておかねば、電柵のパルスショックの味を覚えてもらえない。　その北園では、あまり効果のなかった囲い込み鉄筋メッシュ柵の一つを解体した。　きゅうりや白菜などでは入ろうとしないが、豆類やメロンなどがあれば、この鉄筋メッシュをひんまげ、随所に留めてある針金をぶちきって入ってくるのである。　イノシシ用の堅固な網類も食い破られるので、一切効果なし。サルガードなどというヤワな騙し商品に至っては、コチトラが引っかかって邪魔なだけで、どでかい穴をいくつもあけられた次第。　全部で十万円以上投入した電柵も、どれほどの効果があるのか、自分でも疑問。　ラッキョウをほりあげしたかったが、直射日光の暑いこと暑いこと。　ペッパー類のいくつかが葉をやられ、グラジオラスも見事チリチリに焦げていた。　雨が続いて軟弱になっていたところへ突然の夏の日差しは、植物にもダメージとなる。　しかも地面はすでに乾いており、草の根が引きにくくなっていた。　昨日蒔いた夏ホウレンソウも、おとつい蒔いたサニーレタスも、突然の夏の日差しに炙られて、発芽しないかも知れない。

2010年07月18日

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音楽とは何であるか（マーラーの第１０番第１楽章とともに） 20

　音楽の「何」は、経験的に反復され失われる音のことで、それが意味を伝え、楽しませる他者であろう。それ以上のモノは、そこには無いのである。　天才、すなわち構想力がこの意味を構成し、その意味に面白さをもたせる。　音の流れ消え行く様の表面を加工してあわ立たせて、面白いモノにして見せる（聞かせる）ということである。　音楽、とくにオーケストラは庭園の様に例えられることが多いが、それはここで音によって構成されているのが庭だからである。実質の意味のみで構成された庭である。　そこに言葉が加わることで、暗い庭であるi-miの世界は、本来反復の立て組まれる可能な形式を見せるためにあるe-meの実質を、反復形成して支え、謡が産まれる。　詞や歌や唄とも描かれるが、おなじものだと思う。音を伴う、音が必要な、庭に添えられる言葉である。　これによって庭は明るくなるかというと、実は、ますます暗くなるように思う。　持ちこまれたe-meの明るさが、庭の暗さを背後に押しやって、ますます暗くしてしまう。　音の面白さは隠れるが、そのかわり別の要素が、ビジョンや情報や美の諸々の形式が、やってくるのである。　音は決して嘘をつかない。　しかし言葉は、音で伝わる実質の意味以上のナ二かについては、もともと嘘をついているのである。　立て組まれ対象化された様には、その音である意味が支える以上のものは「無い」というとこである。この「無」を、平然と美人局として提示するのが言葉であるように思う。

2010年07月17日

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農園通信（北園の電柵１号完成）

　午前に晴れ間が出て、午後は豪雨というのが日課になってしまった。　暑くて湿っぽいし蚊が多いのは閉口するが、夏場の作物がなんにもないというのも、なさけない話。　なまった体をやっとのことで里山へ運び、電柵を完成させる。　最も離れた所で試験したが、アース線へパチンパチンと定期的に電撃が流れてゆくので、出来上がりだろう。触って試して心臓発作で死んでもつまらないので、体感するのはやめにした。　内部の厄介な囲い込みを一つ解体にかかり、あいた鉄筋メッシュのこれを二つ使って、ゴウヤアのからむ支柱をつくる。　キュウリを植えたいところだが、苗は、もう無い。　秋以降用の霜知らず地這いというのが国華園から届いていたので、明日はたねをまきたいところ。　　今日の予定は電柵外となった１番２番畝の草引き。　日当たりの悪い場所なので、１番ではひまわりがアピオスに絞め殺されかかっていた。　２番はまっさらにして、サニーレタスを蒔く。春にも先ごろにも失敗して、今年は未だ苗さえできていない。直播では無理かも知れないが、手間が省ける。　南園に上がって休憩の後、モロヘイヤの間引きを兼ねた本格収穫。こいつは未だ失敗したことがない強健種。実がなり始める頃まで継続して摘み取り収穫が出来る。　最後に辛いペッパー類、ホットワックス、ハラペーニョ、鷹のつめに支柱を立てて回る。すでにあらかたこけて、しかもカメムシの仲間がたかっていた。　シシトウやパプリカ類は全部西へ持っていって食われたので、あとは２株だけできたハバネロを植えるだけ。　３年間つないだジミイナルデロスも、絶滅したかも。粗雑な管理をしていたので、１株くらい紛れ込んでおればいいのだが。　帰ってきて後、肝心の電柵スイッチを入れてくるのを忘れてきたことに気がついた。食い物がないからいいが。　　＊　今年は、こいつが食えないかも。

2010年07月16日

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機械の子守り４日目

　午前中天気が良かったのに家内の買い物に運転手でつき合わされた。午後からは豪雨で動けず、またまた機械の子守り、ついに４日目とあいなった。畑はもう草の海だろう。　カミナリも鳴っているようなので、コンピューターいじりは具合が悪いのだが、壊れても只同然の、二段階お下がり富士通タワー。最初息子のために買って、そのお下がりを家内が使っていた。cpuは６００程度だったはず。骨とう品である。　思えば最初に借りて、はまったｍｓｘが、ｚ８０を使う8bitでメインメモリ８キロバイト。当時はcpuの数値など知らなかった。　というのも、無数にある各社全部、ザイログ社のｚ８０を使っていたからである。　windows95が出た頃に買ったcanbe機械が、６６ｍｈｚでメインメモリ８メガバイト。　これに本体より高い24メガのメモリをはめて、周りからバカにされた記憶がある。　しかしそのおかげで、ペンテイアムの133(?記憶が曖昧１２８ではなかった）を使う機械よりずっと早かったのである。積んでいたアクセラレーターの性能も良かったのだろう。小生が手がけて買った機械には、どれも当初の４倍以上のメモリを積んだ。そのおかげで、長期間、遜色なしに使えたのである。　　最近のメモリの安さやｈｄｄの安さには感嘆するしかない。　規格は嫌いだが、USB２の接続用で５００ギガのものが７千円代である。内蔵用はもっと安いのだろう。但しATA規格が変わっていて、今のやつは、はめられない。　USBボードを無理にくっつけても、古いbiosが５００ギガを認識しないのでフォーマットさえ、まともにできない。　　２年、いや多めに見積もっても３－４年で、外部機械やソフトも含めたシステム全部をとっかえろということである。こんな割高な家電製品は、ほかにない。小生の部屋の電気コタツなんぞ、もう４０年以上使っている。ヒューズを一度取り替えただけで。日立製である。　小生のｐｃシステムは、dos中心からやっと脱し、最近はwindowsに頼るようになってきた。　それでも、２０００年で時が止まったままである。ソフトやツール類もなるべく当時のものを使い、可能な限りバージョンアップは避けている。ひどい目にあうからである。とか言っているうちに、いじりすぎてまたセーフモードに入ってしまった。新しいバージョンのアプリケーションが、勝手にデバイスを差し替えたようだ。

2010年07月15日

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ヤフーが勝手にログオン設定を変えた。

激しい雨の続く今日は何をやっていたのか、さっぱり記憶がない。直近のことをすぐ忘れるという老人性の健忘症。　機械の前に座ったら、やっとのことで思い出した。今日も丸１日、機械と格闘していたのだと。　win２０００上で見ていたtvを、me上でチューナーをくっつけて、なんとか復活。　ｄｖｄ処理はあきらめても、せめて見られるように、エンコーダー類をネットで探して拾い集めたが、全部のフォーマットが、きれいに再生できるわけではない。　お仕着せ品では、コピーものははじこうとするし、ｄｖｄの設定をリセットしようとしない。いちいちwindowsを立ち上げ直さないと、前のエラーが消えてくれない。　ヤフーがログインの設定を変えたことで、株価を確認しながらの作業が途中で頓挫。　ファイナンスにまともにログオンできなくなって、自分のポートフォリオと出会うことが出来ず、苦労した。　これはこちらのバージョンダウンが原因ではない。課金サーバーの管理者のボケが、サーバーの設定を、顧客に相談もなしに変更してしまったことによるものである。　この手のトラブルが、最近は多すぎる。そろそろ、利用者の権利を守るルール作りをすべきである。場合によっては損害賠償請求モノである。　あとは、osの差し替えを考えているasus機械のデータ保存。但しdvdはmeで使えるドイライバがなく、ｃｄ－ｒしか使えないので、何十枚にもなる。ほとんどのデータは、機械が飛んだら、あきらめるつもり。　午後は、そんな努力もほとんどあきらめて、シュミレーションゲームにはまっていた。まだスキャナもプリンタも、アクセスも、vbも、cadも、使えるようには、なっていないのに。ちなみにvcは、もともとあっても使えない。頭が、ついてこない。vc　こうやって、人生は、過去に得たと錯覚したモノを、次々と失っていく。　ある日、自分はカラッポになるのだろう。

2010年07月14日

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バージョンアップは、やはり難物

　機械いじりの二日目。今日も雨なので午前中は機械と過ごした。　こっちのｈｄｄをはずしてあっちに付け替え、こっちのｄｖｄ－ramをはずして、買ってきたバルク品に差し替えるというややこしさ。おおむねｈｄｄの付け替えが、いちばん簡単。　外付けスカジー上のfat32フォーマットされたｈｄｄ移動は１発で成功した。　５２５円也で買ってきたバルク品のｃｄ－ｒも、無事内臓のｄｖｄ－ramと交換できた。この最新の機械が、古いme上ではトラブルの大きな要因になっていた。　問題はntfsのｈｄｄをどうするかで、まだデータがあきらめきれず、躊躇している。　とりあえずネット接続した旧式富士通機械で、家内に使ってもらっていた自前のbewer4.4を、最新の4.9に差し替える算段。　古いバージョンでも、壁紙の設定や画像確認は、ほとんど問題ないのだが、これをやらないと、bewerでｄｖｄを見たり、絵日記用に画像を縮小したり、ｈｔｍｌの閲覧ができない。　案の定、同じホルダーへ上書きさせるべしのインストールは失敗し、システムを書き換えていますという表示が出たまま、とまってしまった。　手作業で、粗雑なiniファイルや、mciデバイスなど、別の機械に展開済みのものをｃｄ－ｒで持ってきて上書きし、上書き禁止属性を一斉に解除するといった、昔懐かしい作業が必要なはめになった。バージョンアップは、やはり難物　scmpxやlhasa、窓の手といった愛用品のインストールは実に簡単。　但しdvd作業がこの機械の能力では無理なので、リッパーをはじめとするdvd関連のツール類が一切不要と、喜んだのもつかの間、ffftpの設定画面で、自分のプロバイダにどうやってアクセスするのかも忘れているのに気がつく。結局設定は中止。　ブラウザが変わると、見慣れていたホームページの数々が、全然違うことに気がつく。　日本のサイトでは、今日ほとんどのページがモジラ無視で造られている。ひどい場合には深刻なエラーを起こす。　その点、googleやyahooなどでは、まったく違う画面になっても、一応ちゃんと表示できる。　最新のpdfやフラッシュプレイヤー機能、アクチブx類などは、絶対に使っていないのである。もじら機能を無視したこれを使うと言うことは、古い機械の客を全部締め出す。　門前払いして客として扱わないに等しい、ということだからである。　

2010年07月13日

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掃除と機械の入れ替え日

　雨が続くので、農園から遠ざかっている。今日も１日、部屋の掃除と機械の入れ替えに費やした。　家族4人が使っている動くコンピューターの総数は、ついに10台。そのうち小生が最大保有の５台である。ただしポンコツばかり。　家内のインターネット用に買ったvistaは欠陥品とはわかっているが、安かった。　サーバーがフラッシュプレイヤーのバージョンアップをしたため、クライアント側でエラーが頻発するようになったmeの機械と交換して、小生の部屋に引き上げた。　子供たちが持っているのはサクサク動くｘｐなので、最も時代遅れの機械ばかり、自分の部屋に集めてしまったことになる。　自室のサーバーにしていたwin2000のvaiorxも、この春動かなくなっていた。　電源らっしいとあたりをつけて入れ替えたが、だめだった。マザーボードのスイッチ機構のようだ。　ntfsのフォーマットはやっかいで、他の古い機械では読めない。こんなことなら、全部古い規格のfat32にしておくべきだった。　やむなく今まで使っていたviosの比較的新しいasusの機械を2000用に仕立てることにし、インターネット用には家内のお下がりであるmeの機械をスリム化して、やっと今設定を終えたところ。実は、インターネットエクスプローラーをメインで使うのは、初めてなのである。　自分専用のちゃちなツール類の移送はこれからだが、ヤフーのブリーフケース等を使えばなんとかなる。だが、巨大化してしまっているデーターベースは無理である。動かすと化けてしまう。　ｄｖｄ－ｒが、どれもこれも壊れてしまって、me上で使えるドライバのないものに変わってしまっているので、ここ２年ほどは再生オンリー。焼きこみもしていないので、データー保存の手段がないのである。　スカジーの外付けにくっついている巨大なｈｄｄの交換を、明日は試してみようと思っている。スカジーのスピードは素晴らしいが、番号の設定などがあるのでやっかいなのだ。　最近のｈｄｄ寿命は平均３－４年程度か。古いvaioｒｘなどは３－４回交換した記憶がある。　コンピューターシステムの寿命は、本当はもっと短くて、２－３年程度だろう。規格が全部変わってしまうので、一部が壊れたら使い物にならなくなる。修理に出すより買う方が安い。騙しだまし、機器を差し替えて使っても高くつく。　インターネットもややこしくなる一方で、dosとネスケ４．７の時代が懐かしい。　ついでに懐古趣味にひたるなら、basicが使えないと機械の操作もできず、アセンブラが素人にも手出しできたmsxの8ビットの時代が懐かしい。あれは単純で簡単だった。　

2010年07月12日

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音楽とは何であるか（マーラーの第１０番第１楽章とともに） 19

　私どもは西洋人の真似をして、論理と意味が同じ土俵で伝達されるものと思い込んでしまっている。論理は意味であり、意味は論理のことだと。　しかし遠いご先祖たちは、言葉をe-meと名づけ、それが神々の力であるモノの形式を立て組んで伝えるモノであることを、明確にしていた。もちろん読み挙げられる音を持つことで、それらに意味は含まれていた。立て組まれるこころの味は、経験的な認識を伝える。　論じられた理が伝えるのではない。論じられた理が負っている役割は、立て組の再生に過ぎない。レコードを作るようなものと考えればいい。　たとえレコードを聞いたとしても、音楽が楽しいのは、それが生の意味を伝えているからである。未だ言葉にならない、e-meを持たない、反復されて消えてゆくだけの、無駄で豊な「意味」を、である。　そしてこの意味というのは、注意を払っただけの、それが反復されただけの、言語ほどの複雑さをもたない「時間の実質」であるとも言える。　形式として、音楽は方枠化された時間を聞くのであるが、文字や論理方程式のような自動機械部分は皆無だということである。　音楽は、意味のみを聞くのである。　一期一会の意味をである。貧者のこころに忍び込んでくる、他力をである。　時間の秘密を聴き取るのだ、そういっていいと思う。　但し宇宙の真理とか、神の世界の力とかとは一切関係ないはずである。　およそ宇宙で唯一つしか存在しない、いや、もしかしたら無かもしれない、人の生命の庭がそこにある。　これは認識の庭であり、こころの庭なのである。幽玄だが同時に有限で、あっさりと寿命を迎えてしまう代物である。永遠のモノなど、何処にも無い。

2010年07月11日

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農園通信（北園の再生努力）

　北園への電柵設置工事三回目。　ようやく仮張りまでこぎつけたが、このまま電気を通せばあちこちでショートするだろう。それほど周辺の荒れ具合が酷いのである。西へ全面シフトしてほったらかしにしてあったので当然。　このために切った潅木数本、竹は数十本に登る。　防護網の上に設置するのだから、無数に居る近所のネコが感電死して訴えられる心配はないわけである。　但しサルに効くかどうか、である。あと二回程度で、出来そうである。　西園の方は、これの倍以上の長さになるので、もっと期間が必要だろうし、電線の長さが足りない可能性もある。　北園では更にゴボウの収穫。　細長いあれでは、ない。地上部の茎や葉は巨大だが、地下茎は短くて太くて、しかも何本にもわかれている。味はしかし、バツグンにいい。　こんなモノしか圃場にないので、お隣の菜園が集中砲火を浴びているようである。　南園では、草に埋もれたポット苗救出劇が随所で。　ダチュラやペンステモンは何とかなったが、ツル性の連中はすでに随所に絡み合っている。特にパイプハウス内のやつは暑くて入れないので、救出時期を逸した感がある。アピオスもダメかも知れない。　雨が降るので薬剤投入できず、予定の作業が出来ていない。西園にもとうとう１週間行っていない。内部へ入れないほど草が繁茂している可能性もあり、行くのが怖い。　全面仕切りなおしなので、まず北園を一応仕上げてから、西にかかることを決めた。　南園はほったらかしで、一回りするにも支障が出てきたが、手を入れる余力はない。　西の補植用にとってあったヒマワリが、ぽつりぽつり咲いている。全種類は無いようだし、日当りが悪いので細い。　グラジも今年はマスカーニが未だ咲かず、キセランセマムは雨でこけて起したが、やはり腐りこんできてダメなようだ。切花は予定の１割も確保できず、大失敗の類。　そんな中、キャベツと芽キャベツとブロッコリを箱蒔きする。　双葉が出たらすぐに薬漬けするんだゾ、と自分にいい聞かせて。　花の種取も、消毒しないとロクに出来ない。初期のバーバスカム類はタネが採れそうにない。　ウエデイングキャンドルが１株、シックスティーンキャンドルが２株、いずれも昨年とは打って変って惨めに咲いているが、こいつらも今のうちに消毒すべきだろう。

2010年07月10日

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まずソフトウエアーを疑うべきだ。（タクシー暴走事件感想）

タクシーが暴走して多くの人をはねた。　多くの人が巻き込まれたのでニュースになったようだが、マスメディアは車の車種も、それを製造した会社名もおおっぴらには報道しない。目撃者や本人や、いろんな人が不審点を告げているのに、ハナから運転手の過失にしてしまいたいようである。　車種はトヨタのクラウン・コンフォートのようである。　整備直後だったというので、会社や整備方や運転手の問題として捉えるよりも、まず車のシステムの問題として捉えるべきであると思う。　そして特に、現代の車はコンピューターと、そこで動いているソフトウエアーの問題が大きいのである。　この部分はどこのメーカーなのかわからないが、米国でのレクサスの問題と同じで気になる。暴走するとブレーキは効かないし、サイドも使えない。Ｎレンジにも入らないと言われている。　トヨタは不具合は無いと主張し、米国の技術陣も同じ出来事を科学的に検証できていない。　しかし暴走は頻発しているのである。いずれも運転手の踏み間違いや、アクセルがフロアマットに引っかかったのが原因だとされている。　７７歳というのが、今回の疑惑の原因だと思うが、年寄りがいけないのであれば、日本の政治家はほとんど全部いけない。二種免許を持って長年安全に勤めた運転の現役プロに対し、踏み間違いしただろうというのは、どうだろう。　コンピューターが深刻なエラーを起すことは、windowsを使ったことがある貴方なら必ず知っているはずである。しかもその頻度や内容が、すさまじいこともである。　特にバージョンアップがいけない。　楽天のサーバーがバージョンアップして以来、小生の機械などは毎日、ログオフのたびにエラーが頻発している始末である。

2010年07月09日

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音楽とは何であるか（マーラーの第１０番第１楽章とともに） 18

　論理やアルゴリズム、自動機械の類は音楽には無い。価値観も一切無い。　思想や宗教や方程式も、皆無なのである。五線譜は、一見方程式のように見える。しかしあれは演奏のための時間手順や設計図であって、音楽とは違う価値観を伝えるものではないのである。　意味を担うのは音の構成と時間手順であり、それのみである。主義主張や感情の動きは「意味伝達とは、およそ無縁なもの」だと思う。　しかしなぜ、そんなことが言えるのか。　反復しての構成なら、たとえば論理の提示や、文字での提示も同様ではないか。　論理が意味を構成し、文字がその意味を伝達するのではないのか。普通にはそのように考える、そのほうが常識的である。　しかし文字を読んでいるあなたも、よく注意して自分の行動を思い出してほしい。　文字を目で見て、意味を読み採っているのか？　本当は、自分の頭脳の中で音に直して聞いて、再構成され反復された時間として照明を得、それを意味として掴んでいるのではないのか。　具体的に読めない文字、音にならない文字の意味は曖昧である。つまりバーチャルである。　日本語などは、わざと同じ文字に複数の音をあてはめ、このバーチャルさを表に出しているのだが、意味として明確に伝わっているのは、この音なのである。だから日本語の伝える意味は明晰判明とならずに、ブレる。そのかわり現実を表現できる、ということである。　

2010年07月08日

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農園通信（夏休み・夏休み）

　七夕時期には、天候不順で、にわか雨が降る。　北園の畑は、まだ例年のようなドロドロではない。が、ムシ暑くて蚊がいっぱいいて、ムカデもマムシも蜂も出る。（今年は蜂は少ない？）　昨日午後から北園外周囲い込みのフェンス上段に電柵を張るべしで作業にかかったが、夏の繁みとの格闘は実にしんどい。今日はさっそく、ハリガネやペンチ、除草剤などの買物と小雨を口実に、ずる休みである。　最近、食えるものが作られていない腹いせにか、南園１番ハウス通路横に作ってあった粗雑な５ｍほどの生木のパーゴラが破壊された。重いサルが上に乗って、暴れたようだ。　オニユリも何本か折られていたが、食いものはないので被害はそれだけ。　どうせ草に埋れて景観も最悪だったので、好きにしてチョーという気分。　夏野菜と花、都合２６種類が鹿さんの食事メニューに載って全滅だったので、秋口以降の出直しとなった。農園の外枠作りから、やり直しである。　実行はシンドイ時期なので、さぼりさぼりやって、計画のみ、ノンビリ立てておく。　７月中旬までに、北園も西園も、周辺の潅木の刈り込みをやっておく。　北園は鉄製の移動式1.2ｍフェンスが設置してあるが、これに鉄筋と鉄筋メッシュで補強。西は返しのある1.5ｍの専用防護柵を、内部から竹のツッパリで補強しておく。　７月下旬までに、その上にハリガネで留めた専用プラ杭を伸ばし、碍子を付けて、電柵を二重に張る予定。収入はないのに、またしても高くついた。　このさい作付けや草引きのことは、ムダになるので考えないことにした。　渇水期に備えて購入した揚水ポンプの試験も兼ねて、西園南側の草原を、薬で枯らせた上、水浸しにしてしまう。ついでに畝の雑草も薬剤で枯らす。　西園中央の長い畝は、防草シートを導入して試験してみるのもいいだろう。　併せて、北東の最も日当りのいい場所に居座っている竹の原も、薬剤投入で枯らせて仕舞う。ここの畝立ては機械も刃が立たず当分不可能なので、年末にパイプハウスを１棟だけ設置し、苗の育成場とする。水の安定揚水が可能となれば、広大な鉢物置場にも利用できるわけである。　北と西と、どちらから先に電柵を仕上げるべきか。　それもほっておいて、まずカネを使わずに遊ぶことから考えよう。鹿さんのくれた、夏休み・夏休み。　（グシュ。）　＊リンクというのはネットの基本機能である。閲覧というのは即ページの全コピーであり、リンクだと思う。リンクが嫌いでページを出す人は居ない。ページに出したデータは全て無料の共有物であり、カギをかけて有料にしたり、直リンク禁止だと、騒ぐほうがおかしいのである。（サーバー管理者は、負荷が怖いのですぐにそうしたがるが）断る必要もないと思う。

2010年07月07日

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音楽とは何であるか（マーラーの第１０番第１楽章とともに） 17

　言葉と違って、音楽は感情を伝える。常識的にはそう思われている。　能楽を知っている人なら、それはありえないことがわかるはずである。謡いは深刻な感情の動きを謡いながら、わざと無感情な形式主義の音に謡われる。　マーラーの音楽も同様である。　音の構成を示そうとはするが、亡き子をしのぶ感情を伝えたりは、決して、しない。　言葉は情報を伝達するためにあるのだが。意味を伝えることで情報を伝えると思われている。　突拍子も無いと思われるだろうが、これは違うと思う。　立て組を見せて、意味を伝えるのは音の方である。言葉は情報の形式を、その反復可能な立て組みの仕方を伝えるが、実質の意味を含まないモノであると思う。　言葉の問題はとりあえず捨ておいて、音楽が伝える意味ということを、もう少し追求してみたい。　音楽は、全体像が眺められる実質の、構成物である。音による、時間構成だ、ということである。　時間に関しては、私どもは過去しか見えない。意味ということも、当然その時間枠の中で掌握するモノゴトにすぎない。　すでに鳴ってしまった音が消え去る様や、再度出てきても消え去る様をしか見ることが出来ない。出てくるところは見えないし聞えない。　しかし日常の見知ったそれらとくり返し出会う、その繰り返される音の構成は、出てきて消え去る物事としてくり返し追えるがゆえに、経験的な物事となる。そしてあらかじめ見知ったモノであるがゆえに、意味として再構成されるのである。　時間のクラスという、モノとしてである。　そこに感情や空想を呼ぶべき未知の「もの」があるかもしれないが、それらは副産物にすぎないだろう。　全体像が常に反復されて眺められる音の時間構成。それが音楽ということであり、意味伝達を担うモノの正体だと思う。

2010年07月06日

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農園通信（作物全滅の西園は、ぶぶづけ案？）

　電柵用の竿の束と、食われる心配の無いサトイモを抱えて西園へ。　サトイモを植えてから、侵入路探査を兼ねて見回り。　作物被害は、ものの見事と言うほかは無い。無被害のゴボウと、食い残されたトウモロコシの一部と、ズッキーニ、カボチャ、草の海のコギクを除いて、なんにも無くなった。美味い不味いの順番があっただけで、最後まで残っていたアフリカンマリーゴールドもトマトも、ペッパー類も、きれいさっぱり消えていた。２６種類がやられた勘定。　種代は知れているが、労力からすると半端な額にはならない。　草の海のコギクはヨモギに埋もれて区別がつかず、のこっているだけと思われる。　カボチャやズッキーニは実が美味い事を知っていて、食べ尽していないことも考えられる。安全パイはサトイモとゴボウのみ。　敵が反復侵入したおかげで、侵入路も、やっと見つけた。　延びた藤のつると、同じく延びた竹がからまり、踏み台を形成していた。　足跡から見ても巨大なシカで、踏み台から防御の網に足をかけて乗り越えていたようだ。内部からどうやって出たのかはわからないが、内部は助走できるので、飛び越したのかも。　電気柵の設置の前に、外部に放置してあった竹や藤のつると格闘することになった。　工事期間見積りは、更に延びて６回程度必要。７月中にはなんとかしたいが、暑い時期なので無理すると倒れる。　漏電を防ぐため、草刈や木の枝刈りも徹底が必要になる。隣の稲を植えている人のように、除草剤をふんだんには使いたくないのだが、手を染めねばなるまい。　１週間以上、草も取らずにほっておいたので、最初に手がけた北側の１００坪程度は、ほぼ原始の草原に戻った。　中央のひまわりの杭（葉っぱ０なので）や支柱だけが残った１５０坪余の畑も、まもなく草の海となる。南側は、途中で膝を痛めて開墾をあきらめたので、最初から草原のままである。　このさい畦を高く塗って、水漬けするのもいいかもしれない。　この部分だけ別に囲い、ぶぶづけでもおあがりやすといって、入口を開けておいて、そこに多量の罠を地雷原のように準備するのもいい。この案自己採用。 *西園原風景

2010年07月05日

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農園通信（電柵という希望が届いた）

　雨の合間、束の間の青空はすでに夏空。　但し筋雲は低く、ぎらつく日ざしも未だ梅雨空の雰囲気を残している。　大枚をはたいた１００ｍの電柵が三つも届いた。狭い家の中では梱包を解くスペースも無い。　雨がやんだ午後から、南園ガレージに巨大な荷物を持込み、点検してまた車に積んで持ちかえるというややこしさ。ガレージに置いて置けば、人ザルに捕られるだろう。　専用の短いポールつきなので、これを現状の囲いの上にハリガネかなんぞで留めていけば、高さ十分な位置に電柵が張れる。こいつで、もしかしたらサルも撃退できるかも知れないと希望が湧いてきた。　工事期間は北園３回、西園４ー５回は必要と見た。まあ秋に間に合えばいい。　西園のナスが全滅したので、補植用に残してあった８株ほどを、北園に植える。鹿はここには入ってこないので、実が付く頃には電柵も張れているだろう。キュウリはもう株が無い。　千日紅の残りと宿根サルビアと、更に１年草のサルビアの伸びすぎたやつを植える。　タアサイは本葉が見え始めたが、小さな虫が寄ってたかって網目にしてしまった。　同じ網の目の葉っぱが痛み始めたコカブを収穫し、囲い込み内部の結球レタス圃を覗く。　全部腐り始めていた。寒さには実に強いし虫にもあまりやられないが、雨にも高温にも弱いようである。結局二次の結球レタスは、３０個ほどシカに食われ、北園で２０個ほど腐り、ただの１個も食えなかったことになる。芯部分を選って無理に収穫。　南園ではユリが咲き始めているのを横目で見ながら、金時ショウガを植込む。　プロムナードはすでに草に覆われて、侵入もままならぬ状態。　キセランセマムが咲き始めていたが、続く雨で痛みも大きい。路地では、まともな切花に仕上げるのは無理なようだ。

2010年07月04日

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音楽とは何であるか（マーラーの第１０番第１楽章とともに） 16

　伝統の能楽は、人をその一期一会の崖っぷちに誘い、花を見せて幽玄へと誘う。　極めて意地悪な芸能なのであるが、マーラーの音楽は、実にこれと似ているのである。　日本人好みのする、覚せい剤的交響曲だということである。　光り輝く天上のイデーはそこにはなく、モノにすぎない花が、そこにある。　もちろんこのモノというのは、こころのモノである。　マーラーの第１０番第１楽章が見せてくれるビジョンではなく、天才が再構成して正面に見せてくれる幽玄なモノの花である。それは音楽というモノを物語っている。　自分の直面する現実という名の、他者を語っているのである。　言わば論議可能な音楽というモノが、ここにある。　マーラーがそのモノについて熟知していたとは必ずしも言えないだろう。彼は天才的作曲家であり優秀な指揮者ではあったが、評論家ではなかったのである。　彼の論議を読み解き、更なるモノに仕立てて登場したというシェーンベルクが演奏会を開いたとき、マーラーは、ようわからん音楽だったと素直に後で感想を述べている。但し彼はその音楽をけなす隣席の人と、大喧嘩までやったというのである。　自分の音楽を受け継いだという若者の示す花がわからなくても、擁護の態度は変らなかったわけである。　そのマーラーを日本に呼んできて、伝統の能楽を聞かせてやりたかった。そう思うのである。　楽器の構成は単純であるが、謡い手の芸能や幽玄な様は奥が深い。音はそれが人間の歌い声というより、モノを形作る方枠のように提示されるオーケストラが、そこにもある。　シノワズリ趣味のあったマーラーの趣味とは違っていたかも知れないのだが、音楽というモノの東西対話が実現したかも知れない。　　*なぜか昨日書きこめなかった。

2010年07月03日

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農園通信　（株安と楽天社長の言動に憤り、古典園芸によろめく）

　株価はいよいよニ番底を目指している。優良銘柄も、すぐに紙くず？　まあ、上場廃止とかにならんかったらええわい。前回の底では、そんな会社が、持ち株のうち二銘柄も出て、ほぼ一年分の年金相当額が露と消えた。　配当をけちって、社長や役員が多額の報酬をせしめるという構図も、そろそろ株主社会だけでなく、社会全体で圧力をかけて、止めさせるべきである。　雇いの労働者の賃金が３００万の時代に、８億も給与を貰うというのは、社会のほとんどを占める貧乏人をバカにしているというだけではない。人間の尊厳を脅かしている犯罪だと見なすべきである。　楽天の英語志向も、腹に据えかねる事態である。社長の言動は日本人をバカにしている。　オイラは横文字が不得意だから、日本語で哲学してきた。実際にはドイツ語と日本語の乖離で哲学してきたようなものだが、深く尊敬するドゥンス・スコトゥス先生やバートランド・ラッセル先生の母国語は、はっきり言って嫌いである。　日本語での哲学ということは、ほとんど不可能なことがわかってきたが、おかげで、伝統の世界に、出会うことが出来たと思っている。　成り上がり者の英語では絶対に近づけない、幽玄な世界にである。　商売するには英語が必要・・・伝統の日本語を、あんまりバカにせんときや。　農園の方は、鹿さんの侵入で、またもや出鼻をくじかれた。　西園に主要作物をシフトしたのが裏目に出て、今や収穫物ほとんどゼロ。今日は北園で残り少ない葉ゴボウを採ったが、見事に置き忘れてきた。　短期記憶力の低下も、すでに異常値を通り越した。　予定を全部変更し、西に植えるつもりだった千日紅やアスター、葉ケイトウやセージなど、３００株余りを北園・南園に植えた。身代りの速さだけは、昔からオイラのとりえ。　しんどい手間を隙省くのも、オイラのとりえ。　おかげで、切り花は全部雨でこけて、品質は最悪。支柱立てや誘引に手間のかかることかかること。　梅雨時期に、自然状態で背の高い花が綺麗に立って咲くことなど、ありえないのである。切花の高価さの理由がわかった、という思いである。　　日当りの悪い農園用に、昨日はツワブキの園芸品種を５種類と、カラタチバナ（別名百両）、ハラン、などの特売品を仕入れてきた。　いよいよ古典園芸の世界へ、痛む足先を踏みこみ始めている。　ちなみに、オイラはアンケートが大嫌いである。

2010年07月01日

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