2011年05月の記事一覧 | ちくでん村　mugibatake専用別館 - 楽天ブログ

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2011年05月の記事

全42件 (42件中 1-42件目)

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趣味の裏歴史(クシュという種族を追って 18)

　民族や血族の歴史を超えて、辰王とそれを擁立するクシュの歴史といったものが存在する。この思いは確信に近くなりつつある。　今日の日本人は倭人の末裔ではないし、倭国の伝統とも辰韓１２国の伝統とも無縁である。民族も文化も全く違うということである。日本人の文化の主流は、新羅のカヤを出た美馬那（ビバイナ）日本府だと考えている。新羅の大将軍キム・ユシンに負けた方ではなくて、キム・ユシンの一門の方なのだと。　しかし辰王と、クシュの伝統は、どこかで完璧に受け継いだのである。　エンリル、ニヌルタ、イシュタル、マルドウクといった神々を祭る種族は、一部の険しい山岳地域（実はエンリル神はチベットに居る）を除き、もはや世界中のどこにも居ないと思われている。　しかしいまやエンは私どもの世俗的価値の基本単位として君臨しているし、エンリル・ティ、というシュメールの諺は、私どもの文化の諺である。（光陰矢の如し）　五十タル（イシュタルのこと）という別名を持つ、かってアリンナ市に祭られていた名の無い太陽女神は、今でも日本人の主神である。その主神も荒ぶる弟、丑寅の金神（スサノオ神＝天候神だと思う）の前では身を隠すしかない。イシンの神々は名を変え、性格までも変えているが、私どもに担われ続けているのである。　民族や血族の歴史をのみ追求している限り、エチオピアにいる黒いクシュたちと私どもが、全く同じ基礎文化を受け継いでいることの説明が出来ないのである。　民族は共通の文化を持つグループだという思い込みがあって、何千万あるかわからない文化のたまたま１つが同じでも、無視される。　ハンガリー人にアキラという大王の名（西欧ではアッチラとして知られている）は知れ渡っており、日本人にも同じ名前は多いのだが、これは偶然の仕業で済まされてしまう、ということである。　しかし文化も、価値ある農耕技術の形として見ていたのでは、文化の意味を見誤っていることに、昔気がついた。　価値ある農耕技術の形、カルチャーというのは、欧米人だけに通用する文明や種族の考え方なのである。　イシンの神々を担い、基層の膠着語を護り続けた諸種族には、全く違う形式の文化があるという考え方である。

2011年05月31日

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欠陥新駅舎

　最近新しい斬新な建物が出来ると、その大概は欠陥品である。　大阪駅前に真新しい駅舎ができて、人々の往来が便利になった・・・と思いきや、過去にあったヨドバシカメラへの横断歩道がなくなり、人々の往来に大変な遠回りを強いるだけでなく、タクシーで来た人の通路がなかったり、無理に渡ろうとして危険だったり、とんでもない事態が起きているらしい。tvの憤懣本舗から知った。　駅前再開発などは人の流れがメインだから、当然、そのシュミレーションをしているはずである。　しかしお年寄りや足の不自由な人のことを一切考えていないし、遠方からタクシーで来る人のことも考えていない。過去の人の流れをより便利にではなく、人に苦労をかける方向にしか考えていない。JR西日本、いや今の民営化した公共企業の体質が如実に出た新駅舎だと思う。　大阪駅　欠陥で　索引しただけで１７万件がヒットする。問題はこればかりではなくて無数にあるようである。大手ゼネコンとの怪しげな関係もあるらしい。特に斬新な大屋根が不人気のようだ。　要は目線である。利用者の目線で設計やシステム運用を考えていない。　人目を引く斬新なデザインとか、高速バス機能をフルに発揮できる構造とか、新時代の経済のグローバルな動きに気を取られ、日常の利用者の目線でのシステム化というのが皆無だった、つまり「想定していなかった」のである。　ＪＲ側は、警察から通路設置の許可が出なかったと、誰かを真似て丸投げの責任転嫁している。　個々人は、新システムに馴染んで変わってもらわねば困る。　JR側は、そう言っているわけである。今日の公共企業体共通の横柄な態度である。　東京の人は我慢強いし社会秩序に適応しようと努力するだろうし、可能かもしれない。　大阪人には無理である。ありえない。　昔通れた便利な道は、たとえ無くなっても通って作る。

2011年05月30日

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趣味の裏歴史（クシュという種族を追って　17）

　契丹文書が語る北倭の王統を、その後継ぐのは扶余（プヨもしくは、ハイ）族である。　どういういきさつがあったのかはわからないが、朱蒙に始まる高句麗の王統が、この時期、辰王の正当な王統であったことは間違いない。　その一門がやがて、兄弟闘争する。　そして兄が負け、こともあろうに、負けたその辰王が、高句麗から一門を率いて逃げ出すのである。　　　逃げた辰王卓は公孫度を頼る。　頼られた燕王の方も、なぜかこの弱小グループを支援して、自分の娘まで与えている。公孫氏もまた、その権威を認めていたということだろう。　そして彼らは百済の領域を経て南韓へと落ちのびるのである。百済王もそこに居たクシュたちもまた、辰王の権威を認めていたということである。　逃れた先は、後に辰韓と呼ばれた地域である。そこには秦城があり、秦人亡命者や倭人が数多く居住していた。彼らは辰王を迎え入れたのであろうと思う。　略奪婚で伴われたこの公孫氏の公主が、後のヤマタイ国の女王、その人だと思う。　辰王はたぶん南韓の地で失意のうちに世を去り、公主のみが海を渡って、辰王という権威や燕という大国の武威を背景に、先に殖民した高句麗や新羅の勢力、さらには古いエミシやエゾの勢力、さらには群小の倭人たちと相争いながら、列島で覇を競ったのだと思われる。倭は燕に属すという、魏の史書を思い起こしていただきたい。　しかし燕が魏に討たれて滅び、北の倭人たちは流浪者となる。燕に居た公孫氏を始めとする海人系のクシュたちである。　列島の高句麗勢力は燕の滅亡を知って勢いづき、ヤマタイの女王も戦いに敗れて殺される。　女王なきあと半島も列島も、倭の大乱として知られる大騒乱となり、群小部族同士の皆殺し戦争が延々と続くこととなる。　たまりかねた諸族は、再び相互に画策して辰王を立てることとなる。　擁立された卑弥呼の宗女壱与は、たぶん高句麗系であっただろう夫を殺し、南韓の秦城（ハタキ）に逃げ込む。　クシュたちは壱与を頼って諸国から集まり、そして倭国と、辰の１２国が南韓に成立したのだと思う。この辰韓１２国のことを辰国として見ているのが表の歴史学というものだろう。うわっつらの瞬間しか見ていないのであるが。倭国は半島にあったという説を採りたい。　征夷大将軍役は百済の大王。そして敵対する高句麗も、新羅の一部の国々も、海の向こうの列島にいる群小種族たちも、辰王の権威を無視できない。そんな事情は見ていないのである。　更には唐帝国の大将軍までもが、実は隠れクシュの一門であったと考えたのが「陰謀の白村江」でデッチあげた裏歴史である。　しかしこうやって考えると、謎だった部分に、ことごとく、解決策がはまる。正論では不可解だった部分が見えてきて、つじつまが、あってくるのである。

2011年05月29日

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趣味の裏歴史（クシュという種族を追って　16）

　イシン王というより、辰王といったほうが、私ども神統を受け継ぐ者には馴染みがいい。　居場所は南韓ではない。西域はるか、シルクロードの真っ只中である。　この時代の辰王は、しかも弱小の部族長でも亡命者でもない。　辰王は、デオドトスというギリシャ風の名を持っていた。　彼はイスカンダル（アレクサンダー大王）のようにギリシャ・マケドニア風のモーラ（師団）を従え、ザリアスパ（今のアフガニスタンにあった過去の超大国）の首都バクトラから出て大遠征の最中だったのである。　どこで辰王の血筋が合体したのかは不明であるが、彼の一門は、もともとセレウコスの大帝国（大秦）の地方太守だった。　イスカンダルの志を継ぐその地方総督の一門が、どこかで辰王の血筋と重なり、そして不遇の人質としての下積み生活が長かったデオドトスが、クシュたちのもたらした膨大な金の力で蘇り、その役割に目覚めたのである。　彼は西のパルサワ（ペルシャ）を討った後、大秦（セレウコスのシリア大帝国）からの独立を宣言し、東国奥深くに大遠征を試みる。　インド亜大陸に居たクシュの多くは金を持ち逃げしてデオドトスのもとに走り、結果としてインド亜大陸では慢性的な金不足に陥った時代である。　サカ族のみならずマツラの民も、アッサカ地方の海の民も、なぜかマガダの大王の後押しでインドを出る。デオドトスとマガダの大王アスカとは、協定のようなものがあったのだろうと思う。　しかし辰王は若くして病に倒れた。　しかもパルサワ出の母を持つその優秀な息子は、なぜか辰王を継ぐことができなかったのである。河神に捧げて流した玉（ヒスイ）の円盤は返ってくる。河神を祭る神統とは違う、種族の出だったからである。　その優秀な息子、政という男が軍団を受け継ぎ、造り上げた大帝国が、秦である。　秦王は辰王と名乗れない変わりに、国の号を秦（chin)とし、自らは皇帝と名乗ったわけである。かくして中国（china)の領域が出来た。　辰王は、しかしどうなったのだろう？

2011年05月28日

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趣味の裏歴史(クシュという種族を追って　15）

　そして５００年近い歳月が過ぎる。　紀元前後には、シルクロードやインド亜大陸で、無数のクシュたちが活動を開始している。様々な名前を持ってである。　彼らは様々な土地で支配者となったが、主人筋ではない。この時代の神々は、行方不明なのである。　むしろシルクロードの随所で、クシュの支配とインドから持ち込まれた仏教が、仏像やヒンヅーの神々の神像を作りあげる。この中に紛れて、イシンの神々は消えてしまう。　但し、仏像や神々の像と、クシュたちの王国は常に共存して見出される。　そして逆に、主人筋ではないかと思われる人々が支配する国においては、クシュも神々の像も、その国の滅亡まで社会の中に消え去るのである。　　コーサラやマガダが権勢を振るう時代に、クシュたちのカーストは、やはり各地の王城の主であったことがわかっている。カーシーもクシュ臭いし、アッサカもカリンガも怪しい。特にヴァッジ国は8部族の連合体であったとされるので、八部族連合のハッチの伝統が直に生きているわけである。　シャカ族は、この時代コーサラに属し、そのコーサラの祖王は500年前の太陽の種族イクシュヴァークであったとされている。ここにもクシュが出てくる。彼らはウラルトウの末裔だったのだろうか。　インドの歴史を見ていると、まるで泥沼である。クシュたちを飲み込む墓場と言ったらいいような雰囲気である。インド殺しというより、クシュ殺し。　しかし彼らは、やがてマガダの大王アスカ（アショーカ王というのが一般的）の時代に、次々とインドを後にする。しかもアスカ王は、彼らを積極的に送り出したふしがある。　どうやら、時のイシン王が、彼ら諸国のクシュに対し、呼びかけているのである。

2011年05月27日

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ドウソつき集団が危機管理をやっている

ドウソつき集団が危機管理をやっている。こんな連中に、我々は命を預けている。　早くなんとかしろ。検察は動け。全員逮捕して締め上げてゲロさせろ。　　警察はアフリカ人の麻薬犯を、取り調べてしばいていたことが判明したし、判事も今回自衛艦が漁船員をひき殺した事件で、おかしげな判決を出した。もう、わが国は終わったも同然。　戦後の権力者は戦前以上のグチャグチャ、ヌメヌメ。金権どころか、信頼すべき物がもう何も無いという恐るべき状態。　海水注入中止云々は、視点そらしだと指摘したとおりの事態となった。　カネもかけずに政治で原発問題を乗り切ろうという、腐りきった連中がやる、めくらましに、マスコミも政治家も踊らされている。いや、一緒に踊っている。オイラも踊りたい気分。　問題の根は、東電トップに居座った連中も含めて、政治屋と技術者がかみ合っていないという部分だろう。システムを動かすのは技術屋で、今は技術屋が政治家を動かすべき時なのだが、その技術屋までが政治をやっている。　今回のドタバタは、政治屋が技術屋の政治に乗って踊って、政治に関わった全員の顔を立てたということか。おかげで、国民は頭から放射能を塗りたくられているのである。　汚染水排水の方も、すでに頓挫している。そのうち海水へ混ぜましょうなどと言い出すに決まっている。いや、混ざってましたと言い出すのかも。

2011年05月27日

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趣味の裏歴史(クシュという種族を追って　14）

　離散した彼らはその後、どうなったのだろう。　どうやって、地球を半周して、極東までやってこれるのか。　非力な集団には無理である。多くは山岳奥深くに逃げ込み、そこで今も細々と少数民族をやっている。　しかしシルクロードの大道を、堂々と伸していった連中も居たのである。　イシン滅亡後、ウラルトウが勃興する。　その初代帝国の大王アラムは、怪しげな噂だけでなく、アッシリアの一部の民や、バビロニアの民などからも支持された形跡がある。　怪しげな噂というのは、アルメニア人の間に語り継がれる、サムルアマト伝説である。ギリシャ語でセミラミスと言う。　この伝説のアッシリア女王は、空中庭園をせがんだバビロンの女王としても知られている。しかし正史にはあまり上って来ない、美しき大王アラムが話に出てくる、当時の田舎の怪しげな噂なのである。　この噂を神話として持つアルメニア人というのは、ウラルトウの王統にあるメヌアシュの長子（アル・メヌア）を名乗っているわけで、アラム、いや、女装したアラメアという美しい大王の直系の末裔なのである。　この大王はサムルアマトに言い寄られるが拒絶したため攻め殺され、しかもサムルアマトが黒魔術で蘇らせて自らの物とすると言い張ったという、へんな伝説である。　アラムは敵のもとには蘇らない。彼の子孫であるメヌアシュの長子がアッシリアに抵抗し続ける、というテーマのようである。　しかし実は、今日のアルメニア人は、ウラルトウの伝統だけでなく、イシンの神統も失ってしまっている。　むしろ一握りの少数民族アッシリア人が、今はウラルトウの地で、民族も血筋もアラム化した状態で（つまりウラルトウ人になりきった状態で）、アッシリアの栄光の過去を語り継いでいるという、実に不可解な状況なのである。　アッシリアはこの時代において、過去のローマやモンゴル、現代のユナイテッドステーツ以上の存在である。紀元前において世界に君臨する超大帝国だったのである。　この界隈のナゾの多くが解けたら、神々の行方も判明しそうな気がしている。　今は空想を巡らせているだけである。

2011年05月26日

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趣味の裏歴史（クシュという種族を追って　13）

　そしてイシンも。　黒頭たちの生き残りが、神々とともに山岳地域から遠征してきて、この都市を占拠し、古い時代の祭祀を復興させた。　ウル第３王朝の将軍であったアムル人イシュビ・イッラが紀元前2017年頃に独立を果たして王朝を立てたと言われている。　それが正式に担ったのがイシンの神統である。　再び、エンリルやニヌルタ、イシュタル、マルドウクといった名を持つ王たちが、次々と君臨したのである。リピト・イシュタル法典が名高い。　しかしイシンに拠る人々は、芦原中つ国（今のイラク三角州地帯）では少数派で、孤立していた。　第1王朝はその後、ラルサによって滅ぼされる。　そしてハッチとの共同作戦が成功し、遠いザグロス山中から遠征してきたクシュたちによってカッシート朝（バビロン第3王朝）が復活する。だが、彼らはイシンには拠らず、また神統の保持者としての主張もしていない。　それもそのはずで、この時期には遠い小アジアにいるハッチのクシュたちが、神々を持ち帰り、担っていたのである。神々は言語も文字も人種さえ違うハッチの八民族を、まるで一つの部族でもあるかのように統合した。　しかし神統の誓約(うけい)の祭祀はやがて忘れ去られ、神々に序列が出来る。そして大王がその末席に座るようになって、帝国は滅亡への道を辿る。　ハッチ滅亡後、イシン出身のマルドゥク・カビト・アヘシュがバビロンを拠点としてイシン第二王朝を復興させる。　最も高名な王はネブカドネザル1世である。エラムからマルドウク神を奪い返した。　しかしアッシリアの圧力もあって衰退し、１１代のナブー・シュム・リブル（前1032 - 前1025）で、イシンはついに完璧に滅びるのである。　＊デジカメがまたしてもぶっ壊れた。カネもないので、新画像は当分ナシ。

2011年05月25日

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農園通信（ハチクの初物）

　雨の度に、破竹の勢いで作物がどわっと大きくなる。草の方はその倍以上大きくなる。　午前中まで雨が残ってやきもきしたが、一応、予定の北園での植え込み作業ができた。　辛いペッパーハラペーニョと、サルには手が出せないオクラ、そして花が３種類。牡丹咲きアスターと一重アスター、それからカカリアという初めて扱う花苗である。　びっしり植えたので、夏には、にぎやかになるだろう。　雨の力はすばらしいが、その被害もすさまじい。　こけた巨大なヤグルマソウが数十株と、カモミールが20株程度。このために切った竹が３０本。　ニゲラが咲き始めそうな気配と、虞美人草、ジャーマンアイリスなどが旺盛に咲き始めた。　ジギタリスは春先の移植が堪えたようで、花穂が小さい。　スイトピイは品種設定の誤りか、植えた場所の不具合か、今年はぱっとしない。それでも匂いスイトピイが、実にいい香りを放っていた。　　明日の西園植え込み苗を調整していて、未だ植える大きさにはなっていないが、ナスの異変に気がつく。　オレンジ色の細い、不気味なつるがいっぱい巻きついて、絞め殺しにかかっているではないか。　ネットで調べたら、どうやらマメダオシかアメリカネナシカズラという寄生生物らしい。早く気がついてよかった。　明日はトマトの二次を50-60株近く植える。キュウリは採り遅れたらオバケごろんとなって命取りだが、トマトなら完熟までほっとけるという甘い考えから、トマトを夏作物のメインに選んだ。　品種も、これまで数年作ってきた自家種のオパルカと、踊り子という復古的品種、それからシンディーオレンジという甘いやつ。　鹿が入らねば、の話だが、今年こそトマトをいっぱい食ってやるうう！　併せて、ツル育成中のサツマイモも、キュウリも、メロンまで持ち込む予定。支柱の竹をせっせと切らねば・・・。何本あれば足りるんだろう。　といいつつ、ハチクのタケノコを見つけてしまい、竹切りがタケノコ採りに化けてしまった。 *西園２番囲い南側　　　　南・北園での遊山予約はお早めに　　　

2011年05月24日

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大吉が死んだ

チュノ師（奴隷狩り）のテギルが死んで、悪役官吏は身もこころもずたずたになって妻のもとに逃げ帰り、ソンテハとオンニョンは満身創痍の血だらけで、皇孫を抱いて逃げ延びた。すさまじいまでの恨（ハン）の物語だった。日本の物語には無いテーマと個々人の恨がある。　ヤンバン出のテギルという名前が「大吉」だと、最後に初めて気がついた。それどころか、しゃべっている言葉の意味が、ところどころ読み取れ始めていた。これは日本人には効いただろうと思う。　小生がはまっていた、このドラマは高視聴率だったらしいが、これでますます、韓国のドラマは日本人のこころを捉えただろう。　どこが違うのか良く言い表せないが、日本の時代劇ドラマとは根本から違うのである。建前も本音も無い。怨念にも似た恨がある、としか言いようが無い。しかし、話がサクサク進み、面白い。　文化の近似値と相違も、実に面白かった。　日本で足軽が被っている、編み笠のようなかぶとは、清朝では高官のものである。朝鮮では高級武官のかぶりものらしい。　刀は重い青竜刀で、実に切れ味が悪い。打ち合う音も全く違う。しかし戦場で殴りあうには適した武器だろう。日本刀のように、折れたり曲がったりする心配も無い。　現代風の思想がかなり入っているのだろうが、チュノ師（奴隷狩り）という職業があったこと自体が驚きである。鉄砲の普及した時代に、それほど大勢の逃亡奴隷がいて、それが社会の底辺を形成していたこと自体が驚きだった。　日本の場合にも同様の被差別階級が作られていたのだが、その事実すら今は時代劇から消えている。　漢字が消えかかっている韓国でも、これから大吉をテギルだと読めない世代が出てくるのだろう。

2011年05月23日

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趣味の裏歴史(クシュという種族を追って　12）

　この、古代シュメールの概念から掃除していこう。　シュメール人というのは後のオリエント世界の支配者アガデの民（アッカド人）が古き神々に勝手につけた名前で、そんな人種が居たわけではない。　またシュメールの地というと、南オリエント、今のイラクの過去の芦原地帯を指すが、そんな国土があったわけでもない。　このへん一体には太古からウバイド人という未開種族がいて、そこへ黒頭たちと自称する人々が海からウリ・ツムという巨船に乗って次々とやってきて植民し、ウバイド人と混交して都市を築いていったらしい。　彼らは文字、度量衡、を定め、漁業と農業、そして商売取引をして繁栄し、今日の人類の持つ文化の基礎を築いていった。というより、６千年前に入植した当時から完成した文化の持ち主だった。　彼らの雇い兵となって力を蓄えた砂漠の野蛮人アガデの民が、シュメールの土地の征服を完遂してから、おお、シュメールあなたたちは行ってしまった、と嘆くのは、この黒頭たちのことではないのである。　その諸都市に祭られていた、エンリルやニヌルタや、イシュタル、エンキ、エレシュキガル、マルドウク、イギギ・アヌンナキといった、無数の神々のことなのである。　シュメールの地の都市国家の繁栄と、これらの神々の支配とは密接な関係にあった。そして諸都市はエンシ（知事）やルーガル（将軍）を立てて相互に競い、神々相互の紛争も絶えなかったのである。　　諸都市が洪水と旋風と火で破壊され、黒頭たちの多くが去ってから、アガデの雇兵たちの天下となった。　彼らは古い高度な文化を受け継ぎ、荒廃した諸都市を復興させていく。　アガデの文人たちは、その中でクシュの伝統の基礎を築き、去った神々について嘆いているのである。　ウルもウルクも、キシュもラガシュもウンマも、そしてエンリル神の住まいであったニップール市も復興された。 *　先のブログの情報訂正　三つ巴の争いの一方は、保安院ではなく委員会の方らしい。

2011年05月23日

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趣味の裏歴史(クシュという種族を追って　11）

　武人カーストであるクシュを語るには、イシンの神統を欠かすことはできない。　クシュはそれらをお膝元に護っているわけではないが、それに支えられて存続しているのである。神統の方も、武力で支配しているわけではないが、クシュの伝統に擁立されて存続している。　辰国というのは、東アジアとその一体で古くから随所に浮かび上がる幻の国家である。至るところで出てくるが、何もかもが幻のごとくなり、である。　これを南韓にとどめて何とか比定しようというのが学者であろうが、燕や満州の領域までも想定する人も居て、いつまでも幻なのである。　固定した領域や種族を持つ、既成の国家の概念に囚われてしまっているのである。　鹿島は、これをイシンの神統とおなじものである、と明確に言い切った。それで全てが明るくなったのである。　大陸のいたるところにいるクシュたちも、同時に見えてきたのである。　辰国というのは、特定の領域や民を持たない、イシンの神統を護り、クシュたちに擁立される権威のことである。　東アジアで、古くは弁辰１２国連合と、その中心に居た倭国や、大国の百済、高句麗がそれを支え、高句麗や倭国滅亡後は、新羅から出て列島に渡った日本府がそれを支えて来た。今日で言うなれば天皇家の祭祀が、それにあたるのである。　そして出発地点であるイシン市の方も、それをアモリ人の建設した都市とその支配機構だと理解していたのでは、何も見えてこないわけである。　都市アガデの民（アッカド人）が、豊葦原中つ国に住まいする人々をことごとく食い殺しておいてから、「おお、シュメールあなたたちは行ってしまった」、と嘆く理由がわからないわけである。

2011年05月22日

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危機も疑惑も始まったばかり

　雲行きが怪しいので、東電から逃げる役員が出始めているらしい。それでも総額で何億円もの報酬を持ち逃げしたままで。　海水注入中断指示があったという新事実判明については、東電、政府、保安院三つ巴の争いになりつつある。誰が指示しただの示唆しただのと内輪もめであるが、これは追及者をそこに誘う目くらましの手である公算が高い。　問題は海水注入をいつ論議し、実行したのか、の方である。　原子炉が吹っ飛んでから、初めてその気になったのではあるまいか。　電源もなく、冷却機能が失われたことがわかった直後に開始するべきなのに、当初は原子炉機能の保全を最優先で動いていたのではあるまいか。建て屋がふっとんで、甘い考えが初めて吹っ飛んだのであるまいか、かんぐりたくなる。　じわじわ出始めているが、放射能値の隠蔽事実も、これからドバドバ出てくるだろう。　東電は、やっと海水拡散シュミレーションを公表した。　安全委員会はなぜ、独自にやらないのか。東電の御用団体だからか。　台湾など、事故直後に独自調査と報告を公表している。それによると、太平洋沿岸沿いに、すでに高濃度の放射能が南下し、台湾まで届く可能性もある。　ヨーロッパやアジア各国は、直後に大使館員を関西に避難させただけでなく、海岸には近づくなと指示している。　連中は個人主義者である。日本人のように右へならえの全体主義ではなくて、必ず自分の頭で考えて行動する連中である。危険におびえながらも東京に踏みとどまっている人も居る。　過去からの伝承の積み重ねや自然災害などに対しては、暗黙の合意に基づく日本的な対応が生きてくることが多い。政治は、いわばその下工作と大儀作りで成り立っていく。　科学技術に基づくシステムは、根本が違うのである。　政治が想定を持って関わるスキなど、与えないだけでなく、誤った判断や悠長な判断は事態を悪化させていくだけである。危機も疑惑も始まったばかり、これからだろう。

2011年05月22日

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趣味の裏歴史(クシュという種族を追って　10）

　偽書とも言われる契丹文書をもとに、北倭記をまとめた鹿島昇の仕事は、表の歴史研究では黙殺され続けている。　国家や民族、部族といった常識の概念が誤っているのに、それを変えようとしないから鹿島昇の語った歴史（記述された暦）の意味が荒唐無稽に見えて読み取れないのである。　既成の国家や種族の概念は、少なくとも小生の述べるクシュには通用しない。　そして鹿島の述べた、エンリル、ニヌルタ、イシュタル、マルドウクといったイシンの神統にも、通用しないのである。　クシュの建国した諸帝国と、イシンの神統は必ずしも合致していないという問題もある。別のものとして見て行かねばならない。　クシュはあくまで将軍の国であり、いかに強力無比な帝国であろうとも、主人筋の国ではないのである。鹿島はこの点を曖昧なまま残したために、常識に囚われた人々の目を完璧に開かせることができなかったのだろう。また欧米人や中国人は、もともと伝統に無いこのテーマを全く理解できないだろう。　彼ら欧米人の常識では最強の者がキングであり、落ちぶれた王朝は誰も振り返らない。　しかし鹿島は、大筋を掴んでいたと思う。　だから、幻の辰国を見つけ出せたのである。　雑種であり、時代の違う渡来集団の混交に過ぎないと言われる私ども日本人が、遠い過去に属していた共通の母国と、神々の経営する諸都市を見つけていたのである。里山遊山案内

2011年05月21日

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真実かもしれない恐ろしい筋書き

　最も酷い、しかし真実かもしれない筋書きは、こうなる。１００％想像である。　東電社長は出張先で現場の責任者からの非常事態を聞いて青くなった。政府筋と協議しながらの本社帰還を考え、自衛隊機を頼んだ。　ところが、機上で首相とモメて、放射能を拡散させることなどには一切応じられないと言い渡された。それだけでなく、原子炉の保全についてはおまえとこでやれと言われてしまう。さらに自衛隊機からも下ろされてしまったので、原子炉の指揮権を国に譲る非常事態宣言をして病院へトンヅラした。　政府の方は東電が手を引くというので青くなり、保安院の意見を聞いた。だが、保安院は独自の情報をもたない上に、現場東電側の判断優先だという意見に終始する。東電の責任でやらすべきで、放射能汚染の責任を政府で全て引き受けるのは具合悪いと、行政官も閣僚もその筋で一致する。　現場とやりとりをするが、現場責任者は、現状が危険なので退去したいという。国の機関に後を引き継ぎたいと。「バアロ！　何考えとんねん」と言ったかどうかは知らないが。　ここで首相は、相次ぐチョンボで引きずりおろされかかっていた首相の座の、起死回生の必策を思いつく。「オレが、オレが、陣頭指揮してくる」　かくして首相が保安院とともに乗り込み、現地で初めて実質の対策稼動が開始する。　しかし時すでに遅しで、首相帰還後に開始したベント開放も、遅すぎの上、システムが壊れていてままならず、結局次々と原子炉ビルが吹っ飛んだわけである。　さあ、誰が犯人でしょう。これだと、誰も目立ったウソはついとりまへん。みなさん政治で走り回っておられます。実質は何にもしてませんが。世は５月中旬、未だに水ぶっかけた以外は何にも、まともな対策はやっとりまへん。ロボットの提供者はいっぱい名乗り出ているのに、動員体制なども皆無です。未だに情報開示は、ほとんどナシ。　さっさと東電潰して役員を全員ぶち込み、丸投げ首相を早く引き摺り下ろせ！　オイラが怒っているのは実被害が着実に広がっているからである。震災津波でgdp -0.6％のはずが-3％を超えた。とっくに復興相場のはずが、さらに突っ込みそうな雰囲気だからである。旅館業界も農家も商売人も、泣いてばかりでなくもっと怒るべきだ。想定外だとか風評風評とわめくヤツは、誰かにカネもらって言っているやつだから、その場でぶち殺せ。

2011年05月20日

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クソ難しい哲学を何とかならんか１（五箇条のご誓文）

　クソ難しい哲学を何とかならんか、と思っていて、これが抜けたら哲学にならないという考え方を模索しているうちに、五箇条のご誓文というのに行き着いた。　本当は渾然一体のもので、別々に定文があるわけではない。哲学は論理や倫理ではないからである。どれか一つでも徹底して踏み抜いていたら、それだけで哲学だろうと思う。１：まず自分の、か弱いおつむで考えること。　　それは観念や理屈を学ぶのではなくて、実践するということである。実践とは、行動　　する、ではない。「自分で考える、」ということである。２：無知の知を立てること。　　それが本当に知りたい、「わかっていない、ことを認識すること」である。無知な部　　分をほじくること、ではない。科学技術的探索とは端的に違うと言える。３：本当に知りたいと思うことを、動機からではなく、愛智として確認する。　　知ることへの親しみを見出すことである。カネ儲けがしたい、では哲学にはならない　　。政治的経済的意図といった、目的を別に持っての哲学というのは、ありえない。政　　治哲学だの科学哲学だのは、ソフィストの術であって哲学者（フィロソフォス）の関　　わるべきことではない。4：哲学のアルケー（始原）を自分で見出すこと。　それを知りたいが、わからない、考えがそこから出てくる、究極の始まりを、思惟の対象に見つけることである。　命題的対象を立てること、とは違うので注意が必要である。科学技術は研究命題を立　てて命題の詮索を忘れるが、哲学は無知を立て、たとえばエイドス・エネルゲイアと　いった、露な自然に始原を見出して、それを足がかりに常識的知の現実を踏み抜く。５：現実を踏み抜くこと。常識や、既成の学問や社会的現実に囚われていたら、哲学は不可能である。現実とは　　何かがわかりきっていては、哲学などありえないということである。踏み抜く必要が　　ある。　学習や、えらい師の教えを乞うというのが全く入っていないことに、われながら驚かされる。　確かに、歴史上有名な先生に学ぶ（まねしする）ということは必要だろうし、哲学の契機にはなるかも知れない。哲学は学問だと、エピステーメ・テオレーティーケーという学術だとされているからである。　しかし理論体系や知識体系をいくら学んでも、この五箇条のご誓文と無縁では、それは哲学とは無縁なる何かである。外国語が堪能というのも、思惟の幅は広がるかも知れないが、泳ぐべき泥沼が増えるだけでもある。　泥沼を泳いでみせても、それは哲学ではない。世の多くの先生方がやって見せていることではあるが。先生がやっても、自分がやらなければ哲学では無い。　小生の先生は泥沼をさっそうと泳ぎ渡る様を、出来の悪い学生たちに見せてくれはしなかった。むしろ自分で迷い込んで逡巡する様を見せてくれた。　クソ難しいコトを考えるとか、徹底的に難しく考える、というのも関係ない。　数学や記号論理学などは、むちゃくちゃ難しい。しかしそれらの純粋志向の思惟が、哲学だというわけではない。　人生のこととか、宗教的テーマを突き詰めて考える、というのも哲学ではない。　哲学には宗教的テーマなどはないし、人生論的課題も無い。また特に、こういった課題やテーマと人々の間を取り持って、政治的経済的意図で仲介者として振舞う人はソフィストと呼ばれる。歴史的にも哲学者とは明確に区別されてきた。　ソフィストの術は学ぶことができるが、フィロソフィ（愛智＝哲学）を学ぶというのは簡単ではない。こんなややこしさから、哲学がクソ難しいものだと思われているのである。

2011年05月19日

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趣味の裏歴史（クシュという種族を追って 9）

　われながら、とんでもない、語呂合わせである。　裏歴史のゆえんでもあるので、大目に見ていただきたい。　　ともあれ彼らが武人種族のクシュであり、黄色人種のスキタイであり、そしてその輩、ともがらであることは間違いない。カラ・キ・タイの仲間。　カラキタイは黒契丹とも書かれる、チュルク系の西遼のことである。つまり満州に居た契丹族と同じ種族である。　これらのチュルク系種族を、常識的な知識で単に血筋の種族としてして見ていたら、クシュの裏街道は決して見えてこない、ということである。　西洋風の純粋化していく王族や民の血筋としては、ユーラシアからアフリカまでを駆け巡る、壮大な彼らの旅は捉えられない。ツングース系だとか、いやシウシン系だとかいった、不毛の論争となる。　そうではなくて、むしろパンクシュを持つルーガルの末裔たちとして見るべきではないのか、と主張しているのである。　彼らは文字どおり、ユーラシア大陸をあっちからこっち、こっちからアッチらと駆け巡っている。　その中で、険しい山岳の中に敗れて逃げ込んだ少数の者たちが比較的純粋なまま残っているので、取り出して見やすいというだけである。民族はマチマチなのである。　チュルク族などは明らかにハッチの末裔で、たぶんウラルトウを経由して中央アジアの草原に至り、匈奴の中核部族として活躍した後、分裂してアルタイ語族となり、満州に入った。　どこをどう通ったのかはわからないが、今は再度小アジアに帰還し、イスラム化してトルコ人となっている。　　契丹や西遼なども、同じ伝統をもつクシュの国なのである。　後の満州八旗なども、八部族の栄光を担い続けていた同様の伝統のカーストたちだったと言って良いと思う。太祖ヌルハチの時代には、未だクシュの文化を伴っていた。　但し、征服した土地の高度に発達した漢民族の文化に逆に飲み込まれ、八部族の栄光を失ったのである。　

2011年05月18日

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趣味の裏歴史（クシュという種族を追って　8）

　クシュの統率者は、そのルーガルだったのだろう。　少なくともハッチ帝国のクシュたちは、そうだった。　彼らはイシンの神々から離れて暮らすルーガルの一門であり、ニップールやイシンに取り残された神々の像を救出するだけのために、無謀なバビロン攻略までやったのである。　そのハッチのクシュたちにとって、山というルウイ象形文字はクルと読む。　クル・グンマという国土も、ハッチ滅亡後に建国されたことがある。クルは国土の山々とそれを支える人々のことであり、国家のことでもあった。　モンゴル語のウルスの概念に似ていると思う。　不滅の国土や不動の山河、あるいは囲われた集落などを意味するものではなくて、山車に乗って曳かれて旅するクニの概念である。　世尊とその一門は、いずこかで旅の途上にあり、それを軍事的に支えるべきクシュもまた、随所で旅の途上にあったのである。そう考えると、カーストとしてのクシュが見えてくるのではあるまいか。　クシュの一門が、広いユーラシアやインド亜大陸のいたるところに見られることの理由もである。彼らはルーガルとその一門の末裔であり、生まれながらの犬、つまり武士なのである。　ヒンドゥー・クシュの由来は、インド人の奴隷がその山々を越えられずに多く死んだことに由来するらしいが、カラッシュ（カフィール）族という、その土地に居座るクシュの末裔に由来するのかもしれない。　かっては奴隷を扱ったというカラッシュの女の風俗は、まるで黒イ族である。宝貝をふんだんにアクセサリーとして利用しているらしい。　山地に住む武人のカッシュであり、後の、カラッ・シュキ・タイだと思う。

2011年05月17日

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ベント開放を遅らせたヤツが犯人だ

　システムの問題なので、１００％人災であることは間違いないが、きっかけとなった津波前に、すでに地震で冷却系は止まっていたようだ。　問題は初動体制の遅れにあることも間違いない。　直接にはベント開閉操作の問題である。これを遅らせたヤツは誰か、ということである。　首相は１時ごろには開放を指示したと言い訳しているが、なぜか原子炉側に伝わったのが６時ごろ。しかもその直後に首相がヘリで来たので、開放を開始したのが、首相が帰った直後の８時ごろ。しかも２５％しか開かなかったという。　どこかおかしいのである。誰がウソをついているのか、誰も彼もウソをついているのか。最初から専門家の意見を無視し、ベント開閉など考えなかった可能性も高い。　まず東電上方部からの指示が一切公開されていないというのが決定的に怪しい。　さらに、保安院が首相の視察行を止めなかったというのも実に怪しい。保安院が危機を認識していなかった可能性もある。　指示したのに行動しないので現地に行ったという、首相の言は最も怪しい。　まるで大戦中の空母赤城の、艦上でのやりとりへの疑惑そのものである。　ベント開閉の指示ができるのは、東電の誰かと、あとは首相のみだろう。　これをやったら、列島を放射能で汚染することになるからである。とんでもない被害と賠償金がぶら下がってくる。　しかしやらなければもっととんでもない被害と賠償がぶら下がることを最も良く知っていたのは、現場の責任者と保安院である（はずである）。　この間の、東電社長の行動もおかしい。　まるで首相でもあるかのように、自衛隊機を使って出張先から帰ろうとして、政府筋の判断で、途中で引き返されたりしている。政府といろいろ対立とかもあったのではなかろうか。　ともあれ、ベントは開かず、原子炉は吹っ飛んで被害をさらに大きくした。　これは１００％人災である。犯人を引きずり出すべきである。

2011年05月17日

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趣味の裏歴史（クシュという種族を追って　７）

　もともと正当な神々を祭る国にクシュが逃げ込んでも、そこがクシュの国になるわけではない。　むしろその国が崩壊するとき、クシュの伝統が表に出てくる。　シュメールの正当な後継者である国家が成立すると、クシュたちは自ら、その影に隠れて見えなくなるのである。　彼らは武人である将軍であり、時には巨大帝国の主である。しかし、エンリルやニヌルタ、イシュタル、マルドウクといった、イシン王の血筋ではないということは確かである。　クシュたちは常に、イシン王の血筋とは別系統の武人カーストであり、しかもその神々を擁立する武人集団であり続けるように見える。つまり征夷大将軍と、その一門だということである。　インドの近くではクシュは山や山地を指すものらしく、ヒンヅークシュでインド殺しの意味だという。　つまりクシュは、この土地では山脈のことで、リビア・エチオピアの地名クシュとは何の関係もなく、ましてやザグロス山中のカッシュ人などは遠すぎる、というのが常識だろう。　その常識が、カッシュもクシュも覆い隠してしまっているのだと思う。　カッシュというのはアッカド語読みで、自称はガルズであるという。自分たちのことを偉大な人々とは呼んでも、神々の犬とは決して呼ばないだろうからである。　そのイシンの伝統において、主人エンと将軍ルーガルの役割は違っていた。　イシンの神々はどこまでいっても、たとえ落ちぶれていても主人筋である。配下の者が成り代わるなどは、決して起こり得ない。　国難にさいしては時にルーガルが任命され、ルーガルが国民の富の掌握と一切の軍事を司ることもありうる。しかしルーガルがエン・リルと名乗ることなど、ありようがないのである。　　＊　コレハ　ロケット。

2011年05月16日

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趣味の裏歴史（クシュという種族を追って　6）

　ハッチが強大な帝国として登場してくる最初の世界史的な出来事は、初代ムルシリシュによるバビロン攻略である。有名な武人大王ムルシリではなくて、初期のムルシリ１世である。　ハッチは、長躯遠征して、このオリエント世界の古都を陥落させ、イシンの神々を救出して持ち帰った。しかも、遠征は、これが目的であったとされているのである。　遠征の成功は、結果としてハッチの多民族を一つにまとめた。神々を持ち帰ることは、極めて効果の高いものだったのである。　そのとき、ハッチと反対側にあたる遠いザグロス山中からもカッシュ族が大挙遠征してきて、その共同作戦が成功してのバビロン攻略だったと言われている。　意思疎通もままならない、遠い地の異民族との共同戦線などは張れない。彼らは当然、同族である。カッシュ人もまた、別の土地のクシュだったのである。　カッシュ族はそのままバビロンの支配者として納まり、やがて現地に馴染んでクシュの伝統を失い、バビロニア人王族となって消えてゆく。バビロンの文化は、クシュの文化より強力だったのであろう。似たような例は近代にもある。　彼らはこの後もハッチとは婚姻関係などもあって、うまくつきあっていくが、なぜか隣国のアッシリア人とは、そりが合わない。勝ったり負けたり、支配したりされたりの関係が続いている。　ハッチの方も、フルリ人の帝国を併合して後は隣国となったアッシリア人と、仲が余りよくなかった。　アッシリア商人の活動は規制され、カールムという特定の出島でのみ商売が可能だった。　全くの異種であり、しかも並外れたアッシリア人の能力を彼らは察知し、危惧を抱いていたのだと思う。規制しないと、彼らは帝国を商売で乗っ取ってしまうだろうと。　帝国が滅び、バビロニアやウラルトウ、およびスバルトウ、フェニキア、イスラエルの土地に、それぞれ親戚を頼って逃げたクシュたちも、アッシリアは避けたようである。里山遊山のご案内

2011年05月15日

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想定外という禁句が、また出た

　セシウム１３７などが広範囲で見つかったことで、メルトダウンを起こしていることは、ド素人で危機感のロクにないオイラにも、ずっと過去に想定できたこと。早く東電のウソツキ指揮者や首相を何とかせんと、またドえらいことを起こすド。　１年や２年で復興できるなどありえない。こいつらみんなウソツキだと思っていたが、やはり想定外という言葉を使ってウソをウソで塗り固めている。　連中は未だ、危機対策には取りかかっていないということである。安上がりに、安上がりに、希望的事態を想定して、なおかつ貧民に負担させる案をやりくりして、政治案で誤魔化しているだけである。　戦時中に無数に起こった諸ケースに似ている。起きた事柄を理解して対策しようとしていないのである。兵を殺して当座を乗り切ろうとだけ、考えている。　こんなことなら、米軍に指揮してもらったほうが、ずっと効果的である。　爆発が起こった時点で、目をむくような経費はかかることが、すでにわかっている。東電の資産でまかなえる様な規模の経費でないことも、わかっている。　賠償上限を設けるとか設けないとかの論議の前に、責任を追及して、まず現役員を全員ギロチンに送るべきである。　国の保安院や委員会も同罪。やつらは私利と自己保全で、国を滅ぼそうとしている。　この未曾有の人災の危機に検察は存在していないがごとくであるし、司法当局もドサクサに紛れてトップ擁護に走る。裁判官も、天下って大もうけしたいようだ。　すでに怒り狂う気力も無い。オイラが怒り狂うのは、サルに花苗を抜き取られたり、誰かの不用意な言動で株がずっこけたりの時だけ。 * 未だちょっと早い？

2011年05月14日

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　農園通信（バーベキューご案内）

　過去にご案内の方々へ。4,5日以上以前にメールか電話予約してバーベキューに来てください。平日でも休日でもok。現在予定が入って対応不可は５月２９日と６月５日のみです。　バーベキューに来てもらえるように、せっせと北園を草引きして綺麗になったと思っていた。３日間降り続いた雨の後、行ってみたら、元に戻っていた。　いや、以前より酷い。完璧に草の海に畝ごと沈んだところもある。　花は、カモミールやスイトピイがちらほらで、バーバスカムなども咲いてはいるが、なんせ貧弱。　それに比べ、草の元気なこと。根の張り具合が全然違う。草を引っこ抜いていると、近くの作物や花が一緒に抜けてくる。　ホウレンソウは期待に反して全部トウ立ち。西園のうまいなも全部トウ立ちしていた。　キクナは、大きくならずに花が咲く気配。　　咲いてほしいその花も、雨でヤグルマソウがこけて、大被害。　ハウスに入ったらズッキーニとカボチャがひょろひょろ葉っぱを伸ばしていて、慌てて予定に無い西園に出かけて植えた。とりあえず9株ずつ18株。　西ではハクサイやキャベツ、カリフラワーを中心にアオムシが大発生していて、すでにレエス生産工房の様相。薬は使いたくないし、このままでは全滅だし、そもそも薬は持ってきてないし。たぶん半分は間違いなく壊滅するだろう。　雨が続いたのでワサビが元気！　葉ワサビが採れそうなほどの大きさになってきた。　オイラの知り合いは誰も他人のホームページは覗いていないと見えて、予約申し込みは今年も低調。バーベキュー予定の入らない無い週は、草引きもやめて楽することにした。　＊植付け当時のワサビ。

2011年05月13日

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クシュという種族を追って　5

　クシュの構成種族が、人種や民族が次々と変わっていくのである。　そのくせ、パンクシュという部族会議の伝統は変わらない。太古からの、クシュ部族の全体会議が、いつまでも生き続けている。　これがクシュという支配カーストの特異な特徴なのである。部族の伝統の中に、諸々の文化を異にする諸民族が納まっていく。　クシュというカーストは、武士階級という支配部族のカーストであるが、土地に馴染み、更に土地の民族をも取り込んでしまう類のカーストなのである。　結果的にどうなるかと言うと、帝国が滅びたら、土地の諸民族は王族に付き従って放浪者となる運命にある、ということである。離散全滅して消えることは少ない。　ヒッタイト帝国が滅びたとき、クシュは製鉄の技術とともに世界中に散った。　小さすぎる集団は、支配者として蘇ったとしても、生き延びた土地の文化に飲み込まれてしまっただろう。　ヒッタイトでも最も文化の高い、数多い人々だったルウイ人たちが、大挙してイタリアに殖民したのに、彼らはクシュの伝統を持っていなかった。その理由はわからないが、温和な民主主義の人々だったようで、隣人として殖民してきた野蛮人ローマに文化を教え、逆に恩を仇で返されて瞬く間に食い尽くされてしまった。　主力はシリアやカナン地域に逃れたが、彼らもまた、なぜかクシュの伝統を表には出さない。　ユダやイスラエル、フェニキアの土地で、クシュ人というのは太古から犬なのである。　主人に忠実な武将の姿で、ダビデの時代にも、クシュの人々は描かれている。　特にヘテ人ウリヤが、悲劇の武将として有名である。　独自の文化を主張するわけでもなく、土地に馴染んで武人として死んで消えていく。　記録の中に、武人としていくらでも出てくるのに、イスラエル１２部族の中にも、クシュはいないのである。　ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、ヨセフ（エフライム）、ベニヤミン、ダン、ナフタリ、ガド、アシェル。クシュはいない。　クシュは主人筋の部族ではなく、武人カーストだったからであると思う。ユダ王国にも、イスラエル王国にも、大勢のクシュがいて、その軍の中核を担っていたのである。　このナゾは、クシュの解明の手がかりとなりそうである。

2011年05月13日

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クシュという種族を追って　4

　ともあれ、同じクシュとかサカとかスキタイとかが、インド亜大陸の領域を大きくはみだして存在していた。そしてその連中はお互いに実に似ていて、そのくせ土着の民衆とは全く違っていた。但し、その土地にすぐ馴染む、という特徴があったのである。　彼らの身代わりのすばやさには、あきれる。　どこの土地にいても、すぐさまその土地の風土に馴染んでしまう。　それは彼らが、国土を持たない長い放浪の旅にあったからだと思う。但し現代のロマ族のような存在とは、ちょっと違う。　インドあたりから西洋へ流れてきたというロマ（ジプシー）の人々は、どこへ行っても間借り生活である。決して定住しないだけでなく、その風土にも馴染まない。独自の文化や暮らしのパターンを決して捨てない。日本人が持たない民族の誇りを持っているのは確かだが、日本人同様、向上心もあるのかどうか疑問である。　クシュ族は違うのである。どこへいっても、その土地に学んで、やがてその土地を征服してしまう。そしてその土地に太古から住むひとびとのように、馴染んでしまう。民族の誇りのようなものは、もともと無いのである。部族の権威への忠誠心と、土地や民衆を父母のように扱う武士としての支配意志があるだけである。　但し彼らの王国や帝国は、いずれ滅ぶ。　そうすると、彼らはまた何処へかと、部族ぐるみで去ってしまうのである。　だから彼らのことを、イラン系遊牧民族だと誤解してしまうのだと思う。騎馬民族だと誤解した偉い先生も居た。　アラブのような、支配者であり同時に遊牧の部族社会が連帯した人種だと。　しかしハッチ（ヒッタイト）での出来事は、クシュの伝統がカーストではあっても特定の民族ではないということを示している。　初期のクシュと、帝国が滅びた頃のクシュは、同じパンクシュの伝統をもっていても民族の血筋が摩り替わっているのである。　初期のクシュは、明らかにアジア人と呼ばれる武士階級の犬だった。エジプトでファラオを出したこともあるヘカ・カトシュが彼らと関係あるのかも知れないし、クシュ出の黒い人々だったのかも知れない。　しかし初期の帝国時代にハッチを担ったクシュたちは、どうみても印欧系のルウイ人のように思える。白人くさいのである。　そして中興の大王シュッピルリウマシュは、フルリ人の上に乗っていた印欧語族臭い。その子ムルシリ大王などは、そのメンタリティから見て、白人系である可能性が大である。　そして終末期の王族は、初期から中期までの帝国を脅かし続けた遊牧の民、ガシュガシュの支配者となったハットウシリシュ（大王ムルシリの息子であり、ムワタリシュの異母弟）の子孫なのである。ガシュガシュの血筋が大きく入り、再度、スキタイ系統の遊牧民に戻っているのである。** 注意喚起　まっとうなホームページへの案内リンクは、いくらでもどうぞ。楽天関係商店なら広告ついででもいっこうに構わない。　だが、コメント蘭にコメントがなくて別のファイルへの案内がくっついている、などというのはダメである。怖くて開けないではないか。　いつも同じコメントしかしてこない、ロボットの訪問もお断りしている。　自分のサイトへの案内ならわかるが、未知のファイルへの案内はいけない。　しかもコメントを貼り付けた先が、遠い過去のページであるなどは論外である。　アクセス数はいちじるしく増えるだろうが、自分のページを使って何をされているのかわからないでは、困る。こういったソフト類の紹介は、自分のページ上でやるべきである。　他人のページ上には、そのページ上にファイルへの案内があっても、自分のページ上に案内もリンクもないというのはどういうことか。押して知るべきではなくて推して知るべしである。

2011年05月12日

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農園通信（過去に案内した方々へ）

　雨で現場行きはできないが、進捗状況を振り返ることはできる。　ホウレンソウとサラダナがトウ立ち気味だったが、今度の雨で持ち直すだろう。　未発芽のサンドマメやラッカセイやスイートコーン、二十日大根、えだまめ、モロヘイヤなども、発芽が期待できる。貧弱だったネギや山東菜、ゴボウ、ハゴボウ、ニンジン、カブ、うまいな、ダイコンなども、少しは大きくなる。　チマサンチュ、セロリ、うまいな、は、いよいよ最盛期。エンドウの実りも期待。　ブロッコリやカリフラワー、そして植えたばかりのキャベツと春ハクサイと結球レタスは活着完了である。　夏野菜の苗が突然大きくなる気配を見せているので、今後はこれのポットアップに追われそうである。直植えできるのは未だトマトだけだろう。　トマトだけで３種、まくわ３種、うり２種、カボチャ２種、ペッパーはなんと７種類である。いかに多品種少量栽培とはいえ、ちょっと手を広げすぎではある。　花のほうは今年は種類を減したが、それでも北園ですでに６種類が開花中。これからヤグルマソウやカモミール、シャーレーポピー、オリエンタルピピー、スイトピー、アルテアロゼア、ジギタリス、ゆり類などの大型が加わってにぎやかになってくる。　除虫ギクやカモミール、ハナショウブ、ミソハギなども、これからである。　南園のツツジとシャクナゲは咲いたが、藤やカンパニュラは未だ。バーバスカムは、ちらほら程度。　過去に案内したグループや個人を対象に、遊山及びバーベキュー予約を受付中である。予約はお早めに。５月２９日と６月５日は、すでに予定が入ってしまった。２８と４日は未だ空いています。

2011年05月11日

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中部電力も潰せ！

　社長の言い草を聞いたか？　もし巨大津波が来て、福島のような原子炉被害が起きて、住民に危害が及んだり国土が減ったりしたら困るから、危機を認識して原子炉を止める、ではない。　住民感情が悪化していて当社がやっている安全対策への理解が得られそうにない、（コストがかさみすぎると言いたいらしい）特に首相が止めろと言ったから、それを重視して赤字覚悟でやむなく止める。なんだそりゃ。危機感のないこいつも、危険運転仮想致死罪で死刑にしろ。　今の世の中、どうなっとるんだ？　誰も彼も、自分のカネのことしか念頭に無い。　止めたことでの損害を、貧民や政府からしぼれると思っているんだろうか。政府が、あんたの企業の尻拭いなんか考えてくれているもんか。株主は逃げ始めている。　中部電力の太平洋沿いの原発が止まる、この事態で失業し路頭に迷う３０００人の身の振り方にも、なんら気にしての停止要請ではない。首相は、そんなことなど、もともと念頭に無い。現に、専門家でもない作業員が近畿で徴発されて福島原発で働かされている。　彼らは本モノの英雄であるが、無責任な言動を繰り返す安全地帯の委員には高給保証しても、英雄たちに対しては未だにその身分評価も保障も全く無い。使い捨ての、つもりなのである。ええかげんにさらせ！　事態の全てが明らかになってくるのは10年後からである。　２０世紀末から、世界の死亡者の死因にガンが踊り出たのは、原爆投下やその後の相次ぐ実験とは無関係ではない。専門家は決して口に出さないが、本当に怖いのは２０年後、３０年後、特に子供の世代なのである。　未だに福島の原子炉格納容器の爆発防止策さえ、とられていない。いかに安上がりに事態を安定させるかの模索中なのである。なりふりかまわず資金と国力を総動員投入して、被害の拡大を食い止めるべきなのだが、政権や会社を潰すつもりはないので、その気配も無い。今回パキスタンでアホな作戦をやった米国すら呆れている。　中部電力の発電所もだが、発電を止めたから安全というわけではない。　ここに核燃料がある限り、地震や津波の危険は全く同じである。　津波が来て、冷却装置や燃料貯蔵設備の制御が失われれば、すぐにも福島と同様の事態が起きる。一度核燃料を集積してしまったら、ほとんど永遠に、それが放射線を出し尽くして安定物質に変わるまで管理するしかないのである。　また福島の事件で、経験に学ぼうとしない日本人トップたちの欠陥思考や危機管理のなさ、社会への甘え、リーダーシップのはき違えに加え、原子炉がいかに危険かつ脆弱かが、世界中の誰の目にも明らかとなった。敵の弱点を攻撃するのに、ゲリラ戦つまりテロは極めて有効な攻撃方法だが、原子炉を持つ国に対しては原爆を使う必要もない、ということである。

2011年05月10日

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積極推進したことへの責任逃れを許すな

　消極的になってやらなかったことへの責任まで、とらされる筋合いは無い。　たとえば、安全対策を講じなかった、溜池が危険なのに、フェンスを作らなかった。　そこへ子供がこけて死んだ。　現在の社会常識では池の管理者が責任を問われる。安全対策を講じなかったという責任である。これはおかしいと思う。土地所有者に他人の子供の監督責任まで負わされている。　こういった問題は、たとえば第三者の市なりが危険を指摘して、現地町内会と市の経費でフェンスを作るといったことをやるべきなのである。　原子炉の安全対策にも、東電はなんら責任を持たない。それは政府の安全推進機構と委員が持つべき責任なのである。安全対策を東電に丸投げするのは政府の責任逃れである。　それに対し、積極的にやって起きた事には、東電は全面責任があると思う。　たとえば反対論のある中で原発を作った。安全対策をやったかどうか、などというのは起きた被害があれば論議外である。作ったことと、それを支援した人々には、それで生じた被害には全面的な責任がある。国が定めた安全対策をやっていたのに想定外の事態でおきたことだから免責、などということにはならない。論議の筋が間違っている。　しかもこの責任の範囲を、あらかじめ法で定めようとか、風評被害を除外しようととかいった動きがある。被害の範囲と総額が大きすぎるので、うんぬんだが、それは詭弁である。要は被害額を小さくしたいだけである。　実は「風評被害」などという社会的なモノは、もともと無い。個々人の「実被害」があるだけである。放射能値が基準以下でも魚が売れない、農産物が売れない、などというのは実被害である。　風評被害うんぬんを好んで言い立てる人の政治意図も、明らかである。あたかも被害が無いかのように言い立てて、被害認定から除外したいだけである。これを言う人は東電とカネの関係があるだろうから、要チェックだということである。　地震も津波も去ったのに、観光地には人が来ない。不動産が売れない。　半減期の長いセシウム137やストロンチウム90まで出たそうだから、今の世代の人が危険地域に安全に戻れる可能性は、もはや無い。今後被害地域も広がる一方だろう。　収入が一切無いのに、維持経費はかかる。すでに潰れてしまった旅館もあると聞く。　これらの被害も全部、原発を積極的に作った人々が負担すべきである。今後被害者はスクラムを組んで民事訴訟を起こすべきである。　当座の補償仮払いが１世帯１００万というのにも、呆れた。貧民を馬鹿にすな、こら！　何にもまともに持ち出せないのに、それでは何もかも失って借家生活を始める頭金にもならんだろうが。ゼロからアパート借りたことあるんか、お前ら。

2011年05月09日

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趣味の裏歴史(クシュという種族を追って)　3

　ところで、種族を特定する方法は、インド亜大陸の例で言うと、３つある。　ヴァルナと、カースト、そしてジャーティである。　ヴァルナは色、ということであり、肌の色や目の色、髪の毛の色の違いで人を差別化したのだろう。ラー・ヴァルナで、色の太陽、あらゆる肌の色に君臨する帝国の大王のことである。　但しこの色というのは、もっと観念的なモノなのかも知れない。　というのは、ヴァルナに属さないとされる、アチュートという賎民が居たりする。　ジャーティーというのは、余りなじみがないと思うが、これは出自とか生まれのことである。どこそこの、何々家の生まれということである。カピラバストウ城主であったシャカ族の王子の生まれ、ということである。　シャカ族というのは素人考えではサカ、あるいはサカイということだと思うが、違うのかも知れない。　というのは、コーリア族という近隣の同じような種族が居て、シャカ族とは通婚の間柄（つまり同族）なのだが、区別されている。大一族である金海金氏が、同じ金海金氏とは通婚できないが、別のジャーティーの朴さんとなら通婚可能なような意味かも知れないということである。シャカというのは、たぶんジャーティーなのである。　カーストが最も厄介で、わかりにくい区別である。　クシュは、このカーストではクシャトリアという。つまり種族名がそのまま、カーストになっているわけである。その意味で、ヴァルナで言う黄色人種のスキタイはジャーティーのサカステネで、同時にカーストのクシュかも知れないと、思っているわけである。　カーストが生まれたころには、インドはすでに白人種バラモン（祭祀階級）の支配する亜大陸だった。だから黄色人種の武装した犬たちには、ふさわしい地位が与えられたというわけである。　カーストが即身分というわけでもない。これがややこしいのだが、モリヤ王朝（一般にはマウルヤ王朝）を立てたチャンドラグプタ大王などは、シュードラ階層の出だと言われている。　カーストは、肌の色でも出自でも職業でも地位でも名声でもない、血統なのである。　クシュというのは、種族名や民族名ではなくて、カーストなのであると考えるべきではないだろうか。　武士というカーストだ、ということである。

2011年05月09日

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趣味の裏歴史（クシュを追って）2

　最初期のハッチ（ヒッタイト）建国の王が、このクシュ人だった。　しかもその建国の伝説王アニッタという男の名は、「男」というシュメール語なのである。　アニッタシュは、都市クッシャラのピトハナ王の息子であると、自らを記している。　しかもクッサラ、あるいはクシュシャラとも記載されるその支配部族の都市は、不可解にも建国のおりから早々に、行方不明だったのである。　名の無い太陽の女神を戴くアリンナ市と同盟して、ヒッタイト（この呼び方はドイツ語のなまりがあり、物語で使ったハッティというのも正しくない。正しくはハッチだと思う）建国のきっかけを掴んだアニッタシュの地盤は、ネシャ（カネシュともいう）だった可能性が高い。後のその土地を占領して、民を父母のように敬慕し、扱っている。　彼はそこの犬（ご主人様を持つ武装した従僕、つまり武士）だったのではないだろうか、というのが浅学な小生の憶測である。　彼の子孫、たとえばタバルナシュ（ラー・ヴァルナシュ）がクッシャラを再興したことは起こりうることである。しかしクッシャラは首都にはならなかった。諸族の太陽が出身部族の都市にこもっていては、その役割が果たせない。　しかし異民族ルウイ人の都市ハットウシャを首都にしていても、クシュの伝統は続いた。　ヒッタイトが巨大帝国になって、人種的には、王族がフルリ人やルウイ人、パラーといった八部族の枠からも出て、ミタンニ系の種族やガシュガシュ系といった、別の民族に担われてしまってからも続いたのである。　王族のシャイな性格と、言語や神々のコレクター的性格、特異な挨拶の風習などは変わることがなかった。　後々にまで近隣種族の嘲笑の的となっている。いわゆる、オジギの風習などである。　今日の世界でも、おじぎの風習を持つ種族は極めて珍しい。　ひざまずく挨拶というのは世界に多いが、意図的に目線を逸らすおじぎは、アジアでも日本と朝鮮半島だけだろう。下賎の者が頭を下げるだけではなくて、大王も下賎の者に対して頭を下げる、というのがオジギである。　今日のクシュの土地、エチオピア人も、連綿と続いてきた世界最古の王統を捨ててしまって国家がガタガタになった。だが、おじぎの風習は途切れず、庶民にも続いているらしい。　今日のクシュの民（エチオピア人）は完璧な黒人種なのだが、おじぎに関するかぎり、日本人と全く同一の文化を守ってきた、しかもシャイな人々なのである。　そしてその国土のクシュという地名や、シバの女王の時代からハイレセラシオ帝まで連綿と続いてきた世界最古の皇統が、彼らの文化の由緒正しさを伝えている。　彼らに比べれば、日本の方は、皇統も文化も、いささか、いかがわしいのである。　

2011年05月08日

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(趣味の裏歴史）クシュを追って　１

　続くかどうか不明だが、趣味の裏歴史を。　遠い過去にハッチ（ヒッタイト帝国）の下手な物語を書いた。　切り口も論旨も支離滅裂だったが、八部族の運命のことだけ妄想して、エンターテイメントに仕上げようと思ったのではない。　クシュ人という武士階級の人々を追っていて、それが物語で説明できそうだった。　更に、たまたま熱心に読んでくれていた変わり者の友人が死んで夢に出てきて「まだケー」と催促する。　小生はユーレイには弱いので、慌てて、むりやり原稿を半分近くに凝縮し、読みにくい小さな活字で、有り金はたいて、出版できる本にまとめた。　割愛した原稿も、ほとんどが、どこかへ消えた。法外な割引販売して、なんとか本の山も消えた。しかし大赤字だった。　世界史の中で、クシュあるいはクシャトリアという特異なアジア人が活躍している事実がある。　彼らは様々な場所で、様々な呼び名を持つ。だが、どうやら同一の連中なのである。　クシュ、カッシュ、カッシート、クシャン、クシャナ、クシャトラパ、クシャトリア、カシュガル、イクシュバーク（日種族）、そして月氏（月種族）。　このうちカッシートやクシャンが種族名だと思われている。　アーリア系だという意見が主流のようだが、彼らはバラモン階層ではない。　クシャトリア（武士階級）の王族階層であり、サカとかサカイ、サカステネと呼ばれたりするサカ族などと同様、根っからのアジア人なのである。ここで言うのは烏帽子のサカの方である。　サカはスキタイとも呼ばれ、これもイラン系遊牧民だとする説が多いようだが、どうだろう。かれらは鼻の高いペルシャ人やアラブ人とは明らかに違う、見かけは貧相な武人種族なのである。　サカもクシュも、語源の違う系統の言語で、実は同じ対象者たちを告げているのではあるまいか。　＊苦労して文庫に哲学集積３巻目を無料公開。

2011年05月07日

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農園通信（コンパニオン・プランツ）

　早朝から西園に出て、ラッカセイとエダマメを蒔いた。　ラッカセイは、トマトを植える予定の支柱がある圃場に、大きく間隔をあけて。後日、ここにトマトを植えて同居させる予定である。　続いて先日キャベツを植えた同じ畝に、南園で育成したタイムを同居させて植える。　ネギ苗の育成圃にはキュウリ同居を予定しているし、ブロッコリとナスタチューム同居も検討中である。　こいつらは、近年言われだしたコンパニオンプランツといい、相性がいいとされている。無農薬でやる試行錯誤の一環である。　野菜の害虫を防いだり、根の生育を補完しあったり。　根菜前のマリーゴールドなどは線虫対策に有効なようだが、かなりマユツバな部分もあって、ホンマカナーと思いながらの手探り実証。　セロリがモンシロチョウを遠ざける、などというのはウソである。南園のセロリ畑にはモンシロチョウが好んで良く来て停まっている。　ナバナや早池峰菜がついにおしまい。そのかわり、冬越しのサラダナが採れ始めた。　ニンジンやコカブやミズナは未だちっちゃくて、間引きが大変。　北園に春蒔いたホウレンソウはもう採れているが、遅れて西園に蒔いた品種は未だちっさな双葉。間引くこともままならない。　先日来準備した焼杭を、四番囲い予定地へやっとの思いで持ち込み、30ｍ近い畝を一つ、ヒーハー言いながらやっと立てる。あと三つ畝を作れば、二番囲いは終わり。　午後は南園で、草引きやポット上げや種まきに暮れた。　この数日で蒔いたタネは少量ずつだが、両手両足指を使っても数えられない。　出てこないタネに一憂し、秋に出なかったエキナセアやルドベキアが出ているのを見て喜び、ツルニンジンのポットアップに時間を食われる。　オニユリのムカゴが随所で発芽し、草引きなのかユリ引きなのか、わからなくなる。　ポンポンデージーが咲きそろい、ビンテージ・シーズンは近い。　過去にご案内した方々へ。遊山・バーベキュー、５月末日曜日を除き、いつでも可能です。まず予約してから、来てください。

2011年05月06日

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倫理・道徳とは何か付録　エピステーメについて2

　カントが述べたことはかなり、違う。　むしろフーコーの考えたことに近いと思うが、小生はフーコーも判断力批判もロクに読んでいないので、勝手に、こう考えている。　純粋な先験的概念が倫理や道徳にも、そして美にもなければ、社会的なモノとしてそれらが認識されることも起こり得ない。　カタリモノであり、ロゴスの陣営にではなくミュトスの陣営にある美徳や、人間のもつ崇高性という感情は、社会という人間関係の「関係構築においてのみ」意味を持ってくるモノである。基礎は生命が持つ構想力、つまり時間なのだろうが、それは今のところ暗い図式として、純粋悟性概念というカテゴリーを形成して見えているだけである。　ロゴス陣営の、カテゴリーに照明された、実在のみが実在として見えている。（反復可能である）　これはモノ自体の働きなのではなくて、対象化されたカテゴリーの働きなのである。　社会における先験的な概念として人間社会の道徳心を支えているモノは、崇高や美という個人的な感情の主観評価であるが、純粋悟性概念の図式として、立て組まれたそれらの主観評価がロゴス陣営によってカタログ化されることで、社会的なモノとして見出すことができるのである。　しかしモノ自体は当然、もともと、ないので、道徳自体などももちろん、ない。そこから見出される倫理などは存在しないし、崇高や美もまた、実在しない。それらは（美や崇高や倫理に囚われた人々の）形而上学的課題にすぎないからである。　ここで、形而上学は否定すべきモノとして語られることになるのである。　論旨を把握せず、最後の「形而上学的課題」だけを読んでしまうと、そこに希望の光があるように思ってしまう。批判であることが飛んでしまう。　カントの訳を、直接ひろってみよう。「美はいわば道徳的なるものの象徴である。道徳的本質としての人間の現存は、みずからに最高の目的そのものをもつ。神の概念を見出したのは理性の道徳的原理であり、神の現存の内的な道徳的目的規定は、最高原因性を思惟すべきことを指示して自然認識を補足するものである。」　この翻訳ではわかりづらいので、もっと過激に意訳してみると、こうなる。　カントは、権力機構である国や教会と争いになりかねない語句は、意図的に選んで消してあるのである。あくまで社会の秩序と信仰の中で、冷静に眺めやるという中庸の立場である。　対象物に見出す美しさ、という代物は、あくまでシロモノなのである。　象徴という、代置された、あるいは仮置きされたシンボルなのである。（美、それ自身は無意味ということである。）何のシンボルかというと、「道徳的なるもの」、のシンボルである。　この道徳的なということ、それがナニであるかというと、（本質を問うと）人間の現存としてあることがわかる。　人間の現存は、その「現存」ということに自分自身の最高の目的を持っている。最高の目的を本質への問いとして現存に問えば、それが道徳だということになる。　神という概念を見出したのは、この理性の持つ「道徳的原理」なのである。　最高の目的を本質への問いとして現存に問うことで、この理性の道徳的原理（最高の目的を本質への問いとして現存に問うこと）には神が見出された。（対象物に見出す美しさを、道徳的なるものシンボルに見立て、最高の目的を本質への問いとして現存に問うことで、神がミュトス的なカタリモノとして語られることとなった）　神の現存という主題に内在する道徳の目的規定は、最高原因性を思惟すべきことを指示して自然認識を補足せんとするものである。（最高の目的を本質への問いとして現存に問うということの内には、道徳の目的規定、つまり倫理を見出そうとする、神の現存という主題がある。これは最高原因性を思惟すべきことをミュトス的なカタリモノとして語って指示して、フィシカを補足する意図がある。つまり形而上学の目論見だということである）　最高の目的を本質への問いとして現存に問う、ということが問題の核心だろう。スピノザにも見られたテーマである。　カントが空無なここへ、権力の意志へと踏み込んだのかどうかは疑問である。先生は、もともと形而上学は嫌いだったのである。踏み込んだとは思えない。これをやったのはシェリングである。そして哲学をニヒリスムスへと導いていった。　フィシカ以上の何かがある、と考えてしまうこと。入れ子状態となった現実の二重性や疑惑以上の端正な超越論があるのだと思い込むこと。　最高の目的などがあると思い込むこと、それが元凶である。古今東西を問わず、学問には無知の知と中庸しかないのである。　　　　　洪範九疇　（ネットから拝借）　 1. 五行 - 水・火・木・金・土 2. 五事 - 貌・言・視・聴・思 3. 八政 - 食・貨・祀・司空・司徒・司寇・賓・師 4. 五紀 - 歳・月・日・星辰・暦数 5. 皇極 6. 三徳 - 正直・剛克・柔克 7. 稽疑 - 卜筮 8. 庶徴 - 休徴・咎徴 9. 五福・六極 - 寿・富・康寧・攸好徳・考終命、凶短折・疾・憂・貧・悪・弱

2011年05月06日

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倫理・道徳とは何か付録　エピステーメについて1

エピステーメというのは、ミッシェル・フーコー主義の論説とは無関係である。　古代ギリシャの人々が、単なる感覚的知覚や日常的意見ではなく、確かな理性的認識だと確信できる知識の体系に名づけていた「学問」ということである。単なる学術知識ではなくて、常に学問である。　　学び（真似し）が可能で、なおかつ問うことが必ず含まれる、ということである。　したがって、知的直感で究極の美と一体化するような、シェリングが述べるようなエピステーメはありえないし、エステチカという名の真理も、ここには無い。　学問で、美にすがれる様な、安心立命は、ない、ということである。　感性的なるもののエピステーメである美学は、したがって本来は形而上学ではなくて、感性という基礎の曖昧なモノを問いただす不安の学問でもある。　但しそのモノがフィシスとして与えられており、エイドス・エネルゲイアというアルケーとして見出され、さらにカテゴリーという実在に分類（クラス化）可能であるなら、この不安の学問は哲学なのである。これはエチカにも、エステチカにも当てはまる。　ミッシェル・フーコー主義の論説ではなくて、たとえばミッシェル・フーコーという人の哲学なのである。哲学は、常にその人の無知の知である。　古代ギリシャの人々が語るエピステーメ（学問）というのは、哲学の別名である。エピステーメー・テオレーティーケーという。　美しいモノに対し、そのモノを理性的認識によって分類（クラス化）すること。つまりミュトスの領域から引き剥がし、ロゴスの陣営に虜としてカテゴリー化しないことには、エピステーメは成立しない。単なる知識の体系ではなく、テオレイン（観相）してそれの何であるかをロゴス的に問い正す反省の行為が必ず加わる。　美一般などは存在しないが、美しきモノは必ずあり、これらはカテゴリー化されることができる。美がカテゴリーを構成するのではなくて、美しき「モノ」が、実在によりカテゴリー化されるのである。美ではなくて、感性という、「仮想に構造化された」モノの方である。　しかしこれが正しいと思い込んでしまうと、そこにはすでに病魔が忍び込んでいるということである。感性は実在しないからである。　では、美しきモノがカテゴリー化される様態を述べてみたい。　それにはカテゴリーというクラスの構築が必須なのだが、これを時代時代のパラダイムとして捉えたり、知の社会的構造が実在するのだと思い込んでしまうために、哲学が社会学や倫理学、そして諸学の基礎として利用できるように錯覚してしまう。　構造主義が出来上がる、というわけである。　カテゴリー化される、というのを、学問の体系が構築される、と錯覚してしまっているのである。　カントの図式は難しすぎるので、まずアリストテレス的に対象論で、カントの論議を考えてみよう。　美しきモノである道徳（美徳）は、その倫理の輝きが持つ崇高性で、社会構造を認識している人々のこころに象徴的なモノとして居座る。（社会構造が認識されていなかったら、この倫理というシロモノは、不安なものや、不気味なモノにとどまるのである。）　カントの述べたこの理屈は、（　）部分が無視されて、社会構造を認識していると誤解している人々に絶賛された。彼らは対象的カテゴリーの照明によって、完璧に把握しきれていなかった社会構造を把握し、その規範支配に確証を与えてくれるモノとして、美徳を見出したのである。　カントが述べたことの主旨は全く違うのだが、言わばアリストテレスのカテゴリーの力で、裕福な人々は社会構造に実在の基礎を見出し、不安な哲学を追放できたのである。堅固な対象的認識のみが実在だからである。 *　二番囲いの南側

2011年05月05日

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倫理・道徳とは何か蛇足２

　美の方が簡単だと思ったのは、とんでもない誤りだった。　むしろエチカの方が簡単で、要はサニワへの、美的支配の権力意志がある、だけである。言い代えるなら、形而上学で他人のこころを支配したいニヒリスムス、それだけである。　だからアリストテレスは中庸を主張し、スピノザはその力の支配からの自由を模索したのである。カントも同様で、道徳的象徴である美の奴隷になるつもりはなく、人間の本性は自由であると主張してきた。　しかしすでに人々の天上には壮大な時間つぶしのリングが輝いており、誰も彼もがメ・を潰されているのである。潰されて、美やイデーという空無な権力意志の奴隷となってしまっている。モノが見えなくなってしまっている。　その証拠に、メー・オンは、すでに無をしか意味しない。　経済学、法学、社会学、倫理学、心理学、そして文学。　人の英知の膨大な体系は、ことごとく反ロゴスの陣営によって基礎を立て、築かれている。つまり、メー・オンや哲学とは無縁なモノとして築かれてしまっているのである。　今日の哲学の衰亡と、落第生であっても哲学徒であろうとするかぎり、裏道しか歩けなかった理由が、少しずつ理解できてきた思いである。博士や教授という肩書きはあっても、哲学とは無縁な人々は未だ、こんな事情には一切気がついていないのでは、という恐怖感が先に立つ。　ロゴスとミュトスは、主客分裂のようなモノであって、どちらが正しいというようなモノではない。人である限り、むしろどちらも関わらねばならない、のである。　しかし具体的なモノの美しさでない「美というイデー」は、善悪の彼岸にある権力への意志である。これは、関わるもの全てを奴隷とし尽くす。　まるで資本のようでもあるが、もしかしたら同じモノなのである。仲介者としてのカネではない。立て組み（ゲシュテル）としての資本である。　観念（イデー）に囚われると、そのリングの光で、ほかのものが何も見えなくなる。　だが幸いに、この世の全ての事柄は、ただモノとして露に見えている。エイドス・エネルゲイア、分裂として見えている。　伝統哲学の跡を継いだドイツ観念論が、シェリングのような危険人物を擁しながらも現代まで生き残ってきたのは、フィシカ（自然学）の伝統が活きており、これらの多くが哲学（メタタフィシカ）だったからである。観念論を倫理のごとく教える科学技術ではなくて、観念論がナニであるかを問う学問（エピステーメ）だったからである。　文献学の大家が、大昔に回答を出していると思う。　それで終焉すべきなのは哲学や観念論ではない。究極の観念論的科学技術としての美学と倫理学、そして支配を固めてきた形而上学なのである。それらはカタリモノで立て組まれた、庭不在のニヒリスムスに過ぎない。　そして現実は、人間のカタリ派が見せてくれるのではなくて、人間の直感の形式である時間が、その構想力という天才の方が、見せてくれているのである。　　＊早池峰菜も終わり　

2011年05月04日

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不可解なトップの人たち

原子力安全委員会委員という不可解な人たち。　委員でありながら、委員会審議もなしに重要な決定をする。　いくら提言しても活かされない、ということで、危機を感じて１人抜けた。あとの人たちは、何を考えているのだろう。　せっつかれて、３月２３日に初めて会見したようだが、東京電力丸投げで、何にもワカリマシェーンという雰囲気だった。最短週10分の会議出席で年収1650万円もらっておいて、専門知識が無いもので・・・、とおっしゃる。　コルア！　そりゃ、詐欺やろが。　カネもらって職務サボってたら、住民が被爆したとき誰が責任取るねん。お前らがハラ切って取るんやろが。ちがうんか、こら！　原子力安全・保安院という不可解な組織もある。　２０キロ圏退避を決めておいて、自分たちはいち早く５０キロ圏へと退避した連中である。　こちらも文官がトップで、原子力安全委員会委員長の答弁が酷すぎるので、最近は、知識も無いのに政府の原子炉対策の窓口みたいな役をやらされているようである。　東電の組織も似たり寄ったりで、厳しい提言をした技術者は軒並みクビになり、国からの天下り官僚や事務屋ばかりがトップに座ったへんな組織らしいのである。　結局何のことは無い、現場で下請け会社の人たちがこの無能なトップたちの下で危機を背負い、支えているだけなのである。　実態がわかってくるにつれて、つくづく日本人であるのがいやになってきた。ろくでなしばかりがトップに居座る国家。　但し戦時中も同様だったことを思い出す。下士官以下の優秀さは欧米人も認めている。トップに居座っている日本丸の運転手連中が、ダメ人間ばかりなだけである。・・・と、思いたい。　ソニーもやっぱり、被害を小出しに、だんだん大きくしてきた。　大王アキラのようなトップは出ないのか。加害者の東電は潰さず、貧民の電気料金で、法外な社長の退職金も支えるらしい。

2011年05月04日

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ビンラディン暗殺がもたらすもの

　米国は核を持っている大国の存在を一切無視し、その高級将校たちが住むお膝元で、汚い軍事作戦を展開した。これが何をもたらすかは明らかである。　今日から米国は核の攻撃におびえねばならない、ということである。爆撃機やミサイルの攻撃ではない。こっそりとお膝元に持ち込まれる核による攻撃である。　これは同盟国である、わが国にもあてはまる。　今日にでも東京都心に核が持ち込まれて東京が破壊されてもおかしくない、ということである。　パシュトウン人内部の問題も出てくるだろう。　ビンラディンがパキスタンに匿われているのではという疑惑は以前からあり、パキスタン政府は対外と対内の二枚舌で、これまで政権を維持してきた。　今後の民衆の怒りが、どこへ向かうか、である。　民衆の怒りが米国に向けられ、横柄な自国の軍事政権に支持が集まることになると、事は破局へ向かう。　底辺の食料や民生物資からジワジワ締め上げて、アラブの人心はやっと自国の独裁政権から離れかかっている矢先である。　自国で民主暴動の危険もある、両刃の剣だった、ヘッジファンドを使ったその貧民苛め作戦が成功の兆しを見せ初めているときに、今回の事件である。　下手すると、アラブの民衆革命は矛先を変えてしまうかもしれないのである。　特に面目丸ツブレの、パキスタン大統領や軍首脳が、どう出てくるかである。　米国が想定しているとおり、彼らが自分の贅沢欲しさの張子のトラであれば、全く問題が無い。しかし明治期の日本人のような連中だったら、どうするつもりなんだろうと思ってしまう。しかも日本人とは程度が違う。パシュトウン人の頑強さと恐ろしさは、アフガニスタンで知り抜いているはずである。

2011年05月03日

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倫理・道徳とは何か蛇足１

　なぜ美の方が簡単だと思ったのか。想定外の誤りだったので、思い起こしてみたい。　詩論の途中で、イメージ主義という、極めて重要なポストについている日本語を見つけ出してしまい、しかもそれが典型的なニヒリスムスであることに気がついた。　これこれの具体的な花のイメージというのは記憶に基づくのでなんら問題の無い使い方だが、花一般のイメージというのはダメである。対象が無いし先験的なクラスでもないからである。ピクチャーでない空無を、意思の力で見ようとしているわけである。　日本語には花一般を採り上げるミュトス的なものとして、能の伝統がある。　だから誰も気にしなかったわけであろうが、能の伝統も見失われている今、イメージ主義などというニヒリスムスに支配されていく日本語に、危惧感を覚えたのである。　そのイメージを導いているのが、美というイデー（理念、あるいは観念）であることは、薄々見えていた。　特に、イデア論を理想として仰ぎ、倫理・道徳という、空無な社会規範をイメージして追い求めている現代社会の姿が薄々見えるように感じていた。　だから、新プラトニズムの美の主張を美人局であると言い立てれば、倫理・道徳の方も片付くと思い込んでいたのである。　よもや、過去に問題にしかけてやめた、社会のサークル活動を引きずり出さねばコトが収まらないというのは誤算だった。致命的な誤りを犯していた、想定外だった、ということである。重罪である。死刑。　新プラトニズムの美の主張は、すでに社会全体に深く根を張っており、言わば現代は末期ガンのような状態なのであることを見出してしまった。　イメージという言葉どころか、美という空無なニヒリスムスなしには、私どもはすでに息をすることさえできない。感性に支配され尽くして、しまっている。　西洋においてはイデー（理念、あるいは理想）という名の、空無な権力への意志である。　社会に見えている様々なサークル様の運動は、美やイデーというニヒリスムスに支えられて、無数のカタリモノを増殖させている、その結果なのであるということがわかってきた。　かいま見たのは、言わば天上にロードオブザリングを戴くカタリ派が、ニヒリスムスでもって、地上のことごとくを支配している、その庭の有り様なのである。　三村先生の演習で学んだニーチェにもロクに興味は無かったのだが、この梅毒患者の予言がここまで当たっており、現実がここまで酷いとは、実のところ思っていなかった。　演習は熱心に参加したので、ニーチェを読み解く努力の方は、しつこいくらいに学んだのだが、世間に流布されているそのイデーの方は全く学んでいない。だから自分で考えない限り、危機など見えない、で終わっていたのである。　　＊　畑植えしたワサビ。根は期待できない。

2011年05月03日

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倫理・道徳とは何か 43

　哲学がその本来の任務を失い、究極の倫理や究極の論理を探してさまようようになってから、学問（エピステーメ）の世界がおかしくなってしまった。　究極の倫理や究極の論理というのは、形而上学のことで、これは今やカントの時代の心理学、宇宙論、神学、社会学だけではなくなっている。むしろあらゆる学問が形而上学に成り下がっている。その証拠に、彼らは・・・の哲学を主張している。法哲学、科学哲学、歴史哲学に道徳の哲学、究極の機械哲学（サイバネチクス）までが存在する。　そして伝統の純粋な哲学（フィシカ）が人々の間から完璧に見失われ、哲学がミュトスを扱う倫理的なエンターテイメントだと思われたり、理論をコンセプトとして与えて、物事や社会や学問を仲介する便利屋かフィクサーのように考えられている始末である。　特に米国のプラグマチストたちは、人心を操ることにこころをくだく。完璧にフィクサー志向なのである。弁論術を使って仲介者となる。　それは過去にソフィストたちがやっていたことで、なんら目新しい社会現象ではない。　プラトンが、それに異議を唱えて、哲学者の任務が決まったはずである。　倫理学というのは個人ごとであって、もしフィシカ（自然学）でないのなら哲学とは無縁である。　美学（感性の学、エステチカ）というのも同様で、価値観を抜きにした自然学でないのなら、やはり哲学とは無縁である。実は論理学や数学なども、同様である。　哲学がロゴスの陣営に属しているというのは通説だったが、これも本当は正しくないと思う。　本当は中庸であって、倫理にも論理にも、ロゴスにもミュトスにも、どちらの陣営にも属しているし、また属していないのである。　倫理・道徳とは結局、ナニカ。　哲学とは完璧に無縁とはいえないが、疎遠なかつ危険な、哲学を追放するための「社会の硬直化現象」のことであると言える。　現存への最高の問い、ニヒリスムスであり、反哲学である形而上学がそれを支え、サニワの科学技術を見出そうとする、自らがやっていることへの、無知なままで危険な権力志向の努力のことなのである。 * まずい場所に生えたレンテンローズ。株分けできない。

2011年05月02日

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破局への対応

　昨今からの破局と対応を見ていて思い始めたのだが、どうやら日本人トップにはシステム運営上の致命的な欠陥がありそうである。破局への対応は、常に下っ端が請け負っている。　トヨタの時もそうだったが、今回のソニーの流出事件も、対応まで1週間かかっている。　異常な遅さである。ハックされた被害以上に、こちらの方が問題なのである。　これは多分世界中で徹底的に責任追及されて、ソニーは破滅的な大損害を蒙るだろう。　ハッカーの責任が追及されるのではない。ソニーの起こした人災が追求される。　迅速な対応ができない理由は、システムがハックされたときどうするかが決まっていないということである。つまりこれは、ハックされるということを想定してシステムを運用していないことの証拠である。甘い想定とかではなくて、全然対策なんかシテイマシェーンということと同様である。　たぶんロクに対策費もつけず、出世志向の現場主任に丸投げなのである。特捜検事部局と同様の構造である。　銀行のシステムトラブルの時もそうだったが、現代の企業に占めるシステム運用の役割がケタ違いに重要となっているのに、役員に電算専門家が座っていることは少ない。　極言すれば、現代の企業を支配する者は、システム管理者なのである。その事実を企業のトップに居る人々が全然理解していない。機械いじりより政治家との赤坂でのつきあいが大切だと思っているのである。　破局への対応は特に、専門家が主導権を握って迅速に対策を打ち出すことが何よりも必要となる。アホな政治家に任せていてはいけないのである。　今回の福島の事故では現場が破局的事態を伝えると、社長は雲隠れして政府へ丸投げし、破局を予想していない政府の専門家は首相に丸投げし、事の重大さをわかっていない首相は、このさいオレがオレがといって現地入りにこだわり、首相を被爆させまいとして蒸気ベントの開放が１日遅れて爆発に至った。　米仏の矢継ぎ早の申し出を次々と断りながら、対策らしい対策は、その間ほとんど何にもできていなかったのであろう。　政府も、せっかく放射能安全の専門家を任命しておきながら、この分野での提言も、ことごとく無視されてきたことが、先の専門家の辞任でわかった。　放射能安全より、電力の供給の方が優先だということだろうが、この部分に、まさしく日本人が技術システムに抱えている致命的な問題点が集約されていると思う。　要するに搭乗員の安全を一切無視したゼロ戦開発と、まるで同じ発想なのである。　破局を招きかねない、システム構築運用上の致命的な誤りである。どこが問題なのか、自分で考えてみていただきたい。　原発入りしようとした首相の方は、もっと問題である。首相は現場指揮の先頭に立つべき軍団長ではなくて総統なのである。専門技術者でもないので、危険を冒して壊れた施設を見ても意味がないことぐらい、わかっているはずである。　政治力で専門家を収集し、彼らを使って事態の把握と迅速な対応に入るべきだったが、どうやらその方面は何にもやっていない。その方面のことは、泣きついてきた東電に、逆に丸投げして、政治パーフォーマンスだけやっているのである。

2011年05月02日

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倫理・道徳とは何か 42

　何が言いたいのかというと、「倫理は実は論理でもある」ということである。　倫理の問題は、実は論理の問題に、そのまま跳ね返ってくる。両者は同じモノである。　本当は、人間の身体の延長にすぎない庭と、その固有の時間（生命のもつ構想力）があるだけである。　しかしどちらの有様も人間には見えなくて、別のモノとして見えている。　主客に分裂した亀裂の不安や、一期一会の幽玄な能のありさまとして見えているのである。　倫理や論理は、そのウーシア（実有）の世界で「政治的な意図」をもって行動するために必要な時間の枠組みを得るためのモノである。哲学的意図のモノではない。　具体的にはカテゴリーが、そのような哲学的意図のモノである。　ところがこれを洪範九疇ではなく、数学で扱うような意味で、哲学の範疇だと言い切ってしまって、時間解釈や政治的意図といった価値化と切り離されてしまうと、そこには「美」同様の、ニヒリスムスの運命が、暗い口をあけて待ち構えているわけである。　数学上では、純粋な観念はなんら問題が無い。もともと純粋な観念とはナニカがわからぬまま、純粋な観念を扱う先験的立て組み内部だけの学問だからである。　しかし最高の問いを模索する形而上学では問題なのである。　論理の中に騙りモノが忍び込み、騙りモノであるはずの倫理の中に、天上の真理や意味であるロゴスが忍び込んでくる。もう、メタメタのヌメヌメで、わけのわからない世界に成り果てているわけである。　これが小生の言う泥沼である。　倫理や論理を使って、その泥沼が見えたり、泳いだりできるかというと、不可能である。その泥沼は、倫理や論理で、できているからである。　にもかかわらず、大勢の哲学徒が倫理や論理の探求に励んでいる。無知を借りて知を悟らねばならないのに、知を借りて無知をほじくっているのである。酷い場合にはニヒリスムスである美にすがろうとしている。　あるいは西洋哲学の理念で、日本精神を語ろうとしている。　これは小生が３０年間、無駄にさ迷ってきた事への反省でもある。 * ポット上げ直後のワサビ

2011年05月01日

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ペットが哀れ！

　原発問題で立ち入り禁止とされた地域では数千匹のペットが痩せ衰えて徘徊し、共食いも起こっていて惨めなありさまだと言う。　畜産農家は家畜を見捨てられずにオロオロし、避難を拒否して居座っている人々も大勢いるようである。こういった出来事はあまりニュースにしたがらないが、何が起こっているのかを知る必要がある。誰が、この事態を引き起こしているのかもである。　原発擁護論者は、今後起こる健康被害やトラブルの全てに責任を負う必要があるし、無用な混乱を引き起こしているのは、政治命令で事態が好転すると考えている政府、特に首相である。　暴走を始めた原子炉は、無尽蔵のカネを早急につぎ込んで止めるしかないのである。法律や命令で片付く問題ではない。下っ端の東電社員や下請けを殺して、謝って済む問題でもない。役員も本当に謝るつもりがあるのなら、さっさと全財産を差し出して謝ることである。　加害者でもない孫氏が、それも会社のカネではなくて巨額の個人資金を拠出すると明言したことには驚かされたが、未だに東電役員や政治家から、こんな話は全く出てこない。彼らにはカネ儲けやけちることにしか興味がなく、そもそも個人資金を拠出するなどといった発想がないのである。　かく言うオイラにも無い。　短期記憶の異常が怖くて、せっかく声をかけていただいた地上げ屋の仕事を棒に振ったため、収入が無いだけではない。　原子炉事件で株が暴落し、大損こいたためである。被災地の農家並に頭に来ている。　コルア！他人の生活基盤をぶっ壊そうとするやつあ、ぶっ殺されっど！ともあれ政府に、ペットや家畜を早急に救済しようという意見はないのだろうか。　ペットは今では駅長になったり、名誉市長になったり、中にはとんでもない高給取りのやつも居る。社会の一員なのである。

2011年05月01日

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