跡の祭り
停年失業して二年目、またしても勤めで苦労している夢を見た。 それも半年契約の薄給嘱託のようで、以前やっていた不動産関係の立会い専門職ではない。庶務の係だったようである。慣れぬ仕事に追いまくられ、四苦八苦していた。 現実には、大昔に経験のある地上げ屋さんから声をかけて頂いたが、短期記憶力の低下が病的なのでチョンボをやりそうで怖くて、小遣い銭程度は入るだろう勤めは、あきらめたのである。 おかげで、小遣いもなくて苦労しているが、夢の中でもしっかりチョンボをやって苦労していた。 嘱託勤務後期の希望調書を出し損ねていたようで、期末になっても、次のお声がかからない。 困ったな、と危機感もなく思っていると、以前に辞めた人が尋ねてきたり、課長級の人たちが次々と部屋に来て喋っていく。どうやら、隣室の部長を訪ねて来ている様である。 そいつらが、部長室を覗こうとする。「入っていいですか」「今は、あかんぞ」 と、中から言うのに、別の連中が来て、一緒にどやどやと入ってしまったようだ。 部長室は人で溢れていた。年配の女性もいるし、退職者もいる。 そのとき、気がついた。あ、こいつら機嫌取りに来てたのか。 同僚の機嫌取りや、仕事の根回しをしたことはあるが、上級の人の機嫌取りは一度も無い。オイラは勤めをやる者には致命的な欠陥性格なのである。夢はそれを教えてくれたようだ。後の祭り、いや跡の祭り。 * 大きなホースでのサイホン原理の配水、またしても失敗。1時間以上やって、結局あきらめた。小さなホースだと出来るのだが、理由不明。雨、ふってほしー!。