数字で遊ぶウソっぽい経済学
ギリシャ問題が大騒ぎである。問題の本質を捉えず、こいつらナニやっとんねんと、ギリシャの貧民を批判していたアホなアナウンサーがいた。 粉飾決算をしていたのは彼らではないし、公務員が高給取りだったといっても、彼らは資産家ではない。給与に生活を頼らざるを得ない、貧民なのである。 一部の高給取り上級公務員が、問題であるだけなのである。 ギリシャの国民1人あたりのgdpを見ると、昨年ベースで14588ユーロ。粉飾がバレた2008年から、赤字が続いている。 これを今の日本円レート107円で見ると、1,560,916円。 決して豊かな国ではない。 ちなみに、米国が47131ドルで、78円でみると 3,676,292円 日本の現状は、4,200,716円だが、78円ベースのドルで計算しなおすと、3,301,367円 これは、ここのところの円高で、これだけ対外的に儲けが目減りした、ということである。 一人当たりのgdpだから、赤ん坊まで含む家族全員にこの金額をかけてみて、どうだろう。平均収入が確保できているだろうか。不足分は誰かに搾取されているわけである。 対gdp比による公務員給与でいくと、 最も安サラリーなのが日本で6% 数は人口の5% ドイツが 7%弱 10%超 ギリシャ、イタリア、米国、英国などほとんどの国が、 10% 15% 程度。 フィンランドやフランス、ノルウエイなどはこれより上で、 最高位にスエーデン。 15% 28% 程度となる。 ギリシャで公務員が優遇されすぎていたことにはならない。 ついでに日本を追い抜いた中国であるが、4282.89USドル 78円で 334,065円となる。一人当たり名目では、未だ貧国なのである。 日本に遊びに来てカネをばらまいていく人々は富裕層なので、中国の貧しさが見えないのである。日本の地方の貧しさが見えなくなっているのと同じである。 * 比較するものがないと、花の大きさはわからない。アメリカ芙蓉。