2012年02月の記事一覧 | ちくでん村　mugibatake専用別館

2012年02月の記事

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（イメージ3) 5-88

　何をもたらすのだろう。　日本人がイメージという言葉を使って、（こころの庭で）オブジェクト・クラスを操っている。クラスではありえない小異情景を、イメージ化されたクラスだと、対象物だと把握して論議に載せている。危惧する萩原先生の批判は、人々の耳には届かなかった。　イメージが良い、イメージが悪い、と、私どもは言う。それどころか、人は見た目が９割以上、と、これが人物評価につながることも認めている。　このイメージの役割と、こころの庭の喪失とは、まるで対の働きをしているように感じてしまう。　つまり本来は庭において捌かれている見えないクラスである力（情景）が、理念化され、価値化されてオブジェクト・クラスとしてオブジェクトの奴隷と化し、人の判断や認識を導いてしまっているのである。　こころ（庭）は見えなくなったが、思いやりは形にして見せることができる。そういうイメージを与えさえすればいいのだと。　日本人のコミュニケーションの仕方が、このイメージという言葉の導入によって変化した。　トピカの役割が変わったし、こころのトポイを示す露な庭が見えなくなった。　つまり、和魂が失われた、ということだと思う。イメージという言葉の導入が、和魂を追放したのである。かわりにイメージを形成する特殊なクラスが居座った。庶民も政治家も、今やこれで動く。　日本人は理念（というカルト契約）を理解できない。だからスキエンチアという科学技術の理念は理解できなかったが、その理念をイメージというオブジェクト・クラスにすることで、その共通の論議の場を、つまりテクノロジーの領域を理解したのである。　イメージという言葉は、私ども日本人に科学技術的に考える、という考え方を可能にさせた当のモノだと思う。功労者のようにさえ思える。　ところが一方で、これが和魂を追放したのである。　自ずから露な、ココロ（此処、露）のトポイ(場所）、その自由な庭を見えなくさせてしまっているのである。 *また雨、気分も最悪。

2012年02月29日

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韓国との競争に負けて破綻？

多額の公的資金を投入しておきながら、エルピーダメモリは破綻した。　どういうことかと言うと、あなたや私が、食うや食わずの中で国にふんだくられた税金が、巨大な会社の役員の法外な給与を支えるために使われ、潰れましたサイナラと、返済も無く逃げられた、ということである。　これで会社の役員が、切腹するかケツの毛まで抜いてご勘弁をというのなら同情するが、たぶん破産するような役員は一人も出ない。下っ端の社員や大勢のパートの従業員や下請け、納入取引先が、首をつったり泣くだけである。　政府資金を投じた以上、財布の舵取りをした政府の責任は大きい。　取引に失敗して資金をゼロにしたわけだから、公的資金投入を決めた人は当然責任は取るべきである。ハラを切るか、私財を投じてでも返済すべきである。　今日、責任を取るような人は居ない。株主が取らされるだけである。株主が主人だから。そのくせ、極小株主には主導権は無い。　むしろ、おそらくは身売り先が決まっていて、提携してカネを出すより、より安く買い受けて済ませることを決めた連中が居るのだろう。　株価はゼロとなり、捨て値となった会社本体をどこが買うか、そこが注目点である。そいつが社員救済者である可能性もあるが、突然の倒産という火付けの犯人である可能性も極めて高い。　直前に大量に売り逃げた連中はインサーダー取引のコソドロにすぎず、カス株を大量に購入した連中の方が怪しい、ということである。0にする目的で購入する。　これに乗せられて大勢のオイラのようなハゲタカ貧民が、元も子もなくしただろうと思う。　ご愁傷さまでした。

2012年02月28日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（イメージ2) 5-87

　欧米人には、イメージというのは「自分の眼前にある」描かれた絵や写真という具体物のことである。見ている、「実在し把握している対象物」のことである。　メンタル・イメージと、さらにあえて感性的な場所を示したとしても、それはメンタルなナニカが描いている、本当に絵という具体的対象物のことである。だから論議のトポイ(場所）が失われる。　場所を指し示すべきトピカが、話題や論題を指し示してしまう。　欧米人には家一般とか花一般というのはクラスであって、イメージではない。クラスは決してそのものとして見えていない。家の本質は見えないモノだからである。花の本質も論議はされても、見えるモノではない。　それらは分類されるクラスや汎用の型ではあるが、そのような理念として論述されても見えるイメージ（ピクチャー）ではありえない。単に、「私が、見る絵」、という意味でしかないということである。　それが証拠に、イメージは対象認識ではない。私的なクラスであって、一般的なクラスにはなりえない。　ところが日本人は、このイメージをありありと思い浮かべ、花一般が、ソコに見えると言うのである。心の像だと。　実際には日本人が見ているのはイメージではなく情景、であり、いわばエモーショナル化された小異情景、つまりポエムのクラスなのであるが、それをオブジェクト・イメージだと、しかもズブエクトウムなこころが描いた絵だと、誤って呼んでいるのである。　だから欧米人も、日本人がしつこく言う、このイメージなるものを、メンタル・イメージという理念だとして理解しようとしているのだと思われる。　本来の場所と時を持つポイエシスの情景であるはずのモノが、オブジェクト・クラス化されて庭を喪失し、イメージという言葉に定着したのだと思う。　言語構造の違いから、欧米人には決して見えない、「こころの時と場である庭」が、私どもには露に見えているのだが、それらを対象化して認識し直し、イメージという名を被せて呼んでしまっているのだと思う。オブジェクト化してしまっている。　これが何をもたらすのかについても、理解できているわけではないのである。

2012年02月28日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（イメージ1) 5-86

　日本語を喋る日本人の場合は、少し事情が違うと思う。　私どもの場合は、当初から理念は見えておらず、かわりにイメージという言葉で表現される事柄が、その悪霊の役割を果たして来たように思う。　この言葉がいつ、どういう形で日本語に入ってきたのか由来も仲介者も知らないが、イメージにあたる言葉は、それまで日本語には存在しなかった。心象とか心像とか、当て字されるが、これはほとんど定着しなかった。　心象も心像も、イメージ（ピクチャーつまり描かれた絵）ではなくて、見えない理念にすぎないからである。翻訳は正しいが、日本人のココロには合致しなかった。　むしろイメージという言葉が、欧米人の述べるイメージ（ピクチャーということ）とは全く違う意味となって、つまりイメージという日本語となって直接に定着した。　萩原朔太郎が、このイメージという言葉に胡散臭さを見出して、イマジズム批判を述べているので、案外最近のもの、（大正期ー昭和初期）かもしれない。　このイメージを通じて、日本人はエンターテイメントを理解し、ポイエシスが司るテクネーと知り合い、テクノロジーの恩恵にあずかっているわけである。つまり近代日本が産んだ至高の詩人である萩原朔太郎の詩は、本人の嘆きどおり、胡散臭いイメージ主義の露払いをさせられ、今や文学という名のエンターテイメントと化してしまったわけである。　だから対象的自然も、欧米とは異なる。　日本では未知の領域から切り取られ、分類されて見出された素材に関するスキエンチアの理念が獲得した素材ではなくて、手付かずの原野といった、エンターテイメント風のイメージ（ピクチャー風の空虚な理念＝情景一般）となる。身の回りの見えない自然といった、そんなモノ自体は、ありもしないのである。　目の前にある庭の権能喪失は欧米と同じなのだが、代償認識のメカニズムが違うのである。　これが汎神論的自然を述べてしまう、日本的特殊事情ということだろう。　理念の代わりにイメージが活躍しているのである。　その日本的思惟に、なぜイメージが入って定着したのか、考えてみたい。　過去に日本語を導いていたのはイメージではなく言葉であり、そのつど指し示される時と場所、だった。いつ、どこで、ナニを、どうした、というのが、日本語の思惟の基本なのである。これは変わらない。　ところがイメージは、いつ、どこで、というのを、無視する独特のクラスなのである。　こころが描いた絵だと、解説はいうのに、それは特定の憂慮を示さない断片でしかない。しかも固有の場所を持たない。　私どもが庭、と言葉を聞いて、それをついイメージしてしまうので、いつの、どこの、庭であるのかは飛んでしまう。庭一般という、空虚なイメージが出て来てしまう。　これは、仮想のクラスなのである。日本人が昔から馴染んでいた建前だ、ということである。建前を間違って使ってしまっている。　人造の急ごしらえのクラスを、空無の彼方に対象立てて、それを私どもはイメージと呼んでいる。過去の記憶や、眼前のモロモロや、歴史記述などを使って仕立てられたそのクラスは、用途立てられるモノ一般を表象のごとくに指し示し、オブジェクトに奉仕する。　つまりテクノロジーで利用されるオブジェクト・クラスの理念が、私どもの言うイメージなのである。　＊また雪だア、保険支払いにいけない、畑にも行けない。

2012年02月27日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（エンターテイメント2) 5-85

　この見えないクラスが、理念という美人局(つつもたせ）の看板を掲げさせている当のモノだろう。　エンターテイメントが哲学の世界にまで忍び込んできたのには、教祖様がそれを使って哲学へ誘った以上の理由があるのである。日本の庭を喪失させ、欧米の危機を招いている事情と、同じモノの仕業であろうと思う。その背後には悪霊がいる。　クラスはどこで立つのかを思い出していただきたい。　それは庭で立つのである。　しかし見えないクラスが、オブジェクト(対象）を手招きし、導いている。メデイアプレイヤーはメデイアに奉仕するために作られ、バージョンアップを重ねているのである。　しかもそのメデイアというクラスは、固有のトポイを持たない。庭で立つのに、その庭は立つときに用意される、つまりエンターテイメントされるだけである。　庭の喪失と、エンターテイメントの台頭には、明らかな相関関係がある、ということである。エンターテイメントが、庭の代用品として扱われている。　本来は庭が導き、オブジェクトを出来させる、はずなのに、用意されたエンターテイメントが表に出て、その技量と能力を賞賛させることで、場所としての庭を隠し、目的物が得られる。　使われたのは人のこころ、であるが、クラス形成に利用されたことさえ気づかぬままに、立て、組まれて、テクネーの一部となり、ポイエシスを得たのである。　このエンターテイメントを仕立てて用意している主は、明らかに理念である。これが、悪霊なのである。悪い興行主だと、いうことである。　デカルトが恐れ、カントが形而上学の内部に胡散臭さを嗅ぎ付けたこれは、アリストテレスがアカデメイアに居残れなかった理由と、たぶん同じものなのである。　プラトンの哲学がちゃんと守られておれば、たとえ学頭にはなれなくても、アカデメイアの教室で哲学を講義することに、なんら異存はなかっただろう。アリストテレスは詩学の場所を問う、新鋭の哲学者の一人なのである。　しかしアカデメイアではすでにプラトン主義者が台頭しており、イデア論はイデーという理念の旗を掲げ始めていた。ソフィストたちの手に落ちていた、ということである。　クラスは庭の権能であり、露に、つまり自由に見えているはずのものである。私どものこころの基礎的な働きを司る、構想力や天才や反復してのインスタンスや歌を司る、始原の権能だからである。直感の形式である時間と空間がそこで出会い、奇妙にねじれた人の認識のおかしさを形成している場所だからである。　人々の認識にしのびこんだ理念（イデー）が、この負債を隠して追放してしまったのである。

2012年02月26日

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グーグルよ、お前もか！

楽天のサーバーが、横暴なだけでなく顧客情報はタレ流すわ、ヤバイ、スパイクッキーはふんだんに盛り込むわ、人がせっかく入力したデータは勝手に消すわ、ie以外の機械は潰すわの、まるっきりダメなサーバー管理をしていることは、もう誰でも知っている。　それでも商店が多いし、便利だから惰性で居座っているわけだが、もっと大手の本格サーバーであるグーグルまでが、ついにヤバイ右翼サーバーになろうとしている。　検索機能がすでに怪しいのでアレっと思っていたが、これまでの経営方針を一変し、収穫専念のサーバーになって情報を一元化し集め、それを切り売りして稼ぐことを考え始めているようだ。情報のタレ流しでもしないことにはツイッターとの競争に敗れそうだ、というのが原因らしい。　住所氏名性別年齢メルアド趣味嗜好、別に公表されてもかまんぜよと思っているかも知れない。　そんな情報誰もほしくはない。ほしいのは、この人がこんなサイトばかり見ていて、借金まみれで、過去にこんな買い物をしていて、こんな支払い方をしている。定期購読はこれこれで、恋人はだれだれで、友人グループがどこそこにいて、思想的には赤で、マザコンらしい。ケータイはどんなアカウントで、どんな使われ方をしていて、銀行口座はどこそこで、残高はいくらで、関連サーバーはどこそこで、といった、そんな情報である。　とりわけ、買い物や銀行預金残高が問題だろう。　小生はすでに楽天で銀行口座とメルアドをタレ流しされてしまった過去がある。家族の買い物もホイホイ引き受けるので、趣味に合わない新着情報がいっぱい来る。時々自分でエロサイトも覗くので、違法なドラッグや只見機械の案内まで来る。　たぶん、楽天のサイトに仕込まれたクッキーが、同じクッキーを使う情報収集サイトを通じて、メルアドをタレ流ししているのであろうと思う。それとも、オイラでない他人が、オイラのメルアドを使ってそれらのヤバイサイトにアクセスしたか、である。　オイラの場合、メルアドはiijで、そこからは絶対にインターネットで使っている機械のサーバーへは辿れない。むしろ娘の使っているメールが、オイラの機械のサーバーなので、娘の方へ、へんなメールが行っているのかも知れない。　へんなメールなら、うざいで済む。　しかし顧客との個々の契約を勝手に変更するサーバーの方針転換は、絶対に許されない。サーバーは主人でも旦那でもなくて、荘園主でもない。召使に過ぎない。召使が主人の情報を一元管理してどうするのか。　顧客全員で、こんなサーバー、潰してしまえ。

2012年02月25日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（エンターテイメント1) 5-84

　クラス・テクノロジーは虚無の上に立って自ら詩（歌）う。　それは人間とは関わりがない二進法の虚無の歌だが、そのテクネーは本物である。　だから悪魔と契約した人々が、それに関わって悪魔の手先となる。アインシュタインも、オッペンハイマーも、そしてハイゼンベルグも仁科博士もである。マルニと称されたトリウム爆弾も、ほとんど出来てしまっていたのである。　虚無の上でクラス・テクノロジーを詩わせながら、同時に、彼らはその日常契約を確認するために宗教にすがる。　この部分が最も、いかがわしい部分なのだが、欧米の人々は気がついていない。彼らにはこころがない。魂は契約とともに封じられている。　こころも実は、あるのである。それがクラスとして立て、組まれて活躍している。　クラスによる思惟は、その固有の場所、つまり庭を持たないように見える。その理由がここにある。　クラスは物事を立て、組む、庭の権能、そのものなのである。つまり、此処に露(自然）なモノだ、ココロだ、ということである。またそれは、身体的自由、ということでもある。　私どもは物事を対象化して認識することに拘るあまり、じねんな認識を失っただけでなく、自らのこころがナニをしているのか、まるで認識できなくなってしまっている。　私どものこころは、生きてある限りその固有の場所で、ポイエシスを詩（歌）い、テクネーに励んでいる、そのことなのである。人が認識する、ということは、その庭の権能を確認し続けている、ということである。捌き続け、同時に見守り続けている。　その認識する、ことはだんだんとなくなってきて、日々を見守ることも、歴史を記述して確認することも、さらにそれを解き明かす哲学さえも変節してきた。　文化はその意味を変化させ、日々を見守る、当初のそれは消えかかっている。　だんだんとエンターテイメントの意味に覆われてきた。イベント・ドリブンな状態に追い込まれてきた、ということである。　もともとエンターテイメントというのは、もてなすための「用意」であった。　技能を鑑賞することを主体とした見せ物、出し物のことを言っていたのだが、今やこれらは何事かを惹起させるために用意される。興行のために立たされる、のである。　古代ギリシャで、悲劇が人々の露なこころを歌わせた時代とは違ったモノと化している。もてなすための用意ではなくて、人々を、企画した「そこ」へ導き、歌わせるために用意されているようにさえ思える。　エンターテイメントは、人々のこころに、自らそのエンターキーを押して立たせるための芸能なのだが、当のエンターキーを押したが最後、入る、参加する、入会する、払う、といった、全く別の領域へと連れ去られることを意味するようになっている。　クラス・テクノロジーが関与して、騙しの契約キーが、ここに仕組まれてしまっているのだ。　見えるオブジェクトが導くのではなくて、やはり見えないクラスが導いている。

2012年02月25日

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　株の極小ポートフォリオ相次いで黒転

おととしn1を組んで後、大震災やその後の経済低迷、円高でずっこけていた株が、やっと復活してきた。未だ本調子ではないし、円安が招いたものなので今後が怖いが、オイラの公開極小ポートフォリオは二つとも黒転した。ここんとこ良くなかった気分がやっと直ってきた。　とりあえず、ポートフォリオ１の2銘柄を利益確定した。組換えで赤があったので、収益6万弱。好調相場がいつまで続くかだが、見通しは暗い。no. 銘柄　　　　　現在　株数　　買値　投入額　　　現在利益　　確定6788 (株)日本トリム 2,004 100　1,793　\179,300 \21,100 　+11.77%売却 8039 築地魚市場(株) 108 1,000 120　\120,000 \-12,000 4218 ニチバン(株) 273 1,000 301　\301,000 \-28,000 2217 モロゾフ(株) 277 1,000 279　\279,000 \-2,000 2790 (株)ナフコ 1,392 100　　1,445　\144,500 \-5,300 3331 (株)雑貨屋ブルドッグ 261　1,000 212　\212,000 \49,000 　+23.11%売却ポートフォリオ - N1 【合計】＋22,800 　+1.84% \1,258,600　３３３１は３ヶ月のはずが、２年近くかかった。6788は5年後の予定だったが、あと3年も日本経済が持つとは思えなくなってきたので、良いときに利食い。3002 グンゼ(株) 253 1,000 244　\244,000 \9,000 6730 (株)アクセル 1,733 300 1,793 \537,900 \-18,000 1377 (株)サカタのタネ1,129 200 1,171 \234,200 \-8,400 7752 (株)リコー 727　　1,000　　　683　 \683,000 \44,000 　　　ポートフォリオ - N2 【合計】＋26,600 　+1.57% \1,725,700　　　配当は年90,000円期待してたが、若干少なくなった。

2012年02月24日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（クラスの主導) 5-83

　人のココロとモノを立て、組んでゆくのは、クラスを準備するという経過にあるのではなくて、それが力を発揮するインスタンス・コピーによってである。お膳立てされたミメーシスである。　時間手順がねじれていて、逆なのである。後のモノが原因で、立て、組は起こっている。これを見て、ハイデガーは時間は未来から過去に流れる、と言っていたのである。　そのテクネーの繰り返される様が、ポイエシスである。立たされた、こころの場所で、オブジェクトが歌いだされる、わけである。それが、出来ちゃった、ということである。　クラスとして認識され、型枠化されることのうちに、すでにモノもこころも組み、込まれている。そこが固有の場所（トポイ）となっている。　この場所は、しかし固有の身体的自由をもつ人の庭ではない。ロジックで作られたクラス、つまり方枠なのである。過去を持たないが、未来を構想する理念の枠組みである。　その人の、固有の場所ではない。固有ではなく汎用に作り上げられた場所（トポイ）を持つ汎用の型枠だ、ということである。　但し、オブジェクトがこれを投企するので、オブジェクトを持つクラスとなる。つまりオブジェクト・クラスとして初めて認識できる。しかし見えないクラスが、主導権を握っているのである。　西洋で起こったイデーと倫理・道徳の関係の縮図が、ここに見て取れる。　直感の形式であるクラスで立て、組まれた、当のこころが行方不明になっているのに、人々は、そのこころがはまるべき倫理や道徳を探してきたのである。こころが行方不明なので、それがはまるべき倫理や道徳など、当然どこにも無いに決まっているのに、である。　智者の見出したテクノロジーは、その不毛な論議に回答を与えてしまっている。　ライプニッツは、アリストテレスがミメーシスとカタルシスとして述べていた自然と自由を、人のこころ抜きで、表象と欲求という理念に染まったモナドのデーターベースにしてしまった。　そして20世紀に、再度見出されたクラス・テクノロジーが、今後、あらゆるものの普遍を支配することになるのである。　だから哲学は不要となって、アカデメイアから追放された。　小生もライフワークとして学んだ哲学では食えなかった。　優秀なアリストテレス先生は田舎の王室に家庭教師の職を見つけられたし、ハイデガー先生はナチス党員となって学長にもなれた。だが、落第生の小生には哲学の続けられる職はなかった。ほぼ40年間、ムダにした。　しかしこのクラス・テクノロジーは、ミメーシスとしてアリストテレスが述べ、カントがシェーマとして述べたそのモノではない。それ固有の庭を、つまり人の自由で自然な認識を持っていない。　だから小生はテクノロジーを、自然をモノ化した究極のニヒリスムスだと断言して、わめいているのである。小生が哲学に専念できなかった本当の理由が、そこにうっすら見えて来たから、である。見えない敵を見つけたようなもんである。　現代のテクノロジーは、もはや自らの形而上学を形而上学として確認していない、対象として認識すらしていない、虚無の上に立った虚無主義であると。　これはプラトニズムが関与した虚無主義というより、アリストテレスの逆読みで起こってくるモノである。　この問題は最終章で採り上げたい。

2012年02月24日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（クラスの主導) 5-82

　クラスによる思惟は、その固有の場所、つまり庭を持たない。その理由が解明されねばならないだろう。　ポイエシスは、その固有の庭で、詩（うた）として出で来るのに、同じ構想力を立たせているテクノロジーには固有の庭がない。この理由が見いだされねばならない。　そしてそもそも、固有の庭が無いのに、なぜその力(構想力）を立たせることが出来るのか、これが最大の疑問である。　これは言い換えるなら、人の現実がないのに、テクノロジーは人に現実(観）を与えることが出来ている、ということである。　もっと正直に言うなら、人が自分の直面している現実の場所を確認しなくても、テクノロジーで人の現実を左右できている、ということである。　哲学は要らないし、形而上学も省みる必要がなくなる。テクノロジーが、人の現実すら自由に作り出せる、ということだからである。スキエンチアは、ありもしない倫理・道徳を希求しなければならなかった。しかしテクノロジーは、倫理や道徳を、あらかじめ越えている。　クラスによる思惟は、それが所属するその固有の場所を持たない。それはクラスが、そのような固有の場所だからである。　クラスを単にオブジェクトに奉仕する方枠だと考えておれば、これには気がつかない。　逆なのである。オブジェクトは、そのクラスに奉仕する。　windowsのメデイアプレイヤーというオブジェクトは、メデイアを扱う諸クラスを利用してつくられているのではない。メディアに奉仕するオブジェクトとして提供されているエンターテイメントなのである。　ここでメディアをクラスとして考えると、その型枠のもつコンクリートする力は、コンピューターの特定の機能メデイアプレイヤーという機能として構想された力を司る型枠ではなく、「それを使っていると思っている人の心を操るクラス＝型枠」だということが見えてくるはずである。　人のこころとモノとを仲介する力だ、と考えてしまうと誤る。そうではなくて、もっとプラグマチックに考えるべきである。人のココロとモノを立て、組んでゆく、そのための型枠なのである。　クラスは、その固有の場所を、立て、組んでゆく。同時に、それが時間図式となって、見えてくる。　いわばオブジェクトを作り上げていく型枠なのである。　　＊雨で、また予定が狂った。

2012年02月23日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（出ー来) 5-81

　テクノロジーは、スキエンチアがやっていたように、モノを切り取り区分して、機械的に模造して作って創造をやっているのではない。彼らテクノロジー論議の担い手（プラグマチスト）たちは、アリストテレスの詩学の論議を深く理解しており、自らテクネーで「出ー来る」ことに関わっていることを知っている。　そこではオブジェクト・クラスの定義の仕方で、およそこれまで想像も出来なかったモノが次々と「出ー来ちゃって」、いる。そんなデータベースを駆使している。　テクネーは、その出ー来する場所を準備し、誓約の儀式に立ち会うことで、オブジェクト・クラスが構築した型枠によって、次々と有用なモノを得るのである。それどころか、場合によっては無尽蔵に得ることにもなる。　高速増殖炉などは、まさにそのような無尽蔵の燃料を得る、夢の原子炉だった。　但し、冷却に利用する金属ナトリウムがいかに危険なものか、いやそもそも原子炉そのものがいかに危険かを、人のこころとして理解しようとしない、金もうけとテクノロジー追求だけの場になっていた。　この危険は、すでに大昔に予見されているのに、である。　魔法使いの弟子が、掃除をサボるためにモップとバケツに水汲みの魔法をかけて、解除の呪文を知らないために洪水が起きてしまうという物語がある。あれのもっと酷い実例が福島で起きたのである。　いくつもの都市や村々が廃墟となった。かけた呪文は未だ有効で、解除されてはいない。暴れるモップとバケツに膨大な水をぶっかけて誤魔化しているだけである。その水の処理に今度は困って誤魔化している。　未知の自然が想定外の破壊力を発揮したため起こったことだ、と、関わっていた人々は、ことごとく、おかしげな責任転嫁をする。指導していたはずの政府さえ、議事録をわざと捨てて証拠隠滅する。　原子炉は対象認識していたが、津波という自然現象は想定外だったと。　この論議のどこがおかしいかは、ヒマのある人は考えていただきたい。スキエンチアの論理を無視したような、そんな言い逃れは、相手にするだけムダである。　ここで問題にしたいのは、出来ちゃったモノと、それを出来させた場は、こころの庭が用意され、捌いたものだ、ということである。また自然も、それを現象であると言う限り、しかるべきモノとして、「こころで把握しているはずのもの」なのである。　つまり自然はいやおうもなく立たされ、方枠形成へと組み込まれ、未知の方向へと突き動かされて自動化させられている、ということである。　人間疎外どころか、自然な(自由な）認識である人のこころすら、失われたままで組み込まれ、急ぎ立たされている、ということである。次々と出来ちゃって、いるのである。

2012年02月22日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（庭の無い詩学）5-80

　但しクラスによる思惟は、その固有の場所、つまり庭を持たない。　その庭もまた、コンピューター・テクノロジーとして仕立てられた、データーベースのクラスに属するのである。つまり、入れ子状態となっていて、このクラス定義を支えるカーネルが最終的には問題となる。形而上学的な論議を課題として抱え込むことになる、ということである。　つまり、カーネルがトラブッたら、委細ワヤだと。　この部分を彼らプラグマチストたちは、将来という時の神に委ねてサイバネチクス思想に仕立てる。もともと、ありてある唯一の神とのみ契約済みの人々なのである。　庭を持たない、ということを単純に言うと、こころがない、ということである。　魂は神と契約して聖書に封じられているが、こころの場所は行方不明である。　定義されるそのクラスの中に、所在不明のまま、立て、組まれたのである。そのためにエンターテイメントが使われてある。　e-me（立て組み・神々の力）である言葉は、そのmeを契約の中に押し込め、eをie(家）にして立て組んだのである。　i群の探査というのは、これは最近やった記憶がある。ich ident idea イロニー、イリュージョン、イラストレーション、イメージといった、いずれもident確立によって得られる（ココロの）モノを意味しているという結論に到った。ident確立という契約行為の中に、こころの場所を押し込んだのである。　これらは所詮、想像にすぎない。しかし創造もまた、所詮想像なのである。　従って、こころのない創造が何を生み出すのかは明白である。　出てきちゃったものは仕方が無いジャロ、オレが作ったわけじゃない、エンターテイメントでお膳立てしただけだ、と。テクノロジーに携わる人々の無責任は、とどまるところを知らない。　テクネーが、しかし何をやっているのかは、ポイエシスの開示でわかるのである。今日ほど、詩学の重要性が増している時代は無い。　しかし庭の無い詩学で、何をしようというのか。

2012年02月21日

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農園通信（花苛めの方針）

今日で丸四日、畑に出ていない。体調も良くならないし、雪が消えない。　昼過ぎに出かけてみたが、自分の軽トラを置いてある場所まで入れなかった。　以前、ムリに上がって滑り落ちて怖い目にあったので、坂道に少しでも雪が残っていたらすぐ、引き返す。オイラの乗るボロボロの北欧伝統の車（今は中国車）は、何故か雪に弱いのである。　正しくは、運転者のオイラが雪に弱い、というべきだろう。　18歳まで高知に居たが、雪の積もった記憶は２度しかない。冬の寒さは同じだが、高知では春が早く来る。　今オイラが住んでいる地域は雪が少ない。それでも、ほんの数キロ東へ入ると、すぐに豪雪地帯となる。春の遅いのも南国育ちには辛い。　　２月中に新規開墾の耕作をやってしまうつもりだったが、早くも怪しくなってきた。　7ｍハウスに3つ、小さい幅の畝を作っただけでも膨大な時間がかかった。　西園は過去に手がけた北園のように巨大な岩は出てこないし、人工に入れた砂質の土で、田んぼだったところだから、粘土質岩交じりの北園や、家が埋まっていた南園などと比べたら、はるかに掘りやすいはずなのである。　ところが、掘れない。北園で活躍した開墾クワは一切、弾かれて受け付けない。　重い重い唐クワを渾身の力で振り下ろして、網の目のようになった竹の根っこを切り取っていかねばならないのである。その唐クワも、１本折れて、もう２本目。　耕作の遅れと同時に、猫の額（自宅の加温温室）でもｆｆのヒーターが不調。　ナスの1次はなんとか発芽したが、続くペッパー類やトマト類が怪しい。高価な苗を買わねばならんようになるハメだけは避けたいのだが。　昨年も不調で、遅まきになり、ナスやパプリカが間に合わなかった。日当たりが悪いので秋ナスは一切採れない。サトイモなんぞも、よく考えれば何とか日の当たる場所のもののみが出来ている。キクイモも小粒で、半分残っているが、掘る気も起こらない。　少しでも暖かくなったら、今年は大株になりすぎたシンビジュームやマキシラリアをばらして、西の４番ハウスに置いて本格育成の予定。シンビは0度くらい平然と耐えるし、早く芽だしをして夏場までにバルブを育てれば、無加温で豪華に咲く。12月に咲いたら2月いっぱいまで無加温室内でもつ。要は早い芽だしと春夏の日当たりと水と肥料である。　昨年多量に導入したワサビは形跡すらない。導入して消えた連中はさっと忘れて、今年は生き残っている連中を苛めて、豪華に仕立てることを中心に考えていこうと考えている。花は苛めないと咲かない。

2012年02月20日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（シェーマ2）5-79

　再現とか、真似とか、反復(受け取り直し）、とか述べざるを得ないのは、その場所が、つまり庭が語れて居ないからである。　欧米で「表象の問題」が常に論議されてきたのも、この根源的な権能を形而上学的に捉えて、場所抜きに問題にしてきたためである。日本風に言うなら、イメージの問題に仕立ててきた、というべきだろう。　図式が本来に持つこの庭を、現代テクノロジーは、逆により簡明に、しかも本質として形而上学的に把握して端的に語る。　現代テクノロジーが語る図式（シェーマ）、ミメーシスは、オブジェクト・クラスである。　小生の事情を言えば、このことにはかなり以前、10年以上前に気がついて、そこから逆にカントが述べていたこととの一致が見えて、泥沼から出てカントの教室の敷居にとっつけたのである。プラグマチズムに教えられて初めて、カントが述べているシェーマの闇に、対象的に足がかりを得たわけである。　米国を中心とする現代テクノロジーは、アリストテレスの指導に従って詩学の場（トポイ）をこそ探求し続けているので、ミメーシスについては詳細に掴んでいる。但し、庭の喪失者としてである。プラトニズムに陥ってアーベントラントでスキエンチアに携わっている人々と同様、一種のアリストテレニズムに落ち込んでいるのである。　図式を説明するには、こちらのおつむのレジスタ不足で、文章がロクに読み取れないカントの論議を辿るより、根源的な誤りはもともと見えているが、彼ら米国プラグマチストの意見をオーム返しするほうが、わかりやすい。　彼らは決して人間の庭を語らないが、具体的な創造の場所を語ってくれるからである。　庭を失っているクラス、としてである。　クラスは花組、星組とかいった、あのクラス分けのクラスであり、太古の中国人が考え出した深遠で洪範な政治思想のことでもある。　かならず目的とか対象を持つのである。オブジェクト、というのがくっつく、ということである。クラスが目的ではなくて、途切れなく公演を続けられるザ・タカラヅカが目的なのである。エンターテイメントが出てくる。　しかしオブジェクトに囚われていたのでは、クラスの権能力を利用できない。クラスの力は、無用途に立て組みを推進させることで得られる構想力、なのである。　具体的には、コンクリートを流し込む型枠を考えろ、とプラグマチストは教えてくれる。それだけでは、未だ何に使うのかはわからない。しかし、その部品がエンターテイメントには必要なのである。　その部品の型枠が、クラスだと。過去に方枠と書いていたが、同じモノである。方途を示す型のある枠である。型枠が出来さえすれば、目的物はいくらでも同じモノをインスタンスしてコピーできる。この型枠は認識の部品なのであり、それがインスタンス創造を司る。つまり構想をその本質から可能にするのである。

2012年02月20日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（シェーマ1）5-78

　庭で捌かれるクラス形成権能・神々の力、は、ミメーシスとして対象化され言語化されている。これは用途化されており、そのものとしては見えていないのである。　しかしアリストテレスの教室ではトポイ（場所）こそが重要なのである。（こころの）庭で捌かれる、という部分である。　その「庭で捌かれる」権能を述べるものがミメーシスであり、図式（シェーマ）なのである。　　図式と、漢字で書くと、まるで方程式やグラフを考える際に使う座標のようなものを連想してしまうと思う。図で画かれた方程式だと。　それは印欧語が、そのように対象化して図式化しなければ何事をも扱えない不自由な言語だからである。イメージという、日本語になかった言語を導入し、日本語も今や、そうなりつつある。いや、なってしまっている。　シェーマは、一般的な用語としては、図やグラフなどの総称として扱われるし、また「こころの働きを対象化したモノ」としても扱われる。トポイ（場所）を喪失しているから、必ず、そうなる。　カントが述べたシェーマは、純粋悟性概念の図式（シェーマ）として、カテゴリーに分類して演繹的に見出すことの出来る、人間の構想力のことである。未だ印欧語の不自由に晒される前の暗い領域をも含んでいる。つまり、シェーマという言語にはなっているが、これは対象的認識ではないのである。　構想力、あるいは天才という、人に与えられた自由が持つ権能を指している。　メー・オンやミメーシス同様、対象化して見出そうとしても、暗くて出来ない。　構想したコレコレのモノは言葉で表現して認識できるが、構想するその力についてはムリである。闇なのである。　この力はしかし庭で捌かれる力なのであるから、その固有の場所を、つまり庭を見出し、誓約に立会いさえすればいくらでも直面できるのである。反復できる、能面を使ってまねしできる、ということである。

2012年02月19日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩と歴史の相違を明確にすること）5-77

　詩と歴史の相違を明確にすること2　文化（歴史記述）は、詩と同様に特定の目的や対象物である文化財を語るのではなく、その庭を眺めやり暦化し、慣習や訓練の内に代置して認識させる権能者である。　やはりミメーシスの権能によって人々の自由な認識を誘い、視野を明るくさせるのである。　認識させるための場所の形式、つまりモノがここでは正しいと思うのだが、そのモノが詩と文化では、違うのである。　詩の場所と形式は小異反復という歌の形式に、自由を見出せる、こころの庭である。　文化の場所と形式は、人々が眺めた事々の経過を記述してバーチャル（現実）を見出せるようにする、同じこころの庭、なのである。　言わば詩は、個々人が歌うためにある。文化は、個々人が現実を認識し、論議に参加できるためにあるのである。　かなり過去に自分でミ群の探査と言うのをやって、意味のミ、耳のミ、見るのミ、未来のミなどには共通する、クラス形成権能を見出したことを思い出した。バーチャルガーデニングという、自分で見出した独自の哲学的手法に取り付かれていた頃の話である。　言葉の片鱗の語呂合わせに意味を見出す、などというのはふざけていると思うかも知れないが、膠着語原初の言葉e-me（エ・メ）は、その固有の場所に固有の機能を見出すことで言霊を得ているのである。印欧語とは基礎から違う言語なのである。これについてもいずれ述べたいとは思っている。語学というモノの基礎が変わる。　このミメーシスという固有の場所をマネし、再現する権能も、認識させるための場所の形式を整えることで、それが扱えるクラスをわずかに変えていくのだ、ということである。　ミ・メーというのは、したがって、庭で捌かれるクラス形成権能・神々の力、ということになる。　ミメーシスは再現とか模倣とか訳されていたが、再現も模倣も庭を喪失している。またキルケゴールの教えてくれた反復という概念も、ミメーシスを解説できるが、この運命から完璧には自由にはなっていないわけである。反復はただ、エクジステンツした例外的単独者の立場において可能なだけである。　ミメーシスのよりよい訳を考えるなら、誓約の庭で捌かれるクラス形成権能、ということになるだろう。　これを既成の哲学用語に直訳すれば、カントの図式（shema）が持つ権能である。純粋悟性概念がその固有の庭で捌く、時間的な憂慮の構想権能、つまり人の自由が捌く構想力である。　場所抜きで、しかも権能を機能とのみ見て、ミメーシスは再現（という出来事）や、模倣（というこころの働き）に解釈されて、そうなってしまったわけである。　模倣して再現されるわけであるが、それらの時間手順が瞬間化されてバラバラになり、一連の出来事で一つの場所を持つ時間図式だとは捉えられていないのである。　これは直感の形式である時間空間の働きが個々に対象化把握されてしまうので、ポイエシスや文化（歴史記述）の場所である庭が把握されていないから起こってくることだったのである。　カントの図式（shema）が出てきたので、胃がシクシク泣いているが、次節で、このミメーシスとして再度見出した図式（シェーマ）について、少し踏み込んでみたい。

2012年02月18日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩と歴史の相違を明確にすること）5-76

　詩と歴史の相違を明確にすること1　自由な社会規範としての文化が語り出せる場所、それがこころ＝庭の別名であり、トポスという定型的表現、つまり韻文という「形式」を指し示す場のことである。　ポイエシスはこの庭を語り出すことによって、人にカタルシスをもたらす。それはミメーシスという「人の本性」に由来するのである。これはカントの述べる自由ということでもある。　ポイエシスそのことがすでにミメーシスに由来し、そのミメーシスの場（トポイ）は、庭なのである。　わが国において、日本庭園は文化そのものである。もちろんカルチャーの意味は皆無で、歴史記述の意味である。　それだけではなくて、日本庭園は日本人のトポスであり、神聖な誓約の場所でもある。　常識が述べているような、認定遺産や文化財では、ないのである。　わが国には有職故実は受け継がれてきたが、哲学はなかった。　しかし誓約（うけい）の祭祀にかかる有職故実は、詩学が見出そうとしていたトポスの継承だったと言える。実際には形骸形式しか受け継いでいないのだが。　庭においてなされてきた祭祀の権能の諸々を囲い込んで庭園は造られてきた。　いわばポエチッシュな諸々の力と出会うべき場所として庭園が有り、同時にそれを立てることで日々の暮らしのトポスを文化として、つまり歴史記述として確認してきたわけである。　常識が使う意味に邪魔されて、言葉が未だ暗いので、見えにくい。だが、ここには詩と歴史との同一性と差異が見えていると思う。　詩も歴史（文化）も、特定の庭と言うトポスを見出してなされる誓約の行為なのである。ナニカを合目的に作り出す行為ではなくて、誓約への参加によって出来る、カタルシスに至る自由と規範を得るための、独特の祭祀なのである。　やはり人の本性であるミメーシスが、それを取り持つ。つまりサルマネこそが自由を齎す。　規範を得ることが、なぜ自由を得るのだと言えるのか。常識の規範は堅苦しい枠で、人を不自由にさせるのではないか。　それは日本で範疇と誤訳されたカテゴリーが、プラトンにおいて人の魂の証であったことの意味である。　人は実在を認識して自らに由来する場所を知り、カタルシスに至る。そこで始めて身体的自由を得るのである。カテゴリー、つまりロゴス（無知の知）の図式が導かなければ、政治的な意図をもつ範疇さえもコンクリートされていくことはない。　庭がその権能を持っており、言うなれば人のこころの捌き役をしているのである。　詩は、その庭の秘密を小異反復という形式で囁くのである。＊＊哲学科同窓の仲間がまた一人欠けた。体調も良くないし天気以上の陰鬱な気分。哲学の自由は身体の健康不調であっさりどん底に落ち込む軟弱なモノである。

2012年02月17日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-75

　対象化認識のみが認識なので、こころという庭を見失い、対象化されえないこころの発露が見失われている、というのが西洋の人々の日常、なのである。　そこに「場」を見つけ出した。小異情景の反復（ミメーシス）として現実を見つけ出した、ということが重要なのである。　それによって、こころは自らに由来するものを受け取り直す。それがカタルシスで起きている事柄だと思う。こころの浄化だとか、浄化作用だとか、浄化技術だとか考えると、まるで別物になると思う。そうなってしまって、いるのだが。　カタルシスというのは、むしろ「自然」な、有様のことを言うのである。　こころ（西洋では魂）というものを考える際に、つい私ども今日の日本人はイメージを、心の像を考えてしまう。つまり、こころが描いた絵を見て、それに騙されてしまうのである。場を考えずにイメージを、つまり具体的な絵（ピクチャー）を考えてしまう。　欧米人は同様に、理念という空虚なイデーを魂の彼方に投企して立て組み、考えてしまうという愚考をやる。つまり精神主義になる。　どちらも眼前の、庭というトポスを喪失しているから起こってくること、なのである。人の認識から、自然で露なことが飛んで消えている。　自らの認識がミメーシスとして裁いている物事が、見えていない。現実に、自由が見えていないのである。当然小生にも、ほとんど完璧に何も見えていない。　しかしe-dinの庭を完璧には喪失していない、日本語の優位を、ここでお目にかけようと思う。　それはメー・オンという、哲学上のナゾを「場所」として考えればいい。　メー・オンは古代ギリシャ語では無を、つまりオン（存在）のないことを意味するが、それは未だすでに有職故実の場所を持たないからである。　メーとはシュメール語で神々の力ということだが、これもギリシャ語では隠れて消えてしまっているわけである。　私どもの日本語では、もともと（自然に）、露である。その場所も明確に指し示されてある。ココロをバイリンガルにすれば出てくる。ココが露（ロ）になる。　目、芽、女、それらの言葉を「共通の場所として」考えてみていただきたい。そこにある神々しい力の発露のことを考えてみていただきたい。目がソコにある（メー・オン）、と。　これは常識に有るような目という機能や機関を述べているのではなくて、神々の力の露になっている「無の場所」をこそ、「トポイの庭」こそを示しているのである。　常識が、私どものこころ、つまり捌きの庭をがんじがらめに支配しているのがわかるだろうか。　これは暗喩とか象徴とかいった事柄とは無縁で、また論理とも無縁である。日本語の持つロゴス＝言霊の力と、印欧語のバイリンガルが得た哲学的自由なのである。　目や芽は、その有職故実としての場所を指し示し、そこに庭を見ることが出来れば、発露する神々の力、メー・オン（無）が、そこにある。庭というこころが立って、ソコ、それ(無）を掴んだのである。　カタルシスは、その、こころの自由を自ら取り戻すことである。ポイエシスが関与するトポイ（場）から、である。　それはこころという庭を見出し、取り戻す、ということでもある。こころ（此処・露）という名の箱庭を、である。　多くの詩人が庭を語り、庭の眼差しを語り、庭の変容を語る。　庭と言う場所は、人にとって特別な場所なのである。

2012年02月16日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-74

　ミメーシスは、模倣と訳されたり再現と訳されたりするが、これは忍び込む悪霊の仕業であろうと思う。　私どもはミメーシスが起きている場所（トポイ）の扱いを誤ってしまうので、ミメーシスという出来事の、自然な意味を掴みかねてしまうのである。　この言葉は、再現とか模倣と訳すよりも、むしろ反復（受け取り直し、というキルケゴールが述べたエクジステンツにおける概念）、小異情景の反復、ということではないのかと思っている。この言葉が嵌る、ように思うのである。　類似のよく問題になる言葉、カタルシスを採り上げてみよう。　「元来は医学用語で、薬剤を用いて吐かせたり、下痢を起こさせる行為をいった。」というのがウイキにあった。　この説明も実は間違いなのである。ヒポクラテスをも学んでいるだろうアリストテレスを正しく読まずに、ヒポクラテスの後世の解釈だけ読んで、しかもそれゆえ、ヒポクラテスのテクネーを、アートあるいはクンストだと読めずに技術だと読んでしまう。医学の「理念が」先に立ってしまう。そのことが引き起こす誤読なのである。　悲劇が観客の感情を刺激し、こころを浄化させる作用を言うのだ、というこれが、詩学から読み取られている一般論、特に日本人特有の常識だと思う。　これも、トポスの扱いをもともと誤っているので、全く違う意味になってしまっているはずである。　英雄物語では溜飲を下げる。悲劇で心を浄化する、というわけである。　だが、アリストテレスが述べているのはカタルシス「効果」や浄化「作用」ではなくて、見失われているトポスで起きている「自然な」事柄なのである。　精神治療の技術、ではない。今日の医者ではないので、病気でもない自然な生体の作用を利用すること、つまりカタルを利用する医術の結末や現象には興味が無い。それを用意するエンターテイメントにも興味は無い。　カタルシスの場で起こっている物事には興味は無くて、カタルシスの場、が注目されている当のモノである。医者のヒポクラテスも、たぶん、そうだったろうと思う。　トポイ（場）からトピカ（弁論）が生じるように、悲劇の場は観客に小異情景の反復を与える。個々の観客は個別に誓約の場に立会わされ、小異情景を自ら受け取り直し、言わば感情の形式に、自ずから付き合わされてしまうことになる。　抱いている個々の理念や思いは去って、演劇の庭に自ずから投げ出される、ということである。観客が覗き込むのは主人公という他人の悲劇的な運命ではなくて、自分の自ずから発露した小異情景の反復（ミメーシス）なのである。これがポイエシス（詩＝うた）ということである。　悲劇の小庭に偶然立会い、自らに由来するこころを発露させて、独自に歌い出してしまう、ということである。　いわばポイエシスの場に悲劇の小庭を自ら、自らに由来するものとして、慣用句として見出し、その「こころの自由を得る」わけである。　カタルシス、というのは単純に、（失われていた庭を自然に発露させ）、こころの（場所＝庭の）自由を得ること、と考えていいと思う。食いすぎという原因から自由になるべく、腸が勝手に下痢を起こす、腸カタルになる、ようなものである。　これは生体の「自然」であって、病気ではない。ましてや後世のヒポクラテス派が述べている、独特の心構えが使った医術ではない。むしろ、心構えという、テクネーのことなのである。ウイキの説明は媒体や現象にこだわり、違うことを述べてしまっている。

2012年02月15日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-73

　詩作とミメーシス、その庭について　この再現の場に関わる詩として、アリストテレスは学生に一般受けする演劇を選んで論じたわけである。　ポイエシスの関与する場においてポエチカを論じているわけであって、定義され文章で綴られることに固定された不自由な詩を論じているわけではない。詩や演劇を対象に論じているわけではないということである。　つまり、悲劇というエンターテイメント演劇を、詩歌をもたらすのと同じポイエシスが関与していると見て論じている。両者に今日の常識のような大きな、ジャンルという差異は、無い、のである。第5節で、その差異について述べているようである。　特に古代ギリシャ人は、自分たちをヘラクレスの末裔ヘラス人と呼ぶように、理不尽な神的な力とのかかわりの中で、人間の限界に挑む者の悲劇が大好きだった。これを文章にして叙事詩にしたり、演劇にして演じて、再現や模倣（ミメーシス）として受け取ることが好きだった。　小異情景を反復する目的で詩は成立するのであるが、この小異情景の反復というのは、再現ということだし、模倣ということでもある。まねしする、ということである。　ポイエシスにおいては、唯一のオリジナルな創造などというものは、どこにも無い。全てが再現・模倣、つまりインスタンス・コピーなのである。　悲劇や詩歌の中身の模倣ではない。悲劇を悲劇たらしめている事柄や、抒情詩を抒情詩たらしめている事柄の模倣だということである。型枠を再生しての、形式の模倣だと言うべきだろう。　その形式こそが、詩の本質であり、ここで知りたいこと、なのである。　それが人と人の間で受けつがれていく形式であり、ポイエシスが拠り所としているソコ（トポス）なのである。　ところが、このトポスがソコという場所ではなくて、ソコ（底にあるモノ）つまり内容と化していく。　それが欧米におけるポエチカの辿った由来と将来だったのである。だから媒体が求められた。　リュケイオンの教室では、ポイエシスの関与するテクネーにおいてポエチカを論じているのに、今日の欧米では、ポイエシスが拠り所としているソコが誓約の場ではなく、底にある最高の問いとの契約に化けてしまっている。だから場所が創造のための媒体問題に化ける。　詩学の重要性は変わらないが、中身が摩り替わっている。　デカルトがあれほど恐れていた、悪霊が、すでに庭にまで忍び込んでしまっているのである。

2012年02月14日

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農園通信（採らぬメロンの数勘定）

　西園に３ｍ近い高さの鹿網を数百メートル縦横無尽に張り巡らせて以降、鹿の攻撃は無い。今夜は雨だが、たぶん攻撃は無い。　当たり前である。畑には鹿のフンがうずたかく積もっている。すでに食うものが何にもない。ラッキョウは食われたが、ネギだけは、食われずに最後まで残った。　西園４番囲いに出来た、通算４番目のハウスでは、やっと３つの畝が姿を整えてきた。あと1日の作業で３番畝も完成し、イタ公メロン群の作付けを待つこととなる。育苗なども、ここで出来る。　昨年はマクワ１５個、美味かったタイガーメロン48個、いっぱい植えたマスクメロンはなんと2個、おまけに不味かった。今年の目標はタイガー100個、イタ公メロン類も100個。　寒いうちにハウス内畝たてを終えてしまう方針は正解で、日が当たればすでに暑い。膨大な量の竹の根っこが、山になってきた。　４番囲いの竹笹撤去は順調で、あと3回分手がければ、地上部分は一掃できる。　但しこれの耕作畝たては、どうみても今年はムリ。小規模の畝を作ったり、ピンポイントで大きな穴を掘って、ここは広大なズッキーニとスイカの圃場に、と考えている。出てくる小さなタケノコを潰す作業が、大変だろう。　ズッキーニは昨年７９個を採った。6千ボルトの電柵をからめ、22ミリの鉄パイプや木のクイをへし折って、鹿網を食い破って侵入してくる鹿の群れと競い合いながらである。今年は、その倍は採りたい。　スイカは手がけて4年目、未だに、ただの1個も採れていない。せめて5-6個は作りたい。　北園に戻って、すでに終わりそうなナバナを摘み、勝手に生えてきたカラシナを引っこ抜き、巨大化した内木源助ダイコンやソラマメの一部が枯れてきたのを横目で見ながら、南園に上がる。　シイタケが寒さで凍り付いている様子や、ハウス内のチマサンチュにアリマキがたかってしまっているのを、これも横目で見ていた。あたりの様子が何処と無く、荒れている。　サンクンに下りて、据付っぱなしのプラスチック野外テーブルが破壊されて傾き、横においてあったプラケースもグシャグシャに折られて散乱しているのを見つけた。　たぶん、間違いなく戻ってきたサル。鉄筋メッシュをひんまげてしまう巨大なヤツだ。今年の被害１号は、５年間使ってきた机イス一体型ガーデンテーブルが犠牲になった。　ジャガイモの一部を北園に植える計画は中止。春大根もヤバイかもしれない。　オイラも食えない苦いウコンと辛いハラペーニョ、タカノツメを、そこいら中植え倒すしかない。花苗なども軒並みやられるので、毒草を混ぜる工夫が居る。　ちなみに昨年のハラペーニョ類は170個と少数。甘いジミイナルデロスと万願寺で467個、ウコンは10キロ以上ありそう。　今年こそ甘いパプリカをごそっと採りたい。昨年は最終段階で鹿にハッパを全部食われた。貧弱な実だけ、食われずに青いまま、いつまでも残っていた。

2012年02月13日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-72

詩作とミメーシス、その場所という形式について　詩作というのは歌うこと、である。つまり必ず韻文形式である。　ムーサたちの庇護下で感情を流浪させ、歌い出すということがなければ、それは詩歌ではない。　詩論でも書いたが、散文で書かれた詩、などは無い。散文形式、という独特の韻文形式で書かれた韻文の間違いである。　冷徹な批評では詩にはならない。場の無いクリチーク（批判）ではないし、愚痴やモノローグでもない。無目的な、途方に暮れた状態で言葉をブログ化しても、それは詩にはならない、ということである。ましてや自我の主張では詩にならない。　しかしブログという形式を形式的に重ねたり、愚痴の由来を尋ねたり、批判の場所を明確にすること、つまり形式立てることを露にし、流浪する感情に形式をもたせると、これが詩歌となる。　孤立した近代的自我の中に篭っては詩にはならない。しかし日記的な日常のモノの由来を尋ねれば、そこにムーサたちが居る。　詩に近づくには、「日常的な常套句や流行語や慣用句が欠かせない」ということである。だから俳句では季語を使うし、欧米の詩歌では、あえて主語を抜いて文章を破綻させ、外形の形式のみを整えたりする。　詩作というのは、ある決まりきった場所（コモン　プレイス）の再現・模倣の試みなのである。孤立した自我の表現ではないし、自己主張ではない、ということである。むしろ共有の「場所の主張」、つまり批判なのである。これは批評とは違う。　無から、有が生まれ出てくる、その領域の再現・模倣である。それが歌う、ということである。　詩人たちの見出したトポスにおいて、つまり誓約（うけい）の場所において、詩は歌い出される。決まりきった場所の再現の試み（反復＝受け取り直し）が小異情景を産む、ということである。　つまり詩作というのは、誓約の場を見出して、そこに感情を置くことである。あとは感情が、叙情を繰り返し小異情景として受け取る。それは現実を受け取る、ということでもある。　理念をもとに立たされた冷徹な文章は、いわば仮想の論議の場であり、仮置きされ、解釈された現実の模倣・再現である。批評だということである。　数学など純粋な思惟においては、もっと極端に純粋定義された仮想の場となる。　感情が歌いだす詩歌は違うのである。そこには生の現実がある。無から有を生じるテクネーが露となるポイエシスの場が、つまり批判を通じて自由がある、ということである。　詩学が述べている項目の一覧を紹介しておきたい。語学力の無い小生の訳ではない。翻訳能力のある人のインターネットからの転写剽窃であることをお断りしておきたい。 1. 論述の範囲、詩作と再現、再現の媒体について 2. 再現する対象の差異について 3. 再現の方法の差異について　劇という名称の由来について　悲劇・喜劇の発祥地についてのドーリス人の主張 4. 詩作の起源とその発展について 5. 喜劇について　悲劇と叙事詩の相違について 6. 悲劇の定義と悲劇の構成要素について 7. 筋の組み立て、その秩序と長さについて 8. 筋の統一について 9. 詩と歴史の相違、詩作の普遍的性格、場面偏重の筋、驚きの要素について 10. 単一な筋と複合的な筋について 11. 逆転と認知、苦難について 12. 悲劇作品の部分について 13. 筋の組みたてにおける目標について 14. おそれとあわれみの効果の出し方について 15. 性格の描写について 16. 認知の種類について 17. 悲劇の制作について―矛盾・不自然の回避、普遍的筋書きの作成 18. ふたたび悲劇の制作について―結び合わせ、解決、悲劇の種類 19. 思想、語法について 20. 語法について 21. 詩的語法に関する考察 22. 文体（語法）についての注意 23. 叙事詩について―その一 24. 叙事詩について―その二 25. 詩にたいする批判とその解決 26. 叙事詩と悲劇の比較

2012年02月13日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-71

　詩作とミメーシス、その誓約（うけい）の場所について　詩人たちの誓約（うけい）の場所Ｇarden、「gal-din(全権掌握する・神々の力）」こそが、自由な社会規範としての文化が語り出せる場所、トポイだと思う。　そして詩学は、これを求めての論述だったのだと思う。　詩作と再現、再現の場所について、それはナニであるか演繹的に追求していく。この場所を媒体に仕立ててしまうと、修辞学が出てくるわけである。西洋のゲシヒテは、そう読んでしまった結果である。　しかし再現する対象の差異について見出し、そのために演劇を語り、詩と歴史の相違を明確にし、詩作の普遍的性格を知ろうと努める。詩学は、そんなアリストテレスの哲学講義禄なのである。　ヘルダーリンやヘーベル、トラークルなどについて、ハイデガーの一連の詩論ではゲシヒテ（生起する歴史）を語っているので、自由な社会規範としての文化が、すでになく、未だ無いことしか語られていない。　アリストテレスの場合は、演繹目的で常識をより分けている段階なので、それがあたかも演劇論や文学論であるかのように見えるだけ、なのである。　詩学は修辞学などではなく、詩人たちの誓約（うけい）の場所を、自由な社会規範としての文化として語ることが目的の、哲学である。哲学に、目的があるのである。　それは個人が掲げるイデーではなくて、自由な社会規範としての人の文化に到る、という目的である。哲学は歴史記述や文化構築ではなくて、それを解き明かす、基礎を崩すものにすぎないからである。文献学ではないがエゴの勝手な解釈ではない。　これは詩学が述べられた、場所を求めての仮置きされた目的、つまり命題である。形而上学が仮り置きされて世に出てきたようにである。拘るべきではない。　それが、ポイエシスを露にし、テクネーを語り出してくれるはず、なのである。　しかし残された詩学には、そんな部分は無い。　アリストテレスの論旨を読めない人によって編纂され、どれか別の論述に紛れ込んでしまったのかもしれない。後半が無いという指摘をする人もいる。　演劇論、文学論に、この内容は嵌らないと思い込んだ、いわば演劇や文学に通じた編者が、勝手に切り取って別のモノにしてしまった可能性はきわめて高い。詩と歴史の相違など、わかりきったことではないかと。　詩を書いたり読んだりするために詩論を読むなどは、馬（うま）や鹿（しか）のすることである。しかし詩学が演劇や文学のために書かれたと思い込んだ人が居たのである。今でも居る。　小生も昨年詩論を書き始めていたが、膨大な泥沼の領域にぶち当たって、前半半ばで途絶している。下書きの一部は過去ログをほじくれば出てくるはずである。　詩学とは立場も目的も違うのだが、この機会に、詩作とミメーシス、その場所について、それはナニであるか述べて少し前進させておきたい。また再現する対象の差異については室生犀星の小異をネタに見出したつもりだが、さらに詩と歴史の相違を明確にし、詩作の普遍的性格のナニを知る手がかりにしてみたい。　そしてこれが、ポイエシスを露にし、テクネーを語り出すこと、なのである。つまりテクノロジーの成り立つ基礎を覗き込むには避けて通れない必要なこと、なのである。

2012年02月12日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-70

詩作とミメーシス、その「無からの創造の場所」について　アリストテレスが述べようとしていたことは、前章の表題である「自由な社会規範としての文化」、ということだと思う。それを日本語のようには直に感性からは語れないので、悲劇を論じ、演繹して見出そうとしていた。　人がもともと持っている本性によって社会にその場を得ている、そのありかたを記述して観想して明るくし、ポイエシスについての「論議の場所を開くこと」だったのだと思う。　無から有るモノを無目的に立たせて、これを有るモノたらしめているエイドス・エネルゲイアについての、場所の論述である。　ポイエシスは無からの創造、いや創造ではなくて「出ー来」であり、本来無目的、つまり自然なので、イデーとの関連は一切ない。だが、その固有の「出ー来る、場所」を持つのである。　これを、もう少しわかりやすい日本語で述べるなら、こうなる。　無からの「出ー来」ということは、ナニナニを作りたいという理念的導きによって、いわば問題意識によって創造されるのではなくて、論議には論議の場所が必要なように、無からの「創造の場所で」無から「自然に」出来る。そこで、出て来ちゃった、ということである。　その創造の場所に立会い、出て来ちゃった様が、ポイエシスに属するテクネーなのである。この固有の場所を持つ「テクネー」は、断じて仲介の「技術」ではない。　この「無からの創造の場所」を、イデーの介在に拠り、欧米の過去の思想はことごとく見失ってきたわけである。ひどい場合には、イデーの介在というソレは常識だ、とみなされてきた。　日本語は逆に、無からの創造の場所にどっかりと腰をすえて漬かってしまう言語だった。　欧米人には極めて重要なイデーをも、日本人には「正しくアーカイヴされた知識体系」としてしか、見えていない。だから欧米のスキエンチアにも哲学にも、全く、まともに出会えなかったわけである。テクノロジーに至っては、裏返しに上っ面だけ見ていると思う。　詩を学問として語ることは詩人たちの庭について語ることなのだが、欧米でも日本でも、そうは考えてはこなかった、ということである。　当の詩人たちは自分の庭について、いやというほど饒舌である。だが、ハイデガーのゲオルク・トラークルについての論述を見ても、その饒舌さには答えていない。　最初に場所（オルト）は出てくる。そして幽境という隠棲の地は出てくるが、ガルテンと明白に名指されるものはなかったように思う（記憶が頼りで確かめていないので誤りかもしれないが）。　当のゲオルク・トラークルは、そのポイエシスについての論議の場所である暗い庭について、庭の眼差しについて、繰り返し繰り返し、誰かを待ちわびているように詩うのに、である。

2012年02月11日

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タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（トポイ）5-69

　トポス（topos）は、詩学において特定の連想ないし情念を喚起する機能をもつ、テーマや概念、定型的表現をいうという説がある。アリストテレスのトピカ（弁論学）における「定石」を意味する語だと。　トピック(論題、題目、話題などと理解されているらしい）なら知っているという人は多いが、トポスは一般に知られていないだけでなく、専門家にも見誤られている。　紹介したこの説も、極めて、いかがわしいことを述べてしまっているのである。　あらゆる日常の物事のソコを示すには論議の場が必要である。論議の席に載せねばならない。　そこから正しく語られるところの席＝トポイ（場所）の定義として、弁論・叙述の技術に関する学問分野、レトリック修辞のこととして、トポスは語られてきた。　つまり「決まった言い回し」としてである。　しかしこれを英訳すれば＝これはコモン　プレイス　なのである。言い回しの定石ではなくて、論議の場所の有職故実なのである。欧米では未だ、もとの、本来の意味が若干残っている。　但し、その場所をどこに見つけるかが問題、なのである。見つかって、真理の教えになっている、わけではない。そんなことは、もともと意図されていない。　e-dinというソコを見失った人々にとっては、アーカイブこそが、その場所となったのだろう。　そこでイデーを発掘発見し、論議に持ち出す。詩学（ポエチカ）は論議の場の発見の術トピカ(弁論術）の類いの論議だと。だからレトリック修辞のことになってしまう。　ところが、詩学においても、語られているのは、アーカイヴの場所という定石であるイデーではなくて、このトポスなのである。つまり、イデーは語られていない。場所こそが語られている。　だからこれは哲学ではなく、単に欧米での悲劇や文学上の「修辞の技法」だとして、「日本人にはアリストテレスの詩学は無用」と位置付けられてしまった。確かに、詩を書くためになら、こんなものは無用である。　だが、ソコを見失っている欧米人には、論議の座を指し示す詩学の位置は、極めて重要なモノだったと言える。修辞学（レトリカ）の持つ意味合いも、重要度も、日本人が見つめているモノとは断然、違うのである。クリチーク(批判）する理性判断が、そこで始めて可能な場所、つまり本当は哲学の場所だからである。　弁論術はソフィストの技術と成り下がって智者たちに占拠されてしまっているが、その弁論術の立つ場所の方は、フィロソフォスにも極めて重要なのである。　アリストテレスの著作は、もとの状態で残っているものはなく、その全てが後世の編集品である。また、そのおり編集された数百もあったと言われる原文のほとんどがリュケイオンの講義ノートだったと言われており、一般向けに書かれた著作本ではない。後の世の編集者が、うならねばならんモノばかりだった、ということである。　だから全てが、もともと誤った形で扱われてきた可能性が高い。　詩学などは特に修辞学や演劇批評や文学だと誤解されながらも、欧米では未だその重要性がわずかに見えていたのだが、わが国に導入された時点で、その本来の意味は消えた。　再現（ミメーシス）という行為が、人間にそなわった自然であるとする説や、後々まで論議を呼んだ（カタルシス）の教説。芸術創作活動の基本的原理は模倣（ミメーシス）だ、などと、かろうじて断片的に採り上げられるにすぎないのである。小生も、その断片論議のみしか知らない。　詩学について詳細に語ることはギリシャ語のロクに読めない小生にはムリであるので、これはヤメにした。そのかわり詩学がトポスを論議するものであり、ポイエシスをその場所から語るものであり、無から有を取り出すテクネーとは縁切りできない、極めて重要なものであると、まず、述べておきたい。　そして無からあるものを創造するテクネーは技術、では、ないし、そもそも創造でも、ない、ということも、である。　むしろ「出ー来」と訳すべきだろう。その場所に、出で、来たらせる、というハイデガー風に考えるべきである。　詩学もまた、演劇や文学評論、修辞学などではなくて、誓約（うけい）の場所を指し示す哲学、タ・フィシカ（自然学）なのである。

2012年02月10日

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タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－68

　論理が「私」の論理ではなく、つまり「私の庭の」論理ではなく、ソコを見失った詩学の導くナニカとなった、ということである。　論理と言うモノを、もともとそういうモノだと見ている人が、増えてきた、ということである。　この詩学というのも、哲学としては日本には導入されなかった（できなかった）部分なので、ピンと来ない人は多いだろう。　簡単に言うなら、詩には詩の歌い方がある、約束事のみならず、人間として定められた振舞い方があらかじめ決まっている。その詩歌のありかたを解き明かし、体系化し、知識としてもたらすものが詩学であると。これが欧米の常識だろう。　常識と言うのは恐ろしいもので、西洋の上流や知識人階級の人々は、この詩学に幼少の頃から取り組むが、日本人はまず、学者でも出会うことがない。取り組むのはアリストテレスの専門家だけである。小生も大学では出会わなかった。　作詞や俳句は、やっていても、それと詩学とは無縁である。　詩学（しがく）とは、哲学者・アリストテレスにより論じられた、文学理論の著作である。こんな解説が出てくると思う。これでは哲学なんぞではないと思ってしまう。流行の去った古代の文芸論を読んでナニが面白い、と。　庭を見失うとは恐ろしいことで、ギリシア語でソコを意味する topos の意味を、完璧に見失って今日の欧米の詩学がある、と考えていい。　もともと詩学は、その場所を、ソコを示す哲学だった。　それがいつしか形而上学的な知識体系となり、今後テクノロジーとともに蘇ろうとしている。たぶん、もう蘇っている。　トポロジーという数学なら、知っている人は多いだろう。居場所を相手にする純粋な思惟である。テクノロジーが、それを必要としたのである。　古代ギリシャ語をロクに知らない小生が、アリストテレスの詩学を読む気がしないのは、日本に哲学としての詩学が全く根付かず、批判すべき誤訳の日本語さえ、ロクにないからである。真実、一度も読んだことは無い。インターネットから剽窃した表題を見ているだけである。　詩学は日本では文学論だと思われている有様である。逆読み、誤読されて現代テクノロジー思想を支える、極めて重要な哲学だとは、みなされていないのである。

2012年02月09日

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タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－67

　理念に導かれ、主体ー客体的な思惟を追求していった欧米人は、かくしてe-dinを見失った。それは見守ってきた日々の暮らしとは異質な、進化するもの、未来を見て駆り立てられるものとなった。　私、というのは自己実現を目指す未だない空虚なナニカとなり、対象は有象無象の現存を脅かす脅威となった。　そこにデカルトが存在者の存在と最小単位で繋がる核のような私（エゴの核＝コギタンス）を見出し、対象を切り出すべき延長を示してくれたと言うわけである。　しかしそれはデカルトの思惟を誤解しているのだと思う。　デカルトの言う延長は、ありてあるモノのことを述べているのではなくて、ソコだと、、ソコにある、と、場所を述べているのだと小生は思う。哲学はもともとアゴラという場所で起こったし、専門家の集う教室より、むしろストアの雑踏の中でこそ発展した。それは偶然ではない。　人の直感において、露に見えている時間と空間の怪しげにねじれた接点、つまり人々の認識の出会う場所こそが、ここで述べられている延長、ということであり、同時に思惟する主体、コギタンスということだと思う。まだまだデカルトの思惟は奥が深くて、一筋縄ではいかない。ロクにわからん、というのが本音である。　ここへ吹き込まれた理念、つまり悪霊を忍び込ませれば、e-dinからは、あっさりと追放される。　いわば延長と思惟するエゴの主体でできた新しい現実が居座り、これまで誓約の儀式として立ち会ってきた思惟の領野が見えなくなるからである。　未来志向になって見えなくなった、その自然の(つまり露な）領野は、庭である。　　スキエンチアの思想において、この庭は未だe-dinの喪失として、切り取っていくべきウーシアとして、脳裏の片隅に置かれていた。　言わばミュトス的な神話や、諸々の伝説、詩歌や文学として、人々の知と無知とを導いていた。　心理学などの形而上学的思惟においても、フロイト派に見られるような無意識の領野への論及があるし、文化人類学などにおいても、神話や伝承がその形而上学的立て組みの中で語られるだけでなく、文化として語られることさえ、ありえた。　しかしテクノロジーの台頭した今日、それらはすべてテクネーのために奉仕するロジックと化すのである。　導く庭は、どこにもない。ロジックは単独で表象と欲求を併せ持ち、閉鎖されたモナドのなかで、人と無縁な機械語を操るのである。　自然な社会規範としての文化は見失われ、無から有を取り出すテクネーが、閉鎖し隠された詩学として君臨する時代となったのである。

2012年02月08日

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タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－66

　私が、という主体を立て、ものごとをあらしめていくと、オノズカラ（自然に）見えていた有象無象は全てが、立ちはだかり戦い取るべき現存と化す。　自然なモロモロは対象としてのみ、私の憂慮となり、それを整理するには直感の形式のみでは不足する。　複雑な働きをする理念が、どうしても必要となってくる。　その私を導いている純粋悟性を、カテゴリーを頼りに個々の概念にまでばらし、さらに由来を尋ねていくと、直感の形式が様々に構想されて図式を形成していることが見えてくる。　主体ー客体を立てないと考えられない対象化言語である印欧語では、だから、この純粋悟性概念だけを見据えて整理されたカテゴリーは重要な認識の結節点である。　但し注意せねばならないのは、この「魂の証」が純粋悟性概念のみの純粋な実在カテゴリーではなくて、これが「図式だ」ということである。背後に、感性を味方に付けた理念が隠れている。　私どもの持つ日本語では、しかし裏返しに見えていて、カテゴリーが認識を導いているように見えてしまう。だから政治思想抜きの範疇などといった軽薄な思惟が、のさばる。　実際にはモロモロの副詞が導き、カテゴリーは最後に整理されて見えるようになるのである。範疇としたのでは、その場所を指し示すロゴスが見えなくなってしまう。印欧語と逆に作動すると思う。　副詞が導くと、理念は完璧に見えなくなる。いや、理念などは、もともと、ないのである。そのかわり、認識の領野が、捌きの庭がある。　 1. 量（単一性、多数性、全体性）　　　たんに　　　無数に　　　　あらゆる 2. 質（実在性、否定性、限界性）　　　まさに　　　ありえなさ　　ぎりぎり 3. 関係（実体性、因果性、相互性）　　しんじつに　きわまりて　おたがいに 4. 様態（可能性、現実存在、必然性）　ありうる　　ありさま　　　かならずや　カントの純粋悟性概念の図式に、むりやり日本語を当てはめてみたものである。　もとのドイツ語も確認していない大雑把なずさんものであり、必ず間違いはあると思うので注意されたい。　副詞＝カテゴリーではないのである。裏返しになっている。　副詞には、ある、という語尾がつかず、中途半端でとどまる。そのかわりにあたまに、そこで、とか、そこの、とか、場所を示すものがつく。副詞が指し示していることは場所なのである。　カテゴリーは実在をこそ示す。ありかではなくて、その類義反復という時間憂慮を、である。　理念は、この図式ではないので、具体的な庭をもたないが、個々の感性的なモロモロを図式化して立て組んだ、いわば図式のような働きをする単なるナニカなのであろう。まさに表象と欲求でできたモナドのような空虚なものかもしれない。　主体ー客体、思惟においては、容易にこの理念という名の悪霊が忍び込み、庭の（思惟の領野の）有様を覆い隠してしまうのである。

2012年02月07日

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タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－65

　今一度、印欧語族たちの辿った認識の領野の喪失を、空想物語で追体験しておこう。　その領野というのは、現実に存在する庭のことである。　私どもは常識に反し、自分のこころを身体の外部にこそ見ることが出来る。　それ（こころ）は私どもの身体の内部にあるのではなく、日々の暮らしという経験を通じて、身体の外部に露に見えている。目の見えない人にも見えている。　日々の暮らしを支え、見守ることであり続ける、庭という用途不明の領野としてである。それは立て、組まれ、輝くことで私どもを導いてきた日々の暮らしの文化（歴史記述）でもある。つまり一種のカルト、なのである。　ナニカ暮らしに必要な物事を考えるとする。　それは庭において物事、として捌かれ、認識される。　自動的に捌かれるのではなく、自然に、あるいは自由に、捌かれるのである。そこには露な輝きがあり、その力への誓約の儀式が、そのつど、庭で執り行われて来たのである。　いわば日々の暮らしで見守ってきた伝承や、有職故実や、経験や、学習や、訓練・修養や、信仰などが庭の領域を形作って園に仕立ててて、立て、組んでいるのである。　そこに埋没していた雇い兵に、知恵がつく。書記をやっている蛇（トーテム）の種族が、賢いこの男（アニッタ）、アダ(父）・ム（武）という名の男を選んで誘惑したのだ。内紛があったのだろう。「お前も自分自身に目覚めるべきだ。リリスはご主人（エン・リル）を選んでしまったが、エヴァだって、神殿の下女で暮らすよりは将軍の妻がいいはずだ」「私の立場より、義務と任務が優先します。そう、教えられてきました」「それでは、か弱いエヴァが、一人で戦い続けにゃならん。私の支援もいつまでも続くかどうかだ」「どうしろとおっしゃるのですか」「主体性をもって、自分の生まれた土地の言葉で、自分自身の将来の問題として考えろ、と言ってるんだ」　かくしてe-dinからの追放は雇い兵たちの運命となり、やがて彼らがシュメールの地の支配者となることになったのだと思う。

2012年02月06日

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タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－64

　これは近代西洋文化を取り入れた誰もが引き継いでしまう、命運（ゲシック）なのである。ゲシックについてはハイデガーが教えてくれている。　私どもは、具体的なモノしかアルとは言えない。実在としてあると言えるモノは、必ずモノである。空想も、単なるデータも、必ず媒体上にある。　しかしこのモノの実在を支えているモノは、モノスという数概念でもモナドという微細な二進法の構造体でもなく、私という、ひ弱な認識なのである。　さらにこの認識たるや、空虚なイデー（理念）をア・プリオリに投企して立てて、初めて認識の対象を決めているという怪しげなシロモノである。それがゲシックを齎す。　認識の領野が見えていないから、そうなるのである。　認識の場、いや、dinとして露に光り輝く神々の力が捌く、その（こころの）庭が、e-dinが、見失われてしまっているのである。　それは立て組みの場の喪失でもある。立て、組まれた、その由来と将来ばかり見ているので、領野も過去も、文化化（歴史記述化）しなければ見えなくなってしまったのである。　私ども日本の過去に文化はなかったし、哲学もなかった。　必要なかったのである。　哲学は、何にも役立たないが、この立て、組まれた庭に持ち込まれた由来と将来が覆い隠してしまった認識の領野を、運命として受け止めるのではなく、命運（ゲシック）として裏返して見出し、無知であったと、取り戻す努力なのである。　存在者の存在を指し示すのが目的ではない。形而上学は利用するが、それを目的とする思惟には関わらない。　空虚なイデーも、大命題も、検討には値しない。　基礎的存在論というのは、基礎を構築するという意味ではなくて取り払うという意味である。ハイデガーがあれほど詳細に説明するのに、それを人々は存在論の一言で片付ける。　全てはe-dinという、認識の領野が見えていないから起こってくること、なのである。

2012年02月05日

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農園通信（西園大パーゴラができた）

　寒いのでロクに行っていないのだが、今日やっと中央パーゴラの9ｍ＊3ｍの骨組みと、東パーゴラの入り口部分ができた。あとは獣網を張れば、７ｍハウスとともに、４番と５番の囲いを遮断する。奥の5番囲いには、いずれ花園が出来るはず。　太い竹を頂いたおかげで、3ｍの高さまで高い網が張れるようになったが、完全ではない。　大型の鹿が集団でのッかかってきたら、クイなどへしおれるだろうし、イノシシには、こんなもの屁でもない。　昨年も中程度のイノシシが当のイノシシ避けの網に３箇所次々と風穴をあけて、二つの囲いを通過していったのである。最終地点では電柵とオニバリをからませ、電柵のポールもひんまげていった。その気になれば、トタン板にも穴をあけていくやつらである。竹で組んだ構造物などが防壁になるとは思えない。気休めである。　４番囲いにあるハウス内の畝は、やっと１個できて、早々に赤ネギとセロリ蒔いた。　ところが外の水が凍っていて、重い唐クワで割ろうとしても割れない。　ドラム菅が埋め込まれているので、底の方は水のはずだが、到達しない。ここ数日、寒すぎた。　２月の声を聞いて日が長くなり、日の出11時、それでも日没2：４５分。秋冬野菜はムリということだが、春夏野菜に期待。　ナスはすでにブーゲンベリア満開のネコの額(加温温室）で蒔いた。未だ発芽していない。今後トマトやペッパー類を次々と予定している。今年は特に、安く仕入れたイタリアの野菜種が多い。　ハクサイでさえロクに出来ていない。またまた失敗で終わるのは目に見えているが、ひそかに大豊作を夢に見てもいる。　キクイモの堀上さえ未だ終わっていないのに、芽の出た男爵イモはすでに植えた。次は大量のアンデスレッドを中旬に植える予定。これでジャガイモは完璧に自給出来るはず。

2012年02月04日

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タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－63

　アッカドの文人は詩っている。喜びの詩ではない。悲嘆に暮れている。　「おお、シュメール、あなたたちは行ってしまった」　神々は去り、e-dinという園は、すでに見失われていた。　彼ら新しい都市の支配者となったアガデの人々は、荒廃した都市文化の名残の跡に逃げ遅れて生き残った黒頭たちを食い尽くした。その、ずっと後の時代だった。　この文人は、e-dinという過去の園を見て嘆いているのである。　このエ、というのは私どもも、未だ持っている。　東北方言で家のことであるが、それほど具体的な合目的対象物を指すのではない。先祖や家族、社会の暮らしを含んだ立て組みのことである。冠婚葬祭の時に出てくるナニナニ家であり、また会合のナニナニ・エである。　むしろ、家や会合が、人々の日常の暮らしの中で立てられる、そのことを言うのである。住む目的で立てる、ということではなくて、日々を暮らすために立て、組む、ということである。私どもは暮らしを立てる、という言葉も受け継いでいる。それに近い意味である。　そしてそこには、ディン、という、光り輝く（神々の力）が鎮座していた。神かどうかはわからないが、露に、自ら神々しい力を示している複数の光輝である。　立て組み・神々の光輝。それがエデンという言葉である。　これは神殿の殿のように思えるかもしれない。意味は確かにそうだが、しかし、神殿といった、そんな具体的対象物ではないのである。　むしろ用途性のない、しかし神々の鎮座する領域へと立て組まれたナニカ、なのである。領域を持つ、しかし用途不明の場であるが、そこに日々の暮らしが立つ神聖な場、なのである。　　神殿ではなくて、神殿の神域と言ったほうがいいだろう。誓約（うけい）の場、のことである。　人が立てたものではなくて、日々の暮らしを見守ることのうちに見出される神聖な領野だからである。磐座（いわくら）のこともあるし、神籬（ひもろぎ）のこともある。しかし神社の境内のこと、ではないのである。むしろニワの本来の意味である。　宮廷の庭園は、その捌く力を持つニワの神聖さを支配者の権威として取り込むべしで、意図的に立てられた園なのである。　欧米人にはニワの概念がすでに全く見えないので、庭園は個人のガーデニングの趣味の場となってしまったが、エデンは、そのガーデニングのニワのことであると思う。　対象化認識をし、エゴを立てて知的に考えていたら全く見えなくなる誓約の場のことである。　おおシュメール（の神々よ）、あなたたちは行ってしまった。　存在者の存在という絶対の知恵との契約が、e-din の庭からの追放を完成させ、対象的自然物を見出すことが可能となった。そのかわりに、自由も誓約の場をも奪っていったのである。　*画像が簡単に使えなくなっただけでなく、怪しげなサイトを同時に開こうとしするようになった。トラブルは増える一方。

2012年02月04日

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タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－62

　e-din とはエ・デンの園というかたちで日本語化している物語の概念である。　シュメール語はややこしいので、ローマ字で記載している。　エ、というのは東北方言の家、din というのは鎮座し光り輝く神々のことである。　シュメールの神々にはdin　のみでなくnin という隠れた忍のような系統の神も居るし、天空を行き来するigigi・anunnakiという神々もいる。その中で、栄光に包まれてまぶしく露に見えている連中のこと、である。　エ・ディン、いずれも対象的なモノや理念、概念を述べているのではなくて、もっと素朴な言霊だと思っていた方が間違いが少ないと思う。　このエ・ディン、が、なぜ園だと言うのかというのが、物語になる部分だろう。　だから人々はこの話を、物語りだと、神話だとして聞くし、読む。　実は、この言語シュメール語は、私ども日本語や朝鮮語の基層にある言語の一つ、初源の膠着語である。つまり、ウラル－アルタイ語を持っていたご先祖たちの、遠い遠い過去なのである。　そして、先に小生が自分で定義した文化（フミカ）の意味で、つまり歴史記述として継承している言語なのではなくて、現代では日本語の基層に押し込められていて、見えていない言語なのである。　エ・ディンの物語は、印欧語族の人々が持ち続けていた物語であり、私どもの種族にはその物語は、ない。　知恵の実を得て、印欧語が別の言葉となり、神々でさえ対象化して認識できるようになり、彼ら印欧語族は自らがその園から追放されてしまったことを悟ったのである。私どもは相変わらず、無知の中に漬かっていた。　しかも、印欧語族たちの運命、それをそそのかしたのは、蛇である。つまり、私どものご先祖の一部の種族（蛇トーテム、古モンゴロイド系統の種族、漢の倭奴国王の金印を飾る紐装飾の姿を見れば一目瞭然）なのである。　シュメール系統の膠着語には、命題を立てて対象認識し、主体性とナニをするのか、という述語を明確に規定する性格はない。　むしろ無知な日常にどっぷりと漬かって、言霊を呼び寄せて、その誓約の儀式で暮らしている、言わば感性的に日々を確認している人々の言語なのである。　印欧語族は、商取引や争いを通じてその社会に組み込まれていったのだろうが、度量衡を扱っての商業取引や書記の技術、航海や旅や戦争などが、彼らを知的に鍛え上げ、離反させていったのだと考えられる。

2012年02月03日

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タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－61

　庭の哲学を語る前に、取り払っておかねばならない、いくつかの誤った知恵との契約があるのである。というより、知恵との契約を取り払う、それが庭の哲学ということでもある。　独特の考え方や知識を披露して、常識を塗り替えるのが哲学ではない。最近仕入れた知識だが、人は身体的に存在しており、身体的自由を得る、そのことこそが哲学なのである。　１　日本には文化などなく、伝統のモロモロがあったのみだということ。　２　現代の文化概念は泥沼化しており、特に文明思想がそれを利用して形而上学的用語に仕立てている、ということ。　３　そして存在者の存在という絶対の知恵との契約が、e-din の庭からの追放を完成させ、対象的自然物を見出すことが可能となったかわりに、自由も誓約の場をも奪っていった、ということである。　だから科学技術全盛の時代にあっても、人々は宗教にすがる。その理由が、ここにある。　人々の、その心の場を導いてくれるカルトが、そこにはあるように思えるからである。　宗教も、本当は、このカルトで支えられている形而上学的教義であるにすぎない。ひどい場合にはカルトが個人契約を強要する。一神教の場合は特に、はっきり言うが、軒並みダメなように思う。　誓約の場を明確に示さずに個人契約を先に強要する類いの宗教は、形而上学以上に、いかがわしい、ということである。　仏法僧や教団の理念や、個々人の信仰が宗教を支えているのではない。カルトに参加し、神々相互の誓約（うけい）の場に立ち会う、そのことが、個々人に自らのこころの庭の権能を垣間見させて、それらのカルトが、立て組みの様が、信仰として見えているだけなのである。　もういちど、1から繰り返しておこう。　日本に文化は無く、全てコピー商品のニセモノブランドである。　中国の偽ブランドをあげつらって鬱憤晴らしをしているが、文化という言葉自体が中国由来の日本製偽ブランドという、しかも本場よりずっと軽薄な日本製である。　西洋舶来の文化概念、シヴィライゼーション概念やカルチャー概念などを仕入れて形而上学用語とし、利用している人も多い。だが、権威付けやブランドイメージにはなっても、それらは日本の伝統のモロモロとは無縁である。哲学で日本文化は語れない。　特に日本語では、文明概念の影響がいけないと思う。精神文化を主張して誤魔化せる問題ではない。西洋のそれより、もっと酷くなる。　３については、しばしe-din とは何か、というところから検討していきたい。

2012年02月02日

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タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－60

　この形而上学やその中身は一切無視し、認識の無知と知がそこで立つ、「そこ」を考えるなら、カルトの別名は、捌きの庭であり、その権能を与えられた、人のこころ、であることになる。・・・がある、という存在の枠のような立て組みは、人の柔な感性が支えているようには一見思えない。　認識されている中身ではなくて、空虚な認識が立つ、ということだからである。私、という命題だけが、孤立して無の中で立つように思える。　これはしかし、自然な様ではないのである。命題として立つ契約書だと。メー・オン（神々の力・存在＝無）のメーの対象化された姿だと思えばいい。　認識のバーチャル（現実）を見出そうとして、つい契約書にサインしてしまうのである。ゲームを買ってしまう、ということである。　それは悪魔（バアル）との契約である。　カルトは組織との集団契約にも似たものであり、確かに悪魔との契約にも似ている。　しかしそれは契約ではない。本当は神々相互の誓約（うけい）であって、人はそれに立ち会うだけである。神聖な領域を見出して、立ち会う。　それを誤って個々人の契約だと思い込んでしまった人々が、形而上学を立てて絶対の唯一の知恵と契約し、智者となってしまう。　実は唯一の神（エル・バアル）と契約し、知恵のリンゴを得、それのためにe-din の庭から追放されてしまうのである。　捌きの庭、自らの人のこころから、それらと無縁な世界へと放逐されてしまう。　契約にすがり、理念と理想をいだいて、しかし自らのこころも自由をも失って、近代西洋の科学技術万能社会は人々を導いてきた。日本人もそれに巻き込まれて、伝統を失い、亡国の狭間でコピー商品の文明製品にまみれて生活している。　西洋風のカルト化の中で、e-din の庭からの追放をも、軽薄に猿真似してしまっているわけである。　　＊画像欄が消えた。オイラはこのほうが楽だが。

2012年02月01日

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タ・フィシカ第五章 詩学とその場所（クラスの主導) 5-82

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タ・フィシカ第五章 詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-74

タ・フィシカ第五章 詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-73

農園通信（採らぬメロンの数勘定）

タ・フィシカ第五章 詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-72

タ・フィシカ 第五章 詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-71

タ・フィシカ 第五章 詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-70

タ・フィシカ 第五章 詩学とその場所（トポイ）5-69

タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－68

タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－67

タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－66

タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－65

タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－64

農園通信（西園大パーゴラができた）

タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－63

タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－62

タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－61

タ・フィシカ第４章 (自然な社会規範としての文化)4－60

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（イメージ3) 5-88

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（イメージ2) 5-87

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（イメージ1) 5-86

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（エンターテイメント2) 5-85

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（エンターテイメント1) 5-84

　株の極小ポートフォリオ相次いで黒転

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（クラスの主導) 5-83

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（クラスの主導) 5-82

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（出ー来) 5-81

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（庭の無い詩学）5-80

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（シェーマ2）5-79

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（シェーマ1）5-78

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩と歴史の相違を明確にすること）5-77

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩と歴史の相違を明確にすること）5-76

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-75

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-74

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-73

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-72

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-71

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（詩作とミメーシス）5-70

タ・フィシカ第五章　詩学とその場所（トポイ）5-69