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2013年01月の記事

全45件 (45件中 1-45件目)

1

株は儲かるか

　それは社会全体が儲かってるか、潤っているかどうか、というのを見ればいい。　社会全体が儲かっているときは、素人が株でも儲かる時期がある。　景気のいいときには株は必ずもうかる。売り買いしなくても、配当や無償増資だけで、懐にカネが入ってくる。　時には何を買っても値上がりする時期などがあって、バブルの時期には、必ずウハウハもうかる。その代わり、末期に地獄も見る。　昨今の株高が言われているが、今、ホイホイ儲かるなんて、ウソである。　逆張り専門の、オイラの持ち株なんて、どれもこれも買値からさらに突っ込んで下がりすぎているので、ちょっとばかり上むいたところで、元も取れない。　極小公開ポートフォリオは、幸いなんとか元を取ったが、過去からの塩漬け分が、只みたいになっている。　それより、まだ配当の方がいい。株価の水準が異常に安いので、どれも3％から5％近い配当がある。　　預金代わりに株を始めたいが、ようわからんので、専門家が取り組む投資信託で。　こんな時期に、そんなもんに手を出したら、ケツの毛まで抜かれるに決まっている。　今値上がりしてるのは、資金の行き場がなくて困っている外人の大口資金や、海外に脱出していた日本の金持ちのドルやユーロ資金などが買いあさっている大型輸出企業の株である。オイラの好きな小型地場産業はまるで、ダメ。旦那衆の個人の懐にカネがないのである。　相場は節分天井で、足踏み乱高下を始めた。だが、やがてずっこけて、夏場までは、再度まだまだ上がると思う。　但し、その先が怖い。　景気が仮によくなってくれても、金利がダバダバ上がっていくようになったら、今度は国債の破綻を伴った底なしのインフレが待っている。底なしのバブルになるだろう。　好景気と、インフレは、別物なのである。オカネの価値がなくなり、相対的に株はウハウハもうかるようになっていく。　そして社会全体で、地獄が待っている。

2013年01月31日

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構想　第一章　ソクラテス以前の思想家について 11

　パルメニデスは、ヘン・カイ・パン、と述べる。一にして全て。　ヘラクレイトスは、パン・タ・ライ、と述べるのである。全ては流れる。　パルメニデスの念頭にあるのは、あらゆるものの根源である。思惟や知覚や身体もまた、唯一つの真理から成り立っていると考えているのである。別の解など無いと。　従って変容の様は本来の姿ではなく、一なるものに帰してのみ全きものと考えるのだろう。英知や掟や定めの好きな人なのである。　ヘラクレイトスは、流転の様こそが万物の本性だと説く。メタモルフォーゼ(変容）に全体の力を見ているのである。だから暗いロゴスに出会っている。自分もまた、そのロゴスから立っていることを確信している。たった一つの絶対に縛られることなど、彼には出来なかっただろうと思えるのだが。　但し、共通項もあるのである。二人ともパン、がお好きなのである。　牧神のことではない。全体、ということである。あらゆるモノを包摂するという概念。　パルメニデスは、それがただ一つであり、全体は一つしかない、と明言する。　アナクシマンドロスの述べる、無数の世界とは相容れない世界観である。　そして実はヘラクレイトスも、同じ意見である。彼も全てのものから一なるものが出来、また一なるものが全てのものとなる、と述べている。流転の様が多様に見えているだけで、全体は一つなのだと。　この全体という概念はソフィスト特有のもので、つまりスペチエスの概念だと言っていいと思う。宗教には多用されるが、（西洋）哲学には相容れない考え方、である。　ヘラクレイトスの述べるロゴスは、一なる流転者であるが、哲学が相手にするロゴスは無知の知である。対象化すれば一ではなくて、無（メー・オン）となってしまうモノなのである。　そして唯一絶対の真理、なるものも、まっとうな哲学は相手にしない。　哲学が相手にするのは、なぜ一なるもののみが厳密な対象としてありうると言えるのか、なぜ唯一つの身体しか持てないのか、という疑問や批判であって、一に集約される真理、ではない。　　つまり全体を言い訳しようとか、絶対の根源を言い当てようとかいった意図は、哲学には皆無なのである。ロゴスに問い、ロゴスに答えを求めるのはヘラクレイトスと同じであるが、その自らの問いには、哲学者は信任を置かない。

2013年01月31日

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構想　第一章　ソクラテス以前の思想家について 10

　パルメニデスはエレアの人で、クセノパネスの弟子である。アナクシマンドロスの弟子だという説もあるようである。実はいろんな人の説を広く集め深く研究し、極めた人であったようである。若きソクラテスが畏敬した人物だと言う。　探求の道は説得の道である。思惟と存在は同一である。知覚と思惟とは同一である。思惟するモノは身体の本性である。これらのことを明確にしている。　まさに哲学的思惟の基礎がことごとく、ここにあるように見える。　しかし哲学と決定的に違う点も持っている。後で述べよう。　ヘラクレイトスは、同時代のエペソスの人。傲慢、かつ過激な政治的言動の目立つ人である。　彼の才能を買う人々がいてエペソスの法律の制定を求められたが、悪い国政に手を貸すつもりはないと、要求を軽蔑し、アルテミス神殿に逃げて子供と遊んだという。　不遜な言動の割には生き延びているので、王族や貴族であったのかも知れない。僭主を説得して王位についた、という説もあるようだ。　闇の人ヘラクレイトスは誰の弟子にもならず、全てを自分自身から学んだ。　自然に付いて、という、難解な書物を書いた。宇宙論と政治論、神学論から成っているという。研究者によると、文節が前後どちらにくっつくのかわからず、ロクに読めないらしい。　デルポイの神はあらわに語らす、隠さず、しるしを見せる。　理性的言動、法の様な、万物に共通なものが必要。　万物はロゴスに従って生成しているが、人はロゴスがその本性にしたがって分かち示している言葉や事柄を絶えず試していながら、ロゴスを無視する。オレに聞くな、ロゴスに聞け。　　この人物もまた、一見、哲学の基礎を語っているかのようである。　両者の違いは、しかし決定的である。

2013年01月30日

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構想　第一章　ソクラテス以前の思想家について 9

　現代における物理学的宇宙論（形而上学の一種）は、全体の質料重量が推定できる有限な宇宙である。宇宙の地平には地球上の地上のように限界が見えないが、時空全体では大きさがあり、膨張中であるが無限ではない、となっている。　宇宙の種子については曖昧だが、現代は、それを語り出そうと必死である。　アナクシマンドロスの宇宙論は、神々を認め、無数の世界を認め、生命の変異を認め、存在（認識）に伴う時間の関与と不正を認める、特異なモノである。現代の宇宙論とは全く異質で、実は小生の宇宙観と極めてよく似ている。　ウラノスを構成する、そらの星星だけが宇宙（コスモス）ではないのである。日常もまた、わからない宇宙の一部である。だからといって、コスモスが秩序であるかどうかも不明なのである。　有限ではないので、対象化して語る事ができない。ただただ不正の償いによって存在するモノとの償いを取り戻すのみである。　湿ったモノ、感性的なモノや軟い生命のモノを語ろうとする、この思想家には哲学の源泉的息吹を感じる。　未だ哲学（無知の知の弁証論）ではないのだが、通じるものがある、ということである。　知識目的に支えられての、対象的自然というモノの研究とは、縁もゆかりもないことが理解できるだろうか。　包摂的に宇宙全体、（たとえば物質の構造）を語りだしてしまおうとする、形而上学とも無縁な思想、なのである。　その、包摂的に宇宙全体を語りだしてしまおうとする思想家も、もちろん居る。　それがパルメニデスとヘラクレイトスという、いずれも抜きん出た知の巨人である。形而上学を語ろうとするごうがんな人には知的な巨人が多い。　この二人は対比させると面白いので、同列で述べていきたい。

2013年01月29日

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構想　第一章　ソクラテス以前の思想家について 8

　ここは趣味的に、小生の好きな思想家のみを少数取り上げて見回してみたい。　ハイデガーに「アナクシマンドロスの言葉」という著書もあった記憶があるので、小生もまずアナクシマンドロスを取り上げ、数学的偉人の形而上学者ピュタゴラスはタ・フィシカの方で扱ったので無視して、ヘラクレイトスとパルメニデスを対比させ、さいごにプロタゴラス先生に触れたい。　小アジア、ミレトスの人、アナクシマンドロスは、地図や天球儀を作った人のようである。ト・アペイロン（無限なるもの）をアルケーとみなした。　水際と地面には限り（際）がなく、空の星星と広がりには限りが見え無いゆえ、地図や天球儀をつくる気になったのだろう。　アリストテレスは彼を、アナクサゴラスの一派と分類している。　小生が興味ある論議は、「（存在の）生成も消滅も負い目によって行われること、存在するモノは時間の指示で、無限の存在者と相互に（向き合って）不正の償いをなす」、という点である。　時間を人の側のモノとは述べていないが、存在と、その不正でもって深く関わっていることを物語り、なおかつ償いを伴う、という点である。湿っぽいモノであることを理解している。　ウラノス（無数の天）を神々だと述べ、無数の世界があり、それらは等距離だと述べた。黄道の傾斜を認め、天文学に道をつけた人でもある。　人は魚のうちに湿ったモノに閉じ込められて育てられ、陸にあがってきた、といったようなことも述べている。ポニョのような魚の子だと。

2013年01月28日

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希望の園

　昨年は北園にブルーガーデンを作った。　宿根アマは小さすぎたが、青いクロタネソウとネモフィラ、アガパンサスやヤグルマギクが結構、綺麗だった。　だが、呼びかけても誰も見にこないのでオイラも手を入れ続ける気にならず、またたくまに荒れて雑草に埋もれた。　今年は誰も来られないであろう西園で、最初から自分だけのために三つの園を準備中である。　道が整備されたら、杉の大木も伐採され、日当たりもよくなってなんとかなるだろうが、今にところ４ｗｄの軽トラで、苦労して入るしかない場所。　どの園も推定30ー50坪程度の小さなもので、鹿もハクビシンもタヌキも入れないようには一応、した。ガチョウは未だ対策中である。ここに猿は出ない。　造成後もイノシシは入っていないが、やつがその気になったら石垣や鉄のフェンスも崩して入ってくるので、６千ボルトの電柵や鉄網はしてある。だが、気休めである。　ハーブが中心となる予定のキッチンガーデンは、たぶん、今年の春夏には間に合わない。植えても大小の鳥が荒らすだろうし、竹の根子がまだ凄いので、ロクに耕作も出来ず苦労している状態。昨年はハウス内の圃場造りで、この竹の根子相手の苦労を、この時期に味わったのである。　　バラとクレマチスのガーデンは、造成も畝たても天網張りもすでに終わり、１年目は宿根草が少なかったり小さかったりするので、１、２年生の草花と野菜で埋める予定。バラなどは多分、今年は咲かない。スイトピイとゴテチャとリナリアとサツマイモの園になる予定。　期待しているのは、初夏から秋初めまでのホワイトガーデンが仕上がること。だが、早くも弱気になってきた。　網で固めて風通しもよくないので、その頃は暑くて、オイラも入れなくなるとは思う。　植え込みを待っている膨大な量の苗がある。タネも数十種類注文した。　但し発芽しているシダルセアのビアンカは、たった４株。バーバスカムのウエディングキャンドルなんぞ、豆粒のようなやつが２、３株しか見えない。　ジギタリスの白やルピナスのノーブルメイデンはいっぱい出来たが、これも小さい。多分、今年は咲かない。　今年の希望の星は、移植済みのバラとホワイトジンジャーの大株と、宿根スイトピイのホワイトイパール、そしてこれから種を蒔く、グンネラ・マニカタである。期待の星ではない。発芽が困難らしいので、出来ると期待はしていない。　いっぱいタネまきした耐寒性バナナなんぞ、すでに数株しか残っていないのである。　不幸にして雑草に覆われた時のために、膨大な量の白ナタマメを確保してある。ユウガオのタネも入手した。失敗時には、これらで覆って挽回できる。　現実は、常に最悪の予想を上回るのが通常だが。

2013年01月27日

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構想　第一章　ソクラテス以前の思想家について 7

　スペチエスに関する基礎知識のこと、でもない。　アルケーというのは、彼に、その言い訳をさせようという初源の衝動なのである。無知の知のことである。実体はナニもない。無に等しい。　ソクラテスが最初に、そのことに気が付いた。　但しその無知の知がナニであるか、何処にあるか、などは主張もせず、ひたすらアゴラで話し相手を見つけては、論議をふっかけ、やりこめて相手に自分自身の無知を悟らせて喜んでいた。　プラトンとの接点はわからないが、たぶん若くて才気に溢れたプラトンも、被害者の一人だったのだろう。　ソクラテス以前に、アルケー論議はすでに古代ギリシャ全域で盛んであり、私塾や学派もできていたようである。それらについては文献学的興味はないので、ここでは触れない。知識もロクに無い。　ただ、アルケー論議の背後に存在論議（存在物の論議ではないので注意されたい。唯物論者は、未だ少ない）があり、その中で自然（フュシス）が出てくることは多かったようである。言い訳には、・・・である、ということが言われねばならんので、これは当然だろう。　但し存在者の存在や対象物の存在の論議ではないので、これは本当に注意が必要である。　アリストテレスが、エイドス・エネルゲイアというアルケーを命題に置いて、存在者の存在や対象物の存在を検討したからといって、存在者の存在や対象物の存在がスペチエスというテーマとしてある、などとは考えてはならない。　アリストテレスによって検討されているのは「知恵の根源である無知の知」であり、そこに存在問題が絡んでいるにしても「存在者の存在の検討」ではないのである。

2013年01月27日

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保護費が下がるらしい

生活保護費が下がるらしい。　財政負担が減って、いいではないか。　オラんちは働いて給与もらているから、関係ねえ。　そういうわけにはいかない。　公務員も、会社員も、年金生活者も、さらには景気にも直接関係してくる話である。　次に間違いなく来るのが失業手当や公務員や年金、保険金の支給基準切り下げで、これにより企業側も、大手を振って社員や雇い人の給与切り下げ着手ができる。　そして貧民の収入が減ることは、支出が減ることに直結する。　貧民には蓄える余裕が無いので、その収入のほとんどが世間に環流するのだが、その収入が減るので、支出はモロに減る。　そうなると、景気は更に押し下げられる。　株は上がっても、物価高、給与削減、増税、そして景気悪化が一気に来ることになる。　政府はナニ考えてるのか。　考えてなんかいない。財界の言うとおりに動いているだけである。　景気の悪化は、そもそもカネもちが溜め込んだカネを海外にばかり、それも戦争や大規模プロジェクトや金融資産や不動産に投資し、それらが効果的に運用されていないため貧民にカネがまわってこなくなって起きている。早い話、原発のチョンボで消え、しかも貧民への賠償金をロクに払っていないため起きている。　規制緩和するばかりで金融緩和にならず、大規模融資は自由になったが、小規模の資金融資にも事欠いている。　景気を良くするには貧民にカネを回すこと、である。これしかないのに、一度溜め込んだカネは出したくない、のが人情だろう。人情の無い世界のお話。

2013年01月26日

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構想　第一章　ソクラテス以前の思想家について 6

　これはメ・タ・タ・フィシカが哲学であれば、当然のことである。　ソクラテス以前の思想家たちには、真に尊敬すべき賢い人も無数に居た。　しかし彼らは一様に、知恵と原因論議に熱中はしたが、自らの無知に気がついて熱中する人は限られていたと言える。　アルケー（始源）論議は、彼らの旗印を見るにはいい指標だった。誰が誰の陣営に居るのか、これでよくわかる。　しかし、これにこだわっては無意味なのである。彼らに共通のアルケー（始源）があるわけではない。アルケーの意味が個々人で全く違う。　誰もがナニカに突き動かされて思索し、回答を得ているわけだが、その共通の（未知の）対象が、ある、わけではない。　未知の自然があるとする信仰に支えられて、彼らの思惟を分類するのは無意味、いや、ニヒリスムスだということである。権力支配の意図が、見え見えなだけである。　ともあれ、アルケーがある、というのは共通している。　たとえそれがホチ、という無意味な点であろうと、始源がなければ何事も始まらない。いや、言い訳できない。　アルケーというのは、彼に、その言い訳をさせようという初源の衝動なのである。　ここを理解し損ねると、またもやメタタフィシカはメタフィシカと変じてしまう。　フィロソフォスの哲学ではなく、硬直した、ソフィストの超越宇宙論思想に変じてしまうということである。　アルケーというのは、今日の私どもの常識が落ち込んでしまっている対象的自然ではない。ましてやそのスペチエスのことではない。 *今日も寒い。冬ごもりになるかも。

2013年01月26日

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構想　第一章　ソクラテス以前の思想家について 5

　ソクラテス以前に哲学者は居ない。哲学も無い。　これを誤魔化すと、哲学が変節して見えなくなる。世間では、そうなってしまっている。味噌もクソも同じ。　形而上学は世間では宝石だが、これは哲学から見ればクソの類である。　ディアレクチーク（対話＝弁論術）をディアレクチークだと、つまり弁証法という哲学独自の（欺瞞の過去をあばく）言い訳だと認識していた人は、ソクラテス以前には居なかった、ということである。　　むしろ逆に、現代にも通じそうな対象的自然物の探求者らしき人物は大勢居た。それも優れた人が、ごまんと居たのである。　文献学を小ばかにする小生の知識は限られているので、文献学絶対のウイキで入手できる知識が、どうしても元になる。これはまさに欺瞞の過去であるので、都合がいい。　「ソクラテス以前の哲学者の多くは自然と宇宙を自ら思索の対象とした。」とあるが、ほんとうだろうか、まずこれを批判したい。　自然と宇宙が、人の認識の対象物となるのは近代科学が成立して以降の話である。　極端に言うと、デカルトが読まれる以前には、思惟する主体と有限な（計測できる）延長的対象物は、無かったのである。　自然というのは、おのずからあからさまな（人の）認識の様にすぎず、宇宙（おおぞら）は偉大なる神々の光が照らす未知の闇だった。　つまりウイキの記述は、現代の標準理論で古代の人々が描いた論述を読み、現代の常識的宇宙観で、その論述を独自解釈しているにすぎないのである。文献紹介の態度とは程遠いことを指摘しておきたい。　ここでは、アリストテレスによる、ソクラテス以前の人々の扱い方に注目したい。　メタタフィシカでアリストテレスが注目しているのは、太古の人々が、ナニを語ろうとしていたのかではなくて、ナニに導かれて、どうやって語ろうとしていたか、である。　しかもどうやって、という「方法」ではなくて、いかなる「もの」に導かれて、言うなれば手引きや確信に導かれているのか、それを尋ねて、過去の思索家の紹介をしているのである。　自然と宇宙を自ら思索の対象として語ろうとしていたのかどうか、については、全く検討もしていないのである。念頭にない、と言っていい。

2013年01月25日

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農園通信（暖かい冬の日）

　ポカポカと暖かい冬の日だった。　というのも、午前中は日当たり皆無の、西園には出かけず、午前だけちょろっと日の当たる近場の南北園で作業したからである。　ここのところサルの気配は皆無。どこで冬ごもりをしてるんだろう。　まず南園で、休憩所施設に使う予定の短い測量クイ１６本に、クレオソート様の防腐剤を塗った。　焼きクイは手間がかかるし、この方が高くつくが簡単。どうせクイは数年ももたない。２、３年で腐ってくる。　寒さでシイタケもホウレンソウも大きくならず、変化ナシ。刈っても刈っても、雑草の笹竹ばかりがはびこるばかり。湿っぽくて足場が悪くて、何年たっても南園は居心地よくならない。　コンクリを張ってあるプロムナードの園路の一部も、夏の雨で崩れた。直す気もない。　もっと周りが開けてはいるので、少しは開放的な北園で、畝の補修と冬草の撤去。　夏草を放置して種まきしたら、作物だけ生き残って夏草は枯れる、という野菜作りの知恵を頼って実践したが、結果は予想どおりだった。　夏草の陰に隠れて冬作物はいじけ、さらに生えてきた冬雑草に隠れて、ミズナもコマツナもホウレンソウも消えた。　タケノコハクサイを蒔いたはずなのに、生えてきた紫のカブやチンゲンサイ様のシロモノや、ナバナ風、カラシナ風、ミズナ風のあやしげなナッパを収穫。アブラナ科の自家タネは本当に面白いというか、なんともならん。　背中にポカポカと日差しを浴びて、大きくならないハツカダイコンを選り分けて収穫。　無数に出ているリムナンテスらしき花苗や、昨年マアマア咲いた宿根オニゲシの株がどれも今年は立派。　春が待ち遠しい。

2013年01月24日

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構想メ・タ・タ・フィシカ　（自然学の言い訳）4

　ずっと後の時代に偶然見つかったアリストテレスのメ・タ・タ・フィシカの原稿は、そんなプラトン主義者のソフィストたちによって編集され、世に出た。　さらにキリスト教徒たちが寄ってたかって、これをメタ・フィシカ（超越自然学＝形而上学）に変えてしまった。　アリストテレスの著作集の全てが、そうなのである。だから書かれていることを素直にプラトン主義風の思想で解釈すべきではない。　タ・フィシカにおいて、全く先生の論議を頼らなかったのも、同じ理由である。　全て自分で、掴んでいる無知とのフィリア（親愛）を頼りに考えるべきである。　フィレイン・ト・ソフォン（知への愛）というのは、知や知識に囚われた文献学のことではないのである。　権威ある文献が語ってくれないタ・フィシカ（自然学）の第一歩は、もうほとんど忘れた。だが、昨年と、おとどし書いた記憶がある。このブログをほじくれば二冊出てくる。　本稿は、そこで扱われた事柄への、更なる言い訳となる予定である。　今回構想の中の論議は、哲学の歴史から紐解いて、それらを裏返し、形而上学の否定を中心に据え、無知の知への親愛の正体について言い訳してみたい。　まず、ソクラテス以前の優れた思想家たちを採り上げ、次にソクラテスとプラトン先生を酒の肴にし、最後にアリストテレス先生やその後の諸先生方を検討することで、自然学の言い訳としたい。　次にタ・フィシカでも採り上げた形而上学の否定を、もういちど言い訳から試みることで、無知の知に、迫れるだけ迫ってみたい。

2013年01月24日

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構想メ・タ・タ・フィシカ　（自然学の言い訳） 3

　なぜ、そんなことが必要なのか。　たぶん、アリストテレスがメ・タ・タ・フィシカを書かねばならなかったと同じ問題に、やっと小生も行き着いているのだと思う。　（西洋）哲学が、世間に完璧に誤解されていることと、これの衰退が、西洋化された人々の日常を、より危機的にしていることが、だんだんと、わかってきたのである。　若い頃、小生は西田先生の著作を読んで、まるでとっつけないので、くやしくて哲学を志した。　少なくとも今の倍は頭がよかったので、理解できないそこにあるものを知りたくて仕方が無かった。　しかし大学に入ってからは、一度も西田先生の著作は読んでいないのである。ハイデガー先生に魅了されたからである。　哲学に対して次のような思い込みが出来ていた。　哲学は数学のようなモノである。但し数ではなくて存在の論理を使う。　哲学は目的を持つ科学技術とは異なり、むしろその目的の言い訳が目的のような論議である。　哲学は従って、人生論ではありえない。逆である、人生などを論じるに値するものかどうか、むしろ論点を反省する学であると。　今でも実は、似たような意見である。　但し、ごく最近まで、哲学は形而上学（メタ・フィシカ）と深いところで関係を持っている、と思っていた。　経済学や政治学である以上に、神学や社会学や心理学や宇宙論、そして社会倫理や生命の本質についての学といった、形而上学と深い関係がある、と。　今は思っていない。　形而上学はニヒリスムスであることを確認した。　第一哲学は形而上学では、ありえない。　むしろ第一哲学は経済学だと思っている。正しく言うと、政治経済学であると。　ウーシア（現有）における巨人の戦いに参加するのが、哲学だからである。まず生き延びねばならない。　生命としての足場の確保と、その確認が真っ先に必要なのである。そのために宇宙全体から構想するというのは、どう考えてもおかしい。　目的より何より先に、経験的日常を、自分の生命と身体を確保せねばならない。そしてそれらが立つ現実を、である。これは善悪抜きの至上命題である。　哲学は、まず経済学で現実の足がかりを確認してから、自然学の泥沼に挑むべきだと思う。　　アリストテレスの時代、アテナイの人々はイデア論の危険にはまり込み、空想の未来にうつつを抜かしていた。　アカデメイアは、すでにソフィストたちの巣窟と成り果てていたのである。　耄碌したプラトンには、すでに人を見る目がなくなっていた。　フィシス「自然」が見えなくなっていたのである。現代と同じである。自分の外にあると思っている。　フィシスというのはウーシア（現有）におけるアレーテイア（隠れ無き事）つまり人の側の認識の様を言うのに、認識済みの対象物と成り果ててしまっていたのである。

2013年01月23日

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株の極小ポートフォリオを全部畳んだ

　やっと株価に戻りが見えて、明るくなったところで、我慢できず、極小ポートフォリオを一斉に全部売却、手仕舞った。たしか、震災前からの取り組み。　ポートフォリオ１では、今回処分したのが築地魚市場とニチバンとモロゾフとナフコ。　黒はモロゾフの13％だけで、差し引き３万の赤字。但し過去に利食った日本トリムと雑貨屋ブルドッグで７万ほど儲けさせてもらっているので、差し引き４万の黒。　ポートフォリオ２のグンゼとサカタのタネは、双方で２万程度の赤。　アクセルが９万近い利が乗ったし、過去にリコーでも７万利食いさせてもらっているので、このポートフォリオは、まあまあの成績だったと言える。差し引き１４万の黒。　この間の配当金の方が結構大きく、銀行預金などよりは、はるかにマシだったと言える。これで福島の事故がなかったら、と思うが、いたしかたないこと。　株価は今頂点の様相で、これから３月いっぱいはコケルと予想している。　但し、銘柄によってはこれから追いかけるモノもあるし、まだまだ上がるモノもある。　円安で、輸出大型が先導したが、これが内需や小型にモシ回ってきたら、本格的な景気回復に繋がる可能性もある。　しかし不安材料も出始めている。　大証の一部上場銘柄は、東証と合併するので人気化しており、まだまだ期待できるが、二部銘柄に上場条件を満たせないものが出る可能性がある、という。ヘタすると紙くず。　ドイツなどが、円安政策を批判しているし、米国が横槍を入れてくる可能性も高い。　もし株価がこけ始める局面があったら、どん底までは早いと思うので、３回目の極小ポートフォリオを組んでみたい。　逆張りばかりで取り組んだが、次回は順張りと逆張り、双方でやってみたい。　ちなみに、組み込みしたい銘柄を若干紹介。　順張り。　マブチ、ステラケミファ、サトレストランシステムズ、トーホー、(株)タカショー　逆張り。　ニッセンホールディングス、日本甜菜製糖、北越メタル、(株)スリーエフ、ワコールホールディングス

2013年01月22日

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構想メ・タ・タ・フィシカ　（自然学の言い訳） 2

　ナニの言い訳か、というと「日常存在と共有理念の乖離」への言い訳である。　簡単に言うと、現有（ウーシア）あるいは現実論議（自然学）における、メの付け所の言い訳（弁証）である。メというのはメー・オン(無）のメでもある。　哲学は、ロゴス（無知の知）への親愛（フィリア）が支えている。　これを方途の決まった真の論理へ至る知識や方法を得ることだと、時間・空間的には、まるで逆に誤解している人が、ほとんどのようだ。　だが、哲学は一般の学術のように、構築された知恵（ソフィア）への論理が支えているのではないのである。ソフィストとフィロソフォスの区別は、峻別されねばならない。　哲学が頼る親愛は、このレクチャーされて出現したロゴへ親しく馴染むこと、その親しみの起源（アルケー）を「思い出すこと」である。だから言い訳（親愛へのレクチャー）は、結構有効である、はずなのである。　ロゴは、自然な様を形容（エイドス）したり、仲介（エネルゲイア）したり、その手におえないダイナミズム（ヂュナミス）を捌（さば）いて認識したりする、メ（神々の力）のエ（家＝立て－組み）のことである。　＊「エ・メで、太古のシュメール語の、言葉」　「日常存在と共有理念の乖離」への疑念を根源で正そうと、無から直接立ってみているのである。　いわば無知、でもって立っている。これは例外的単独者としてエクジステンツ（脱ー存立）することで、反省もできる。　但しエクジステンツが目的となったら、これは親愛を失ったニヒリスムス、なのである。つまり、実存主義はニヒリスムスである。　常に日常の野の花、空の鳥を忘れてはならない。空想に頼って野の鳥、空の花となったら、ワヤである。　このロゴス（無知の知）への親愛がなければ、「現実」も、また無い。　知に寄りかかれば明日の実現という空虚な理念の看板があるばかりで、その明日も来るかどうかわからない。　　そのロゴスの親愛を無視して知識にこだわり、ロゴに囚われたり、ロゴを形容し支えるスに囚われたりが、これまでの日常共有理念であった。儲け話が多すぎたのである。　言語に絶対的な法則や価値があったり、そのスをシステムやメカニズム、あるいは論理やアルゴリズムと理解して、システムメカニズムやアルゴリズム、あるいは最高の論理を探求する、というのが、一般の学問の軸を形成してきた。　哲学は、その学問の軸を逆に剥いて、もとの（模範となる）自然な時間空間の姿に戻して、ロゴスへの親愛を取り戻す、というのが目的の学問である。いわば、諸学とは時間空間的に、逆になっている。　諸学は、時間空間を人の側ではなく対象物の側に置くが、哲学（自然学）は人の側に置く。特に聖アウグスチヌスやカントは、これを明言している。　だから哲学者の数だけ哲学があるように、一見思えてしまう。たった一つのテーマしかないのに。　哲学（自然学）は、日常存在と共有理念の乖離解消が目的ではなくて、日常存在と共有理念の乖離を、乖離しているその様から「言い訳すること」が目的だからである。　絶対矛盾の自己同一、が目的ではなく、「言い訳」が、目的なのである。　レクチャーされるロゴに馴染ませる、のではなくて、すでに馴染みの日常存在と共有理念の乖離を、ロゴが無の上に立っている様を、「レクチャーして言い訳論議に乗せる。」　それがタ・フィシカなのだが、なぜそんなことが必要なのか、メ・タ・タ・フィカで更に言い訳しよう、というわけである。

2013年01月22日

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構想メ・タ・タ・フィシカ　（自然学の言い訳）1

　　＊序か前書きになると思う　　連載を重ねると読者が見る見る減っていく哲学（自然学）は、愚痴が出るから未だ他人が読めるようなモンであろう。　そもそもハナから他人を楽しませるつもりがない。むしろすぐに記憶が飛んでしまう自分のために、無知との親愛に導かれて書いている。　だからすぐに、クソ難しくなって面白くない。　この面白くない論述を、それでも毎日読んでくれている固定読者は10人程度居ると思われる。ありがたいことである。　面白くするにはエンターテイメントが必要である。（バーチャル）リアリティが要る。　しかし哲学はエンターテイメントではないので、これを導入すると悪霊を呼び込むこととなり、具合が悪い。　仏教の種子や、ありてあることとの結びなおし、あるいは社会理念との接点を旗印に置けば、面白くなくても何かにすがりたい人が大勢熱心にくっついてくると思うが、それも不誠実極まりないと思うので、やりたくない。　自分が泥沼で踏み迷っているのに。　踏み迷う同士を募る哲学への道筋を少しでも広げる手段として、いくつかの手段を考えてみた。　一つは個人対個人で、ディアレクチーク（親しく向き合った対話）に引きずり込んでしまうこと。　哲学の教祖ソクラテスのやった手段である。ただ、これは意図を誤解され、下手すると教祖様のように冤罪で殺される。　二つ目は哲学の学校、である。プラトンのやった手段である。　但しこれには広い基礎知識と社会常識に通じていなければならない。しかも、容易く誤解され悪用される。更に、ニヒリスムスの温床になる。　三つ目として、哲学を対象に据え、この欺瞞の言い訳に徹すること、である。アリストテレスのやった方法である。　但しこの方法は、もっと容易に誤解されたり悪用されるだけでなく、危険な立て－組み化を推進し、人間を疎外して殺してしまう事態も起こりうる。実際に、世界はこの方向に動いたのである。　四つ目は、ずっと後の時代になってカントのやった方法で、批判に徹する。　これは純粋理性批判という哲学の最高峰を立てたが、難しい部分が難しいままで、誰にも理解されずに残ってしまう。　この中で、最も危険ではあるが、最も簡単そうな方法を選び真似ることにした。　最も無責任に近く居座れる、作者にとっては居心地のいい方法でもある。　自然学の言い訳。つまり、メ・タ・タ・フィシカである。　過去に訳されてきた「形而上学」、という意味では全くないので注意されたい。むしろ反形而上学の主張であると考えていい。　自然学（哲学）が、すでに人の直面する現実の言い訳（ディアレクチーク＝弁証法）なのだが、更にそのメの付け所を示して、無駄に思える言い訳を重ねることである。　但しアリストテレスのような深く幅広い知識もないので、先に書いた二巻のタ・フィシカ（自然学）同様、内容は全く違うものになると思う。* 昨日のNHK、西田先生とその周辺に関する放送と座談会には全く深く失望した。

2013年01月21日

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農園通信（ネコの額で種まき初め）

　年明けの種まき初め。　未だ重い腰を据えたまま、取り掛かっていないが、今日から取り掛かろうという、予定の、自分への掛け声である。　すでに猫の額（加温温室）には小プランターが５個と、大ポットが４つ、最も日当たりのいい場所に押し込んである。　夜間最低温度は足元で、今13度にしてある。ほぼ１昼夜で油が切れる。　昨年は油代をけちって12度に設定し、ラン類は咲かないわタネの発芽は遅れるわ、散々だった。天井近くでも夜間18度に達しなかったと思われる。ファレノプシスのポトリチス病が出た。　昨年は一部の種まきが遅れ、発芽も遅れて散々だったのである。　今年は種をまいたら14度に戻すつもり。日中は20度を越えている時がある。　蒔くのは昨年絶滅しかけた甘いトウガラシ、ジミイナルデロスとパプリカ、激辛のハラペーニョ。トマトが二種、シンディ・オレンジと踊子。ナスが１種、それから結球レタス。　都合７種類、全部を今日1次で蒔いてみようと思う。　全部自家採取タネである。　すでにハラペーニョは怪しくなっているが、ジミイの形質に変化はないし、同じ自家タネでシンディ・オレンジは、昨年夏まともにできた数少ない作物だった。最後はガチョウにやられたが。　ペッパー類はいまいちだが、トマトは結構寒さに強い。　発芽したら早い目に無加温ハウスへ移動し、モヤシにならないよう、そうかといって凍らして枯らさないよう注意が必要である。毎年、多数のモヤシを作ってしまう。　昨年大失敗のメロンなども、なるべく早く蒔きたいので、場所確保が大変である。日当たりとか、言っておられない。しかし早く大きくなっても困る。　邪魔なツンベルギアとブーゲンベリアの大木を、なんとかしなければ。　おっと、名札も大切。昨年も札落ちで苦労した。

2013年01月20日

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農園通信　（不器用者の誤魔化し農業）

　日が照って暖かいので、気温が十分上がってから出かけた。　西園界隈では、最近、道路を付けるべく測量をやっている。オイラの西園内部に入りたいと言うので、電柵の扱いから、網の閉じ方まで指導しておいたが、後始末は、いいかげん。　昨日など外側の網は開放したまま、電気も入れてなかった。　今日は一応閉じて電気も入っているが、閉じ方がぞんざいで、なんと、真結び。　施主だと気を使う測量屋だが、公共工事で雇われたら、こんなもんである。　今日は全く日の当たらない３番囲いで、キクイモ用の圃場つくり。　夏場でも日当たりが悪く、ロクなイモは採れないだろう場所なので、景観用である。　掘らずにおいておくと小さいイモばかりになるようだが、景観にはこれで十分。　何年で自家中毒して絶えるか、南園で試験して見ていたが、芽の出る場所が変わっていくので絶滅は無い。むしろ、こいつを絶滅させるのは至難の業だろう。　その後、川沿いの日陰地で、休憩用のベンチを作る作業に取り掛かる。　材料は全て廃材。　オイラの工作能力は幼稚園生並なので、イロイロやってきたが、未だにベンチ一つ作れない。　数年前に作って北園に置いてあったやつは、すでにバラバラ。サルが乗って暴れただけで、こうなる。　今日のヤツも段取りが悪くて、座る場所に打ち付けた三枚の天板が外れる。　前後にひっくり返ることのないよう、足に板敷きを通したまではよかったが、支柱が歪んでクギが浮く。　次回、床下に通しの頑丈な板をはめて、それで誤魔化すことにした。誤魔化しの人生。　その点、測量士などは誤魔化しが一切利かないのだろう。　地球が丸いので平面図に落としたら必ず誤差が出るはずなのだが、最近の機械はｇｐｓを使い、世界測地系の公的座標を使うので誤魔化しようがないらしい。　しかし機械相手にミリ単位で図面を描いていると、農業者への配慮などはする気にもならないようだ。　挨拶しても返事すらしない。たぶん、挨拶して誤魔化す気が無いのである。

2013年01月19日

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人質事件の背景

　今回の事件の背景を半時間ほど調べたが、どうもよくわからん。　発火点はアルジェリアではなく、もっと南のマリなのである。　社会主義政策が失敗してのち、長く軍事独裁の続いてきたマリで、大尉殿が指揮する軍部のクーデターがあり、それを契機に国が南北に分断された。　イスラム過激派らが北部を制圧したようだ。更に南部のクーデターも続いているらしい。　ガオやカノ、世界遺産トンブクトゥなどがあるところで、「２３日、イスラム過激派組織「アンサル・ディーン」が、複数のイスラム教指導者の聖廟を新たに破壊した。」という。　北部はトゥアレグ人という異民族が実権を握って、トゥアレグ人の反政府武装組織「アザワド解放民族運動（英語版）」（MNLA）とイスラーム主義組織「アンサル・ディーン」が争い、イスラーム主義組織が勝ったようだ。イスラム教徒は９割を占める。　宗主国フランスが、南を支配する政権を支援して、植民地時代にフランス領スーダンと呼ばれたこの地域に軍事介入したようだが、その理由が、よくわからんのである。　産業はニジェール川流域の農業と金の輸出が中心。とある。　リン鉱石、金、ウランなどの鉱物資源が豊富で。中でも、ウランは日本が独占契約を結んでいるらしい。もちろんフランス企業を介して、である。　フランスの軍事介入の背後に日本が居て、そのフランスの軍事作戦に対抗するために、今度のアルジェリアの事件が起こったわけである。日本人は狙い撃ちされたと考えていい。　マリ北部からは大変な距離があるわけだが、砂漠の黒いアラブ人にはたいした距離ではないのだろう。　日本の原子力政策やエネルギー政策と深く関わった地域での民族紛争が絡んだゲリラ事件、という風に見るべきだろう。　直接市民爆撃という手を下して、コトを起こしたのはフランスだが、日本にも背後責任があるわけである。

2013年01月19日

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ニヒリスムスと共有について 54 (ニヒリスムスの正体)

　このインスタンス枠に特許権を主張することは、個人個人から、そのミメーシスという権能を奪い、奴隷化、搾取することにほかならない、と小生は述べているのである。　個々人からミメーシスを奪い去っていったのは、イデー（理念）という悪霊である。ニーチェという当時最高の文献学者が学問の枠から出て立ち（エクジステンツして）、自ら哲学に手を染めて予言した、ニヒリスムスの結果である。　破滅的な戦争や経済や災害、政治や文化思想の荒廃、基礎理論の追いつけない科学技術の発展などで、それは正しかったことが証明されてしまった。今はニヒリスムスの時代、なのである。　自然を対象化することで自ら招いた津波の被害を、未だほとんど誰も自己責任の関わるものだという認識をしていない。人災だとは思わず、自然災害だと思い込んでいる。　そこに責任を認識した一握りの自然科学者は、自ら馴れない文科系の古典にも手を染めて、古い文献を漁ったりしているようだ。ｔｖで紹介していた。　大阪の街のどまんなかに、津波の悲惨さとこれをなぞり伝えていくよう訴える石碑があるのに、自然科学者のほとんどが、それを読んで回ることなどは、まず無い。　理念は必ず共有（聖アウグスチヌス）なのに、聖人の言うことに耳を貸さず、その理念を特許立てて占有し、政治や商取引に使って悪霊に仕立てているのである。　その根にはアリストテレスの逆読みがあり、イデア論の捻じ曲げがある。　イデアは人界のモノではなくて、人知の及ばない天上のモノ（プラトン）なのに、アリストテレスの哲学的探求方法を逆立ちさせて学問や知識のスペチエスを拵え上げ、このイデアをイデーに摩り替えてしまった。　命題は「空虚かつ無意味なので、こだわるべからず」、と哲学者アリストテレスは明言したのに、世を挙げて対象的自然（現象）や宇宙の存在にこだわってきた。しかも哲学を踏みつけにして時間を裏返し、科学技術に摩り替えて、である。　そこに権威を得た智者（ソフィスト）たちが、スキエンチアやテクノロジーといった、基層に形而上学を隠し持った科学技術を「共有して、未来」に見据えている。　これがニヒリスムスの正体なのである。　　　2013・1・9脱稿　　1・12加筆

2013年01月18日

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農園通信　（相変わらず）

農閑期なのに、オイラは相変わらず、連日竹の根子を起こし、網を補修している。　一度にやれる量が少なすぎ、なのである。但し、やりすぎたら体を痛めて、何ヶ月もしんどい思いをする。　足の裏から始まって、左右の肩と腕と、膝を片方、いずれも数ヶ月治らなかった。　だから最近の労働は必ず４時間以内。特に重労働は最後の１時間だけ。　手抜き労働も、いよいよ酷くなってきた。　枯れた倒木に、その場でシイタケのコマ菌を植えたり、さらには立ち枯れた木にそのまま植えたり。これでも出ることは出るのである。数年前にやって実証済み。　南園でいくら作っても、子連れのサルにゴッソリやられるので、シイタケ圃場も川沿いの西園に移動。但し、倒木に、その場で打ち込む手抜き。　今日はエンドウ圃の支柱立て。今年はとみに苗が小さいが、大きくなりすぎると寒さにやられる。　結球しかけのキャベツが凍傷になり、上皮が腐ったやつを収穫。　昨日は、枯れたカヤを刈って、ヒイヒイいいながら運び込んだ。　結構頑丈な枯れ枝なので、こいつでちっこいガゼボの屋根を飾りに葺いてやろうという魂胆である。まあ、まともに出来るとは思っていないが、量は十分。　途中の近隣の畑の作物は、収穫しおえてほとんど無くなり、防寒体制のハクサイがちらほら残っている程度。　オイラのハクサイはハウスのやつでさえ、未だ結球前の立ち上がりかけた状態。このまま凍りついているのである。　チマサンチュの葉先も、寒さで枯れはじめた。　帰路立ち寄った北園では、ハクサイの外葉が、軒並み食われて、無かった。　サルではない。たぶんヒヨドリの群れ。相変わらず食われている。

2013年01月17日

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ニヒリスムスと共有について 53 神の力の種子は無い

　確かに、「特許が成り立たない」と、小生は言っている訳である。　現代思潮の中では非常識な論議ではあるが、トンデモな物事を述べているという自覚は全く無い。　現代の日常常識がおかしいだけだ、と思っている。　人はその本性として自由であり、縛られねばならない倫理など無い。　自らの道徳律で動くものであるという、カント先生の主張を、自ら真似て批判することで繰り返しているだけである。猿真似とミメーシスは紙一重である。　モノ自体は無い。形而上学も、倫理学も、対象としての自然物もまた、ニヒリスムスという「イズム」がもたらす妄想である。このイズム自体が、ミメーシスを無視してインスタンスに身を委ねた結果である。　眼前の机やパソコンというモノが存在しない、社会の秩序は必要ない、と述べているのではない。　それは小生の、自分の日常のモノとして、あるのである。個人的に情実のモノとして、そのつど捌かれて、ある。これが存在である。　しかし共有のモノ、ではないのである。言い訳できない、自らの（我が内なる）道徳律のモノである。イズムのモノではない。　机というモノ自体、定義され企画化されたパソコンというスペチエスは無い、と述べているのである。　それは設計者の理念としてあり、共用されてもいるのだろうが、共有のモノとしては、無い。　理念を共用してインスタンスされた諸々のモノが、個々人のメの前に「出ー来て」、「あ」るだけである。すでに捌かれてある。　個人がミメーシスする、この権能と、理念を共用してインスタンスされるこの様は、似ているのである。存在として、ほとんど区別できないほどに似ている。だからこれにだまされる。

2013年01月17日

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おかね持ち

　昨日は株価が跳ねていた。跳ねているのに出来高がロクになく、なんだろう、これじゃ手を出すのも怖いな、と思っていたら、今日は相場全体がずっこけた。　未来がわかっていたら、カラ売りして大もうけしただろう。最近ポートフォリオも赤字ばかりで、誤算ばかり、いい目をしたことなど、ない。　自然学としての経済学の中でも書いたのだが、この不況のさなかに、いい目をしている人たちが、きっと居る。　それはオカネ持ちである。　なけなしの極小資金を投資してしまって塩漬けゲルピンの、小生のような貧乏人や、利子や配当目当てで暮らしている人、ぱっとしない会社や不動産や商品在庫を抱えて乗り換えも出来ずに四苦八苦している人々も、オカネ持ちとは言わない。贅沢な暮らしをしていて、世間ではそう、思われていてもである。　労働しなくても裕福に食えて、しかも「資産を自由に動かせる人」が、おかね持ちである。　おかねもちの特徴は、物価が下がり、デフレ傾向が酷くなり、不況が深刻になればなるほど優位に立ち、有利になる、ということである。自由になるカネがあるから。　不景気で収益が減り、サッパリだ、というのは、おかね持ちでない証拠である。　もともとおかねをロクに持っていないので、稼がないと食っていけない。不況になって不動産も売れなければ役員収入も減って困る、これは、貧乏人ではなくても、おかね持ちではないのである。　物価が上がり、インフレが酷くなってくると、オカネ持ちも苦労するようになる。　新たに稼がないと、おかねの価値が下がるばかりで、持っているおかねに頼っていてはジリ貧になる。下手すると、リヤカーに札束を積んで買い物に行かねばならないドカ貧が来る。　インフレ2％ということは、おかね持ちのおかねの価値を2％下げる、ということである。　もちろん金利や株も上がるので、上手に乗り換えていけば、やはりおかねもちの優位に働く。今は、その移行が始まったばかりである。インフレだけでなく、景気もよくなれば、給料もちょっぴりは上がるかもしれない。　おかね持ちは更に稼いで大きく儲けようとし、貧乏人は投資する資金も無いので、やがて来る激動の移行期にも手をこまねいて、物価の値上がりに青息吐息をつぎ、そのうち悲鳴をあげるだけである。　* ついにオイラのジャバスクリプトなしのブラウザでは、楽天の自分の書き込みページにもアクセスできなくなってしまった。上部の垂れ幕が邪魔してボタンがない。ログインのブックマークを作っておかなかったら、これで縁切りだった。今、ジャバスクリプトは危険なのに。

2013年01月16日

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ニヒリスムスと共有について 52 本物の意味

　今ひとつの事例は、今争奪戦の真っ最中である人間のDNA問題である。　致死遺伝子や病気の遺伝子もあるらしいので、これらが解明されれば確かに病気への対処や寿命を延ばすといったことも可能になるかもしれない。　IPS細胞は話題となったが、インスタンス機械とみなしての人間の身体への技術は画期的に進歩しつつある。　一方で、国家間での特許争奪戦が熾烈なものとなっている。　人の遺伝子パターンを全部押さえて特許をとってしまえば、生殺権を握ったも同じ。　有効な薬や治療法にも全部特許を主張できる。　特許が人を奴隷化して殺せるのである。　くだんの特許は米国企業勢の一方的優勢が揺らいできたので、米国では逆に、この特許の倫理上かつ法的な有効性の問題を訴える人が増えてきているようだ。日本の産学協同研究機関に特許を全部握られてしまったら、エライことになると。　この問題が倫理的にヤバイのではなくて、特許というおかしげな制度自体が、そして倫理などという考え方が、ヤバイのである。　特許が保護しないと企業活動が成り立たない。　だとしたら、その企業活動がヤバイのである。　デザイン盗用、アイデア盗用、偽者が横行するではないか。　そのとおり。この世はミメーシスで成り立っている。学問・知識でさえ、学ぶ（真似ぶ）べきものである。　ミメーシスに利用する方枠は時間空間という人の認識の形式なので、遺伝子や種子のスペチエスが無いとなれば、もとの本物もまた、ない。　だから、本物とか偽者とかの区別もまた、成り立たない。　純正な、本家本元、元祖、など、無い、と、非常識なことを小生は言っているのである。　本家本元の本自体が、古来の日本語では「模範」という意味である。真似るべきモノであって、スペチエスという意味ではない。　インスタンスのクラスは、もとのスペチエスを必要とするが、本物に種子はなく、ミメーシスが扱うのは個々人の時間空間である。　もとのアイデアなどなく、個々人のミメーシスするべき模範があるのみである。　「存在としては共有できるものではなくて、個々人の有するものだ」、ということである。それを利用して個々人を支配、搾取可能なように、特許としてムリに「仲介立てている」だけである。

2013年01月16日

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ニヒリスムスと共有について 51 特許という詐欺搾取

　最後に、情報に価値を認め、それをスペチエス化して取引する詐欺の典型に特許問題があるので、これについて批判しておきたい。過去にも何度か書いた記憶はあるのだが忘れてしまった。　これは個人情報と共有理念の「悪意ある」混同、なのである。　存在のスペチエスなど、ないのに、ある、としてしまっているから生じている泥沼の結果であるが、その根には悪意がある。　先取り特権という理不尽な権力で、他人の情報を独占支配しようとする悪意である。　二つの例を上げたい。　一つは耐病性に優れた作物の種子をこしらえ上げて、これのDNAを特許登録し、同じ作物がいっぱい作られている地域で売り込んだ悪辣な事例である。　押し売りされた農園主は先行き不安を感じて断った。　収量は上がるだろうし、防除は楽になるので、いいことづくめのようだが、タネの供給を通じて永続支配され、搾取されていくことになる。特許タネなので、自家生産は違法になるからである。　農園主の悪い予感は的中する。　押し売りを断ってコトが済んだと思っていたのに、農園主は今度は売り込み先から窃盗容疑、特許法違反で訴えられ、逮捕されたのである。　「お前の畑から出荷された作物から、わが社の特許遺伝子が見つかった」　というわけである。類似の事件は多発している。　自然な成り行きでの花粉の媒介だと主張しても大概無意味で、多くの農園主が破産に追い込まれている。　自然な成り行きでの花粉の媒介、を科学技術で証明しろと言われても、先立つものはカネと時間である。　それに、作られた遺伝子は純粋素材な、つまり自然のものであるが、自然な成り行きでの花粉の媒介、などは、ないのである。栽培した作物だからである。誰かが花粉を盗んで運んだことは確かなのである。それが風という悪霊であったとしても。

2013年01月15日

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パイデイア（子供は陶冶されるべき素材ではない）

　過去に何度も何度も書いた、パイデイアというテーマである。　この問題で大昔に教育原理を落とされて以来、トラウマになっていて、事あるごとに蒸し返さずにはいられない。　陶冶するのは仲介原理や仲介する教師ではなくて、子供の方である。　子供が、社会の規範をミメーシスする、子供の神的な力であって、それをパイデイアと言うのである。　大人が教育の理念を子供に植え付けて、素材としての子供を陶冶訓育して世間体のいいものに仕上げる、のではない、ということが言いたいのである。　従って教育の主人は常に子供である。社会理念や体制では、決して無い。　また従って、教育の「原理」、といったものは理念の側には無いのである。パイデイアというこれは理念ではなくて、自然でも、教育のスペチエスでもない。　但し、こう書くと教育原理は単位が取れないので、教職を志している方は注意されたい。単位を取るにはウソを書かねばならない。オイラは教職の単位はほとんど取って、教育実習も何とか単位をもらったが、教育原理だけは点をもらえなかった。　じゃあ、欠資格者に聞く。あんたの教育の原理は、どこにあるんだ。　そんなものはありません。何処にもありません。　子供が、天才的種子として生まれつき持っているのでもない。　ヘレンケラーを教育したサリバン先生の献身的な努力を思い出していただきたい。　その模範をミメーシスして、パイデイアを有らしめたのはサリバン先生の献身的な努力である。しかしこれは、教育の原理や理念の実践ではないのである。　模範を与えたのはサリバン先生だが、それをミメーシスして、自由な身体を得たのはヘレンケラーという子供の方である。　陶冶するのは、常に子供の方が、自分で、なのである。自分の本性に目覚めるだけ、のことである。しかもこれを生命の持つ自然、と想定あるいは解釈するのは誤りである。　パイデイアで得られたものは、サリバン先生の献身的な努力の前には、何処にも無かった、のである。　ただ的確に、サリバン先生が、指を取ってこころからの模範を示した、だけである。　子供はそれをミメーシスしてカタルーシス（根源的な身体的自由の場）に至ったのである。　子供が主人の、これがパイデイアであり、教育現場の実際である。これは原理や理念ではない。

2013年01月14日

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不祥事と構造的病

　警察官や、学校の先生の不祥事が、とめどなく続いている。この根には、構造的な病がある。　上から降りてくる小生意気な青二才は、ロクな現場も体験しないうちに次々昇進して、やがて裁判されても責任を感じないような警察署長や副署長に納まる。　平の巡査から現場でのたたき上げは、いくら頑張っても、下っ端のおかっぴきである。　学校長や教育委員も似たようなもので、ごますりや点取り虫がトップに治まる。　江戸時代のおかっぴき親分は、下っ端武士が雇ったヤクザにすぎなかったし、社会的な身分も惨めなものだった。　明治以降、下級士族の多くが警察官や先生となって、この理不尽な制度は変わったかに見えた。だが、相変わらず、血筋のいい点取り虫が幹部になって降りてくる制度の構造は変わらない。　大阪では市長のおめがねにかなった民間人が校長になれるらしい。　だが、教育現場の主人は生徒であるという原則無視を、いっそう酷くするだけであるように思う。　現場からの昇進にさえ点取り試験なのである。専門の仕事をはしょって、点取りや政治勉強しているやつが高得点を取るのである。　法律もロクに知らん巡査が署長では困るだろう。　確かに、法の淵源もわからず、法学概論も取れなかったオイラのような人間がなったら、エライことになる。　このさい、社会のニーズや経済動向に敏感な人がトップに座れば、使える人材が手軽に仕上がって便利じゃないか。　そう言う、体制へのゴマすりや点取り虫で、上手に世を渡ってきた人は多いのだろう。　だが、庶民は子羊や人材じゃあない。子供は陶冶されるべき素材でもない。　警察・検察のトップである検事総長が、この間何をやってきたか思い出してみるべきである。　政治づいたり中国人に気兼ねしての法律無視どころか、冤罪づくりばかりやってきているではないか。そのくせ、国土を汚染させて大勢の人を殺した連中が居ても、身じろぎ一つしない。　学校長の多くは手ごまの確保と権力保持ばかりに熱心で、イジメやゴロツキの人殺し暴力さえ、どこでも黙認助長してきたことが見え見えになってきている。　世間の常識も下層庶民の暮らしも、最新のIT技術も知らんような、更には庶民や子供のこころも思い出せんような署長や学校長では、もっと困るのである。　社会の変革期に、特に構造的病は、具体的な問題として「腫れてくる」ものである。　おとなり中国や朝鮮やロシアは、それぞれ大変な構造的病を抱えていて、これが、まかり間違えば体制を崩壊させるかもしれない寸前である。　この構造的病は、マスコミ主導で何もかも進んでいく日本の方がもっと進んでいて、もっと酷く病み衰えている、と思うのだが。

2013年01月14日

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ニヒリスムスと共有について 50 現実（バーチャル）判断と共有（理念）判断

　批判に名を借りた果てしない愚痴はそれくらいにして、日常やバーチャルに見えている現実存在と、理念としての共有判断との区別を、もういちど、おさらいしておこう。　　存在というのは、必ず個々人のモノである。死すべき時間空間のモノである。　・・・である、という判断の中には、この時間空間が死すべきモノであることの確認が必ず、含まれている。　無の上に直接立って、神を捌き出している。　この判断は、同義反復と反ロゴスの統一を目指す、貧者の一灯という存在の自己確認、なのである。　必ず破綻し、それゆえ庭を立てて欺瞞の過去、あるいは儀面の過去にして罪を背負い、判断している、ということである。　共有判断というのは、この罪を背負うことをせず、理念に身を委ねてその判断に任せる、ということである。無責任だということである。　理念が立てー組まれるさいに、人の感性である時間空間を必ず使う。これでクラス(方枠）が仕立てられる。　このクラスによる自動のインスタンスが存在を、実現させる。　現実、ではなくて、実現、させる。　クラス構築に使われた「人」は捨てられて、死すべき有限な時間空間が見えないままに、実現だけが判断の成果としてぶら下がるのである。想定の未来に、イメージとして、である。　そしてバーチャル、というのは、対象化認識しないと認識できないが、実際には対象化できない、私どもの現実のこと、である。　ドゥンス・スコトゥス先生は、私どもの経験的認識を可能とさせている先験的認識の存在の仕方について、それをバーチャルと呼んだ。　これは（共有）理念の言い訳（形而上学）ではない。（日常）存在、の言い訳（自然学）なのである。　最近の電子ゲーム上では、これが簡単に確認できる。　スーパーマリオのゲームをやっていると、マリオの身体を操作している自分と、そんなゲームをやっている自分を見つめている別の自分が出てくる。必ず自己乖離する。　乖離感があるだけで、ゲームに興じる自分を見つめている別の自分という本当の現実がそこにある、のではない。　マリオとしての身体を操作している自分と、それを見つめている別の自分。この乖離こそが本当の現実、つまりバーチャルなのである。

2013年01月14日

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ニヒリスムスと共有について 49 権威橋

　西洋は、その欧米社会全体で存在理念（存在者の存在＝唯一の造物主）というニヒリスムスとともに破滅しかかっているが、学問の基礎や日本語の現状は、もっと悲惨なのである。学校教育が、それを作り出してしまった。　ニヒリスムスにどっぷりと漬かりこんでいるので、泥沼にも気がつかない。　その泥沼で溺れた落第生が一人遠方で吼えたところで、誰も振り向きもしない。　堅固な共用の権威橋さえ作ればいいではないか、という具合である。　　泥沼というのは、人の現実が溺れる泥沼なのである。堅固な橋というリアリティを拵え揚げれば、溺れている現実が見えなくなるかもしれないが、死期を早めるだけである。　補助金を騙し取って自己都合に使ったり、入学金を騙し取って監獄にブチ込まれる。　あるいはある日、津波が来て何もかも瓦礫の山に変えてしまう。　日常（存在）と共有（理念）の区別は重要極まりないものである。　デカルトがコギト・スムで確認しているのはスコラの理念のコギトではなく、よく言われるように近代のニヒリスムスが見出したエゴでもない。　自らの（時間空間の）明晰判明なスム(存在）、なのである。　堅固な共用の権威橋というのは形而上学である。自らの（時間空間の）無から立っている明晰判明が見えないように作り出した学術体系である。　サイバネチクス論者は認めないかも知れないが、彼らが立っているのはライプニッツの打ち立てたその堅固な橋の上である。それがインターネットの理念と技術を、そして現代社会の根幹を支えているのである。論理学も数学も倫理学も、そして宇宙論や芸術論まで支えている。　日本語では残念ながら、常識の言葉では、その有様すら描き出せない。　なぜかというと、明治期以降に、哲学が、ことごとく誤訳されて、西洋とは問題にならない規模の泥沼を作ってきたからである。　　賢いソフィストたちが暗躍し、哲学は倫理学の監視下に押し込められて、かってのスコラ以上の権威の塔が出来てしまった。　共用理念を共有理念だと言いくるめるような権威が、自然やイメージという新造語とともに、立ってしまったのである。 ** 自分ではずさない限り外れない、ジャバスクリプトが、とんでもない悪さをしているという報告が今朝の新聞に載った。危険は以前から指摘されているが利用者は跡を絶たない。　オイラの機械にゃ、なんにもデータはないので安心だあ。　そのうち脅迫罪で冤罪逮捕されて社会から抹殺である。

2013年01月13日

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ニヒリスムスと共有について 48 データの顕在、潜在

　さて、愚痴めいた批判が、行きたいところまで行き着いたところで、先に取り残しておいた課題を検討したい。　日常（存在）と共有（理念）の区別ができないままに、顕在、潜在といった問題を論じるので、これがヴァーチャル問題と混同されてしまって泥沼が出現している、という問題である。　論じているほとんどの人は、出現した泥沼にさえ、気が付いていない。　問題意識や情実課題の中で、顕在、潜在を検討することは実に困難なのである。　これらは情実判断の中でやるべきではなく、判断中止して論議すべき、人の認識の基礎的な論議である。つまり哲学の、ディアレクチーク（対話＝弁証法＝言い訳）の中でやるべき論議なのである。存在と共有理念が絡んでいる。　哲学が馬鹿にされ踏みつけにされているので、これらが出てくると常識が混乱し、泥沼が出現する。酷い場合、出現した泥沼にさえ、気がつかない。　顕在も潜在も、・・・である、という存在的判断のありかたである。つまり時間空間を必ず持つ、情実判断だ、ということである。　対象については先にも述べたとおり、対象的データというシロモノなのだが、この対象的データというシロモノは、未だゲーゲンシュタントさせた（彼方に立てた）一つの単なる先験的イデー（理念）にすぎない。（カント）　つまりどちらも、ニヒリスムス、なのである。　日常のモノでない限り、メー・オンな対象物だ、ということである。　データは日常のモノではなく、情報工学上の数値や方程式やグラフなのである。これらが日常のモノであるはずはない。だから存在物ではない。　顕在するデータも、潜在するデータも、ともに共有（理念）であるはずである。用途化されていない、使われていない、からである。つまり情報となって存在しておらず、存在否定された状態で、共有されて無の中に浮いているからである。　もちろん、こんなデータは、実際には、ない。　だから顕在も潜在も、・・・である、という存在的判断のありかたなのである。その存在判断のありかたを、データのありかただと誤解して論議に持ち出しているだけである。　日常（存在）と共有（理念）の区別が出来ていないだけである。神と悪霊が捌けていない。

2013年01月12日

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ニヒリスムスと共有について 47 形而上学的種子の危険

　インターネットを支えているのは、実際には無数の人々の共有参加理念である。　言わば捨てられる人々の誠意である。　しかしその本質は、もともと軍事情報共用のための通信手段だったのである。　この本質は変わらない、変えることもできない。暴力と人殺しの道具なのである。　但しこのシステム全体が形而上学的種子である。無数の人々の共有参加という、欺瞞の過去なのである。　ネットに向き合うだれもが、本当は自分の存在がからむ過去と出会う。常に出会っているのは過去なのである。　にもかかわらず、窓が共用をネタに共有の未来を語りかける。　その窓にそそのかされて、今夜のレシピから明日の儲け話までを構想させられるのである。　人は過去を振り返って考えない。窓の指示に従って、見えない明日をイメージ・インスタンスするだけである。　この傾向は酷くなっていくと思う。　人々の共有参加理念が支えているということも、すでに姿を隠して希薄になってきている。　バーチャルという意味での現実ではなく、すでにリアリティという意味での現実になりつつある。現実の意味が摩り替わってきている。　バーチャルには違和感とかデジャ・ヴィめいたナニカを覚えるが、リアリティには新鮮かつエロチックな親近感を覚えるようになってしまっている。　小生だけでなく、たぶん世界中のほとんどの人々が、である。　疎外されて捨てられる人々が、純粋素材な（自然な）ダイナミズムにしか感動しなくなってきているのである。　しかし自然なデュナミスなど、ありえない。　それは悪霊が共有へと誘う、美人局の看板、つまりニヒリスムスなのである。

2013年01月11日

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ニヒリスムスと共有について 46 ゲシュテル

　機械ではなく、その部品でもなく、思想でもない。部品に共用できる方枠の方が肝心、なのである。　共有が、ここで共用として摩り替わる。有が有用と変わるのである。ここで時間空間の手順が逆になる。　タ・プラグマータ（道具的用途）としての共有を先立てたので、当然である。　人がノコギリを使うという道具的扱いは、その場の出来事で終わり、過去のものとなる。　ところが、その仲介関係から取り出した本質は有用を企画立てられ、有用な関係となってクラス化され、データとなるのである。　オブジェクト・クラス・データとなる。　メー・オンな対象の、共有のクラスと化すのである。　対象はメーオンである。どこにもない。それは未来に共有を想定し、共用されて、あるのである。　実は未来など、どこにも「ない」のに、である。　なぜこんな手品のようなことが出来るかというと、クラスの素材が「時間空間」だからである。「人の認識の形式」だからである。　人間は疎外されるどころか、純粋素材化（自然物化）されて、機械構造の中に立てー組まれたのである。　ハイデガー先生が述べていた立てー組み（ゲシュテル）というのは、そういうものである。　自動機械であるが、人の時間空間を立てー組み込んでいるがゆえに、自動機械なのである。未来に共用されて、である。　共有が、共用と摩り替わるのは、この「未来が絡んでいる」から、である。　今は未だ共有の理念でしかない。しかしクラス（方枠）であるがゆえに未来に共用が約束されてある。　そしてその時がくれば、人は不用品として失業し、疎外されて捨てられるのである。

2013年01月10日

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ニヒリスムスと共有について 45

　未だ一面の泥沼で迷い込みそうだが、より単純な関係から整理して、この泥沼を少しでも固めていきたい。　人とモノの道具的関係から思い出してみよう。　人はノコギリを使って木を切る。　同時に、そのノコギリに人は使われている、ということにもなる。この相互に向き合った人とモノとの関係は、道具的関係タ・プラグマータを持つということである。　この関係を（存在や共有の）仲介者と見て、米国のテクノロジー思想は大躍進を遂げた。　そして逆読みしたアリストテレスや、偉大なるライプニッツの（ニヒルな）構想を手中の物にしたのである。原子爆弾や電子計算機や、データーベースや、インターネットはその産物である。　人とモノとの、この道具的関係に仲介的存在者を見出そうとするこの思想は、しかし人のオルガノンとしての本分をあらかじめ放棄し、意思主体と客体対象物という関係を想定している。　そして関係を可能とさせているカーネル（神のごとき中枢）と二進法のモナドロジーによって推進されている。いわば人を疎外して成り立っている。　世界の全体や、宇宙の仕組みから人や対象物質を考えていく。　なので、必ず、そうなる。　しかしプラグマチズムが大躍進を遂げたのは、その相互に向き合う関係に伴う、ポイエシスに注目し、テクネー（出－来）として取り出せたからであって、想定した形而上学的種子の実現に向けて技術的努力をしたから、ではないのである。　形而上学的種子というのは、テクノロジー推進には不要な、いわば彼らのプラグマチズム哲学（言い訳）にすぎない。哲学は必ず言い訳なので、役に立たないのである。　ポイエシスから出ー来るもの、（テクネー、）を取り出して、「再現した」。　だから仕組みが出てきた、のであって、二進法のモナドロジーは、再現の機械モデルを数学的、論理手順的に構想できるだけである。　人とノコギリの関係は、その存在に関してタ・プラグマータとして共有である。　だが、これを一般的なクラスとして共有に持ち出すと、そこにあるのはインスタンス創造物でしかない。共用があるのみである。　機械モデルというのは、そのような共用レベルのモノだ、ということである。　重要なのは機械モデルの技術（モナドロジーによるアルゴリズム）やプラグマチズム哲学ではなく、共有としてのクラス、つまり時間空間であることが見えてくるはずである。

2013年01月09日

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ニヒリスムスと共有について 44 インターネットの理念

　インターネットの基本理念は、[時空現実が逆立ちしての情報の共有]なのである。　現実の日常では不可能な、政治経済的な情実情報を共有する「種子」が提供されており、参加する者は、その情実を電子機械的に、種子の中で共有することになる。　ここでは情実の実体となる時間空間が逆転しており、人の責任であるオルガノンという権能もまた、逆立ちさせられてしまっている。　人ではなく、その種子が、データーベースが基準となって、カノンとして全てを捌くのである。　捌くのは機械であり、人ではない。ここに問題が潜んでいそうである。時間空間が、人の認識の形式としてあるのではなく、機械の捌く権能のクラスとして、ある。まさに、ｃ言語が利用するクラス概念のことである。　人は窓を通じて、機械が捌いた情実情報を受け取る。　この窓というのは仲介者、osであり、ブラウザであり、つまり悪霊である。　インターフェイスという名の仲介者を通じなければ、人はインターネットという巨大な、逆立ちしたデーターベースにアクセスできない。　いわば悪霊の看板に踊るだけでなく、カネを払って劇場に入らねば、この種子的世界を覗けないのである。　この人とは、いったい何者だろう。そういった疑問がわいてくる。　捌きの権能を持たず、それでいて悪霊の指示に従って経済的活動に励む人間。　時間空間の手順が逆転しているので、未知の空間、未知の時間がその人を導いている。　存在する情報はまるで共有であるかのように、その人を包囲して仮想の環境を仕立てている。共有であればメー・オンなのだが、その人にとっては仮想の身体のように働く、ということである。存在しているかのように振舞う。　その存在を捌くのは機械である。やはり、ここに問題があるのである。

2013年01月08日

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マグロから常識

　ご祝儀相場のマグロが話題になったが、首相お声掛の相場だったのかも知れない。　みんなが高値を付け出すと、それが常識になる。過熱を煽るネットオークションのようなもんである。最近、魚の常識を変えようとするタレント連中も多い。　よくあるのが、磯で獲れたばかりのマグロの身が引き締まって美味かったというアホ。　今日もラジオで漏れ聞いた。　脂肪分しか舌が感応しなくなって、旨みを感じることが出来ない味オンチ丸出しである。しかも南洋のイソで獲れるイソマグロはマグロと名がつくが、マグロではない。　ヨコワなどの小型でも１日以上は寝かせないと、硬く血なまぐさくて食えないはず。　マグロと違い、すぐに鮮度が落ちるカツオでも、1本釣り漁師などは、食う魚は持っていくそうである。　オイラ宅の忘年会は黒マグロが高すぎて買えないので、メバチの腹身とビンチョウと、そして安いカツオのたたきで誤魔化した。もちろん古い冷凍だが、美味かった。　昔高知で食っていた安いナイラゲ（カジキマグロ）の淡白な味が忘れられない。こちらの魚屋では、まず、見ない。　実は黒マグロにも、スーパーなどではお目にかからない。たいがいがキハダで、たまにあっても蓄養のミナミマグロか、幼いヨコワである。　以前も愚痴った記憶があるが、京都近郊の魚屋で扱う、出世魚ブリの規格も酷い。　但し、これには地方差が、もともとあったことを最近知った。　油が乗って美味い1ｍ前後くらいのをハマチというが、京都ではこれがブリである。　ブリはアブラッコすぎて、とてもサシミでは食えたものではないが、京都の小さいハマチも、また、油っけがなさすぎて不味い。民宿などで出された新鮮すぎるやつは、硬くてなおさら不味い。　しかし常識はもはや、変わってしまっている。　みんなが言い出すと、それが世間の常識になる。　今年は株価に始まって、物価や税金や電気料金や、要するに何もかも値上がりするらしいが、大歓迎の声しか聞かれない。　給料や年金は下がるらしいが。

2013年01月07日

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ニヒリスムスと共有について 43

　インターネットは、逆立ちさせられて秒読みしながら立っている共有の場、なのである。あと何秒で共用が切れますよ。はい、切れました・・・ガガガ、という具合である。　人がオルガノンとして振舞う誓約の場ではなくて、日常の場の方である。　その日常が、私の個人的な日常が用途立てる共用ではなくて、いきなり共有から始まる日常、なのである。ゲーム内の世界を考えてもらっていい。　このインターネット世界独特の日常存在や共有理念がある。　「これ自体が種子的世界」なのであるから、普段の日常的価値観では対処できないのである。　よくインターネットはヴァーチャルな仮想の時空世界なので、といったことを言う人が居る。　違うんである。根本的に間違っている。　日常に利用している理念の種子とは違う種子世界に紛れ込んで、人がもともと生まれつき直面している、バーチャル（現実）が見えてきている、だけである。　日常存在の形容と、理念仲介の形容により、価値観のズレが見せているモノがある。このズレこそが現実であり、ドゥンス・スコトゥス先生が述べたバーチャル、ということである。　情報の純正な種子、などは、ない。どこにもない。　正しい表現とか、正しい報道などがありえないということと、これは同義である。　正しい倫理・道徳などもない。すべては共有の名のもとに善悪の彼岸にある。　但しこれは人がオルガノンでなくなってしまって、ニヒリスムスに落ち込んでいるからそうなのであって、インターネット世界においても、人はオルガノンである。神を捌く死すべき者である。　冤罪を背負ってカネと犠牲を貢ぐだけのクライアントではない。

2013年01月07日

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ニヒリスムスと共有について 42

　未来の価値や倫理を語るのは、ことごとく悪霊である。　経験的過去から、その概知のダイナミズムな力で人を圧倒し、仲介を寄せ付けず、自ら輝いて掴めない力が、神々である。そこに唯一の存在者という神は居ない。　人はこの世界（現有・ウーシアという）で宇宙論を立てるために生まれてきた生き物ではない。　自らの力で神と悪霊を過去の場所へと捌き、自らは惨めに死んでいくだけの生き物である。生命の種子などは、ない。それは不死への権力意思、ニヒリスムスである。　神と悪霊を捌くのは、不死への願いから身の回りを、環境を、宇宙論を整えるためにそうするのではない。　身を守り、無知を見出して知識を得、欺瞞の過去の誤りを見出して対処し、新たな捌きへと身構えるためにそうするのである。すべて共有のモノではなくて、「一身の経済的都合」である。情実判断のため、である。　環境だと思い込んでいるのは、「自然を利用して外界に作り上げた快適な構築物」なんぞではなくて、私ども「個々人の身体の延長」であるにすぎない。　従ってそれも、死すべきものなのである。自然環境だと思い込んでいるソレは、死すべき身体の延長である。　インターネットの環境もまた、当然、おなじものである。　テクノロジーの成果で、瞬時に地球の裏側へアクセスできる仮想の身体をもち、（理念として）データーを共有できるようになったのである。　しかし情報は必ず個々人所有の媒体上に存在する。ミラー化されていようが、サーバー間を転々としていようが、必ず所属の媒体を持つ。それは不滅ではなく死すべきモノである。　情報共有の媒体などはないし、情報共有の環境もない。　あるのはデーターのインターネット共有という理念（イデー）と、個々の情実情報が持つ身体的環境である。これらが理解されてないから混乱が生じている。小生も未だ混乱していると思う。　サーバーとクライアントという概念は、商売の都合で生み出された概念であり、インターネットの機械的骨組みをそれで説明できても、本質ではない。　インターネットは機械的骨組みではなく、商売の場でもないのである。もとは軍事力企画であったと言われている。

2013年01月06日

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ニヒリスムスと共有について 41

　この悪霊を、だから倫理だと、人界に共有できる倫理・道徳として採り上げる人々が出てくる。　倫理・道徳というモノが、この世に「共有のモノとしてあるのだ」とする人々である。　悪霊を祀って、倫理・道徳だとしているわけである。エチカやエステチカへの信奉についても同様である。　　個々人の語れない、かつ、これでよいとして死すべき、我が内なる道徳律（カント）とは見ずに、社会が共有できる倫理なのだと、形而上学的美学なのだと見なすのである。　そこに法の淵源などが見出される、と考える人々さえ居る。　悪霊に身を委ねて、見出すのである。　哲学者をノモスの法の監視下に押し込めようとする頭の固い講師のおかげで、小生は法学概論の単位が取れなかった。ソクラテスは法遵守の倫理観でドクニンジンを飲んだのではなく、悪霊に操られた人々の手にかかって冤罪で殺されたのである。法に情実判断以上の淵源などはない。今でも、そう思っている。　価値という名の悪霊の特徴を見分けることは出来る。　その悪霊の技において、時間は必ず、失われた過去ではなく未来へと反転して共用化可能となり、空間は場所ではなく、未来への延長として共用化されている。　だから価値は、どこにもない未来から目配せし、定められた居場所は無い。またそのような自在な仲介力によって、価値は価値足りえているのである。　実際には時間は未来にはなく、過去に延長された空間でない未知の空間なども存在しない。時間から存在は語れない。これはハイデガー先生が自ら確かめられた。　したがって、それが悪霊か（神々の）力か、も、簡単に捌けるのである。　・・・である、という存在判断が捌く。今が捌くのではなく、過去へと捌く。　実在するかどうかの存在の判断は、常に過去へ落ちて消えていく。　オルガノンとしての人の権能は、この落ちる瞬間の今にあるのではなく、ミメーシスされて過去へ落ちて消えていく、この時間、空間でできた「捌きの庭」として、あるのである。　捌きの庭、誓約の庭が、あるかないか、だけなのである。　未来にはそんな庭は未だ、ない。存在しない。　だからニヒリスムスの未来を語る価値は悪霊である。

2013年01月05日

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中国人靖国放火魔釈放の韓国を糾弾する

　ここのところ韓国の中国摺寄りには、目を覆いたくなるものがある。　中国の属国であった長い時代の血が目覚めたのだろうが、日本を虚仮にして民族の恨は収まるにしても、新たな災いの芽を作り出すばかりで泥沼は深くなる一方である。　阿部総理の対応も不甲斐ないの一言。抗議して済む問題か！　犯罪人引渡しの条約が無視されたばかりか、足元をすくわれたわけだから、特使を呼び戻して国交断絶するくらいの気概でなければ、また、馬鹿にされる。　オイラは韓国も朝鮮人も、決して嫌いではない。日本人の主流は百済人と新羅人と高句麗人で出来ているという意見である。　しかし、この系統の人種は了見が狭すぎるのである。過去を反省しない。　それだけでなくて、時流に乗ってカッコウをつけることばかり考えている。　このさい国内の韓流番組を一掃し、韓国人貿易商を追い出して貿易停止措置くらいやるべきである。それくらいの規模のケンカを吹っかけられている、ということである。　クドクド言うが、オイラは靖国神社は好きではない。英霊の名のもとに貧乏人の血で国の商売を立ててきた日本の歴代政府のやり方にも、放火犯中国人同様の鬱憤を持っている。　しかし今度の韓国政府の措置は、日本との協約を破棄し中国やロシアに媚を売る、かっての朝鮮王朝の態度を髣髴とさせる。小日本は衰退しきった滅びる国なので、条約は無視し踏みつけにすべし、という態度なのである。　このさい武力で、奪われた領土を奪還するくらいの規模の、大規模行動が必要だろう。幸い、中国と違って、韓国には大規模陸軍はあるがロクな海軍はない。　もう一つ、北朝鮮と、単独で国交回復するという平和的な手段もある。

2013年01月04日

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ニヒリスムスと共有について 40

　この悪霊は、まさに誓約の場で忍び込むのである。　誓約の場では、人が、神と悪霊とをより分けて捌く。　しかしその人の本分、オルガノンが失われてしまっているため、捌き損ねた悪霊が、いくらでも忍び込む。　実在する形容や仲介の形容と、理念にすぎないものの形容や理念仲介の形容が、文字どおりごったまぜとなり、ロゴス（無知の知）に立てた誓約の時空が、科学的真理とか文献学的権威とかいったものに摩り替わってしまっているのである。時間空間は人の認識の形式（その形容「エイドス」かつ「エネルゲイア」、「ヂュナミス」）である。　したがって、誓約の時空でもある。　時間空間から出た誓約（エクジステンツ）は無意味で、時間空間のある誓約の方が誓約である。ハイデガー先生の述べる、来るべき将来の臨在などは、将来など存在しないので、まやかしだ、ということである。　誓約の時間空間は必ず過去に、しかも具体的なソコという場所や領域を、庭（gal-dinという捌きの場)として持つ。　命題は自然物を対象化して立てれば空虚なものだが、目的の役には立つ。しかしエクジステンツ（脱ー存立）してみれば、そこにあるのは無、メー・オンでしかない。　存在者の存在を超越者として彼方に立てて仲介者とし、それと臨在しようとするので、時空間の曖昧な、かつ空虚な立てー組みの諸段階の中に身を置いてしまい、いずれ破滅しかないのである。これはニヒリスムスだと、いうことである。　価値は、この、誓約で、忍び込んでいる。一見、ニヒリスムスではないように見える。　値は単に目盛を読むようなものだが、価は時間空間が加わった目盛である。　まるで、量が定まり、読み終えられた生命の目盛である。　つまりデュナミスではなく、エネルゲイアでもない。エイドスでもない。　すでに捌かれている。　悪霊として、しかも、はじかれずに取り込まれてしまっている。　イデーが立て直した（仮想の）時間空間、その誓約の場所と時間、但し時間は未来へ反転し、空間は延長へと、つまり逆によじれた、これはインスタンス用のクラス、なのである。　時空が逆転しているので、人が捌かず、この価値が、あらかじめ全てを捌く。　人はオルガノンであるという任務を放棄し、放棄することで逆に、この価値の捌きに身を委ねるのである。

2013年01月04日

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ニヒリスムスと共有について 39

　すべては情報ー共有という、忍び込んだ悪霊の仕業である。　情報は、私の情実情報なので共有できないのに、仲介者なる者が出てきて取り仕切ってしまう。　この悪霊も、確かに理念（イデー）である。但し実態は、美人局の看板に踊らされたニヒリスムスの理念、権力への意思なのである。　確かに、これがないと人は稼ぐ努力をせず、無為に過去を批判的に振り返る哲学者のような、実に惨めな存在者に落ちてしまう。　しかし人には未来は決して見えない。未来といった、そんなものは、未だ無いからである。　芸術的想像力という、未知の力を操る手段も無い。　あるのは反ロゴスの庭を立てるポイエシスにすぎないが、それも見えない。ポエムが見えるだけである。　人が見ることが出来るのは、自ら捌いた力が構想して立てる、欺瞞の過去だけである。　原罪に満ちた批判対象だけである。　エ・ディン（輝く力の立てー組み）の園は見失われて久しい。　しかしその園から追放された事情は、エ・メ（神々の力の立てー組み）にあるのである。　このエというのは家や絵や得、ディンというのは殿や伝や佃と考えていい。メは当然、目や芽や愛である。　エ・メは、日本語の基層にある太古の言葉（シュメール語）で言語や言葉であるが、特に事ー場、誓約（うけい）の場所のことである。　この場所はまた、独自の時間を庭として持つ。時刻ではない、時間、である。　私どもはエ・メ（神々の力の立てー組み）で直接考えず、主語を立てて考えるようになったので、常に過去の構築物に囚われるようになった。事ー場が事の葉に変わってしまった。　原罪を背負い、対象化認識しかできなくなってしまった。　さらに命題を立てて、無意味なそれにこだわるようになり、イデー（仲介の形容ではなくて、仲介者の形容）が生まれ、誓約の場所も見えなくなってしまった。　誓約の場所が、空間であると同時に時間でもあることが見えなくなってしまったのである。　すべては情報ー共有をささやく、どこかで忍び込んだ悪霊の仕業である。

2013年01月03日

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ニヒリスムスと共有について 38

　もともと有用とか無用といったものは、価値観を伴う情実判断である。　人の日常（時間空間）とか、政治経済的判断、そして・・・であると論じる、その存在認識判断にも当然、これらの情実判断がついて回る。　だから厳密なことを言い出すと、無用な科学技術データなどは妄想で、全てが情実情報なのである。　科学、という共有の領域を学の理念で、（存在がないのに）仕立てているだけである。実際には目的に先導された技術が取り仕切っている。だから、この情報も、技術という仲介者のための情報である。　情実情報をもとにインスタンスの方枠という仲介者を、この技術が主導して立てー組み、目的物をインスタンスしているだけ、なのである。　審美ー伝達でも倫理ー伝達でもない。仲介者を忍び込ませて、目的物へ直行させている。　方枠として利用されるクラスは、人の現実である時間空間、である。　目的を連れて忍び込んだ価値観によって、自由な権能である、人のオルガノンとしてのありかたは疎外され、技術で無から有を生み出すクラス（方枠）を製造する工場にされてしまったのである。テクネー（無から有を取り出すポイエシスの技）が、時間空間手順を含んだ技術として取り出されて、利用された。　だから、このクラスは有限な時間空間で出来ており、つまり人の疎外された現実で出来ていることになる。（欺瞞の）対象化されているので、見えている。　これがカントの述べる図式（シェーマ）の、不幸な姿である。別名構想力、天才の、囚われた欺瞞の姿である。本来のシェーマは闇であり、純粋悟性概念と結びついた姿（カテゴリー）なのである。

2013年01月02日

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解釈の難しい初夢2

　初夢の後半をさっき書いたが、微かな記憶を辿っていくと前半が出てきた。　前半は、未知の事務の職場で新型のパソコンを押し付けられ、四苦八苦している夢だった。　まともに動いてくれないし、以前使っていた馴染みのデータにアクセスできないし、操作法のマニュアルもない。　機械を搬入した連中に聞いても、稼動確認が仕事で、業務内容にはタッチできない、と言い張る。操作マニュアルなら機械に尋ねろと。　官庁へ補助金申請の期限は迫っているし、馴染みのデータは行方不明だし、押し付けられた新機械は操作方法がわからない。　システム変更を決めた上層部に問いあわせをしたら、無能者！と怒鳴られる。　もうパニクっていた。　どうやら、この四面楚歌から逃げ出すために、移住を決意して先のテーマのへんな物語へと移っていったようだ。　夢はいい。その気きになれば脱出できる。悪夢なら、目覚めればいい。　現実は、そうは、いかない。　誰も過去を反省せずに、ひたすら架空の未来ばかり見つめている。　自分のモノである時間空間のソコを確認せずに、自然という対象に寄りかかって、心酔しきっている。　パニックが起きている真の原因が掴めずに、誰もが責任の擦り付け合いをやっているのである。　誰が一番悪いのか。　もちろん、自分である。西洋技術や文化を導入しての世の中の混乱は、間違いなく西洋哲学の導入失敗に端を発している。　難しい哲学から逃げて、価値観や空想の世界に遊んで来た哲学者が一番悪い！　特に仏教のスペチエスに逃げ込もうとする連中が最悪である。　それは逆立ちさせた夢だからである。

2013年01月01日

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解釈の難しい初夢

解釈の難しい初夢を見た。　昨日飲みすぎたのでぐっすりと寝られたのだが、ゴタゴトと長い初夢を見た。それも大河ドラマのようなへんてこな夢だった。　種族集団に所属していて、どこかへ大挙移住しようとしていた。　服装は現代に近かったが、ハッキリ覚えていない。刀や槍も持っていたのかも知れないが、船やトロッコ様のモノを苦労して組み立てたりしていた。　仲間内でイジメもあり、盲目の新入りがイジメられていた。阻止もせずに、見ていた。　途中出会った小さな集落の連中は猛獣を飼っていて、それを護身用にしていた。これじゃあ、襲うやつはおるまいと、かなりびびった、記憶がある。　農奴たちを監視している、武装した種族とも出会った。昔見たユナイテッドステーツの学芸会のような、スタートレックに出てくるロムラン人に似ていた。　独特の大陸風鎧と服装で、同盟種族だという話だった。　野営地で美女を口説き落としたのはいいが、下準備と段取りが悪くて邪魔が入り、逃げられてしまった。何事も下準備が肝心ということか。　これはどこの世界のどんな社会なのか、まるで解釈できない。そこに自分が所属していることがもっと不思議なのだが、その気分はなかった。目覚めると不思議。　政府機関がサイバーテロに蹂躙されているのに、責任者も処罰されない。危機感も感じないし、自分が所属している社会にも不思議さも覚えない。　まるで現実の日常世界のようである。

2013年01月01日

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ニヒリスムスと共有について 37

　　　謹賀新年　　　37　　日常存在の情報、あくまで共有理念としてのデータ、これでいいのである。　但し情報は共有できないし、データは共有理念だから、売買できなくなる。　それじゃあ、困るだろう。　なんら困ることは無い。データは無料で公開しなくても、誰が取り組んでも、必ず同じデータとなる。但し価値を担ったらダメだが。　科学技術データなどは、まさしく、この無価値の共有（の理念）で出来ているのである。同じ理念のもとで出てきたデータが、共有できない他の数値を示すことは無い。帰納的に78％の正解率を維持する。　困る問題は、このデータが特許や売買の対象となってしまっていることの方である。仲介者が入り込んで、政治経済の情実データ化してしまっている。　こちらが、おかしいのである。科学技術で見出した共有のデータを、先取り特権を立てて、意図的に独占し他人が利用できなくしている。　これも社会的な大問題なので、後に節を別に設けたい。　対する情報の方は個々人の捌く時間空間との関係であるから、情報が「共有される」ことの方がおかしい。共有されるのは、常にデータなのであり、個々人が捌いた時空間は存在として確認され、消えるだけである。　私にとって有用な情報であったとしても、他人に有用とは限らない。　有用、無用というへんな価値観（共有の権力意思）が介在して、この問題をややこしくしているだけである。　というより、存在とか共有とかを一切顧慮せず、悪霊のささやく価値観だけで物事を判断するクセがついてしまっているので、メー・オンなものごとや形而上学的理念を伴う問題、バーチャルな問題などに、「価値観抜きに対処できなくなってしまっている」のである。　そういう風に、人々を導いた悪霊が居るのである。近代のはざまで放蕩貴族デカルトが気がつき、何とか遠ざかろうと努力していた悪霊である。

2013年01月01日

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