事前宣伝 かぐやひめ幻想 13
日本人は、世界でも稀な単一の民族国家であると言われる。 実際にはこれは大ウソで、日本は世界でも稀な多民族国家である。 文化のまるで違う中国人や韓国人も大勢居る。 正しくは単一言語による、単一言語部族の国家である、と言うべきである。 国内では英語が出来ても、それで生活はできない。ビジネスも、実は出来やしない。 通訳の要る、一時滞在のガイジンとなるしかないはず。 しかし日本語がしゃべれたら、目が青くても真っ黒な肌のガイジンでも、日本人であると主張できるし認められる。 世界の基準で言うなら、日本人という部族は多民族で構成されており、いわば日本語を喋る大和族という名の言語部族の内部に、文化の異なる諸民族を逆に含んでいる。 列島というのは小さな世界だが、ただ一つの言語部族で構成された、稀な統一世界でもある。 現代世界の常識とは、まるで逆、逆立ちした世界なのである。 フランスが、最近これを目指してきている。公務員がフランス語以外を喋ることは犯罪だし、アラブ勢力の排除にも、最近とりかかった。先を見越してユダヤ人が逃げている。 アラブというのが、ちょっと似ていて、彼らは無数の民族を擁する、唯一つのアラブ人という宗教部族である。最近、宗派対立で分裂してきているが。 ただ、もともと多くの国や言語に分かれているというのが違う。 アラブは、ただ一つのアラブという小部族が各地域を代表していって、あれほどに大きくなった。 日本もまた日本という連中が、いろんな民族を代表して統一の国を作った。 外へ出て征服していったアラブとは逆に、小さな列島へと集まっていったのである。 その過程で、対外的な近隣の歴史と符合しない、へんなものになっていったのは確かである。過去を見ずに捨てていって、ひたすら未来志向、内部志向をした。 言語も、世界最古のシュメール語(膠着語=ウラル・アルタイ語)を基層に持ちながら、様々なバイリンガルの層で出来ている。アッシリア語や中国語、印欧語も積み重なっている。 文字も、もとはウガリト文字やアヒルクサ文字、そして楔形文字だったんだろうが、アラム文字やカロシティ文字なども加えて、カタカナとひらがな、そしてシュメール古拙文字や、アッシリアの楔形文字が変異した漢字に加え、今はアルファベットまで併用している。 このアルファベットのもとは、やはりウガリトの線文字であるのだが。 こんな四つもの基本文字を併用する種族は珍しい、というか、遠い過去のハッチを除いて、世界には、ない。 いろんな民族を代表するさいに、単一の文字では難しかった。だから文字が増えていった。 大日本帝国の総督府が何千もの小学校を建てて積極的に広めて行ったハングルも、いずれ基本文字の一つとなるはずだった。 朝鮮人の軍人軍属は24万2,341人もいたし、2万人以上の戦死者も出している。 だが、戦争に負けたので、今日ではへんなコトになった。 彼ら朝鮮人は敗戦側の民族であることを嫌がり、2万人もの英霊に尻を向けて戦勝側に寝返った。 狭い地域のナショナリズムに目覚めてしまったのである。 もともとの少数派貴族、ヤンバン階級が持っていた漢字も、捨てたらしい。 伝統もロクにない、へんなナショナリズムに目覚めたら、大日本帝国同様、滅びるしかないと思うのであるが。 網の中で暴れているアーチチョーク 過去の写真