流行の用語・アセンション
天国へ行くこと。 単純に物理的に言うと、人の体が、ぶっ壊されるということ。 これを主張する人々は、それを殺されるとは言わず、キリスト教徒の子羊のように、ケイキョとも言わない。 浄土を唱える真宗などは、このアセンション一派に近い仏教であった、ともいえる。 最近の米国のは、宇宙空間のフォトンベルト領域に地球ごと突入して、人の体はぶっ壊れるが、修行した魂が抜け出して高次元のナニカと一体化する、といった扇動的主張。 ニューエイジと呼ばれる、オカルト扇動家たちの主張である。 アメリカ合衆国の西海岸あたりで発祥したとされる。 神と悪魔の戦いが千年続き、最後に神が勝つという、キリスト教思想がモトネタらしい。 実態は、ちょろっと主張を読んでみるとわかるが、ヒンズー教風で、同時にカルヴィン主義みたい。 自分の魂の救済は、意識を高めて自分でやれというところは自力で、宇宙人の存在が手助けするというのは他力。 単純にではなく、端的に言うと、超越論議である。 一種の形而上学を持つ宗教なんであるが、基礎にあるのがキリスト教やヒンズー教らしくて、禅に少し近くて、仏教とは、かなり遠い。 瞑想で念じて意識を高めようという、ある種の心理学的形而上学、というべきか。 これを批判的に、いくつかのブロックにまとめてくれていた人がいたので、それを利用。http://ww4.tiki.ne.jp/~enkoji/newege.htmlaブロック 支持者の段階1,自己変容あるいは霊性的覚醒の体験による自己実現2,宇宙や自然の聖性、またはそれと本来的自己の一体性の認識3,感性・神秘性の尊重4,自己変容は癒しと環境の変化をもたらす5,死後の生への関心6,旧来の宗教や近代合理主義から科学/霊性の統合へ7,エコロジーや女性原理の尊重bブロック 途中経過8,超常的感覚や能力の実在9,思考が現実を変える10,現代こそ意識進化の時代11,意識変化は宇宙的進化過程のひとこまcブロック カルト段階12,輪廻転生とカルマの法則13,地球外知的生命との接触14,過去の文明の周期と埋もれた文明の実在15,人体におけるチャクラや霊的諸次元の存在16,水晶・音・香・場所などが持つ神秘力17,指導霊の実在18,体外離脱や誕生前記憶の体験による霊魂の存在の確認19,チャネラーやシャーマンの真正性」 だとか。 cは明らかにヒンズー教をユダヤ教風にねじまげた、これで食っているラビたちの超越論議もの(ウソクサ)だというのはわかるし、bは単に逆立ちした反省なので無視できるのだが、aが厄介。 これを一つ一つ、批判的に見ていってみよう。1、自己実現。 これに憧れる人は多い。自分が愚禿どころか、エリートに憧れているので。2、聖なる宇宙の中の本来的自己。 存在する自分という、エゴと一度も向き合ったことのない人が、コレに陥る。3、感性・神秘性の尊重。 なんで、?というのが欠けると、怖いことになる。理性・日常性が、すでに十分コワイものだが。4、自己変容は癒しと環境の変化をもたらす。 形而上学的なパラダイムが変わると、環境的視野も当然変わる。それは自分の持つ時間、空間の認識を変えるということなので、変容のカタルーシスを得られる。だがこれは、解って変容しているのではないので、極めて危険でもある。 単に環境の変化が事故変容をもたらしても、同じことが生じる。5、死後の生への関心 仏教の側から言えば、輪廻転生に囚われて、カルマの苦境に落ちるだけのこと。6、近代合理主義から科学/霊性の統合へ カルヴィニズムは置いときましょう、という主張だろう。 世俗主義は、キリスト教の宗教的部分と没交渉であらざるを得ず、科学技術は天と地と精霊の問題を論議できなかった。 予定論議を隠したカルヴィニズムの無責任論議なら、可能。7,エコロジーや女性原理の尊重 優生学やカトリックの狂信者が、未だ混ざっているということである。 エコを言う人々が気象コントロールをしているのはもう常識だが、男性女性の区別も実はできかねる、というのも今や常識。