2019年04月の記事一覧 | ちくでん村　mugibatake専用別館 - 楽天ブログ

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2019年04月の記事

全34件 (34件中 1-34件目)

1

新・ユダヤ人　3－4－5

　1215年に、第4ラテラン公会議というのがローマで開かれた。　「400人を越える司教、800人以上の修道院長など1500人以上が出席した」というから、すごい規模である。　カトリック教会の伝統的意義（1）から始めたその議題の最後に、ユダヤ人に関する法令(67～70)がある。　これを見ても、ユダヤ人というのはカトリック教会の一部だった、のである。　異教徒の一つ、ではないのである。　もう一度、明確に繰り返しておく。　”ユダヤ人というのは、カトリック教会組織の一部だった”、のである。　ここで「キリスト教徒とユダヤ教徒との交際，またユダヤ教徒がキリスト教徒を従者とすることなどを禁止した」といわれる。　これを、「キリスト教徒をユダヤ人高利貸から保護するためとして（カノン67条）、ユダヤ人隔離の方針を定めた」、とする見解があった。　会議の議決事項を、うのみにしちゃいかんよ。　ユダヤ人迫害の公的開始に持っていこうとする人も、いるみたいだが。　オイラは、逆だと見る。　ユダヤ人隔離ではなくて、彼らの、権益保護のための条項なんだと。　カトリック教会組織に所属するユダヤ人の権益を、カトリック教徒のみんなは、ちゃんと守りなさい、といっとるんだと。　キリスト教徒が金貸しやったり、庶民がやるみたいにユダヤ人居留地に出入りしたりは、せんように、と。　宮廷ユダヤ人に対して、その職務を全うせよ、と言ってるだけ、に見える。　キリスト教徒との境界をあいまいにしてしまって、世俗化するんじゃない、と。　実は、これに先立つ前段が何度もあるのだ。　第一回ニカイア公会議325年で、聖職者の高利貸禁止が、明確にうたわれていたし。　第三回の公会議1179年では、高利貸しやってるようなキリスト教徒を、なんとかせいや、という、モロ議題が出ていた。　だから、ケルンなどで強盗に遇ったのはユダヤ人ではなく、それを装って入り込んだキリスト教徒崩れの連中だったんだ、と、わかるんである。　第四回の、ここで言っているユダヤ教徒というのは、キリスト教徒一般を相手にした論議のときのような、庶民相手のことではないからである。　カネも権力もある、宮廷ユダヤ人や司祭階級者レヴィ族のこと。　庶民のユダヤ人なんて、もともと彼ら聖職者の念頭には、一切無いのである。　自分たちの組織とは無関係な、偽ユダヤ人のヤツラだから。　秘密裏につくりあげてきた、カトリック教会のヤワな基礎部分をぶち壊さんように、自分たちの儲けが減らんように、ユダヤ人の権益を、まず明確に規定した。　一般庶民のキリスト教徒が、このカトリック教会の権益を侵すことの無いようにと、念を押しているのである。　しかしいくら言われても、儲け話は、みんな好き。　禁を犯す人は多かったみたいで、異教徒たちは目だって、増えていった。　金貸のトラブルも多発した。　聖書では、ユダヤ人への金貸しは、奉仕であるべきで、無利子。　しかしキリスト教徒からは利子が取れるようになっている。　但しそれも、異教徒でないと、やらせてもらえんらしい。　だから異教徒が増えていった。　異教徒になっても、やらせてはもらえんのだが、勝手にやった。　それを苦々しく思ってた宗教関係のゴロツキレヴィが、異教徒地域に入り込んだキリスト教徒崩れの連中を、意図して扇動して襲わせた。　それが十字軍の別働隊の真相だろう。　貸し金業の「表看板を担当するのはキリスト教徒、実質的経営者はユダヤ人」だったという記載もあった。　が、これは逆じゃろうに。　わざと、ユダヤ人がやられた、とか言って、真逆をキャンペーンしてるのである。　偽ユダヤ人特有の手口。　カトリックの回し者かな？　実質経営がカトリック組織で、貸金業看板はユダヤ人のものじゃろ、が？。　キリスト教徒崩れが大勢、異教徒の領域に入り込んで、領主以外の階層にも偽ユダヤ人ができて、世間がややこしくなってきた。　それで、教会の司教たちは、自分たちの権益を守るために、集まって会議したのである。　これが一番論議したい内容だった。　だが、広く公布するので、がっつかれてるとは思われたくない。　わざと最後に持ってきて、付け足したように見せた。　そいつらがユダヤ教徒だと言い張るなら、それらしい服装させようじゃないの？　マークつけて居留地から出さんようにすりゃええワ、と、決めた。　ユダヤ人の真似者は減るだろうと。　これはしかし効果なかった。　ひどくなる一方で、ついにはユダヤ教禁止令？　これはユダヤ教徒を追い出せ、ではなくて、ユダヤ教徒だと言い張るキリスト教徒を食わせんようにしろ、なんじゃないの？　なんか、この関係で、怪しげなデータが、いっぱい出回っているのである。　それもユダヤ人迫害の歴史、だとか称するものだ。　だが、オイラの歴史書みたいに、裏づけがとれない。　もとは同じ本かもしれない。　しかもイルミナティ組織が、ユダヤ人によって構成されてて、ユダヤ人の危険性を知ったカトリック諸国が気がついて、この時代に迫害を始めた、みたいな論調が多い。　まるでイルミナティ隠し、やってるみたいに思えるのである。　確かにイルミナティとカトリックは、直接の関係にある。　というか、スコラ学校建ててギリシャ哲学を書き換えたのはカトリックだし、自然学を復権させて科学技術を始めたのもカトリック。　哲学を殺して法律絶対にしたのもカトリック。　イルミナティは、その自然学や科学技術と、カトリックと言う宗教教義との見えない闇の部分を、自分たちの頭脳明晰なイルミネーション魔術で幻惑して、見えんようにする組織のこと。　だが、ユダヤ人との関係、なんぞは、一切つながらないはず。　ユダヤ人て、８世紀に出来た、新しい種族だよ。　イルミナティは超古いんだよ。　ヴァイスハウプトの復活させた組織なんてのは、最近の付け足しの、めくらましだよ。　西洋史の上でも、ユダヤ人の扱いは、１０世紀以降の十字軍の頃からおかしくなった。　ユダヤ人というのが、へんなイメージで、８世紀の頃のとはすりかわって、ベツモノになって世に出てくるのである。　オカネのために異教徒となった、小金もちの、金融業新規参入者が、ユダヤ人、になってしまっている。　ちがうんである。　ユダヤ人と言うのは宮廷や大教会に仕える、カトリック組織内のユダヤ教徒のこと。　レヴィ司祭や小領主階級。宮廷ユダヤ人。　大資本家。大商人。　貧民庶民相手の小規模金融業に、ユダヤ人などは居ない。　ところが十字軍の時代以降には、表に、大勢の庶民ユダヤ人というのが確かに出てくる。　みんな、もとはキリスト教徒崩れの、入り込んだ偽ユダヤ人、なのである。　しかも当局もあきらめて、ここで意図的に摩り替えたのだ。　そうなった理由はまちまちだろう。　本物のユダヤ教徒もいたかもしれんので、そいつらは定義でいくと確かにユダヤ人なんである。　だが、新しい種族である、のは間違いない。　ユダヤ人も偽ユダヤ人も、たぶん現代では何種類もあるのだ。　宮廷ユダヤ人というほんもの以外に、庶民階級の新ユダヤ人も、十字軍以降は出てくる、ということ。　そしてその陰に隠れて、今度は宮廷ユダヤ人の姿が見えなくなってくる。　彼らは闇に隠れて、経済資本による支配権の奪取に動いたのだろうか？　ユダヤ人によるイルミナティの陰謀を叫ぶ人は、そう思ってるみたい。　でも、ユダヤ人て、カトリック組織の一部だよ。

2019年04月30日

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新・ユダヤ人　3－4－4

　ユダヤ人というのが西欧の表社会に、どっと出てくるのは、これ以降である。　十字軍の時代になると、ユダヤ人は知らぬ間に増えてた。　そしてこの、十字軍とユダヤ人の関係がまた、泥沼なのである。　ウソばっかり、ということ。　十字軍が、聖戦に名を借りたゴロツキたちの金稼ぎであったことはもう、誰でも知っている。　ローマ帝国の皇帝-1118年がローマ教皇に援軍要請したことが発端らしいが、やってきたのは神聖な教徒たちの援軍ではなく、ゴロツキ集団だった。　送り出す方も、ガス抜きのつもりで十字軍を出したのである？。　異教徒への憎悪と、稼げることをせんど炊きつけて、送り出してた。　聖地奪還のための宗教軍隊であった、なんていう人は、頭おかしいんじゃないの？　蜜の流れるエルサレムというのに乗せられた、頭おかしい王侯も居たようだ。　怪しげな扇動僧侶も、人さらい達もいた。　一神教の民族純化と、支配欲に駆られる、西洋の王侯貴族たち。　つまり偽ユダヤ人には、明確な狙いと計算があったのだと思う。　ユダヤ人という異教徒種族がいつのまにか増えすぎてたのと、底辺を富ましてまっとうな内需産業やったら稼ぎが増えることを知らないバカたちばかりなので、宮廷ユダヤ人も稼ぎが減ってブウブウ言ってた。　庶民の異教徒種族を出汁に使っての、領土拡大をも狙ったんだろう。　　高利貸しのユダヤ人という悪者を仕立てて、世間の表に出す。（それによって、自分たちの悪行は隠れる）　さらに彼らを住み難くさせて、東方へ領地を与えて移動させる。（領土拡大）　反カトリックの異端者たちを、十字軍名目で消す。（自分たちの手は汚れない）　そして極めつけは。　領土内のゴロツキと、領地を持たない偽ユダヤ人の、抹殺だったのだと思う。（宮廷ユダヤ人の儲け確保、奴隷も増えるし）　この一連の、壮大な陰謀が、十字軍だと思う。　一方的な都合で攻められたイスラム側は、本当の聖戦となった。　戦争は延々と続いたので、本物のユダヤ人は大いに儲かった。　第三回十字軍などでは、イスラムの英雄、サラディンを産んだ。　最後は、わけがわからなくなってた。　大トルコ戦争まで続いた、とする説も。　アルビジョア十字軍、羊飼い十字軍、なんてのもある。　キャンペーンというより、ぜんぶ陰謀。　だから今でも・・・十字軍だと言い出せば、陰謀だと、わかる。　1096年、ライン川沿いで、扇動に乗ったゴロツキ民衆たちが、まず壮行会をやった。　ユダヤ人居留地を次々襲って、殺戮と略奪をやったらしいという。　が、これが実に怪しい行動。　最初から方向違うのに、当局の規制もなし。　ユダヤ人と言うのは宮廷ユダヤ人のこと。領主階級。　しかしユダヤ人居留地にいたのは領主たちではなくて、庶民相手の金融業者たちだった。　宮廷ユダヤ人がやられたんじゃなくて、小金貸したち、つまり新手の偽ユダヤ人民衆が血祭りにあげられたんである。　マインツやケルン、ヂュッセルドルフ市などの連中が、次々と襲われたという。　皆殺しによる金品強奪、借金帳消し狙い。　つまり当局黙認の、集団強盗。　ユダヤ人の利権を犯してた、金融業者、武器商人が軒並みやられた。　彼ら十字軍ゴロツキ隊は、援軍に行ったはずのローマ帝国の領内も、この調子で荒らしまわった。　最後は結局トルコで負けて、全員奴隷に落ちたようだ。　これはユダヤ人迫害なんぞじゃない。　当局側の巨大強盗集団が組織され、出兵装備調達のために、異教徒の多い地域を選んで暴れただけ、なのである。　たぶん、扇動してた当局側のやつらが、いた。　本隊の方は無事にエルサレムを占領して、王国を建設する（１０９８年）。　だが、生き残りの住民をシナゴーグに閉じ込め、それに火をかけて焼き殺したという。　ユダヤ教を持つ現地人は、ユダヤ人だ、と思っていたのだろうか？　とにかく庶民の異教徒は皆殺しの命令が出てたんだろう。　　現地には特に、ユダヤ人など、彼らの歴史書の上でもいないはず。　ローマ帝国に追放されて、離散してて、いない。　パレスチナ人が居ただけだろ？　しかしこれらユダヤ人皆殺しの噂は、わざと、広く流布された。　だから怪しい。　確かにこれが、ユダヤ教を持つイデッシュ人たちへの、東方への集団移動を誘発したのは、事実だろう。　そしてそれが、目的の一つであった臭いのである。　しかもこれで、宮廷ユダヤ人、つまり本物は、地下にもぐることが出来た。　イディッシュ人たちがユダヤ人に摩り替わることで、本物の偽ユダヤ人も宮廷ユダヤ人も、世間からも見えなくなっていった。　その後も、多くの偽ユダヤ人のイディッシュ人や、ユダヤ人が、以後、東欧諸国へと移動していく、そのきっかけともなったのである？。　偽ユダヤ人？　偽ユダヤ人は、もともと二種類あるのである。　キリスト教徒の王侯貴族と、そしてレヴィのもとに組織化されていく庶民の異教徒たちと。　後の時代には、この庶民の異教徒たちがユダヤ教にまとめられて、一般的にユダヤ人と呼ばれるようになっていったのである。　「ポーランドは1264年にカリシュ市で「カリシュの法令」と呼ばれる法律を発布、ユダヤ人の権利と安全を制度的に保障した」　これは後の話。　しかし、カネのある領主階級の移民、つまり本物のユダヤ人来訪はウチが喜んで引き受けまっせ、と言っただけ。　庶民の難民引き受けなんて、約束してない。　ユダヤ人虐殺を言いたがる人が、よく採り上げるのが、アルビジョワ十字軍による、カタリ派大虐殺である。　1209年 - 1215年、さらにこの後も延々と続く、極めて大規模なものらしい。　ユダヤ人は何の関係も無い。　なのに、ユダヤ問題に必ず出てくるのである。　異教徒をすべて、ユダヤ人だと言いたがっているのだ。　ぜーんぜん違うのに。　自由を謳歌する南フランスの連中が、カトリックにしっぽを振らない。　それで、そこにいたカタリ派を理由に、地域を攻めた。　そして、全員皆殺しにした。　文字通り大虐殺で、どうやらカトリック派たちも、全員いっしょに殺された　二元論者のカタリ派の教義抹殺が目的だった、と言われるが、その教義は残っていない。　ここにはしかも、ユダヤ人が、いなかった。　領主はカトリックではないので、ユダヤ人なんて、いない。　奴隷もいなかったのかも知れない自由な土地だったらしい。　だから皆殺し。　十字マークの支配するカトリックの恐ろしさを示す、いい例である。　なのに、それを言わずに、無関係のユダヤ人迫害にとって付けて言う。　ユダヤ人は一切関係ない、て。

2019年04月29日

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新・ユダヤ人　3－4－3

　さてスペインがイスラム化したのち、フランク王国の成立となる。　スペインでの失敗を見てきた、同じカトリックの彼らは、賢くなってた。　何代にもわたってローマ帝国内で地道に地歩を築いてきたフランク族が、最終的にはメロヴィング朝を開くに至る。　彼らの故地は、現在のオランダからイタリアに至る、ライン上にある。　文字通りライン川周辺の種族。　人造の、フランケン種族の故地。　ゲルマン人だった彼らが、カトリックという宗教を徹底利用した、んじゃない。　そうではなくて、カトリックという単一宗教から生まれてきたフランケン部族が、彼らフランク族と言う王族なんだ、と思う。　ローマ帝国を乗っ取った、んじゃなくて、ローマ帝国内部から、アッシリアを経由した十字架を持って生まれた。　マリア崇敬という、アッシリアの怪しげな物語を持って。　フランクは、フランスのもと、じゃないので間違わんように。　今のフランスやベルギーや、オランダやドイツ、イタリアなどの王族のいた、もとの国、と、そう考えたほうがいい。　そして血筋としての種族は、ほとんど考えなくていい。　フランク族は、ごくごく少数の王族。　アッシリア出の十字架を国のシンボルに持ち、原住民のゲルマン人諸族のみならず、周辺のすべての種族を従えていった征服種族。　彼らは、スペインでの西ゴートという、仲間の失敗をも、見てきた。　周辺の他勢力を上手に取り込んでいく手法を、あたらしく開発してた。　典型が、ユダヤ人の扱い、なんである。　フランク族には一切、レヴィに関するデータがない。　ユダヤ人も一切、フランク族とともには、出てこないのである。　これが大きなヒントになる。　アリウス派ランゴバルト族というのは、でてくる。　ザクセン（サクソン）族やその他の種族も出てくる。　しかし西ゴートとともに大勢居たような、ユダヤ人レヴィ族に関する話は無い。　「フランク王国のカール1世が世界各地からユダヤ人を自国内に呼び寄せた」という噂話も出てくる。　これは、ありえない、と思うんだが。　ユダヤ人という種族がもともとあって、それを彼らフランク族が優遇したんだ、と、どうしても考えてしまうようだ。　しかし300年頃のキリスト教の成立以降、各地にユダヤ教の宗教司祭階級（レヴィ）の小領主はいても、聖地にも世界にも、ユダヤ人なんかいない。　そのことを見てきた。　ユダ族に至っては、アラビアでもアッシリアでもイスラム教の中に消えて、800年頃には完璧に、いなくなってた。　フランク族は、これもレヴィ族同様の、ごく少数の、王族だけの種族である。　領地の拡大とともに、またたくまに西洋中に散って、消えてしまう。　オイラは、そのフランク族自体が、ユダヤ人の父だと思う。　つまり、キリスト教カトリックが、ランゴバルト族やザクセン族といったそのほかの被支配部族を使って、混血させて作った、と。　戦争に負けて英国に逃げた多神教のランゴバルト族と、フランク王国内の一神教のユダヤ人、さらには各地のフランク王国の主たちとも、だからユダヤ人は親戚、といったことにもなる。　ユダヤ人と偽ユダヤ人は親戚。　宗教は違っているが、考え方は極度に似ている。　同じ偽ユダヤ人のレヴィ族を呼び寄せる、なんてことは、あえてやらんかったと思う。モメごとの原因になるからだ。　但し北アフリカやスペインでのイスラム側についたレヴィ族が、すでに多くのユダヤ文化を持っていた。　それに学ぶということは、大いにあっただろうが。　フランク族は、周辺部族を征服したら、そこと婚姻関係を築いてカトリックも歴史も与えて、同族化していった。　相手が多神教の種族であれば、一体化は、すぐには困難。　なので、あぶれ下級王族が、聖書と歴史書、陰謀書を持って、それまでの地域の支配構造すべてを温存して、新しいレヴィ族となって上に乗った。　やはりここでも、レヴィというのはスカウト族。　次の世代には、ご親戚のユダヤ人小領主が、そこんじょそこらにいっぱい出来ているわけだ。　フランケンシュタインがごまんと出来上がる。　ゴーレム神話やフランケンシュタイン神話には、ぜんぶ下地、があるのだ。　多くのユダヤ人が、もともと宮廷に出入りし、強大な権力も持ってた。　その理由も容易に説明できる。　だからいつしかフランク族の故地にだけ、小領主以外の貧しいユダヤ人もできてしまった？。これについては後で。　その地方に独特な、フランク族の言語も、できた。　主にオランダ界隈の古フランク語（フランケン語）。ザクセン語（サクソン語）、異教徒の多いもっと上流の土地では、イディッシュ語というドイツ語方言。　ローマ時代のラテン語などは、学問用語以外には、見事に消えた。　だが、こうやって異教徒の親戚を作ることで、彼ら偽ユダヤ人は教会の戒律に縛られる必要もなくなったし、奴隷商売も大手を振ってやることができた。　そう、偽ユダヤ人というのは、十字マークを持ってやってきた、フランク族やランゴバルト族、サクソン族（ザクセン族）なのである。　みんな王侯貴族のことで、庶民のことではない。　彼らは等しく、自分たちの悪行をユダヤ人の影で隠した。　それで、偽ユダヤ人という。　

2019年04月28日

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新・ユダヤ人　3－4－2　ヒスパニア

　キリスト教の公会議というのは、もっぱら異端派切捨て審問会議である。　その他の会議と言うのも、もっぱら利権相談か異端切捨て相談。　ぜんぶぜんぶ、利権がらみの異端派除外、たたき出し、権力闘争のためにある。　本当の意味で、諸派が集まって、宗教振興策を相談した、なんてのは、一度もない。　特にカトリックが主導権を握ってからは、やりたい放題だった。　このカトリックの公会議なるものを見ていると、あることに気がつく。　ユダヤ人をどうするか、の話が多いのである。　特にゴート族が侵入していた、スペイン方面での会議が目に付く。　ユダヤ人を、教会組織自体が、自分たちと違うベツモノとは見ていないのだ。　軽蔑もしてない。　カネも権力も持つ、ユダヤ人のレヴィたちが、大勢、スペイン界隈にいたのだと、つい思ってしまう。　だが要は、カトリック司祭同様の、異教徒たちに君臨する役割のレヴィ族が、そこに「も」いた、だけなのだろう。　司祭はローマ帝国において採用され派遣されて、各地で勢力を得ていた。　スカウト教導団の小領主たちであると思う。　奴隷商人や武器商人を兼ねていた彼らの多くは、ミシュナーを持つ異教徒だった。　タルムードが出来てからは、かれらも、そのもとに集合したんだろう。　ユダヤ人、と言われるように、なってた。　やがて民族移動してきた西ゴート族が、これらの小領主たちの上に重なる。　支配者がカトリックに改宗してからは、彼らレヴィ族の切捨てが始まった。　ユダヤ人と言っているが、これは十二分に注意が必要。　一般民衆じゃないのである。　要するに古い勢力の異教徒教導団、のこと。　彼らが蔑視するペイガニズムの人々もひっくるめての、本当は異教徒迫害なのである？。　いえいえ。　ここで議題となってる問題の相手は、ユダヤ人という言い方でわかるように、庶民階級ではない。　同じアッシリア出の、一神教の、小領主階級なのだ。　庶民はたぶん、ここでは、その住民のほとんど全員が、未だに軽蔑すべき多神教徒だった。　ペイガニズムの対象として、軽蔑すべき連中だった。　ペイガニズムというのは、一神教徒側の侮蔑用語、であるらしい。　多神教や自然崇拝の人々は、一神教国では、宗教制度上、差別の対象となる。　それのみならず、蔑視されて、人間とはみなされない。　日本人なんか家畜人ヤプー。　だから原爆落して殺して当然、と、今でもほとんどの人が思っているはず。　「イスラム圏でのカーフィルという語に相当する」という。　しかし本物のユダ族の末裔なら、ユダ族の主力がどうなったかは、気がついて知っているはず。　415年　西ゴート王国建国　　560年　トレドに遷都　第3回トレド公会議589年　ユダヤ人（領主）がキリスト教徒の奴隷や妻を持つことを禁止。　王レカレド1世は、アリウス派からカトリックへ改宗した。　　612年、シセブート王が、ユダヤ人（領主）にキリスト教の洗礼を強制。　第4回教会会議633年、改宗ユダヤ人（領主）による訴訟は、まかりならんとした。　第6回教会会議639年、ユダヤ教の儀礼禁止政策を追認。　第8回教会会議653年、国の法典上で、ユダヤ教の宗教儀礼を禁止。　第12回教会会議680年、681年？　反ユダヤ法成立、ユダヤ人は強制改宗。追放、奴隷財産の没収。　第16回教会会議693年、陰謀に加担した大司教や貴族の財産没収を命じる。　改宗しないユダヤ人も同罪。　第17回教会会議(694年)　ユダヤ人による王国転覆計画が発覚したと告発。ヒスパニアのユダヤ人を全員奴隷化。　まあ、ナニをやってたかというと、自派の単一宗教利用して、奪った国土のすべての富と権力を、王の手元への一極集中化を図ってた。　アッシリア化やってた、といっていいだろう。十字架使って異教徒排除してた。　注意せにゃならんのは、ユダヤ人、とでてきても、相手が庶民じゃなくて領主階級だということ。　庶民なんかはもともと、相手にしてない。　この時代には未だ、ユダヤ人に庶民は居ない。　　しかしこんなやりかたでは、反権力領主の集まりも出来る。　ヒスパニアは、古くからローマ帝国の主要な下級兵士供給地だった。忠実な土地だった。　ローマ帝国がつくりあげていたその権力機構をガタガタにして、イスラム軍侵攻のための露払いをしてた、みたいなものなのである。　案外、そうだったのかも。　権力機構から突然に切り捨てられて、頭に来て、領民ともどもイスラム軍に参加したレヴィ族領主は、いっぱい、いただろう。　この一連の騒動は、711年、イスラム軍によるイベリア侵攻と征服で幕となった。　さあ、ここのレヴィたちユダヤ人領主階級は、どうなったのでしょう。　レコンキスタ（キリスト教徒による国土回復運動）が盛んになるまでは、新しい朝廷に仕えて、大いに栄えたのである。　イスラム側には、本物のユダ族もいたんだし。　ご親戚も、いっぱい増えた。

2019年04月27日

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新・ユダヤ人　3－4－1

　先に、ちょろっと出てきたが。　マリア崇敬について調べて、カトリックの成立時期の事情を覗きたい。　　これは「聖母マリアに仲介者として三位一体の神への取り次ぎを願うことなどを中核としたカトリック教会の教義における宗教概念。聖母崇敬（せいぼすうけい）ともいう」　マリアを崇拝するのではない、のである。　カトリック独特の、崇敬という、ややこしい宗教概念なのだ。　マリア信心、とも言うらしい。　「聖母マリアに「神に対し信者と共に祈ること」を願う宗教表現を指す」のだという。　言われてもピンとこん。　が、信仰共有のダシに、マリア様を使うわけだ。母を利用する。　これが出てきたので、ニムロドの話もセミラミスの話も、古い話じゃないとわかる。　ずっとずっと新しいカトリックの連中が持ち出した、騙しのアッシリア論議だ、とも思えてくるのである。　ともあれ、アッシリと、キリスト教カトリック、そしてユダヤ問題が、とてもとても深い闇の関係にあって、その闇の部分が、オイラたちにはぜんぜん見えてない。　見えてないが、十字架とかマリア様の、カトリック教義に隠れている。　そのことだけは間違いない。　「聖母マリアに対する崇敬は、三位一体の神に向けられる「礼拝」よりは下位であるが、他の「天使や諸聖人に対する崇敬」(Dulia)と本質的に異なる唯一の高い崇敬「特別崇敬」(Hyperdulia)と扱われている」　カトリックの抱く、「聖母への思い」は断ち切りがたく独特なのだ。　「聖母マリアへの教理は451年のカルケドン公会議で確認され、787年の第2ニカイア公会議にも、議題となった。」　　なんでこんなことを持ち出したのかというと、ここにフランク王国特有の、陰謀の尻尾が見えているように思うから、なんである。　人は誰しも母を持つから、聖母への崇敬を持ち出すことで、人と種族に拘る多神教徒たちを、共有論議に巻き込んで篭絡できる。　さらに聖母に拘る、彼らの隠された秘密自体も、そこにかいま見える思いがする。　母は共に祈る人だけど、イエス・キリストの父は神なのである。　地母神信仰は、地球規模で一般的なものだった。　それに、イエス・キリストは神の子であって、同時にマリアの子でもある。　この魔術に、彼らの秘密の尻尾がある。矢印の形の。　「フランク王国の王朝は、マリアの記念日を祝ったり、マリアの栄光を讃えて捧げる教会を設立してマリア崇敬を奨励した」　といわれている。　パリのノートルダム大聖堂も、同列の信仰の寺院であるそうな。　多神教も、その背後に隠れてる、らしいが。　まさに、この構図。隠れた背後の闇は見せん。　やがて「クレルヴォーのベルナルドゥスのような神学者が出て、キリスト教とマリアの栄光は断ち切れなくなった」　というが、もともと、断ち切れんかった何かが、そこに隠れてる。十字に。　フランク族自体が、出のハッキリせん、実に怪しげな種族なんだが、そう反芻してじっくりと考えれば、キリスト教自体が、出のハッキリせん実に怪しげな宗教。　エルサレムの話だとかガリラヤの話だとかは山のように出てきても、言語からして怪しいし。　ヘブライ語だって？　何、それ。　そもそもキリストの時代のユダ地域の住人なら、アラム語を喋っていた。　ギリシャ語やアッシリア語が混ざったような、へんなアラビア語の、それも古い文語体じゃない。　ローマ帝国の主たちは、自分たちの出自を隠すために、旧契約の話に加えて新契約の古い話を作ったんだが、彼らがパンノニア出ではなく、アッシリア出であることは、もう尻尾が出ている。　案外、ローマ帝国内の、スカウトエリート集団であったレヴィたちも、カトリックのフランクたちもゴート族の連中も、全く同じ連中だったりして。　これは何の根拠も無い空想、だが。　オイラが今何を考えてたかと言うと、一神教由来の中で成功した諸種族は、ぜんぶ人工の種族ではないのか、という疑惑。あくまで疑惑。　アッシリアがそもそもわからんかったし、ローマなんて二人のへんな兄弟が、世話になったエトルリア文化を簒奪して起こったもの。フランク族にいたっては、民衆のおらん、へんな王族だけの集団。　800年頃から出てくるユダヤ人もそうだよ。宮廷に出入りする領主階級であって、庶民じゃない。　レヴィ族はもう少し古そうだけど、やはり司祭階級だけの連中。「ルネサンス文化は、マリア崇敬による芸術の劇的な成長を証言するものである」　というのがあった。　ルネサンスというのはズット後の時代の話だが、あの時代の、陰険でおぞましいイタリア特有の権力闘争も、イルミネーションのような芸術の輝きと共に、彼らがもたらしたもの。　彼ら一神教徒は、芸術を広め、科学技術を起こした。　文化や芸術における聖母の役割というのは、すごかったわけだ。　オイラには特に、ミケランジェロの聖母のイメージが思い出されて出てくる。　慈愛に満ちた聖母、なんぞではない。　誰かの言ってた、衣服や口の周りを血で染めた跡がある絵。　そんな聖母が活躍して、ヨーロッパという地域の、文化と諸種族の、母体となった。　しかしマリアが、多神教を持つ大衆の人身を掌握していく一方で、権力と宗教教義には、大きな乖離が生じてくる。　大衆を律するつもりで道徳作っても、上に立つ連中が、それ守らんので。　律法で教義を律しようと言う動きと、聖職者たちの自堕落な日常に、乖離がありすぎた。　特に現代の福音派などは、マリア崇敬を常に、にがにがしく思っているだろう。　その問題も、この時代に、すでに見られるようだ。　当時も、ローマ市の退廃やキリスト教聖職者の腐敗振りに、衝撃を受けた人は多かったみたい。　ずっと後代のミケランジェロもまた、絵の中に、その批判を隠しているんだという主張の人も多く居る。　そんなことを、とりあえず念頭にだけおいておいて。　とにかくキリスト教諸派の活動は、権力闘争と腐敗と聖別を繰り返した。　それは800年代に入ると、ヨーロッパすべてが、マリア崇敬のカトリックに、強制的に統合されていく姿となるのだ。スペインは例外だったが、やがて取り戻す。　フランク王国の陰謀が、最終勝利した。　十字を持つアッシリアがオリエント世界を統一したように、カトリックの十字架が、西洋をほぼ統一したのである。　正体のわからないアッシリアの神は、西洋の神となった。

2019年04月26日

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新・ユダヤ人　3－3－3

　キリスト教の十字架には、アッシリアという前段の権威、があったわけだ。　一つ知らんかったことが出てきた。よかったよかった。　ついでに、ユダヤ教のシンボルマークを。　こちらは六芒星（ヘキサグラム）?。いえいえ。　ダビデ王なんぞとは一切無関係で、1648年にできたもの。　神聖ローマ帝国で勲功があったユダヤ人部隊に下賜された旗印、がモトらしい。　しかも、イエズス会が考案したモンだという。　伊勢のカゴメ紋やヘロデ紋も、あとから誰かがくっつけたんじゃろう。　さて本題。　膨大な取引関係文書の残っている古いシュメール地域と違って、アッシリアは、もっと領域も規模も大きい巨大帝国なのに、民間経済の実態は一切不明。　それも特徴的らしい。　ヴェールで顔隠せ、といった、女性の衣服についての制限なども規定されている。　アラブ社会では一般的な女性への規制のモロモロは、ここ、アッシリアがハシリ。　たぶん、割礼なども、ここに何かが、ありそう。　事細かい社会制度としての法律整備がなされたのも、アッシリア起源だからだ。　女性蔑視、隠せ、黒塗りせよ、男性器のあるような女は決して作らせるな、チョン切れ、の官僚統制国家だったんだろう？　そしてユダ族の男の割礼も、このアッシリアのやりかたを真似て作られた文化だと推測できる。　シュメール系の多神教国家では、もともと女性の地位は極めて高かった。　ウルを出たアブラムの一族も、もとはアガデの民ではなくてシュメール系のはず。　それが日常的に戦争やるようになると、やっぱり権力者側から見たら、力の弱いやつは要らん、となるようだ。　男色傾向も、目だって増えてくる。　今日の医療団体の、731部隊譲りのへんな傾向が、バビロンの退廃と同一視される理由が、ちゃんと、あるわけだ。　ヒゲズラの無骨で頑強なアッシリア兵士が、ウラルトゥの美貌の王に弱かった理由も、わかるような気がする。　アッシリアはまた、後の中国に似た宦官制度も、もっていたようだ。　男性への割礼は、これの無害な形式化、みたいなもんだろう。　当時はチョンぎると、かなりの率で死んでいたらしいので、形式だけにして。　力の弱い、奴属種族へ課す、形式だけの去勢強制。　オイラが今思いついたチン説だが、たぶん、これで正解。自分で納得。　「前9ー前8世紀にはアッシリアの高級官僚の１割以上は宦官だったとも推測されている。」　そうだ。　敵性種族であっても、超賢くて使えるヤツは使ったんだろう。　だが、みんなみんなチョンぎって使ってた。　この点から見ても、中国の周・漢とアッシリアは似ているのである。　他の国の古典盗用や書き換えも多かったんだろう。　十字なども、ハッチのマル十字文様の円枠消し盗用だし。　十字を包み込む主人は消して、十字だけにした。　もともとはカッシュ人（クシュ）がもってたもの、なのかもしれん。　とにかく、よその文化を取り入れるのに極度に長けた、今のわが国みたいな、敗戦後の組織的陰謀忖度国家だったわけだ。　但し、わが国は伝統的に、後期のシュメールにもあったらしい宦官制度を取り入れなかった。中国のも、無視した。　倭人が持ってて新羅で変節した花朗制度も、一切入れなかった。　源花は政権まで取ったのに花朗制度が消えてた。琉球王朝は、宦官入れたんだが。　ここにも、奴隷制度の有無と、なにか関係がありそうなんだが、わき道なので素通り。　しかしついでに、ニムロドと女王セミラミスについては、触れておいたい。　アッシリアガラミではあるが、ユダ族のミシュナーが、絡んでいる臭い。　よー解からん、話、ばかりなのである。　ニムロドというのは旧約聖書に出てくる人物の名、といわれるが、実は首都アッシュールと別の、古い時代の副首都のような立場の、町の名じゃあるまいか。。「『ミカ書』（5章）ではアッシリアについて預言する際、同地を「ニムロドの地」として言及している。」という。　「「ニムロド」とはまた、ヘブライ語で「我等は反逆する」を意味している」　そうだ。　アラム語だったらわかるが、ヘブライ語というのが出てくれば、すべてが実に怪しくなる。アラビア語でしょ？　しかも、なんか複雑怪奇なのである。　アッシリアの町を建てた男が、神アッシュールへの反逆者であったとかいう、へんな話。　だから、ユダ族の、対アッシリア工作の陰謀書の一つなんだろうか？　「カトリック教会や、この教派で行なわれるマリア崇敬の起源を、ニムロドとセミラミスに求める論が存在する」？？　これは、カトリックの検討で使えそう。つまり、これらはカトリック側の資料なのだ。　「クシュにはまた、ニムロドが生まれた。ニムロドは地上で最初の勇士となった。彼は、主の御前に勇敢な狩人であり、「主の御前に勇敢な狩人ニムロドのようだ」という言い方がある。彼の王国の主な町は、バベル、ウルク、アッカドであり、それらはすべてシンアルの地にあった。彼はその地方からアッシリアに進み、ニネベ、レホボト・イル、カラ、レセンを建てた。レセンはニネベとカラとの間にある、非常に大きな町であった」　？？だが、クシュシャラが、でてきた。アニッタシュの先祖はアッシリア人？だからアッシリア嫌ってた？　まさにアッシリアの古代史みたいである。本物の話であれば。　「セミラミス（Semiramis、アラム語: Shamiramシャミーラム）は、紀元前800年頃[1]のアッシリアの伝説上の女王。モデルは紀元前9世紀アッシリアの王シャムシ・アダド5世の王妃でその子アダド・ニラリ3世の摂政を務めたサンムラマート（英語版）で、ギリシャに渡ってセミラミスとなった。」　というが、これもよーわからん話ばかり。いろいろ、多種多様ぐちゃぐちゃある。　セミラミスはアッシリア語で鳩。　「ニネヴェの都を築いたアッシリア王ニヌス（英語版）に寵愛され、息子ニニュアス（Ninyas）を産んだ。また「ニヌス王はセミラミスに毒殺された」という話だとか。　また、本人は娼婦で、王を捕らえて牢に入れて女王として君臨したのだとか。　「アルメニアの美麗王アラに求婚するが拒否され、戦争をけしかけるが殺してしまう。王の遺体にまじないを掛け、復活するよう神に祈りを捧げた。後にアルメニアの民衆がセミラミスの暴虐に反旗を翻そうとすると、彼女はアラが神の力によって蘇り、セミラミスの一愛人となったという嘘を触れ回った」、という変な話だとか。？？　美麗王アラムは、アルメニアの王ではなくて、ビバイナという大帝国の創設者である。高原の地域、ナイリの王。　アルメニアは、メヌアシュと言うビバイナの後代の王が征服した最北の小領域で、アッシリアからは遠く離れている。　ビバイナがアッシリア軍に攻め込まれ蹂躙された時代は確かにある。　だが、アラムからはずっと後の時代で、しかもアルメニアがアッシリアに占領されたことはない、はずなのだ。　全部、ギリシャ語で作られた後世の、王族向け黄表紙読み物の類かもしれん。　アッシリアでは居場所のなかったイシュタル信仰が、地下にもぐって生き延びていたとか、アッカドの王の記憶が、未だ残っていたとか、想像はできるんだが。　しかし、よーわからん。　とりあえず、アッシリアから敗退転戦したい。　十字見つけたから、敵前逃亡じゃない。

2019年04月25日

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時事短観・常識

腐敗し切った日本 https://www.youtube.com/watch?v=WtpBaNgipho* 警察がくさっとるんじゃ無い。常識として警察の上司がくさっとるだけ。　仏法と因果は関係ないよ。仏は、アンタ因果応報といった、しがらみ常識に囚われるのやめて、そこから出なされ、と、いっとるだけ。　ドキュメンタリーはよかったが、最後でぶち壊し。ぶちこわすためにわざと挿入？★日本の税金「国民負担率」は42.8％で、江戸時代より過酷！https://1tamachan.blog.fc2.com/blog-entry-17692.html* というのを鵜呑みにするのも自分で考えてない証拠。　エンゲル係数で比較するのなら、常識的でわかるけど。　税の問題は、誰がエンゲル係数比でどれくらい不公平に絞られてるか、という問題と、使い道がいかに偏ってるか、の問題だけ。全体で何割なんて、無意味。江戸時代のエンゲル係数見たらびっくりするよ。ＣＩＡスパイ３００人を摘発：イラン https://1tamachan.blog.fc2.com/blog-entry-17702.html* やっぱりねえ。もっといるよ。ケタが二つ違うと思う。イランガンバレ！　スパイやって稼ごうなんてやつは常識のある人間じゃない。テロリスト以上のワルだから泥棒よりたちが悪い。極刑で皆殺しにすべき。：9.11 の真実 1/2　※ブルービームプロジェクトによるホログラムジェット14.April.2019 07:45より転載します。https://1tamachan.blog.fc2.com/blog-entry-17660.html【小林よしのり】真実の近現代【日本史編】 History of Japan(ww2)　4/7 https://www.youtube.com/watch?v=IiMdmjQ4CSQ＊この人の右翼マンガ、はっきり言って、好き。　日米開戦のとき、日本を知ってた人なんて、ほとんどおらんよ。それが常識。米国人なんて、そもそも英文読めん人ばかりだし。奴隷のオイラも、もちろん読めんけど。【衝撃】上杉謙信は女性なの？！戦国最強武将！軍神！毘沙門天の化身など伝説的存在が源氏物語を愛読する女性だった？【ぞくぞく】【ゾクゾク】【歴史ミステリー】 https://www.youtube.com/watch?v=WWOWJpvprTs＊一般が女性蔑視なんで、そういう話したくなかった、だけじゃろ。謙信が女だってのは世間常識。

2019年04月24日

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新・ユダヤ人　3－3－2　十字架

　しかしアッシリアそのものの起源は古く、しかも明確でない。　一般には、シュメール系の（子供たちを意味する）スバル人というのがいて、そこを襲ったアッカド人との、混血で生まれた、と思われているみたい。　オイラたちの言葉、すばる、が、その後アッシリア風に、スバルトゥとなっていくのだ。　しかし、もっと後期に重なったらしいフルリ人やアラム人同様、アガデ（アッカド）の民の正体も、本当は不明なんである。　オイラの知識は、ほとんどハッチ人以降でしかない。　彼らハッチのクシュたちがアッシリア人を嫌ってたことは確かで、一方、フルリ人やアラム人に対しては、必ずしも、そうではなかった。　養子で迎えた大王シュッピルリウマシュなんて、モロにフルリ人臭いし、アッジハヤのアラム人などは親戚にした。　アッシリア人は明らかに、彼らとは異質な、何か、があったのだ。　アッシリア人の実務能力が極めて高かった、ということも、関係あるだろう。安心できる相手ではなかった。　　太古から（名を上げることもはばかるような）一神がモトモトいた、その臭さもある。　それは国の主人だったみたいで、王は「国の副王としての存在」にすぎなかったらしい。　つまりそれは、シュメール風の、主人エンとエンシの関係だったのかもしれんのだが、何か気になるものがある。　そもそも、その主人が、エン・リルの一門みたいには、他の神々の存在を認めていなかった。　まず階級序列を作っていくのだが、ほんとうはみんな消していきたかっただけ。　多神教の主人・リルは、空気や時の神なので、いわば人の享有する時間・空間、みたいなもんである。人の享有は一ではなくて、多様な相互矛盾でできている。　有限な感性のモロモロの、共有にしての諸形式。　他の神々を認めなければ、そもそも神々を信仰する人々がいなければ、神なんて無意味になってしまう存在なのである。　シュメール神話の神々は、神自らの存在者、ではないからだ。　しかし、同じ空気の神とされる一神教の神アッシュールは、違うのである。　他の神々を認めない独自現象という、アイデンチチイを持つ存在者の存在。　人を皆殺しにしても生き続けるであろう、全く異質な存在。　だから宇宙人臭く見えてしまう。　そしてアッシュール市で、実際に力を持ってたのは、神の下にいる副王ではなくて、アールムと呼ばれた市民会、らしいのである。　彼らの議長が、リンム（輪務？）で選ばれて、采配してた。　空気を読んで忖度できんやつは、たぶん副王にもなれんかった？　つまりローマ帝国の初期などとも、雰囲気が似ているのである。　のちのベネチアなどとも、本当によく似ている。　残虐極まりない、この世界帝国は、なんと、もとは、選民貴族による民主主義共和国、なのである。　ファッシズム的な絶対権力国家であって、実は民主主義が、その基礎にある。　「アッシュール神をシュメールの神、エンリル神と習合させる」、などの動きがあったのは、bc1200年頃の、世界的な大飢饉時代以降と言われる。　たぶん、二つの大河の下流地域へ侵攻するにあたって、先に陰謀書をしたためて流布させた。　それが、エヌマ・エリシュ。　だが、この、習合という言い方は間違うと思う。　シュメール風に、多神教になったわけではない、からだ。　むしろエンリル神を持つ地域も、積極的にひっくるめて一神の支配に置くべく乗り出した、ということ。　習合ではなく、一神へのアイデンチチイ集約取り込み。あんたら、みんな死ね、という悪意。　実は、この直前に、アッシリアは戦争に負けていた。　ミタンニ王国の支配下に入り、フルリ人やアラム人、マルヤンニ（マリアンヌとも書いてある）だとかハニガルバトだといったような、新手の武人階級と、血を交えていた。　エジプトに一神教を持ち込んだ教祖イクナトンや、その妻のミタンニ人の時代であった可能性も高い。　しかしミタンニの時代はすぐに去り、やがてアッシリアが台頭してくる。　食料不足の時期にアッシリアは強力な中央集権国家となり、飢饉では逆に、世界帝国の風貌を見せ始める。　オリエント全域が、やがてアッシリア帝国の奴隷となって、支配下に堕ちていくのだ。　逆らうやつらは全員、生きたままカワハギするゾの、恐怖支配。　彼らの使ったシンボルマークが、正十字、なのである。　星のマーク。　十字架ではないが、そのもととなった、十字。　恐怖のカワハギマーク。ハリツケマークと意味的にも似ている。　「天空神アヌの象徴で，円と8本の光線を伴い太陽や星をあらわすものとしても使用され，ギリシアでは太陽神アポロンの象徴，ローマでは星の輝きをあらわすものとされた」　と言う説明があったが、これでは納得できん。　この説明では、アッシリアの特殊性が説明されて無い。　多神教の天空の神アンを、なぜ十時にせねばならんかったのかも、わからない。　アッシリアでは、古い時代の（あるいはどこかの）十字マークを採用して使用した、とすべき。どこからもってきたんだろう？　だが、アッシリアではアッシュール神のみが神で、主人。　アン（天）神もキ（地）神も一切、認めていない。　空気のみだと、十字マークを置くアﾝ・キ・ツ（港）・シマ（領域・拠り所）ができん、と思うんだが。

2019年04月24日

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新・ユダヤ人　3－3－1　エヌマ・エリシュ

　さて、ここらで歴史の時刻を、ちょっぴり戻したいと思う。　一神教の故郷、アッシリアを検討してみたいのである。何も出てこんかもしれんけど。　オイラがアッシリアに拘るのには理由がある。　ユダヤ人の聖書も、キリスト教の旧約聖書も、またアラブ人のコーランにある神の歴史というのも、実は、モトがあるからだ。　それらは、粘土板文書でアッシリアに残っていた、アッカド語のエヌマ・エリシュという古文書に由来するのだからである。　そしてこの古文書のアッシリア版は、絶対君主となった後の時代のアッシリア王が、自分の権威付けのために、作ったものらしい。　バビロニアから奪った神マルドウクを背景にして、その物語を背景にして、作られたのだという。　それは一神教の神、アッシュール神のためのものだった。　というのだが、なんで名が違うのか？。　とにかくエヌマ・エリシュから。　エヌマ・エリシュというのは、不思議な叙事詩である。　バビロンの神マルドウクが、他の神々を殺して支配権を得たというお話。　解説によると。　「ティアマトに勝利したマルドゥクは天命の書板をアヌに進呈し、世界法則の制定及びさらなる世界の創造を進める。また、マルドゥクはキングーを殺し、その血から人間を創造したことで、これらの神々は労働から解放された。それに喜んだ神々はマルドゥクへの奉仕として、神々の住み家であるバビロンの建設に着手し、2年でこれを完成させた。」　多神教の神々が出てくるが、これは太古のシュメール神話ではないので、間違わんように。　ずっとずうっと新しい時代の、しかもバビロン神話がモトなのである。　成立年代は不明だが、ｂｃ１７００～ｂｃ７００頃と、諸説あるらしい。　ナブー・クドゥリ・ウツルが、神マルドゥクをエラムから奪い返し、バビロンを再建したのは - 紀元前1104年頃とされている。　だから、それより古いのかも。　ほんとうにアッカド時代のものかもしれない可能性も、一抹。　神々に序列があり、「人間は神々への奉仕のために存在している」といったような、奴隷制度を容認する極悪思想で、出来ている。　もともと多神教であった人々に、新来の唯一神を押し付けるための、前段の魔術物語なんだろう。　シュメール時代の、遠い過去の主人エンリルを、過去の最高神、とみなしているのだ。　最高神など持ちようがない、多神教のシュメール文化に対し、偏見に満ちた新しい世界観を押し付けようという作品、なのである。　しかも、こういった見解が、今でも欧米では一般的だから、始末が悪い。　一なる世界観が先立ってしまっている。　多神教の意味を、全く理解していないのである。　まるで、シュメール神話をユダヤ人が解釈しなおしたら、こうなるだろうと思えるような内容になってる。　「サルゴン二世（BC721～705）の治世、アッシュール神が世界創造時からの神であるとするために、エヌマ・エリシュにおいてアヌ (メソポタミア神話)の父とされるアンシャルと習合された。アンシャルが選ばれた理由は名前の類似による」　というのが定説らしい。　この解説者も、シュメール神話とは言いたがらないのが、ミソ。　「次代のセンナケリブ（BC704～681）により行われたアッシュル至上主義的宗教改革により」、神アッシュールが晴れて主人となった。　アッシリアの古くからの主人アッシュールと、ごろが似てたんで、アンシャル、キシャルのアンシャルが選ばれたんだ、と言いたいようだ？。　いまいち？？だが。　神アッシュールが、どこから来たんかは一切不明。　宇宙人みたいなアッシリアの一神教は、本当は意外と新しいのかもしれん理由も、ここらにある。

2019年04月23日

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時事短観・誰が何の目的で？

【アンチ・カニバリズム】スリランカでキリスト教イースター祝祭日を狙った連続爆破テロで207人が死亡。負傷者は約450人…update15http://benzaiten.dyndns.org/roller/ugya/entry/srilanka-blast＊ズット最近、仏教とイスラム教が大勢、殺し殺されで、つづいてたみたい。キリスト教徒が巻き添え？　いーや、キリスト教徒が最も怪しい。飯塚幸三(いいづかこうぞう)元工業技術院長(産総研)研究ちう…たっこうと同じやり方でやられた理由w update26http://benzaiten.dyndns.org/roller/ugya/entry/izuka-kozo* プリウスなだけ、かもしれんが。「うーむ。ブレーキは無効にされてたみたいだな…たぶんこの事故はたっこうのレクサスみたいに情報統制されてスピンが流布される。事故が起きた場所は737Max8事故にも関連してる気もする…。」「え？キーボードをハックする要領でバスのATをハックしてブレーキを踏むとアクセルになるように改ざんした？（誰が？w」　などという別の事故情報もヒントになりそう。「プリウスは2017年に流失したVault7のドキュメントで遠隔操作できることが確定…。【2013年のセキュリティ・カンファレンス「DEFCON（デフコン）」では、プリウスをハッキングしてハンドルやブレーキを遠隔操作するデモも行われています。】車のハックでいちばん有名なのはダイアナ妃の暗殺だろう。プリウスのハックは2013年にDEFCONで紹介されていた。」　誰が？　が、コイツ？　口封じ？　反撃？　予定？　実験？　運転手老人除外をしたいだけだろ。マスゴミはそういう論調。75歳運転停年法。　まず政治の60歳停年を先にやれよ。フランス、今年に入ってから国内のカトリック教会に攻撃を受http://penguinsokuhou9.blog.jp/archives/17675267.html* こういう事実をなぜ報道せんのかナ。　ムスリムだとかいった異教徒からの攻撃はありえんだろうに。それをいう人がむしろ犯人側。フーシ派の反撃だ、というのならわかるが。宗教対立煽るような、わざわざそんなことはせん。フランス相手だと核攻撃される。　むしろこれで喜ぶのは誰かと言うと、仏大統領。仮に無関係であっても、たぶん、ウハウハゆうちょる。トランプ大統領が拒否権、イエメン内戦関与を中止する決議案https://www.cnn.co.jp/usa/35135890.html* サウジの戦争と言うより、これは米国企業のための実験戦争だった。超小型核も使ったという噂もあるし、トランプもかんでた。オカネのためには拒否権。正体を出し始めたのかも。あるいは徹底させて暴露ネタ？https://www.cnn.co.jp/world/35128509.html米国はどこと戦争しとるのか？　イエメン紛争で「仏製武器使用」軍機密情報で判明調査報道https://www.afpbb.com/articles/-/3220928＊イランとサウジの代理戦争だと思われてるが、真実は見えてない。オイラにゃなんにも見えん。フーシ派https://www.jiji.com/jc/article?k=2018122400606&g=tha＊アラビア独特の宗教戦争。そもそも兵器持ち込んだのはだーれだ？。フーシhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%B7イエメン紛争の本質――サウジが軍事介入した本当の理由https://www.foreignaffairsj.co.jp/focalpoints/2018-1-17-wed/＊コレもウソ臭い。イエメン：UAEがイエメン民兵に武器横流し　内戦に拍車https://www.amnesty.or.jp/news/2019/0209_7936.html＊　なんのことはない、世界が加担しての代理戦争。武器消費が目的だろ？トヨタ車もきっと武器に使われてる。民生用より儲かる。イスラム革命防衛隊https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E9%9D%A9%E5%91%BD%E9%98%B2%E8%A1%9B%E9%9A%8A＊　これの背後には何がいるんだろ。ciaが居たりしても、ホンマ、不思議じゃない。

2019年04月22日

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新・ユダヤ人　3－2－2

　出発点の岩についても検討してみたいとは思ったが、資料が無かった。　イサクを神のために捧げる台というのがあったし、ダビデ王はこの岩の上に契約の箱を納め、ソロモン王はエルサレム神殿を建設した、というのもあったが、それだけ。　昇天する旅（ミウラージュ）を体験した場所、というのはイスラム側の脚色だろうし、その前のやつはユダヤ教やキリスト教の脚色だろうし。　そもそも、ドームの話ばかり出てくる。　みんな岩、ロクに見てない。　写真を見ても、すっきりとせん。　鋭角のレリーフ風の造形物をもつ、人の手が加わった岩で、しかも平らではない。　しかし浮き彫り風になった絵柄から利用目的も読み取れない、わけがわからん飛鳥や吉野の巨岩みたいなシロモノ。　なので、これはわからん、としてほっておこう。　イサクの燔祭というこれは、オイラたち多神教における人柱と同じである。　神々への忠誠、信仰の揺ぎ無さを問う踏み絵であるので、言うなれば核心部分の核心、なんだが。　棚上げ。　さて、キリスト教は、都合のいい部分ばかりが、一般的には広く知られている。　なので割愛したい。特に秘密を聞いた覚えもないし。　ついでにユダヤ教の口伝はどうか、これも少しだけ触れておきたい。　ユダヤ教は、神については絶対に語らないのである。　レヴィも、道徳を語るだけ。　個々の信者が自分で恐れ、怒りに触れぬよう、はばかるだけ。　自分の宗教や信仰についても、一切語らない。　これもオイラたちに、ちょっとは似ている。　但し、ありてあることは彼らの「現実を予定させる契約もの」なのである。　レヴィの権威やタルムードの教義と、一体になっている。　そしてそれ以外に、自然信仰や言霊信仰などは一切、持たない、のである。　この点、普通の日本人とは100％違う。　自然の出来事を恐れたりは、一切せんのであるから。　徹底した秘密主義と、へんな歴史観が基礎にある。　選民予定思想、そして権威あるレヴィの道徳、それが、ユダヤ教の全て、だと思っていい。　これが、聖書絶対主義みたいなもんを、やがて生んだ。　それどころか、聖書の予定実現に向けて手段を選ばない、サバタイ派やフランキストといった化け物をも産んだと思われている。　怪しげなこの問題は、後に調べてみたい。　まあ、カルト教団以外の、すべてのよそものは、彼らにとってゴイなのである。　何をしようと勝手、となる。　まれびとは神みたいなもん、とする、多神教のオイラたちとは、100％違う。　ユダヤ教の中身は、一切わからんし知らんのだが、たぶん、キリスト教徒みたいに神について悩むことはないんだ、と思える。　自分の無知、なんてテーマもありえないので、哲学にいたっては？　何ソレ？　だろう。　彼らにとって哲学は、哲学教授が学問してカネ稼ぎするための、陰謀組織なんだろう。　聖書以外の世界観や世界像も、持たない。　そもそも他者を認めんので。　なので、キリスト教徒やイスラム教徒との接点も、聖書以外には、なくなる。　哲学教（ソクラテス教ですな）とは特に、接点が、なんにもない。　転向者に、モト、ユダヤ人哲学者は実に数多い。　だが、ユダヤ教を持つ哲学者、なんぞは、皆無である。　彼らの宗教を産んだ根源は、ミシュナーとレヴィの権威、であるからだ。　「このミシュナに対して詳細な解説が付されるようになると、その過程において、現在それぞれ、エルサレム・タルムード(またはパレスチナ・タルムート)、バビロニア・タルムードと呼ばれる、内容の全く異なる2種類のタルムードが存在するようになる。現代においてタルムードとして認識されているものは後者のバビロニア・タルムードのことで、6世紀ごろには現在の形になったと考えられている」　「当初、タルムードと呼ばれていたのはミシュナに付け加えられた膨大な解説文のことであったが、この解説部分は後に「ゲマラ」と呼ばれるようになり、やがてタルムードという言葉はミシュナとゲマラを併せた全体のことを指す言葉として使用されるようになった。」　このウイキの解説は、かなり信憑性が高いと思う。「タルムードの権威はラビ（教師）の権威のことでもある」　と、ちゃんと書いてあるので。　レヴィ族（司祭階級）の権威抜きに、ユダヤ教の権威は無い、のである。　「シャブタイ派（サバタイ派）の流れを汲むユダヤ教においては、むしろタルムードを否定するという立場をとる」そうだが。　ラブ・アシ「 Rav Ashi - 5世紀バビロニアのタルムードの哲人」が、「バビロニア・タルムードの最初の編纂者」、とされている。　本稿は、この５世紀タルムード説、を採っている。　ミシュナーの核心部分が、トーラという律法である。　モーゼの戒律の、レヴィたちによる解説だと。　但しトーラは、これも口伝であって、中身は一切異教徒にはわからんのである。　「ユダヤ教において最も特徴のある分野は教育」　であり、ミシュナーを学ぶこと、レヴィに学ぶことが、基本になっている。　道徳、律法を学ぶことが基本。　道徳、律法を細かく定め、そこから礼節や仁義を生んだ儒教にも、やはり似ているのである。　オイラたちに未知の、ある種の教育勅語を学ぶことが、ユダヤ教かも。　だからオイラが朝飯前のお祈り（律法法典）を読んでゲっとなった、とんでもない守銭奴のような教えが、世間にもモレて、出てきたりもする。　シュルハン・アルーフ。　ヘーレム（聖別）のための掟。　15世紀に出来たとか言いはじめてるが、ミシュナーだけの時代からの、ずっとミシュナーの核心部分のものであったはず。　シュルハン・アルーフを読めば、オイラが、なんで大昔のレヴィたちをゴロツキと呼ぶのか、わかるだろう。

2019年04月22日

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新・ユダヤ人　3－2－1　アル・イラーハは偉大ナリ

　ここでちょろっと、イスラムの口語体に耳を傾けてみよう。　ア・ッラー・アクバルと、よく耳にすることが多いので。　実際には、アル・イラーハは偉大ナリ、と言ってるそうだ。　アルは長子、とか訳されるだろうが、オイラたちの言うアル、でいい。　最初に出てくる同じ言葉、アルはオイラたちの言葉でも、アルので有る。　ムスリムたちの言う「イラーハとは、崇拝されるもの」である。　が、アル・イラーハは「神としてあるの」のであって、もの（自体）、としては無い。　共有信仰の対象なので、道具的なモノでも目的が据えたモノでも、ない。　科学技術が研究対象とする自然物（純粋素材）でもない。　モノではない、そのものとしては「無」、なんである。　まさにラー神なんだが、信仰の中で自分と一となった崇拝される太陽であって、認識の対象となったモノ、太陽という名のある、自然物の存在者では「ない」のである。　つまりこれはギリシャ哲学が言う、メー・オン（無）と同じなのである。　人が禁忌で口にしてはならない、名のアル悪魔神ではなくて、名の「無い」神の方。　オイラたちの神々と同じ。　粗野なキリスト教とちがって、イスラム教はギリシャ哲学のこれ（メー・オン）をちゃんと、ふまえている。　モハメットの言う神は、三位一体の存在者の存在（超越認識）が神だとムリをいうカトリックなどより、あきらかにもっと哲学的であるし、洗練されている。　彼は、まちがいなくギリシャ哲学に通じていた。　あるいは彼に口伝した大天使が、通じていた。　キリスト教は、神の被造物の世界を、自然学の質料の方にし、ありてある絶対の存在者を、スピリチュアルな超越者とした。　それで、グノーシス派と争わねばならなくなったし、プラトンの教説を曲解してイデア論議まで持ち出さねばならなくなった。　あげくのはては、アリストテレスが批判除外した自然学を復権させて、哲学の意味をすりかえてしまった。　既存認識の批判除外ではなく、錬金術を企画し基礎に置く事、にしてしまった。　アリストテレスの自然学批判を、なんと形而上学としたのである。　神の、「この世の真実観想」、というやつ。　おかげで、科学技術（スキエンチア＝サイエンス）がでてきた、のだが。　合目的対象化認識技術の再現企画が可能となった。　イスラム教は、この問題をも、哲学同様に、簡単にスルーしているのである。　イスラム世界にも、数学や個々の合目的技術は西洋以上のものがあった。　だが、それらは科学技術ではないのである。　ギリシャ世界と同様、テクネー（心構え）はあったが、それはマシナリーテクニーク（技術）ではなかった。　彼らにとって、神は、奴隷制度を認めた信仰の中で一なるもので、超越認識でもなければ予定の現実でもない、となるんだろう。オイラは信者ではないんで、これは推測にすぎんが。　だからヘーゲル的な、絶対への学術に昇華していく蓄積など、ありえない。　この、信仰の中で神を一にしてしまおうという、ソレがそもそも、問題なんだが。　先に保留した用語について補足。　ミーラージュというのは梯子のこと。　それがやがて昇天の意味になっていったとされている。　マホメットは、天使ジブリールによって、夜の旅をさせられた。　近所の礼拝堂から遠い礼拝堂へ、さらに天上の礼拝堂まで、次々とハシゴさせられたわけである。　エルサレムなんて、初期には出てこないらしい。「後世のハディース(伝承)は遠隔の礼拝堂をエルサレムの神殿に比定し」たという。　そのさい使ったのが、翼のあるブラークというシロモノ。　このブラーク（天馬）というのはウソで、酩酊状態に対する後世の脚色らしい。　何が見えてるかというと、エルサレムへの誘導、神の玉座への誘導が見えている。　普通に冷静に考えたら、エルサレムをよく知っており、神の玉座をよく知っている天子が一服盛って、マホメットを酩酊状態に陥らせ、ハシゴさせた。　「大将、もう一軒、回ろうや」　そうやって、物語の中に連れ込んだのか、あるいはスターゲイトで宇宙船の中に連れ込んだか、した。　この類似の話はキリスト教にもあって、そちらでは携挙と言われる。　最後の審判のとき、キリスト教徒は選ばれて空中に強制的に引き上げられるが、ほかの連中は最後の捌きを受けて死ぬだけ、という、あれ。　携挙は、宗教への奴隷的強制を意味している。　酩酊者の精神の、身体離脱を意図しているとも思わせるものがある。　アイデンチチイを要求する一神教でありながら、聖書の予定で持って奴隷的強制をも要求するし、精神だけを抜き取って人の存在を否定しようとするのだ。　マホメットの場合は、二通りの解釈が出来るだろう。　信仰を前にしたアイデンチチイ精神の酩酊の物語なのか、あるいは宇宙からの介入物語か。　どちらもヤバイモノであるのは一緒。

2019年04月21日

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新・ユダヤ人　3－1－14

　638年，エルサレム総大主教はウマル1世に降伏。　カリフは「キリスト教徒住民にジンミーとしての安全と教会の保護とを保証するとともに，預言者ムハンマドのミーラージュの出発点とされた岩を堆積物の下から発見して，そのかたわらでの礼拝を指揮したといわれる。…」　ジンミー？　ミーラージュ？　出発点の岩？　「啓典の民」は、人頭税（ジズヤ）を納めればジンミー（庇護民）として保護されその信仰生活が保障された。」　イスラム教側は、この時点では、しごく寛大だった。　ミーラージュと出発点の岩については、後に検討してみたい。　今特に注目したいのは634　（２代目カリフ）ウマル1世　アラブ征服の開始。　アラブ人ができたのは、650年のコーラン以降なのに？　637年にはもう、２代目の後継者がエルサレムを包囲するのだ。　コーランができてアラブ人が出来る前に、アラブ軍が出来ている？。　つまり、アラブ人が成立するのをまたずに、反撃が始まっている。　このきっかけは。　 614年ササン朝パルサワのホスロー2世がエルサレムを占領　629年ビザンティン皇帝ヘラクレイオスが十字架を奪還したこと、にある。　キリスト教徒たちが、ユダの地を、キリスト教の根拠地に仕立て上げた。　それにはたぶん、十字架奪還の意図があったというより、税収領域の奪還目的があった。　ユダ族でない人々をユダ族だと言って扇動し、支配地を奪い返そうとした。　十字軍のずっと前の時代に、宗教的世界観によって、争いのタネが撒かれているのだ。宗教的世界観が、争いのタネ、なのである。　これを受けて、モハメット、そして初代カリフが動いている。　但し、オイラたちこそがユダ族だ、と言ってしまえば、自分たちも泥沼に、はまるのは必定。　それは馬鹿のやること。　なので、兵士と民衆たちへの、お告げにしたのである。　ユダ族だけの伝承ではなく、地域のみんなのものにした。　遠征は、すでに始まっていた。　文書化されたイスラム教の教え、コーランもまた、遠征者の後継者たちが作った。　　「初代アブー・バクル (在位 632～634) は預言者ムハンマドの没後ただちに衆に推されて原始イスラム国家の最高指導者となり，カリフと称した。2代目ウマル1世 (在位 634～644) はアブー・バクルの指名によってその跡を継ぎ，3代目ウスマーン (在位 644～656) はクライシ族の有力者から成る選挙人の互選によって選出されたが，最後はアラブ戦士中の不満分子の手で殺された。4代目アリー (在位 656～661) はその不満分子に推されてカリフ位についたが，彼のカリフ位を認めない反対派との闘争に明け暮れ，ついには刺客の手にかかって暗殺された」「カリフの下の行政機関は，アラブ戦士に年金と食糧とを支給するディーワーン，軍指令官アミール，被征服者から租税を徴収するアーミルとがあっただけのごく簡単なものであった。第3代カリフ，ウスマーンの治世の後半から征服事業が停滞し，内紛が始った。アラブ戦士集団の分裂は，アリーの暗殺とウマイヤ朝の成立をもっていったんは収まったが，いくつかの重要なイスラムの分派をつくる契機となった」　まあ、ホンマにイスラム国、ですな。　何が見えてくるかというと、コーランだのなんだのと言いながら、実はコーランの前に宗教団体＝軍隊が出来てしまっているし、その内部でも権力闘争やってる。　そのことが見えてくる。　世界観物語を語りながら兵士を篭絡し、ユダ族によってつくりあげられたアラブ人は、コーランに先立って、すでに聖地奪回に動いたのである。　キリスト教徒たちの売った喧嘩を、買った。　キリスト教徒側にしてみたらここはずっとローマ帝国の領土で、パルサワから奪い返しただけ。　但し、やりかたが卑劣すぎた。宗教扇動使った。　ただ、彼らアラビア人もササン朝パルサワも、混血であってもユダ族直系なのに、選民ユダヤ人だとは名乗らなかった。　アラビアなど特定地域のユダ出身とも名乗らず、神の奴隷、ムスリムだと名乗った。　ユダ族と言ってしまったのでは、ほなエルサレムに居りなされ、と言われてしまう。　略奪できんなる。　エルサレムは、彼らムスリムの、共有の故地なのだと言い換えた。　選民の拡大解釈なのである。　赤信号、みんなで渡れば怖くないんだと。　なんかオイラたちに似てる。

2019年04月20日

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新・ユダヤ人　3－1－13

　「東ゴート族は553年まで、西ゴート族は589年のトレド教会会議まで、ヴァンダル族は530年頃まで、ブルグンド族は534年フランク王国に統合されるまで、イタリアのロンゴバルド族は7世紀中ごろまで、それぞれアリウス派であった。」　というのがあった。　この、1：アリウス派、2：アタナシウス派、3：アラリック派の知識が必要だろう。　なんのことか、わからん。　しかも、これらにもウソ臭さがある。　アリウス派の、キリスト教徒であった王族は居たかもしれんが、民衆兵士は多神教だっただろうし、みんな、もともと宗教的アイデンチチイなんて持たない、異教の連中のはず。　キリスト教徒となったローマ帝国の王族連中は、みんな骨抜かれてダメになってたし、新派を立てた、もと異教徒の王族だけが元気だった。　1：アリウスというのはアレキサンドリアの司祭らしい。　～336年頃の、アリウスに由来するキリスト教の派閥のようだ。　「イエス・キリストの神性は神の養子とされたことによる、として、人であると主張した。」　「三位一体説を退けた」、ともいう。　だが、そう考えると完璧に間違う、と思う。　ありてある「一なる存在者の存在」としての、神の養子イエス・キリスト、と考えたんだ、とするべき。　キリストを「ロゴスなる神」とした。　受肉したんじゃなくて、精神を得たので逆に祭り上げて、客観的ロゴスとした。　人にしたんじゃない。　神にした。　ロゴスを、ありてあること、として、人の有限な（個人享有）認識としてではなく、「一の信仰においてのみアル」、共有として捉えてしまっている、のである。　信仰を、一という客観視にして、精神的に扱ってしまっている。　現代の日本人の客観観と、若干似ているのである。　「イエスにおいて受肉したロゴスは被造物」という言い方。　受肉しないロゴスも、一としてあるんだ、というのが隠れてる。　但し、ネガティヴな無、じゃナシに、すべてポシティヴな一の有、にしてあるんである。　2：一方、アタナシオス派は、会議の名からニカイア派とも呼ばれる。　「主の存在したまわざりし時あり、生れざりし前には存在したまわず、また存在し得ぬものより生れ、神の子は、異なる本質或は異なる実体より成るもの、造られしもの、変わり得るもの、変え得るもの、と宣べる者らを、公同なる使徒的教会は、呪うべし。」　父（神）と子（イエス・ロゴス）と精霊（精神）の「三位格を持つ神」が存在者の存在なんだという意見。　カトリックなどの、位格は三つだが、大本のズブスタンツは一つ、とする「三位一体」を否定して、神が三位格を持つ、としているわけである。　悪であっても神？　いーや、オイラが神、なんじゃろうて。　　無からの創造を考えてて、こうなったという意見があったが、そうじゃなかろうと思う。　彼らはギリシャ哲学を破壊してしまった。　それで、自分たち共有の自然学を、世界観の基礎に立ててしまった。　結果的に、ありてあるという、有限な人の単純な自己享有が見えなくなる。　すべてが理念化されて、時間・空間がわからなくなるのだ。　自分で、コレがそうなんだと解かっていたはずなのに。　ロゴスも、すでに無（メー・オン）としては、彼らには見えてない。　後に述べようと思うが、イスラム教は、ちゃんとギリシャ哲学を踏まえていて、ロゴスを無として見ているのに、カトリック以外の連中には見えてなかった。　それで彼らは、無からの創造をも、形而上学的に再現認識せざるを得なくなった、だけだろう。　つまりこれで、人の対象認識が自然学的になった。そして、科学技術的にもなった。　　無からの創造や形而上学なんて、哲学はもともと、一切相手にせん。　カトリックなども、そのことはちゃんと知っている。　だが、世の秩序を維持し、信仰を共有せんとする限り、人を騙す悪人となって教会や教団を組織立てせざるを得なかった。　そんなカトリックの狙いとは別な何かが、アタナシオス派にはあった、ということ。　この派閥だと、哲学のみならず、たぶん、ユダヤ人をも必要としなかっただろう。　彼らには、アーリア人が広めた善悪の判断なんかも無いだろうと思う。　現代は、自分の後ろめたさを隠そうとするカトリック主流や、これらの諸派閥であることを隠しているキリスト教徒だらけである。　だから、形而上学＝哲学なんて書いてある、へんな辞書ができる。　ユダヤ教やイスラム教も、こちらは現実（予定）主義だから、そんな論議（神の位格がどうのこうの）は、やはり相手にせん、のである。　だが。彼らはもちろん、哲学も相手にしてくれん。　キリスト教は、まず哲学を克服する必要があったし、これらの派閥争いをも避けて通れなかった。　グノーシス派への世界観論議が必要だったから、キリスト教徒内での、内輪争いとなった？。　いや、一神教で世界を支配するのだから、世界を包み込まねばならんし、反対派が出てくれば断罪せにゃならんかっただけで。　しかも、この時代（３世紀頃）には、まだキリスト教も布教開始したばかり。　神の支配する世界観の、その基礎となるアイデンチチイ争いが起きてたんである。　一なる精神どおしの、熾烈な主導権争い。　その中でアタナシウス派が露骨に他派を呪った。　そのため、彼らは自ら、その呪いに落ちて行ったわけである。　ユダヤ教やイスラム教は、イエスや聖霊を神とは認めていないので、この疑問が発生しないと言われる意見があった。だが、本当じゃろうか？　神学への深入りはやめておいて、印象だけ一言で述べたい。　泥沼。　引きずり込まれる。　3：アラリック派というのは、大移動をやった西ゴート族の王（在位395～410）の一派のことらしい。　この連中もキリスト教徒だったので、洗練されたカトリック派のフランク王とは違う野蛮な連中、と言っているだけ。　アラリックという王がキリスト教徒だったとしても、兵士や民衆がキリスト教徒だったというわけではない。　キリスト教が西洋に浸透していく時代の、ハシリではあっただろうが。　この時代のヨーロッパ人の主流は、未だ多神教と考えるべきだと思う。　それが500年頃から、すっかり様変わりしていく。　野蛮な世界が、浄化された世界になった？　いーや、泥沼が広がって、酷くなっていったのである。　他部族を尊重する、ゲルマン人に伝統的な、まれびと的な考え方も、寛容さもなくなっていく。　彼らはただ、宗教でのみ団結するようになっていく。　しかし、イスラム教は聖書を持つ民には寛大だった。

2019年04月19日

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新・ユダヤ人　3－1－12

　最初期のユダヤ人というのは、レヴィ族以外は姿が見えない。　ユダヤ人というのは、エルサレム占拠の正当性を主張するために作られた、史観だけの、肉体の無い存在だったんでは？、とも思う。　たぶん、ローマのキリスト教がそこ（エルサレム）から成立したんだ、と主張できるようにした、偽旗の一種が根にある。　ローマ人が好きだった政治的陰謀というやつ。　今も沖縄で助詞使いのおかしい人が女性票集めようとやっちょるみたいだし、フランスがカトリック教会燃やして革命防止やっちょる。それらと同じ。　根拠としての歴史書がつくられ、当時の全世界に提示された。　しかしレヴィという司祭たちは、もともとミシュナーをもつ民衆相手の権威として、ローマ帝国側の立てた御用学者、であったはず。　学術的権威は、もともと、あった。　民衆は乗ってこなかったが、これでアイデンチチイを奪われてしまったユダ族の知識人たちは、危機感を覚えただろう。　征服欲を呼び覚まされ、十字架まで奪ったパルサワの王もいた。　アラビアの地に、小領主階級のユダ族は広く散らばって居た。　彼らは教祖なきあとカリフを立てて、そのもとに集合し、父祖の地の奪還を試みた。　宗教がそうさせた、んじゃない。　奪われたアイデンチチイへの復権意志が、対抗する一なる宗教を作らせていったと考えるべきだろう。　もともとの一神教志向が、戦争好きの一神教を呼び覚ました。　つまりイスラム教が先なんじゃなくて、一神教へのアイデンチチイ志向、が先なんである。　遠い過去に、宗主国アッシリアから学んだ一神教志向が、先。　だからここには、オイラに見えてない何かが、まだある。　政治が民衆扇動技術だと思いこんじょる家畜業者の連中が居るだけじゃなくて、ありてある有限なオイラじゃなしに、ありもせん神の奴隷になっちょる連中は、容易に自分から権力意思の奴隷となる。　3－8世紀の、この時代を大雑把に見てみよう。ローマ帝国中心で。　313年　ローマ、キリスト教公認。　325年　ニケーア会議　アタナシウス派を正統、アリウス派を異端とする　335年　ローマ、エルサレムに聖墳墓教会を寄進。　348年　ローマ、ササン朝パルサワとの戦争　355年　ミラノで会議　アリウス派が勝利　　　アタナシウス派の追放　359年　アリミヌム　セレウキアで会議　　　　アタナシウス派の調停　362年　ローマ皇帝ユリアヌス　キリスト教追放令を出す　363年　ローマ皇帝ユリアヌス　ササン朝パルサワとの戦いに散る　363年　ローマ、ササン朝パルサワと和平　　375年　ゲルマン民族が大移動開始　380年　ローマ、カトリック派が国教となる　　　　　　　391年　ローマ、アタナシウス派の弾圧開始　395年　ローマ帝国分裂　456年　ローマ略奪にあう（没落・解体へ向かう）　500年　ゲルマン諸国で法典整備（つまり、蛮族側のローマ化が進んだ）　　　　（オイラは、この頃タルムードが出来たと思っている。）　507年　496年からカトリックだったフランク族勝利　西ゴートのアラリック派を破る　524年　新プラトン主義哲学　　　　　（この、哲学というのはウソ。プラトンは曲解されてイデア論者となり、このころ、自然学批判をやったアリストテレスも、書き換えられてしまった。）　以下はビザンチン帝国　ローマの復興を目指す東半分の国家。　533年　ローマ法大全　537年　聖ソフィア寺院寄進　604年　グレゴリウス没　610年　モハメット啓示を受ける　614年　ササン朝パルサワのホスロー2世が　エルサレムを占領　　　　（朝廷は違うが、太古のユダ族解放者が、再びエルサレムを開放したわけである。しかしパルサワは解放者として迎えられたわけではない。コンスタンチノープル包囲までやって十字架を奪った彼は、征服欲に駆られていたにすぎないのだろうか？。何か、この時代の、異常なざわめきを感じる。エルサレムのゴタゴタは、アッシリア地域のゴタゴタから始まったのである。ホスローとシーリーンという物語は有名。銀貨やアラム人も出てきて、面白いけど。アルメニアのアッシリア人や、アルメニア人がアラム人と名乗っていることなどとの関係にも、何かがある）　627年　ニネヴェで、ローマのビザンチン帝国がササン朝パルサワに勝利　　629年　ビザンティン皇帝ヘラクレイオスが　エルサレムを占領　　　　（ユダヤ人プロパガンダの当局が、一神教の故地を奪い返したわけである）　634年　アラビアのウマル1世　征服を開始　638年，エルサレム総大主教ソフロニウス、カリフのウマル1世に降伏　642年　ササン朝パルサワ滅亡　こっちはヨーロッパの西半分の方。古い時代が曖昧すぎでハッキリせん。　ローマ帝国内で地歩を固めたフランク族が、唐突に出てくる。　774年　カール１世がランゴバルト王を兼任　760年　グレゴリオ聖歌隊　781年　カロリング朝　標準版の制定　800年　カール１世戴冠　フランク王国成立　３世紀にキリスト教が始まり、５世紀にローマ帝国が解体に向かう頃レビ族が作られてユダヤ教が始まり、最後の８世紀にユダヤ人ができる。　これはオイラだけの、裏づけもロクに無い史観である。　教科書には書いてないので、レヴィの権威しか認めん人や、特に受験生は、読まんように。　

2019年04月18日

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新・ユダヤ人　3－1－11

　とにかくこの時代に、西洋のキリスト教側で、ユダヤ人というのが表に出てきた。　その一方で、アラブ世界からは、ユダ族が見事に消えていった。　本当にこの頃（８世紀）以降、見事に、ユダ族はアラブ側から消えた。　前回調べたとき、それが不思議で、ならなかった。　今、その理由がわかるかもしれないような、気がしている。　ユダヤ人というのは、プロパガンダ歴史書や聖書に書いてあるような、ユダ地域から散らされた民衆のことではない。　キリスト教徒側の都合で、選民として選ばれた特権を持つ異教徒たちのこと。　いずれ軽挙され、浄化されねばならないキリスト教徒の魂の、罪悪部分の補完作業として作られた、新種族。　人工の特権階級、異教徒種族が、ユダヤ人。　キリスト教カトリックが、表向きは許可しない、奴隷制度、金融（詐欺）業の担い手として重宝された。　だから、宮廷ユダヤ人、という言い方もされる。　貴族ではないのに、宮廷にも自由に出入りしてた。　そのハシリとなるタルムード完成が、500年頃。　レヴィ（司祭）たち、教導団たちの手で出来た。　彼らレヴィ族は、キリスト教徒から生まれた、んじゃなくて、陰険なローマ特有の政治問題から生まれたユダヤ人の先行種族だと思う。　新契約書のゴタゴタとは別に、ユダ地域の民衆の権威として、司祭族レヴィが作られ、各地に領地ともども配置された。　どこでも、民衆はロクに乗ってこんかっただろうが、レヴィたちは異教徒特権があるので、大いに稼いだだろう。　貧しい民衆は、どっと、キリスト教という船に乗っていったようだ。　だが、こちらも順風万帆ではなかった。　新契約そのものが、もともとゴタゴタしてたし、ローマ皇帝の権力内でも、不協和音もあったからである。　キリスト教禁止令出した皇帝も居る。　キリスト教会の組織やそのトップたちが、みんなみんな悪の権化のような人ばかりで、実に大変だったのだ。　ユダヤ教のパリサイ派（レヴィのこと）も、いかに悪人として描かれているかは、新契約見てけば、いくらでも出てくる。　　一方、イスラム教は、そんなキリスト教を見習って、最後に出来た。　自分たちも対抗できるよう、独自の組織化を図ったのだ。　が、最初から、キリスト教の持つ、まずい点を修正して作られていった。　コーランにも、そのことが見え見え。　イスラム教は、キリスト教と、確かに、ごく類似のもの。　しかし、より洗練された一神教なのである。　一神教　＋　奴隷制度　＋　国家統一、の宗教。　唯一神の国の、唯一宗教。異教徒を必要としない。　但し、奴隷支配を明確にするため、独特の「カリフ制度」を、作った。　兵士はすべて神の奴隷。　王族も、神の奴隷。　こちらは共有契約詐欺ではない。　だが、神でひっくくっての、享有詐欺。　教団全体が、カリフという、教祖後継者に名を借りた一人の権力の奴隷となる。　カリフを教祖様の後継者として立てて、そのこと（奴隷制度）を、見えなくさせているのである。　キリスト教は契約で隠したが、こちらはカリフで隠した。　ローマ帝国が、軍隊のファッシズムを民主主義に摩り替えたような、詐欺。　カリフがいなくなれば、一神教共有の、本当の主人が出てくるしかない。　偶像崇拝よりもっと、キリスト教の神の存在教義よりもっと、ややこしい問題が、出てくるだろう。　こちらは最初から、徹底された世俗化が図られていた。　そして教団の背後には、歴史観を持つ偽ユダ族だけではなくて、本物のユダ族が大勢、絡んでいたのだ。　最初はアラム語で朗読されるモノとして、クルアーンの、もとのメモは作られていたはず。　やがて文語体は失われ（というか、教祖が文盲だったということにして抹消し）、洗練された口語体の、アラビア語だけが残った。　もとの原典は、こちらも、いろんなアラム語のミシュナーが無数に、あったんだろうと思う。　しかしこちらもわざと、それら原典はすべて、破壊させた。　まるで焚書坑儒の時代のように、見事に全部、古いものは破棄された。　ギリシャ語で書かれた真新しい参考書も破棄されたんだろう。　これもユダ族の関わる一神教団カルトの、特徴なのである。　アイデンチチイを前面に押し出す、ということ。　そして自分以外は尊重せず、純粋素材以外はムダだとして、切って捨てる。　重複は、豊穣とは認めないだけでなく、アイデンチチイの妨げとなるので決して許さない。　これはオイラの嫌いなwindows思想でもある。　実は科学技術というものが、徹頭徹尾、ソレで出来てる。　切って、純粋素材化（自然物化）した以外の不要部分は、捨てる。　スキエンチア。　イスラム教が、自分たちの教義のモトにした諸データは、キリスト教やユダヤ教のそれと、ほぼおなじもの、なのである。　つまりユダ族伝承のミシュナーのモロモロや、ローマの偽ユダ人が歴史プロパガンダに利用した歴史書、さらに古い聖書類のモロモロ。　さらに、知られている最新のデータが使われた。　科学技術を生むことになる、ハッキリ言うなら錬金術に携わるイルミナティたちの、権力思想も、盛り込まれた。　ローマ帝国でキリスト教諸派やユダヤ教が仕立てられていったそれらと、まったく同じような基礎資料と扇動思想が使われているのである。

2019年04月17日

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新・ユダヤ人　3－1－10

　キリスト教は、一神教の導入によってローマ帝国の支配を堅固なものにするために、ミシュナーから作られた新宗教。　キリストの物語を仕立て上げ、アッシリア風の一神教を発展させたのは、ローマ人、なのである。　だが、それだけじゃなくて、何か、まだオイラに見えてない理由がある。　多神教のギリシャから学んだ哲学を、彼らは世界観の形而上学にまで持ち上げといて、基礎をすり替えた。　そうせねばならない理由が、なんかある。　教師養成の学校（スコラ）を作り、科学技術（スキエンチア）を造り、哲学者を殺して法律を作った。　科学技術（スキエンチア＝サイエンス）、キリスト教の新旧契約聖書（歴史書を含む）、法律、これらは一体の物である。　どれかが欠けては、成り立たない。　彼らローマ人は、ユダ地域の独特な宗教性に学ぶことで、自由奔放かつ多様な、ギリシャ文化とは別に、輝く一なる、ローマ文化の精神性を際立たせることができた。　独裁皇帝の狼藉と同時に、精神主義や滅私奉公もまた、ローマ文化の特徴である。　イルミナティの組織なんていうのもまた、科学技術を担う新プラトン主義者たちの彼らが、つくりあげたんだと思う。　自然学者たちから受け継いだ？　というより、ピタゴラス派など神秘思想家と、新しい彼らの形而上学的自然学とをくっつけて、出来た。　彼らは「自分の無知を知りたい、解かりたい」哲学者じゃないのである。　世界の「無からの再現知識を得たい、創造したい」科学技術者の方。　神のやった天地創造を再現したい。　天地創造なんて、カルト信仰だよ。　それでも得たい。　すごい権力志向なのである。　オイラたちは神じゃない有限な生き物なんで、無からの創造なんて、無縁だと思う。　ギリシャ人は自然学者でさえも、ちゃんと、これを認識してた。　イルミナティ組織の頭目としては、415年に、アレクサンドリアの大司教に殺されたとされている、学頭ヘパティア（Hypatia（ヒュパティア））が有名である。　その背後に、ユダヤ人を匂わせる話がいっぱい、作られている。　なので、かなり怪しい。　怪しいという意味は、ユダヤ人が居た、ということ言ってんじゃなくて、そういう話を後の時代に意図的に作っている臭い、ということ。　　シナゴーグがでてきたり。アレクサンドリアを統治するローマ提督すら、キリスト教内部の宗教対立に巻き込まれてたり。　　シナゴーグというのは、もとはギリシャ語らしい。　会議とか集会所とかのことで、キリスト教だと、教会を意味する。　しかし、ずっと後の時代の東欧で使われたユダヤ人教会、といった意味が、このときの話には、すでに普通に流布しているように感じる。　だから、これらの話は、ずっと後の時代からの挿入、であることが明白。　彼らは、そんな陰謀に満ちた陰険なローマ特有の政治問題も、宗教的に統一していきたかった、にちがいない。　それらが、一神教独特の異端審問の繰り返しとなる。　血を血で洗う、争いの根本原因となるのである。　科学技術の成立や、法治主義、奴隷制度に、選民思想（差別思想）は必要不可欠だった。　それを毎日の教えにしてくれる、絶対神の世界観を与えてくれる宗教も、必要だった？。　しかしグノーシス主義者も出てくるし、古いミシュナーをもとに作った新契約の宗教教義などとも、どうしても軋轢が生じた。　一神教分派がいっぱいでてきて、殺しても殺しても、沸いてくる。　これは世界観を仕立てた一神教の罪悪部分なので、ごまかしようがなく出てくる。　たとえば、何度も呼び出すが。　聖アウグスチヌスは、自分を悪人だとハッキリ言える、時間を自分でよく知っていても、「わからん」と言える、本物哲学者である。　だが、一なる組織と、ありてある一神に拘る限り、グノーシス派とムダに言い争うしかなくなる。　新プラトン派に近い、怪しげな世界観を持つ者、にもならざるを得ない。　ユダヤ人はもともと、それらを表に出さないようにするために、一神教の魔術部分、として作られたように思う。　欠けた予定魂の補完作業。　エルサレム界隈の利権などにも、具体的に、なにかあった、のかもしれない。　アラブ人との関係、十字軍への企画などが、モロに絡んでいるらしいので、これは今後見ていきたい。

2019年04月16日

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新・ユダヤ人　3－1－9

　イスラム教徒がブタを決して食わないことは、よく知られている。　だが、ユダヤ教徒も同様に禁止されていることなどは、あまり知られていない。　実はオイラも、最近まで知らんかった。　わざと隠しているのだ。　ユダヤ教は男性器の割礼をやるが、アラブ人は女性器の割礼をやることも。　実は、オイラたち日本人にも、四足は禁じられた食い物だったことはご存知か。　割礼の伝統はないが、成人儀礼として頭髪の一部をソリアゲたり刺青をしたり、歯を腐食させるオハグロといったことをやってた。　四足（よつあし）を、世間で普通に食うようになったのは、明治以降である。　大阪で公務員に刺青禁止令が出たのなんて、ごく最近のこと。　ブタの食い物は特に、人に似ている。　小領主としては、ゴイと同じで、そいつらと自分を選り分けたがったんだろうか？。オレは選民だから、貪欲に仲間を食ったりはせん、と。　ちがうと思う。　むしろ小領主の差別思想が、食い物の禁忌を作った。　同様に、差別思想が刺青禁止令を作っている。　刺青は倭人の伝統なのに、外人が奪ってへんなステータスにしてしまった。。　自分たちがクジラを採って油を絞るのはかまわんが、下種な日本人が神聖な動物を殺すのは許せん、という、独特の選民理論も、今はまかり通っている。　イスラムもユダヤも、自分たちで、その禁忌を選んだんじゃない。　親に、道徳で教え込まれた、だけ。　それとも、へんなステータスにされた？　一神と一体化した親が、意図的に新種族に仕立てた自分の子を、選民に仕立て上げるために、差別して禁忌を与えたのだ。　ブタを家畜にすれば、ゴイと選民の子供たちとブタが、同じような食い物を奪い合うことになる。　なので、それは避けたかったんだろう。　ところで、キリスト教は、イスラム教を、召使の子達だと、差別した？。　そうではあるまい。　イスラム教のほうが、もっと洗練されてる、だけの話。　反ユダヤで結束して、自分たちで作り上げただけ。　ユダヤ教の教義にあるムリな部分をも、ムハンマド（マホメット）は、召使たちも王族も一緒に選民化することで、あっさりスルーさせたのだ。　いや、マホメットは文盲なので、本も読めんし、お筆先も語れんはずじゃんか？。　ウソ言っちゃいかん。　彼はたぶん、ラテン語やギリシャ語にはかなり、通じていた。　大天使ガブリエル役の人が居たのだ。まちがいなく、ユダ族の物語とキリスト教の知識を持っていた。　当時の、超勉強家の最右翼知識人だと思う。　アラビア語のミシュナーが読めんかっただけ、であるに違いない。　だが、ここには未だ、隠れている何かがある。　アラム語の変化したアラビア語に記載する、大本の鬼三郎役は、後に別に居た。　イスラム教では、今はクルアーンと呼ぶもののみが聖書とされるそうだ。　オイラはコーランだと教わった。　共通する歴史物語は、一神宗教の三者とも、ほぼ、同じなのである。　ユダヤ史観が出、新約聖書のできた、そのあとで、それらを利用して生まれた。　いや、作られた。　もとになっているのは、地元オリエントの持つ豊穣なミシュナー？　いえいえ。　それだけではなくて、明らかに誤った歴史認識のほうをも、共有しているのである。　つまり、ヨセフスの魔術史観みたいなものと、あんまり差がないのである。　新約聖書の、ずっとあとの時代に、それらをもっともっと洗練させて庶民向けにし、ユダヤ教へも対抗意識も持って、つくりあげられた。　それがコーランだ、という雰囲気である。　イエス・キリストらしい人物の話も、ちゃんと、出てくるそうだし。（そこは読んだこと無い）　キリスト教は、奴隷の始めた宗教なんだ、という言い方をキリスト教徒自身がする。　これは彼らの希望、だったんだろう。　そうさせたかった。　が、これはぜんぜん違う怪しいウソで、むしろ常に王族貴族の宗教だった。　カタコムベがどうのこうの、という話も怪しい。　奴隷がこそこそ、勝手なことやってたら殺されますよ。　ローマ帝国の時代、ギリシャ語や、ラテン語なんて読めるのは、特殊な高等教育を受けたものだけ。　王侯貴族といっても、山賊と、あんまりかわらんかったが。　寺子屋なんか、ない。　なので、奴隷どころか庶民や下級兵士も一切、字が読めん。　西洋では１９世紀になっても未だに、そうだった。　２１世紀の現代でも、文盲率０%に近い国なんて、彼らは、ありえんダロ、と言うはず。　労働奴隷呼び込みで、最近特に酷くなっている。　過去の日本は例外、だったのである。へんなユダヤ政治で、これも変わるらしいが。　それに対しコーランは、最初から、召使も含む全員が相手できるよう作られた。　奴隷は家畜だから除外？。　いや、「奴隷には温情を持って処遇せねばならな」かった。　特にエルサレムから奪った女奴隷は珍重された。　コーランは聖書の庶民向け説教書だった、と見ていいだろう。　耳障りのいい言葉で、謡って語れるように、出来ている。　聞いているだけで、意味がわからん異国人でも、ウットリしてくる。　そしてこちらの成立年代は明確なんである。　文盲だという教祖が啓示を受けたのが、西暦610年頃。　「ムハンマドの秘書のザイド・イブン＝サービトという人が、650年頃、いろんな人のメモを、1冊のムスハフにまとめた」　命じた地域のカリフは、「もとの弟子たちのメモを、全部没収抹殺した」　これも明らかに、焚書坑儒。　意図あって、過去の多様な文化を、ぜんぶ抹消した。　これも共通して似ている、一神教の特徴なのである。　オイラは最初、旧約聖書からユダヤ教が生まれ、さらにキリスト教が生まれ、最後にユダヤ人の手でイスラム教が成立したと思っていた。　今は、まず新旧の契約聖書が同時にできて、ローマ人の手で、特に王侯貴族にキリスト教が生まれ、そこからユダヤ教が政策で作られ、そこからイスラム教が生まれ、その後、さらに、ユダヤ人が最も最後に出来たんじゃないか、と思っている。　前500年ミシュナー、300年頃キリスト教新旧の契約聖書、500年頃ユダヤ教聖書及びタルムード、650年イスラム教コーラン、でいいと思う。　だが、ユダヤ教の根幹部分はかなり早くても、アシュケナージユダヤ人が出てきたのが、最後じゃなかろうかと。　ユダヤ教のタルムードもレヴィ族も500年頃はできていて、そのころ歴史魔術書もできていたが、ユダヤ人が本格的にできたのが、800年頃じゃあるまいか、と。　イスラム教は、ユダ族の本家の方で、キリスト教の影響下に作られたんだと思う。　ローマ人が陰謀でつくったユダヤ教に、憤り、対抗して？。　だが、ユダヤ人は、そんなアラブ人に、さらに対抗して？、フランク族側で作られたんじゃなかろうか。　なんとなくヘンだが、この後、彼らは延々と、本家エルサレム争奪戦をやっていく。　よっぽど大事なお宝でも寝てるのかと思ってしまう。　コーランにも変なこと書いてあるし。

2019年04月15日

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時事短観・お友達

福岡正信「50年前にユダヤ人から聞いた話」：いかにして日本人を殺すかの戦略！ https://quasimoto2.exblog.jp/23671953/＊ローゼンフェルトは、オレンジノートを受け継いで、お友達を巻き込んでいった。フリーメーソンも、もちろん使った。豊洲汚染より、魚自体が超危険！！福一は収束していない。魚のデーターは野放し。海底には放射性物質が、溜まっている。http://blog.livedoor.jp/genkimaru1/archives/2103712.html＊危険物のお友達は、ちきゅうが引き受けてくれる？安倍晋三は統一教会＝韓国のために働いているのだろうかhttp://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-694.html* 組織員は、みんなおともだち、そうじゃなかったの？貧乏くじ引く人増えてるけど。新元号「令和」は外務省ディープステイト向けのメッセージだったらすいw。さっそく外務省がスネたw。サイバー兵器ではないw update35http://benzaiten.dyndns.org/roller/ugya/entry/gengou-shiftjis＊お友達的意見が出てきつつある。万葉て、オイラは新羅のヒャンガだと思っている。　使われている万葉かなも、漢字の音だけであったり、意味も使ってたり、まちまち。　まあ、お友達集だから。小泉純一郎と橋下徹と在日朝鮮人とヤクザをつなぐ「生長の家」 https://www.youtube.com/watch?v=toO3Wtb2QpI* そりゃトップのみなさん、みんなみんな、お友達。

2019年04月15日

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新・ユダヤ人　3－1－8 ゴロツキ大天使

　エルサレム界隈では、ユダ族はヘロデ一派に殺されて死に絶えていた。　しかし、アラビア辺境の各地域に、彼らはもともと、大勢がいた。　パルサワ帝国の小領主となって、各地に派遣された末裔がいっぱい、生き残っていたのだ。　個々の連中は枝葉末節でも、大勢集まれば大規模になる。　メッカのクライシュ族が砂漠のベドウイン族だなんて、へんなイメージムリに植え付けなくていい。　メッカは、もとは360もの神像が立ち並ぶ、多神教徒たちの都。　だから西洋の学者は、彼らをユダの末裔だとは言いたくなかった。　太陰暦だと355、太陽暦だと365、この360というのは不審だが。　これはバビロンの円の度数分割か？。　いいや、わが国の旧暦なのである。帝国イスラエルの伝統。　ユダヤ人はへんな暦を採用したが、古い時代の帝国イスラエルは360日のはず。　しかも、その多くが、ユダヤ人の言うところの偶像崇拝者だった。　ユダ族の血を引くクライシュ族は、数代前から、そこの支配者だった。　海上交易をやるイエメン方面とも関係があったらしい。　アラビア暮らしが長くて、ユダ族の伝承は消えかけてただけだろうし、後のコーランの成立がたぶん、決定的に、それを消した。　彼ら、アラビア語を持つ戦士階級の人々が、アラム族とユダ族の血を引く末裔なんだと、その言語の上からでも単純に、わかるはずなのである。　まあ普通、本物は本物だとは、あえて名乗る必要も無い。　しかしエルサレムには、異様にみんな、執着するのだ。　後に、エルサレムのパレスチナ人女奴隷を、ユダ族だと思い込んで喜んで迎えてたらしいのだが。　バビロンから開放されて、すでに千年もの時を経てた。　ユダ族は、すでに多くの種族に分かれていた。　しかし言語は、ごまかしようが無く、残っていたのである。　特にミシュナーが筆記体で残されなくなってから、彼らの母音表記しないアラビア語は急激に、アラム語の特徴を失っていった。　彼ら（帝国イスラエルのほうではなくて、ユダ族の王族と武士階級）はやがて、ことごとくパルサワ人や地元の人などと同化し、アラビア人になっていったのだ、と考えるのが、合理的というもの。　たぶん一神教のカルトたちの陰謀が、こののち、西洋を一に統一し得た。　そしてその前後に、ありてある現実が正しいのだから、キリスト教の不都合な部分は、異教徒が担うしかないのだ、と、なっていた。　奴隷商と金融業は、カトリックでは、表立ってできないのだから。　エルサレムとその界隈、アレクサンドリアだとかアテナイ界隈の多神教の人々などをユダ族に見立てて、教導団のみ前もってスカウト作成し、一神教の異教徒聖書が成立した。　奴隷商売や金融業をやるレヴィ族も、すでにできてたのだ。　すでに神殿はあったし、会議もあった。　ユダヤ教のタルムードも、たぶん５００年頃にはすっかり仕上がってた。　だが、肝心の異教徒信徒が、まだ、いない。　民衆はみんな、偶像崇拝者ばかりだったのである。　それを嘆いた話がいっぱい、残っているはず。　司祭もまた、小領地と引き換えにスカウトされることを了承した、悪党の司祭たちばかり。　実は、カトリックの聖アウグスチヌスも、こんなんでスカウトされた悪党だったんだろう。　もとはゴロツキだったと、尊敬すべき業績を残した本人がちゃんと、言っている。　カトリックの屋台骨を自ら作っていった、本物の聖人なのだが。　ユダヤ教のレビ族も、こうやって各地に、ごく少数、出来ていた。　彼らは熱心に布教活動をやっただろう。　しかし民衆はオカネ稼げなくても、みんなみんな、キリスト教徒になりたがったにちがいない。　ユダヤ人は、普通は嫌われるのである。　しかし中には、アケメネス朝パルサワ地域の辺境にまで足を伸ばして、布教活動に熱心なゴロツキもいたに違いない。　大天使ジブリール役のレビがいたのだ。　エルサレムにはお宝の山が眠ってるから、みんなで奪おうぜ、と言ったのかも。　砂漠で口伝されるミシュナー信仰が、やがて一神教カルトとなり、アラブ人を産んだのだろうか？。　いや、それは逆だと思う。　ユダヤ教の一神教カルトへの目論見が、砂漠で口伝されて、逆に、過去のミシュナー信仰を呼び覚ました。　モハメットは熱心にギリシャ語を学び、高価な図書を取り寄せて読んだのかも。　しかしユダ族の先祖から受けついだアラビア語には、一切興味なかった。　それとも、ジブリールの口伝で全てを悟る、本当に神の啓示を受けた大天才だったのかも。　ガブリエルをジブリールと読んでいるので、独学だったのかも。あるいは母音表記しないので、途中で変わったのかも。　後に示そうと思うが、600年頃のエルサエム界隈のゴタゴタが、コーランの成立には深く関係している。　クライシュ族の変わり者が、同族には迫害されながら、そのゴタゴタのなか、たった一代で、一神教カルトを作り上げたという不思議な物語が、ここにある。　この物語は、エルサレム奪還の物語でもあるのだ。　カリフというのは、彼の後継者、という意味に過ぎない。　　アラブ人の発生は、明らかに、ユダヤ人の生まれたことと直接の関係がある。　

2019年04月14日

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新・ユダヤ人　3－1－7 ヒストーリエ

　ユダヤ教を持つのがユダヤ人。　その定義を思い出していただきたい。　たぶん、８世紀以降には、イデッシュ人と言う新種族もできてた。　５世紀ごろ最初のタネが撒かれていた。　この時代以降、ローマ帝国各地にいたのが、司祭にスカウトされたへんな連中。　彼らが後のレヴィ族となったのだろう。　８世紀ごろになってフランク族の地に湧いたイデッシュ人が、本格的共同体としてのユダヤ人。　スカウトというのは、ほかにも、ローマ帝国ですでに主人ズラしてた、フランク族という怪しい異教徒種族などがいた。　このカトリックに改宗した種族もユダヤ人同様に怪しくて、初期にスカウトされた連中だと思う。　多くがローマ軍で出世して、大物になっていった。　パンノニア出の異教徒たちだった、という説もあるようだ。　しかし、初期に勧誘された異種族・異教徒の彼らの多くは、ユダヤ教徒にはならなかったらしい。　400年頃、北アフリカで活躍した、尊敬すべき聖人アウグスチヌスのように、一神教の最もヤバイ根幹部分は自分の信仰に委ねる、カトリックを選んだ。　フランク族同様に、怪しい人工の種族が、ユダヤ人。　特権階級、選民、奴隷商人。　ついでに一言。　本物の古代ユダ族とは、彼らユダヤ人が出来るそれまでは、ほとんど何の血縁関係も無い。　彼らがずっとのちの時代に、ご先祖を尋ね歩いて、親戚になっていった、だけ。　古代のユダ族は、領主階級者であって、政治家や将軍や学者、大商人、旅行家など、紀元前の大昔から、いっぱいいる。　宗教家だけではない。　特に、賢い後世のユダヤ人たちが熱心に先祖研究やったので、いっぱい発掘された。　しかし彼らの、ヨセフスの魔術書に書かれているような内容の、他者を認めない純粋化の世界観だと、行き着く果てはハルマゲドンなのである。　それも、ユダヤ人とユダ族末裔が相争ってのソレ、となってしまう。　宗教カルトたちは、一神教の魔術に取り込まれて、踊らされている。　教えてあげてもムダかもしれない。　だが、彼らは真実を知って、ゲットーから開放されねばならない。　オイラたちも、ゴイという奴隷から脱出せねばならない。　ユダヤ人もユダ族も、さらにアラムもユダも帝国イスラエルも、奴隷からは解き放たれねばならない。　それと同時に、アッシリア界隈から起こった一神教の宗教運動が起こした、とんでもない害毒が、今や世界中に蔓延してしまっていることを知るべきなのだ。　そのことを特に告げておきたい。　歴史上のほとんどすべての悲惨な出来事が、この筋書きの一環によって起こった。　それはバビロンのみならず、ローマを襲った。　一神教の宗教運動は歴史魔術書を生んで、宗教、科学技術、聖書解説書が一体となったカルト契約組織となった。　それは勧誘先を、領土外まで推し進めようとした。　今日ではそれがデジタル化され、まもなく5Gとなって、全人類の人体アンドロイド化が図られる。　ゴイとゴイを道具的に扱うユダヤ人と、上層支配の偽ユダヤ人をも、ことごとく包囲して、絞め殺しにかかっているのだ。　ユダヤ人が生まれた、そのことにも、深く深く関係している。　このタネを最初に蒔いたのはアッシリア帝国。　一神教と一体となった、歴史観を持つ奴隷制度。　これをローマ帝国が受け継いで自国を強化し、アップルシードのように広めたのだ。　しかし、この重い不気味なテーマは、ここでは、おいておきたい。　今度は十字軍の頃の、ゴタゴタを探ってみたい。　ゴルゴダではなくて、ゴタゴタ。　もちろん先に、８世紀頃までの歴史暦年表を大雑把に見てから。　歴史（ヒストーリエ）というのは、記述された年表暦の事である。　実在した出来事、なんぞではない。　ゲシェーエン（生起）するゲシヒテ（生起する歴史）が、未だそれを動かしているとしても、見えないのでは、どうしようもない。　逆に、見えている歴史ヒストーリエは、必ず、目的や魔術や扇動のための、道具になるものとして持ち出された「物語」、なのである。　歴史物語が、ヒストーリエ。　だから、結構危険なものなんだと認識すべきである。　容易に、カルト化もする。　宗教になる。　転向ユダヤ人が暴露した唯物史観哲学を無視して、自然弁証法などという、形而上学的共産主義史観に走った連中が居た。　彼ら社会主義者が、世界中をガタガタにしていったのは最近のこと。　彼らを動かしたのもユダヤ人だ、と言われているが。　だから対抗して別の史観の歴史を掲げる、んじゃなく、むしろ、ひたすら暴露していかにゃならん。　表に出して、破壊して、取り込まれんようにせにゃならん。　それは古代ユダ族の多くが、未だオリエントの随所にいたことを、表に出すだろうか？　いや、むしろ現代のユダヤ人の中に、古代ユダ族の血筋の者は、ミズラヒムたちを除いて、皆無に近いことを、教えてくれるはず。　その古代ユダ族の血筋の者は、アラブ人の方なのである。

2019年04月13日

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新・ユダヤ人　3－1－6

　ミシュナー集ができたのは、確かに古い。　バビロン虜囚の直後、紀元前500年頃のことだろう。　しかしこの、ユダヤ教独特の歴史観が生まれたのは、まちがいなくヨセフスの歴史書のあとである。　聖書とトーラができたのはもっとあとで、ヤムニア会議のあと？。　タルムードが出来たのは、もっともっと後？。　確証はないが、キリスト教との関係は、わかる。　物語にクリスチャンが出てきて、ここに見えているから。　キリスト教が古くて、ユダヤ教のほうが、ずっとずっと新しい。　　そもそも、ヨセフスの本についても、70年頃のものがのこっとるというわけではなくて、これも、ずっとずっと後の時代のものなんである。　　「ユダヤ古代誌の現存するギリシア語写本の中で最も古いのものとして、バチカン図書館に所蔵されているパラティヌスコデックスがある。9世紀から10世紀のものとされており、第11巻から第17巻までの部分が含まれるが、破損箇所が多く判読困難な部分が多い[42]。完全なギリシア語の写本としては11世紀のものがあり、それはミラノのアンブロジアーナ図書館でAmbrosianus 370 (アンブロシウス写本、F 128) として保管されている[43]。第11巻から第20巻までの後半部分が含まれており、文献学者らは他の写本との一致性などからこのアンブロシウス写本を信頼性の高い写本であると考えている」ギリシャ語の原典は、なんと９世紀。　「最も初期の翻訳として、5世紀始めに翻訳されたラテン語版がある」　そう。　やはり歴史書は、５世紀ものが最古、なんである。タルムードの時代。　それもギリシャ語ではなくて、ラテン語のもの。　たぶん、翻訳されたんじゃなくて、こっちが先。　紀元前ではなくて、紀元後の５世紀。　しかも・・・ラテン語。　その時代に書かれたのかどうかはわからんが、歴史として教会関係者たちの目に留まるようになったのが、５世紀？。　違うんである。　膨大な古文書をもとに、最初に書かれたのがたぶん、ラテン語。５世紀。　それがギリシャ語に翻訳されて、学者や聖職者たちのものとなっていった？。　これに影響されてタルムードが完成したのかもしれんし、逆かもしれん。　歴史魔術書、タルムード、聖書は一体の物。　なんせ世界観をも取り込んでしまう魔術だから。　この魔術を駆使してあるのが、実は、ヨセフスの歴史書なんである。　「さて、わたしが今回この新しい作品を書こうと志したのは、それが有益なものとしてギリシア語圏社会から好意的に迎えられると信じたからであるが、その根拠は、それがヘブル人の文書から翻訳された、わたしたちユダヤ人の古代史の全部と統治原理に関するいっさいを包含しているためである。（『ユダヤ古代誌』第I巻序文）[10] 」　「わたしたちユダヤ人の古代史の全部と統治原理」、とハッキリ述べてある。　こんなことが言えるのは、つまりタルムードが完成して、のちのこと。　まさに、これは魔術書であるように思えてくる。　　オイラの素人説だが。　ヨセフスの歴史書には、もしかしたらモトのものがあるんかもしれん。　けど、現在流布しているそれは、タルムードが完成した、５世紀以降のものなんである。　それも、ラテン語からギリシャ語に翻訳されたもの。　キリスト教の新旧の契約聖書をもとに、ユダヤ教の聖書の完成やタルムードなどと同時期に作られた、魔術書なんじゃないの？　ミシュナー、歴史書、トーラ、聖書、の順に世に出たんじゃない。　そうではなくて、古いミシュナー以外は、同時に全部一斉に世に出たのかもしれん、ということ。　それも、ここに作者が書いてあるような、ギリシャ語を解する人の娯楽のために、出たんじゃない。　政治的意図で出された陰謀文書。　ユダヤ人のために？　そんな連中、未だおらんよ。おらんけど、居るとして。　ローマ人で、ギリシャ語が読めるような人は、ほとんど王侯貴族だけだった。　黄表紙好きな江戸の人とは違う。　最初は、キリスト教徒のものだった？。　いや、対外的なものも含めた、政治的な陰謀文書だったんだろう。　その後、新しく出来たユダヤ人という種族に自覚を持たせ、キリスト教徒のゴイたちと聖別するために、主としてユダヤ人司祭たちに対して、のちに作られなおして、世に出されたのが９世紀。　彼らユダヤ人司祭たちはユダヤ教の聖職者であっても、未だ、アラム語を知らないからである。　それらが彼らの知識となって出回るのは、シリアや北アフリカ界隈に、ユダヤ人がいっぱい展開してのち。　彼らがもしビザンチンの小領主たちであったとしても、もともとビザンチン方面の人では無い。　全員、ローマ人。　ギリシャ語も全員が知っているわけではないから、５世紀の最初はラテン語で出された。　そして、その出所の隠蔽偽装工作のために、古い時代の学問用語の、ギリシャ語のものが、後から作られ配布された。　これは案外、早く出来てたかもしれん。　610年ごろにはすでに、出回ってた？。　アラム語なんて、彼らがそれ以降熱心に研究しないことには、存在すら知られてなかった。　ましてやアラビア語なんて。　

2019年04月12日

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新・ユダヤ人　3－1－5 史観

　現代のユダヤ人たちの史観を、簡単にまとめてみよう。　ヨセフ本史観となるのだが。　第一次ユダヤ戦争によって、エルサレム神殿は失われた。　これで、神殿祭儀とユダヤ王朝に価値を置くサドカイ人が消えた。　以後は、シナゴーグで活動するパリサイ派が、民族的アイデンティティを形成するようになる。　第二次ユダヤ戦争後、70年頃にディアスポラが、ユダヤ人の民族離散が起こった。　ウソですよ。それが証拠に。　シナゴーグというのが、まずユダのものじゃない。ずっと後のユダヤ人のものだが。　単に会議という意味のギリシャ方面の言葉。　エルサレム西部での、ヤムニア会議によってトーラーの研究がなされ、聖書（ヘブライ語聖書）の正典（マソラ本文）ができた。（ローマ帝国の監修のモトに）　時代は不明だが１世紀末としてある。　民族離散が起こったっていうのに、司祭たちが集まって会議してるじゃん。　ここで、「当時のキリスト教徒たちが主要なテキストにしていた七十人訳聖書についても議論され、その中のある文書はヘブライ語にルーツを持つものでないため、正統なものではないという結論に至った」、とされている。　つまり、ユダヤ教の聖書が出来たとき、キリスト教の新約聖書は、すでに出来ていたわけだ。　キリスト教徒たちも、すでに、いた？　ディアスポラのウソは別にしても、なんか、おかしくない？　　ユダヤ教徒たちの中から、新約聖書ができて、キリスト教徒となっていった、のではないのである。　以前自分で思い込んでたのと、やはりぜーんぜん、違うようだ。　トーラという新しい概念も、ここで初めて、でてきた。　実はこれ（トーラ）は、古いミシュナーというより、新しいタルムードに関係するのだ。　「バビロンで聖書編集とタルムード編集を行うさいに、各部族が持ち寄った文書を集めてトーラーを作った」　というのがあった。　「聖書を編集するとき精霊によって書かれたとされるもの」　が、トーラであるらしいと。　大昔の出来事のように書いてある。　が、ちょっとちょっと、まってんか。　タルムードって、できたんは紀元前５世紀なん？　それを前提に話をつくっとるので、わけがわからんなる、のである。　ハッキリさせておこう。　聖書らしきものができたのは、ヤムニア会議。　ユダヤ人たちの司祭の、会合。ギリシャ語原のシナゴーグ。　これは少なくとも1世紀末以降の（しかも未だ居ないはずのユダヤ人の）会議。　トーラはタルムードの核心部分なので、当然、このあとのもの、なのである。　トーラの出来た場所は確かにバビロンでできたんかもしれんが、紀元前の話なんぞじゃあない。　ここにあるのは、魔術なのだ。　ミシュナーとトーラ、タルムードの魔術。　ミシュナーとは、トーラに関する註解や議論だ、という説明がなされる。　これが、怪しげに、違うんである。　魔法で摩り替えてある。　ミシュナーは、教義とか、道徳書、のこと。　処世術や、道徳規範、しごく具体的な毎日のモノの教え。　未だできていないトーラという、精霊世界の、核心部分、なんぞじゃない。　出来た前後も、逆なのである。　トーラが古いんじゃなくて、ミシュナが古い。　彼ら独特の、とんでもない大魔術が、ここにある。　キリスト教徒も含め、このカルトの人たちは、一神への信仰が先に立つ。　なので、未だできていないトーラという精霊世界の核心部分を、シナイ山でのモーゼ体験や族長たちの歴史を導くものだ、と、逆に見る。　それでもって、自分たちの共有時空を、魔術的世界観で、くるんでしまう。　魔術に絡められんようにするには、出来事の順番をハッキリさせることだ。　そもそも、旧約聖書が先でもないし、新約聖書が先でもない。聖書が先でもない。　ミシュナーという、世間で共有してきた、諸教義や道徳教書群が、先。　それにユダヤ教独特の歴史観が加わり。　人々に理念が、植えつけられる。　それが聖書やトーラという、具体的な指導理念となっていき。　やがてタルムードという体系的な本格教義になって、まとまる。　そして組織もまとまって、やっと最後に、ユダヤ教が成立する。　聖書というものはユダヤ教だけのものである。　新約、旧約というのはキリスト教だけの聖書。　ユダヤ教では、この「契約」というのを隠すのである。　ユダヤ教の聖書は、たぶん、キリスト教の旧約、新約の聖書が出来た、そのあとで出来たのである。　契約を隠すことでもわかるように、キリスト教より、もっと洗練されている。　ギリシャ哲学相手に苦闘したと思われる新プラトン派の、ローマ人学者連中の苦悩なども、背負っていない。

2019年04月11日

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新・ユダヤ人　3－1－4 聖書

「ヨセフスはその記述の史実性をローマ人へとアピールするために、当時のローマ世界で知られていた聖書外の資料を広く参照し、それらを傍証として利用した[25]。例えば、洪水物語においてはカルデアの神官やシリアの歴史家ダマスコのニコラウスの言葉を引用し、幾人ものエジプト人著述家の名を挙げて彼らもまた同様に洪水物語を書き残していると述べている[26]。また、ネブカドネザル2世によるバビロン捕囚時代の事績に関しても、ベーローソスの『カルデヤ史』からの長大な引用を含めている[27]。こうしたヨセフスの引用によって、現存しない文書（例としてダマスコのニコラウスや、ストラボンの歴史書など）の内容についてある程度だが手がかりになっている[28] 。」　というのがあった。　ものすごく勉強して、自分たちが抹消した文書などももとにしていて、綿密に書いてあるのは間違いない。　しかしローマ人にアッピールした、というのはウソ。　（ユダヤ人の）学者集団が、公的機関の持つ貴重な写本類を自由に閲覧し、当局目線でプロパガンダ文書をしたためた、だけだろ？　しかも参考図書の方は、その後、ぜんぶ意図的に抹消した。　実はアリストテレスの著作の多くも、この同じ時代に書き換えられてしまったのである。　哲学の意味が、まったく別物にされてしまっている。　だから歴史いじるくらい、簡単だっただろう。　独自解釈でラテン語に訳すのは自由。　だが、わざわざ、もとのギリシャ語の方を書き換えてある。　同じように、古代のユダ族司祭から受け継がれたミシュナーも、このローマで、大量に（ユダヤ人学者によって？）書き換えられたり抹消された。　それも、ギリシャ語で書き換えて？。　だから、おいらはユダ族だ、ハスモン家の出だ、と彼らが名乗ったとしても、単純に信じるわけにはいかない。　ハスモン家のユダ族は、確かにギリシャ化してた。　だが、徹底してヘロデに殺され、生き残りは砂漠に逃げたし、ここの民衆には、ただの一人も、すでにユダ族はいない。　そして367年頃に、ローマ帝国で、新旧の契約聖書が仕上がる。　実はその前に、130-170頃に、今の旧約と類似の記述がなされている文書が、いろいろと、あるらしい。　だが、「相互に内容がかなり違うのだ」、という。　この時代のものだというが、本当は後の時代の、ヨセフスの右翼歴史書みたいには、たぶん、まとまっていなかったのだ。その歴史書の、前史時代なんである。　「130-170A.D.にグノーシス派によって書かれたユダの福音書」　「140A.D.ぐらいに書かれたトマスの福音書」　というのもあるらしい。　いわゆる「聖書」（タナハ）類似書である。　これらもぜんぶ、本当は、ヨセフス本以降、世間に出てきたんじゃないの？　それにユダヤ教の聖書は、未だ世に無いから、タナハではない。　しつこく繰り返すが、これは超重要なことなので。　哲学というものがこの時代に、無知の知ではなく、錬金術になった。　書き換えられてしまった。　そのことで、自然学という独特の宇宙論が復権し、形而上学のハシリも生まれた。　タ・メ・タ・タ・フィシカ（自然学のメ）はタ・メタ・フィシカ（超越・自然学＝形而上学）じゃない。　そしてその書き換えから、科学技術（スキエンチア＝サイエンス）が生まれた。　同様に、過去のミシュナー（処世術、道徳規範）も変化し、かなり独自の世界観をも持つようになってきていたのだ。　一神教独特の純化を求めて、ありてある一なる神が、すべてを飲み込んでいくようになってた、ということ。　処世術、道徳規範（ミシュナー）が独自の世界観を持って。　それによって（契約の）聖書ができた。　「『旧約聖書』という表現はサルディスのメリトン（190年）に見られ、アレクサンドリアのクレメンスがよく用いている、『ミクラー(Miqra)：朗誦するもの』と呼ばれることもある。ミクラーはクルアーンと語源を同じくしている」　というのがあった。　これを採るなら、旧約聖書は190年に出来た事になる。　だが、キリスト教の旧約聖書と言うものは、現代のユダヤ教のそれとは違う。　別物なんである。　「紀元前250年頃からギリシア語に翻訳された七十人訳聖書（セプトゥアギンタ）がある」　らしいんだが、中身は知らない。　七十人訳という、その意味すら失われているので、ヨセフス本の流布した時代以降に、いじり倒されてると、そう考えたほうがいい。　「ユダヤ教では、ユダヤ戦争後にユダヤ教を再編した1世紀の終わりごろのヤムニア会議で正典が確認された」　という説が流布している。しかし。　「このヘブライ語本文を、8世紀以降、マソラ学者が母音記号等を加えて編集したものがマソラ本文で、全24書である。現在のところ、これを印刷体で出版したBHS（Biblia Hebraica Stuttgartensia、1967/1977年の略）が最も標準的なテキストとして利用され」　たそうだ。　現代のユダヤ教のそれ（旧約聖書、彼らは単に聖書とよぶ）は、なんと８世紀の監修もの。　日本書紀より最近の時代のもの、なのである。　しかも使った原典本が一切不明。　ほんとにヘブライ語？　原典のミシュナーて、アラム語かアラビア語じゃないの？　この当時の文書であれば、アラム語とアラビア語で書かれている。　もしかして、マホメットと同じ原典使った？　古いミシュナーや歴史書の断片などが、アラム語で残っていたことはありえる。　しかし。　キリスト教が主張するイエス・キリストがもし実在の人物だったとしても、彼はヘブライ語ではなくアラム語を喋って居ただろうし、それを文章に起こせるような人なら、この時代には、必ずギリシャ語で書いたはず。　オイラたちの先祖の言葉も、右から左へと書いていく。　数字は左から右へ書いていく。　昔のものは縦書きが多いが、今は横書きが主流。流行は変わる。　アラビア語との類似が数多く見られるヘブライ語を持ち出してくることが、そもそも、怪しいのである。　しかも原典不明。　この時代、古代ユダたちの（王族や武士たちの）言語は、ことごとくアラビア語になっていて、ヘブライ語など、すでに無かったはず、だからだ。　奴隷や民衆のほうは、アラム語を普通に使っていた。　「母音のない文字は『魂のない身体』(corpora sine anima) である」　という有名な言葉があるらしい。　「紀元70年にユダヤ人の世界離散（ディアスポラ）が起こってからは」、紀元後８世紀にできたユダヤ人は、身体を持つが、魂はそこへ置いてきたのである。　このディアスポラというのは、ウソだと思う。　ヘブライ語というものがすでに、魂のみで身体の無い魔術である。

2019年04月10日

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新・ユダヤ人　3－1－3 ユダヤ史観

　ローマ人というのは、謹厳実直、そしてド陰険で有名。　超賢くて、とんでもない陰謀家たちだった。　科学技術（スキエンチア）をものにしたのもローマ人。　多神教の豊穣さを捨て、一神教を採用したのもローマ人。　法治国家を堅固に確立したのもローマ人。　肌の色が仮に真っ黒であってもローマ市民であれば法的に自由人で、あとはみんなみんな、奴隷。　西洋世界を広範囲に支配したが、金中毒で貴族が弱体化してしまい、最後は田舎のルーマニアにだけ生き残ったのがローマ人。　彼らはアッシリアの奴隷制度を採用し、ギリシャ哲学は破壊し、書き換えた。　この時代、コルネリウス・タシタス（A.D.55-120）、スエトニウス、小プリニー、タルスなど、多くの文化人たちによって、文献がもたらされたといわれる。　つまりギリシャ語で学問する学者たちが、ローマに、突然いっぱい出てきていた。　彼らが、ユダ界隈の史観を豊富にもたらした、という意見が多い。　しかしその多くは、（ユダヤ人学者によって）書き換えられてしまっている後世のものなのだ。史観も唯一つ。　ギリシャを征服したローマによって、奴隷の学者が大勢ローマに送られて、家庭教師となった。　野蛮なローマ人の王族たちも、次の代には、みんなみんな突然に文化人となって行った。　その中に、似非哲学者が大勢混ざっていたのだ。　グノーシス派だとか、新プラトン派だとかいった連中。　彼らがキリスト教の教義作りを担った。　自分の無知を知ろうとする本物の哲学者は、ローマでは、市場の雑踏に紛れて、細々と生き延びるしか手がなかった。　現代みたいに。　このローマ時代に、初めて、新旧の聖書らしきものが姿を現すのである？。　いえいえ、まずユダヤ史観の歴史書が、世に出てくるのである？。　それともユダヤ教の豊穣な聖書群が？　ぜんぶ？？？が正しい。　一神教的な選民思想で、一貫して描かれた、独特の世界観や種族概念を持つ歴史書が有名であるので、そこから始めよう。　それを描いた人は、ローマ人。　ヨセフスという人の、ユダヤ戦記、ユダヤ古代史。　旧約聖書なるものって、コレに影響されて、この後に、次々とでてきたんじゃないの？　オイラの、簡易歴史書みたいなもんを洗練させたものの集まりなんじゃないの？。　そうとも、実は簡単には言えん、のである。　もっともっと、ややこしい。　この本自体に複雑な陰謀があるし、そもそもユダ地域が、へんに宗教的すぎ。　フラウィウス・ヨセフスのユダヤ古代誌というのは、ギリシャ語で書かれているそうだ。　全20巻のユダヤ史書 ...だとされている。　ヨセフス・ベン・マタティアという、本名もあるらしい。　伝記のこれが真実であるならば、だが。　アラム語で、170年頃の当時のものが出てくれば、間違いなく本物である。　しかし、ない、のである。あるわけない。　この膨大な史書の由来も、実は真実かどうかは不明。　公表された時代というのも、かなり怪しい。　ハスモン朝の将であったという証言も、またこの本の書かれた年代も、はっきりいって極めて疑問なのである。　もっともっと後世になって、意図的に仕立てられた可能性が極めて高い。　出来すぎている、のだ。　先にも述べたように、クリスチャンというのが世にしられるようになる時代のずっと前に、クリスチャンが出てきたり。　新興宗教の教祖様が、玉砕にあたって、離散したユダヤ人に呼びかけたり。　ヨセフスの本は、ローマ人相手に書かれた、ということになっている。　しかし内容は、ギリシャ語が読めるような、ローマ人王族の興味をそそるものではなかっただろうと思える。　内容は、ユダヤ人のアイデンチチイに関する、極右ユダヤ理念の宗教的指導書なのである。　ローマとの第1次ユダヤ戦争、第2次ユダヤ戦争があって、それでユダヤ人が離散したのだ、ということになっている。　ウソですよ。　支配者の奴隷つくりに乗せられてしまって、反乱が相次いだだけ。　実際には、ずっとユダ地域の住人だった、極度に宗教的なパレスチナ人がいるだけである。豊穣なミシュナー群があっただけ、である。　ユダヤ人なんて、未だに１人もいない。

2019年04月09日

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新・ユダヤ人　3－1－2　イエスの時代

イエス・キリストの時代のユダ絡みの市井のモロモロは、ロクにわかっとらんのである。　ローマ帝国の時代なので、そっち方面の資料もあるはず、と思ってしまう。　実は、ほとんどない、のである。　ユダ地域の人々をユダヤ人として描いた、ごく後期のもの、しかない。　しかしユダヤ教というモノも、この時代にはもちろん未だに、あるはずないのである。　聖書がない。タルムードも、ない。　あったらしいのは、エッセネ派やサドカイ派やパリサイ派といった、ユダヤ教徒？　いえいえ、そんなもんも、ありませんて。　それらは新契約書と、彼らの信奉する歴史書に書いてあるだけ、なのである。　日本書紀に書いてあるから、というのと同じ。　だから新契約書がらみのキリスト物語のソレはあえて、ぜんぶ無視したい。　聖書読むつもりもないので、期待されてもムダです。　新契約以外となれば、それはローマやエジプトの文献しかない。　アレクサンドリアの図書館は燃やしたので、燃えやすいものに書かれたエジプトの文書は無い。　洗礼師ヨハネらしき人物は、確かに居たようだ？。　マグダラのマリアを妻に持つ、クムラン教徒と呼ばれる教団を率いた男も居たヨ。　彼らの経典は豊かで、ジャイナ教や仏教の影響を濃厚に持ち、厳格な規範で毎日を律して暮らしていた。　これは、いくらみんなで寄ってたかって隠してもモレ出てくる、クムラン洞窟の死海文書。　キリスト教とも、ユダヤ教とも関係の無い、宗教文書。　何が起こっていたのか、大雑把にというと。　読まんはずの聖書がモトだが。　　ユダの地に住まう（サマリア人やパレスチナ人の）人々はもともと、ユダ族の血筋であるヘロデ王とは、話が、ぜんぜん合わなかった。　彼が前政権ハスモン朝の血を引くもの（ユダ族）を、すべて抹殺していった、その経過もあるだろう。　エジプトのクレオパトラとローマとの狭間で、実に厄介な時代でもあった。　巨大な権力の狭間で上手に立ち回ったユダ族の王も、エルサレム神殿の大改築といったことは、やった。　だが、ユダ地域の住民や貴族たちにさえ、かなり嫌われてた。　ヘロデもまた、「ユダヤ教徒のためにエルサレム神殿を改修した」、のではないのである。　それはウソ。住民は未だ、ユダヤ教徒ではない、のだからだ。　ユダヤ教自体がない、んだから。　しかし「この地域が極度に宗教的だった」、のは確かだろう。　アッシリア仕込みの一神教が蔓延し、いろんなミシュナーが豊富にあった。なぜか残っていないが。　この地域の人々をなだめるために、自分の身の安泰のために、政治的に神殿改修をやったのである。　この時代のものとしては特に、次の時代のマサダ（要塞）に立て籠もっての、新興宗教ゼロテ派の決起と玉砕、なんぞが有名である。　地域住民の多くは、自分たちをユダ族だと自覚していた可能性も高い？。　それもウソ。　次の節で扱う予定の、プロパガンダ文書に書いてあるだけ。　彼らは新興宗教の、カルト集団であっただけ。ユダヤ人なんかじゃない。　ヘロデの次の時代に反乱が起きて、制圧したが、その後にもカルト集団が反乱を起こし、当局に包囲されて集団自殺した。　ユダ族とも関係ないのに、彼らがいつのまにかユダ族の蜂起にされた。　まあこれは、ウラを返せば、歴代のユダ地域の総督になった連中が、自分直属の奴隷を増やしたくて、いろいろ陰謀画策やったが、失敗して死なれてしまった、だけだろう。　以後は駐屯軍なども置かれたみたいで、かえって軍事費高くついた。　全部、本当は、陰険なローマ人たちがやったことだろうと思う。　要塞まで道を仕立てた跡もあるらしいので、事件自体はウソではあるまい。　クリスチャンを迫害した、ネロの時代の総督、ポンティウス・ピラトなんてのも有名？。　いやいや、これも、実は、へんな話なのである。　「歴史上に間違いなく存在した人物」、なんていうのはむしろ、超怪しい。　そもそも、その年代に、クリスチャンがいた、はずがない。　そのずっと後の時代の、迫害された人の名前から、逆に過去の彼らをクリスチャンと呼ぶようになった、だけの話。　だから事件も、イエス・キリストの時代じゃなくて、ずっと後の時代の話だろうと思う。　特にポンティウス・ピラトの年代は、完璧に誤魔化されてしまっているようだ。　しかしこの話が逆に、この時代の文献の怪しさに切り込める、ヒントとなりうる。　歴史書に加筆された、んじゃなくて、もともと、そういう筋書きだったんだろ？　と。　メシアの到来を告げて起こしたという、バル・コクバの乱なんてのもあるらしいので。　そんな話が宗教に利用されて、ここ、ローマ帝国において、（ローマ人によって）新旧の契約書ができていった。　契約書は、もともと読むつもりは無いが、同時代の文書は意図的に抹消されてしまっていて、ぜーんぜんわからん、というのが正しいのである。

2019年04月08日

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新・ユダヤ人　3－1－1　雑種の大王

　さて、古代の帝国イスラエルやユダ族の主力、さらにアラム人がどうなったのか、見た。　やっと、紀元前後のエルサレム近郊に戻れるだろう。　そこ（エルサレム）にいる王族は、たしかにユダ族かもしれない。　だが、主流じゃない枝葉末節。　さらに、ごくごくごく、少数。　それだけではなくて、この時代（紀元前後頃）にはユダヤ教も未だ無いので、ユダヤ人でもないのである。　貴族の多くも、武士階級も、庶民階級も、みんなみんなみんな、異人種、なのである。　地域と種族を勝手に取り違えては、いけない。　彼らはしかし、大勢の雑多な種族であっても、帝国イスラエル伝来のアラム語と、ユダ族伝来の、アッシリアの影響を受けた一神教のミシュナ（処世術、道徳規範集）を、確かに受け継いではいた。　民衆は、サマリア人や新来のパレスチナ人なのである。　まったくの異人種ではあったのだが、選民思想という差別思想は、そのアッシリア譲りの奴隷制度や根性とともに、しっかりと暖められていたのだ。　ユダヤ教は、この時代にも、もちろん、未だ成立していない。　旧約聖書すら、ずっと未だに下書き中？。　ミシュナもまた、死海文書からわかるように、この時代のものは、仏教やジャイナ思想やアーリア思想まで含むような、ごく多彩で、ものすごく豊かな幅広いもの、だったのである。　貧相なものではなくて、いっぱいあって、極度に豊かだった。　ユダ族だけの、へんな歴史契約書ではなかったのだ。　過去の学者や司祭がユダ族から多く出ていたので、もともとその歴史伝承が、どうしても多かっただろう、というだけ。　一神教は、しかし血の純粋さを要求するのだ。　選ばれた純粋な一門のみが優遇されねばならないとする、「差別思想」を求めていくからだ。　だから混血を繰り返しながら、血の純粋さへの要求ばかりが、伝承された。　神殿での庶民相手の布教も、宗教次第で税の過多も決まるのだろうから、みんながみんな、類似の教派に偏っていった。　　「紀元前10世紀から紀元前6世紀にかけて」、エルサレム近辺にあったのが古代の帝国イスラエルとユダ国。　この地域は、その後、アッシリア・・・新バビロニア・・・アケメネス朝パルサワ・・・そしてセレウコスのシリア大帝国と、次々に主人を替え、大きく変遷を遂げた。　民衆や兵士種族も、そのうちすっかり別人になってしまった。　　しかし領主には、ユダ族が派遣されて就任してた。　その後、この地域で紀元前166年に、ユダ族の領主による反乱があった。　さらにその20年後にも、ユダ族領主によって国が作られる。　ハスモン朝、というのができてたようだ。　「旧約聖書の外典（第二正典）である「マカバイ記」1・2に詳しい」とされる。　だが実は、ユダヤ教とプロテスタント諸派は、この歴史を認めていない。　ハスモン家は、純粋なユダの一門ではないとみなされているから、であるようだ。　それだけではないんだろう。　歴史自体が、かなり、怪しい。　しかも。　この時代にここにいる王族以外の人たちは、すべてすべてが、サマリア人の末裔やパレスチナ人。　それにアケメネス朝廷の小領主となって赴任してきたユダ族が伴っていた、使用人や奴隷や兵士たちの子孫。　つまり、100％、みんなみんなが共通して、ユダ族じゃない、のである。　むしろ王族以外には、一人としてユダ族はいない、と考えていい。　逆に王族は、確かに雑種ですっかり変わっていても、ユダの血筋の末裔なのである。　ユダという名前の人も、出てきたりする。　ユダ族の領主がいる、この支配地を、だから他の地域の人々も、ユダの地、と呼んでいったのだ。　特にローマ人が、そう呼んでた。奴隷暮らしに慣れてて、そのくせ扱いにくい連中だったので。　それに、ミシュナーは、王族出の司祭たちによって書き継がれていた。　それは儒教とはまた違った、一神教の道徳規範教書になりつつあった。　一神教の差別思想で、いくら純粋さを追求しても、しかし王族すら、やがて純粋な血筋ではなくなっていくのだ。　ハスモン家の王族にもギリシャ風の名前の人がでてきたり、パルサワ人とも、あんまり区別つかなくなっていく。　それは世の摂理と言うもの。　血の純粋さばかりを追求してたら、種族が劣化して、滅ぶ。　後に、血の純潔さを尊ぶ新羅国が、そうなりかけて、あわてて倭人の血を入れて蘇った経過がある。　強勢の雑種だったが、ハスモン朝は世界情勢の変化とともに滅び、この雑種の一門の配下の将から、さらに次の雑種王朝が生まれる。　ローマ帝国の領土拡大と、それを上手に利用したヘロデ大王が、ユダの地の支配者となった。　マルクス・アントニウスと組んで、ハスモン朝を滅ぼした。　時に紀元前37年。　秦帝国の滅亡が紀元前206年だから、東国の秦国でユダ族の主力が散って、およそ170年後のことなのである。　そっちから帰ってきた人なんて、経路も途絶されていたので、ほとんど誰もいないはず。　ユダの土地の、一神教徒用の神殿のある宗教的な土地で、ユダの血筋が、ほんのちょっとだけ入った、雑種の大王が出た。　しかも民衆兵士たちは、これは100％、ユダ族とは無関係なのである。　しかし彼らは、もしかしたら自分たちをユダ族だと思っていたのかもしれない。　ユダというのは、倭人がそうなっていったように、この地域の人々を指して言う言葉となっていった形跡がある。　１神教と、そのアッシリア風ミシュナーを、その地域の人々が自分たちの道徳にしてる、というだけの話なんだが。　しかし古代ユダ族とは、すでにまったくの無関係の血筋。　ユダヤ人も未だ、いない。

2019年04月07日

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時事短観・組織は目的を持つ

日本とアメリカってヤバイ関係だったの？日本は未だに占領下だった？日本の支配構造が解明！【ゾクゾク】【ぞくぞく】【海外の反応】 https://www.youtube.com/watch?v=i_sXkiHAdBY* 奴隷ですよ。昔から政治家は知ってます。それに、戦後だけの問題じゃないよ。「世界を見る目が変わる50の事実」：俺「まったく変わらないヨ！」その裏を考えないとナ！？https://quasimoto2.exblog.jp/239203324/＊　考えても変わりません。解かッテ、ぜんぶまず自分で自分の世界観をブチこわさんことには。海の男なんかじゃありませんね。船を操る資格なんてありません。殺人集団です。　S_Shimizu　ほか多数https://blog.goo.ne.jp/beingtt/e/ed0e8a863f9eee616b3b6f1b470b3733＊　組織の人って、みんなそうですよ。会社員なんてのは、企業戦士。殺人集団。オイラも組織のイヌで食ってきた。2018-04-22〔電磁波マインドコントロール攻撃を許すまじ〕◇　http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2018/04/post-0c5a.html2019-04-01＊　人間は組織に属する道具です。自覚症状のない場合が怖い。［フクイチ・ユーチューブ］(20193) 3月31日　「新元号」前夜　午後6時43～7時00分　　TBS/JNNカメラ　「4号機」も噴いているようですhttp://onuma.cocolog-nifty.com/Brexitのターゲットは5月23日のE... | メイン | 「ソニー、やばい」ソニーのXperiaが... ≫ モラー報告は政府乗っ取り未遂だったことを証明したとトランプ大統領…update5http://benzaiten.dyndns.org/roller/ugya/entry/mueller-probe-takeover-of-government＊トランプはシオニスト？。極右を擁護する目的がわからん。ハルマゲドン起こしたい派だった？聖書に忠実なだけ？Brexitまたズラシタ？その組織の目的は？ホンマ、わからん。【よくわかる人工地震】北海道地震は人工地震である！【VOICEROID解説】 https://www.youtube.com/watch?v=xW8ZzUinRF4みんなが知るべき情報／今日の物語https://blog.goo.ne.jp/kimito39/c/983b2ed87623b49d693521ab19a6455b* 目的は？　これが見えないから、ついウソだと思ってしまう。波形も工作してるやつがいるみたいだし？。そうだ、工作事件どうなった？https://www.nishinippon.co.jp/nnp/science/article/497234/https://www.asahi.com/articles/ASM3T7TSHM3TPLBJ00H.htmlhttps://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201903/CK2019032702000134.htmlこれでは見事に、前の事件が消えてるジャン。マスゴミはそうしたいんだろうが。組織の道具か。https://rainmakerofnews.com/7556.htmlhttps://www.nikkei.com/article/DGXMZO42514180V10C19A3AC8000/https://1manken.hatenablog.com/entry/2019/03/18/faked-data-of-kumamoto-earthquake＊自殺なら自殺というよ。言えんということは？。http://temblor.net/earthquake-insights/2016%E5%B9%B4m7%E7%86%8A%E6%9C%AC%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AB%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%82%8F%E3%82%8B%E4%BA%8C%E4%BB%B6%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%B8%8D%E6%AD%A3%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-8582/＊こっちが本命。核心部分は波形。組織ぐるみ工作されてる？これも工作の一環かもしれんのでそのつもりで。はしかと予防接種について、私たち一般人は医学界から「このグラフの歴史の理由」について説明されるべきなのではないかと思った春の日https://indeep.jp/i-want-to-know-measles-history-truth/* 目的のない統計も組織もない。統計を操る医学会もまた目的に操られている組織。

2019年04月07日

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新・ユダヤ人　2－4－13

　しかし日本書紀には、はたおりの侍女が死んだ記載があるだけ。　箸や杼を刺されたんじゃなくて、弓で箸を刺されたみたいになって、儀礼的に殺されたんだろう。　だから箸墓?。　辰王の権威が失われてしまい、諸族の思惑が入り乱れ、いわゆる倭の大乱となる。　実際には、阿羅という名を持つ兄の扶余族と、弟系の高句麗系の扶余族と、加羅や百済といった扶余族の王を持つ倭人と、高霊や秦人、さらにはアヨドーヤから来た姫君を妻にした、シラヒース出の倭人部族など(鹿島昇氏の見解）。　彼らが相乱れて、半島や列島で争ったわけである。　列島で海賊同士が小競り合いしたという程度のものじゃない。　ものすごい規模の、大騒乱なのである。極東地域全域の世界大戦争。　これをもとに戻すために、卑弥呼の宗女、壱代が立った。　しかし嫌々、立たされたようだ。　年端のいかない養女、だったんだろうと思う。　壱代が辰王の権威を継いで、北九州に拠点作ってた高句麗弟系の王のもとに嫁いで、みんながめでたし、の思惑だった。　しかし壱代は夫を殺した。　海を渡って、秦城（ハタキ）に逃げ込んだ。　日本書紀はこれを、神宮皇后の遠征だとして、誤魔化してあるみたいだが。　壱代は、秦人、つまりユダ族だったわけだ。　シロの国を頼って逃げたんじゃあるまいか、と思われる。ただ、辰王を加羅が継いでいたようなので、これがちょっと怪しいけど。　で、これがのちの７世紀まで、この地域のゴタゴタの遠因となったのだろうと思う。　何が言いたいのか、というと。　この極東地域に、みんなそろって吹きだめられて集まってました、と言いたいのである。　阿羅武人も、倭人も、秦人も。　さらにキンメリア人も、アッシリア人も、パルサワ人も、カルデア人も。みんなみんな、全員がそろってた。　何度も言うが。　古代の帝国イスラエル　＝倭人。　ユダ族　　　　　　　　＝秦人。　阿羅武　　　　　　　　＝阿羅人。　そして、この秦人は、古代ユダ族の支流、なんぞじゃない。　ミズラヒム（東方のユダヤ人）なんぞといった、ズット後の、わけがわからん分流でもない。　　モノホンの、古代ユダ族。　しかも儒教を持つこちらが、人数でも、また文化のうえでも、圧倒的な主力なのである。　だが、未だユダヤ人、なんか、じゃないのだ。　ユダヤ教やユダヤ人とは、もともと一切無関係なのである。　現代のユダヤ人が、過去の祭礼の片鱗を掘り起こし、それに併せて自分たちの過去の文化を偽装していってる。それだけの話。

2019年04月06日

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新・ユダヤ人　2－4－12

　扶余族の別名は、ハイ族という。　チョン曲げ結ってハイ・カラだった、からなのか。　中国奥地では、このハを失って、イ族となった人々が居た。　周の影響を受けて、黒イという、奴隷を専門に扱う業者もいたらしいが、彼らもたぶんご同族である。　隼人族と言うのは、後の列島での名。　火の山ウラルトゥのあるビバイナに居た頃は、ハイーク族とも、ハヤ族とも言ってた。　アッジハヤという、アッシリア北方の貧しい国に居た頃の話。　かなり遠方となるハッチ帝国の大王に対し、嫁さんをもらいたいと、願い出たことがある。　膠着語系統の言葉のよしみで、粗野な彼らの願いは、なんと、かなえられた。　王族の嫁さんがやってきて、さらに綿密な文化指導までしてもらって、帝国の仲間に加えてもらった経緯がある。　ハッチ大王による、文化指導の文書が残っている。　同時に、フルリ人教師による馬術指導の教科書なども残ってて、おもしろい。　彼らスキ・タイ文化濃厚な騎馬の一族は、イツシウの祭祀を継いで、やがて高句麗五族の主人となった。　匈奴系（キャンミュウル＝キンメリア）の一族とも、どうやら関係もしてる。　ずっとずっと後の時代の、ハンガリアの大王アキラ（アッチラ）なんかも、たぶん、同じ種族。　コーレイ（高霊）族なんて、インドに居た頃から、シャカ族とは隣同士だった。　このシャカ族も明らかに騎馬民族なんだが、後にはなぜか秦人と一体化していた。　但し、今のコリアが昔のコーレイかどうかは、かなりというかぜんぜん怪しいし、サカ族がシャキイ族となり、南方の海人サカイ族になっていった経過なども、わからん部分は多い。　扶余族の話に戻る。　彼らは次の時代、兄弟争いらしきのをやって、なんと、兄が負けた。　卓、という名の兄は、秦帝国滅亡後の、辰王を継いでいた。　だが、将軍旗を持つ、兄が負けた。　彼は一門を率い、公孫氏の燕王を頼って、逃げる。　現代の中国人たちが決して国として認めようとしない、燕国という、巨大な国の主人を頼って。　この、落ち延びる王に対し、公孫度が、将来への投資をした。　なんと、公主を与えた。　略奪婚で。　それが、卑弥呼、臭いのである。　オイラが言いだしっぺではない。　あんまりぱっとしない辰王なきあと、卑弥呼は列島に渡る。　辰王と燕王の権威で、十部族の末裔の海賊相手に、国づくりをしようとしていたわけである。　「倭は燕に属す」、という倭人伝の記述を思い出していただきたい。　魏の歴史はずっと後に書かれたので、ウソは書いてないが、倭の概念が間違っていて、逆なのである。　倭が、列島地域の種族の意味になってしまっている。　そうではなくて、倭というのはイシンの海軍、の意味。　燕は、倭に属したシウシン族（北倭）の国。　しかし燕は、こののち、曹操の国に滅ぼされる。　それで卑弥呼は、曹操の国へ貧しい貢物を送って、なんとか取り入ろうとしていた。　しかしここらで、伝承も消える。　その後、卑弥呼は、北九州にあった高句麗系の国との戦に破れて、どうやら残虐な殺され方をしたらしいのである。　後から来た、乱暴狼藉な弟に、暴れられてしまって。

2019年04月05日

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新・ユダヤ人　2－4－11

　阿羅武とユダとは別に、十部族と思われる人々は、この時代の、世界の随所に見られるのである。東国どころか、西洋にも地中海にも見られる。　中国人が認めない燕王、公孫度も、この倭人である。　つまり十部族なのである。　そもそも公孫氏一門は、水軍として満州や中国の各地に居た武人種族。　しかし漢民族の中国人なんぞじゃない。劉備玄徳の竹馬の友であった公孫氏もいるが。　始皇帝に取り入ってウソ言って、若い秦人の男女を海路で多数逃がした導師も居たし。　秦帝国の滅亡後、山岳地域に逃れた倭人たちも、かなりの大勢だった。　共通するのは、中国では特に辺境に逃げた連中であったこと。　山に居ても、彼らが「水軍」、つまり海軍であること。　海の民の血を受け継いだ、ソロモンの海軍の末裔なので、当然、なのである。　秦は、ユダ族と阿羅族をはじめとする騎馬民族諸族が合同で作り上げた陸軍国なので、この海軍は、あんまり表には出てこない。　だが、先にものべたとおり、これはソロモンの大海軍なのである。一時は秦の海軍でもあった。　ものすごくでかい、というか、実は、とてつもない規模なのだ。　秦帝国の出来る頃には、沿岸部に、いっぱい群れていた。　十部族は、自分たちの父祖が世界中に派遣した、過去の大海軍を追って落ちのびたのだ。　そして、その出会った随所で、再度合体していったのだと思う。　一門は文字通り、紅海からインド洋、インドネシア、そして大東亜の島々に広がっていった。　紅海、インド洋、地中海、そして大東亜の広大な海域に居る、彼ら海の民が、倭人、なのである。　列島海域だけの、小さな海賊なんぞ、ではないのである。　とてつもない規模の、大海軍。　　この少し後の時代には、中国一帯から満州、朝鮮半島北部、列島の東にかけて、シウシン族と呼ばれる大海軍がいた。　シウ女神を祭る秦（ィシン）族。　のちに燕王となる公孫氏や、百済、出雲、越後の王なども含め、彼らが、北倭である。　「百済に馬あれど、乗らず」、という。　王族は扶余だったが、武士階級は倭人だった。　ずっとのちに、彼らを攻めた唐軍も、じつはシウシン族の海軍。　進駐時期は、かなり早い時期の人々だ、と思う。　南方にいて、タイノーイや、カンボージャ、クメール、シュリービジャヤ、シャイレンドラ、ヤーバドヴィーヴァといった、特にインド臭さをプンプンさせている連中が南倭。　この連中は、列島でも四国や太平洋沿いに、いくらでも痕跡がある。　ヤマ・タイも、これらと類似の、タイノーイの一派だろう。　彼らはたぶん、アスカ王の時代に、辰王を追って派遣され広がった、後発組みなのである。　ユダ族の主力はどうなったのか、というと。　秦帝国建国のさなかに、朝鮮半島にまで軍を進めた正規軍の連中が居た。　桂林のあたりに砦を築いた彼らも当然、ユダヤ教を持つユダヤ人なんかじゃない。　ユダヤ人とは無関係で、すでに仏教を持ってたらしいのである。　実は、騎馬民族借氏も一緒だった。　サカ族が一緒に、彼らとともに、そこにいた。　というより、サカ族はもともと、彼らユダ族の一門だったのかも知れんのである。　この桂林に至る彼らこそが、本物の、古代ユダ族。　しかも秦帝国滅亡後は、これがユダ族の主力となっていくのである。　この秦帝国正規軍の人々が、のちの、シロ国の中核勢力となったことは、はっきりしている。　さらにのちの新羅、ソラボルの秦人なのである。　倭人や、阿羅とは、時折、ゴタゴタがあった。　進駐経路が違うので、文化が若干違っていたためだろう。よく戦争してた。　この桂林、シロ地域は、秦帝国滅亡後は、彼ら秦人の拠点となる。　逃げ込む秦人（ユダ族）で溢れる。　それによって国が、またたくまに大きくなっていったのである。　弓削王（ゆげおう）の一族が、数県の民を率いて落ち延びてきた話なんぞは、列島の話なんぞじゃなくて、この新羅での話。　彼らが融合するのは、ずっとずっと後の時代、７世紀である。　それを述べるのはずっと後回しにして、まず阿羅武たちの足取りだけ、先に大雑把に追いたい。

2019年04月04日

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新・ユダヤ人　2－4－10　ジュウ教2

　古い文献を「全て」破壊し、自らの種族の血筋をも、全部消そうとした。　ギリシャ・マケドニア文化なんか、真っ先に徹底して消された。　焚書坑儒の本当の意味はわかっていないのである。　なんで必要だったのか。　データ偽装と文書隠蔽、それどころか、ぜんぶ抹消されたという噂話だけが残っている。　一部の人が逃げ延びたので。　どこかの国の、上級役人たちのやる偽装隠蔽と、まったく同じ行動に出た。　最後はなんと、儒学者の皆殺しに及んだのである。　ユダ族の抹消すら、図ったのだ。　これは表向き、成功した。　但し、一部の人が逃げ延びた。これは後に出てくるはず。　ここで、もともと中国にあった、多様で古い諸文化の多くが、失われてしまった。　儒教が出る前には、その、もとの道教みたいなものが、幅広く、かつぶ厚くあったはずだと言われる。　だが、それらも、ほとんどすべてが、失われた。　漢字や諸文字も消えた。　文字通り書物ごと、種族ごと消えたのである。　その中で、一部のものは秦に残った。　古い周の時代のものや、パルニ系のもののみが、復権をしていったように思える。　いろんな種族が、オイラは西域の出だと、周の末裔だと主張することで、なんとか生き延びたのだろう。　特にユダ族の学者（儒学者）は、なぜか嫌われていたようだ。　ことごとく殺して埋められた。　特にミシュナを徹底破壊したのは理由不明なんだが。　アッシリアやパルニ風のものではなくて、まったく別のものになってた形跡がある。　その中で、アッシリア風のもののみが生き延びたんだと考えられる。　騎馬の種族の伝統である巨大なクルガンは、すでに築造されていた。　これと1,2位を争っているものが、わが国にもある。　それを認識すべきだ。　これは騎馬民族の墓、クルガンなのだから。　大王は墓なんぞより、自分の不老不死の願いの方に狂奔していたという。　これを利用して、一部のユダ族は逃げ延びた。　大秦（シリア・セレウコス帝国）と秦国（本拠はグレコ・バクトリア）の連絡網も、やがて途絶した。　これはたぶん、主人筋に返り咲いた、西域出のパルニの連中がやった。　自分たちの思惑からギリシャ・マケドニア文化を排除し、その先のシリアとの連絡を、断ち切った。　しかし次には、秦国の兵站であり、中国側が堅固に作られた軍需幹線道路でもあった草原の長城も、騎馬の民の相次ぐ離反に見舞われていったようだ。　すべてが、ズタズタになっていくのだ。　秦国とザリ・アスパ、さらに母国パルニとの連絡路すら、すべて失せてしまう。　文字通り、一代で、もとの木阿弥。　幾世代もにわたって築き上げてきたシルクロードのすべてが、グチャグチャになっていったのである。　秦帝国の大王、政は、東国の諸国統一は果たした。　だが、諸族が彼を擁立してくれない。　それで気の毒にも、辰王（シーン王）と名乗れなかった。　やむおえず自分で、皇帝という新称号まで、作ったのである。　この王の上にしろしめす言葉が、ここで始めて生まれた。それまでは、なかったらしい。　表に出なかったイシンの将軍旗は、帝国からは持ち逃げされたのである。　反乱を企てて失敗し、逃げる騎馬の民の一門が、ひっそりと継いだ。　ひっそりと。　この頃のものだと思われる、契丹文書というのが残っている。　偽書だ、とも言われるが。　ずっとのちの時代の渤海通史のころ、大和朝廷の貴族と、通訳なしに会話がなんとかできた連中の持ってたという、古代文書。　女王、アヤカシコネというのが出てくる。　一門の命脈を繋ぐために、乳飲み子マゴコロタケルを抱いて、トウマン単于のもとに嫁ぐ。　居並び見送る人々は、すすり泣きする、といった哀しい内容。　若くして王を亡くしたため、権勢のなかにあったはずの一門は、たぶん破滅に直面した。　起死回生の反乱の戦争で、負けたんだと思われる。　それまで配下であったんだろうトウマン単于（これはチュメンという身分だといわれる）を頼った。　阿羅漢の一門は、またしても落ちぶれていて、滅亡寸前だったのだ。　だが、反乱軍を糾合してきた匈奴を頼り、そこに合体した。　つまり今度は、配下だったキンメリア人にセノリして、生き延びた。　やがて草原の匈奴が勢力を増し、復興してくるのである。　この子は無事に、養子となった。　草原の将となって、騎馬の民イツシウ氏は、その命脈を全うしえた。　ヘロドトスにあるイツセドウ、あるいはイツセドニスという人々も、たぶん同族の表現。　騎馬民族、イツセの君。　五つの川筋に居ついた騎馬の種族。　一方、この当時の、東方のユダ族の方は、すでに過去から、学者や司祭、金融をも手がける大商売人や王族なのである。　だが、もちろん未だ、ユダヤ教のユダヤ人、ではない。　その前身の、ミシュナを持つのみ。　それはしかも、高度に洗練された儒教となっていた。　礼節を重んじるが、一神教の影響は薄くなってると思う。　仏教の影響が感じられるというか、持ってたのかもしれん、のである。　いや、仏教の種族は、実はユダ族が、自分たちの内部に、別に持っていた。　これは後に述べたい。　後の居場所は明確だが、このころの居場所は明確ではない。　たぶん、ちりじりになってたので。　やがて辰王を継ぐ武士たちのほうは、高句麗の地へと落ち延びていく。　そこに、シウの女神を祭る五族となって、イツセの君がいた。　彼らは後の時代、高句麗の支配権をも失うに至る。　実権力の無い、名目のみの辰王とともに逃れ出て、今度は燕王を頼る、ことになる。　こんな惨めな歴史は残したくないので、この時代の話は、ロクに残らんかったのである。　昔の記録読もうとしたら、自動で自分の写真集ができてました。　https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%87%E3%82%AA%E3%83%89%E3%83%88%E3%82%B9%E9%8A%80%E8%B2%A8&safe=active&tbm=isch&source=iu&ictx=1&fir=7tICY5P1E-VtoM%253A%252CdDR8_8PJ24oRiM%252C_&vet=1&usg=AI4_-kT7yd2m6h1jJHanLBUuUz7CAk4ogQ&sa=X&ved=2ahUKEwiNubLBzZLhAhXLM94KHWuJBusQ9QEwB3oECAUQDg#imgrc=UkEwPQlGhm7sVM:&vet=1&spf=1553154309546　

2019年04月03日

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新・ユダヤ人　2－4－9　ジュウ教1

　中国は未だ、出来ていない。　と言うか、周の伝統を受け継いだ漢民族が、未だいない。　が、このあたり（東国）ではジュウ教が盛んだった。　儒教。　儒学者はユダ族ではあっても、決してユダヤ（ジュウ）人じゃないのである。　鹿島昇氏の意見とは、逆になる。　ユダヤ教は関係ないというか、こっちが、儒教のほうが先。　様々なミシュナーや道教の影響を受けたユダ族学者たちの生み出した、儒教だと。　ユダ族の儒教が先で、ユダヤ教は、ずっとずっと後の時代の宗教。　阿羅漢たちは、騎馬民族の王族、つまり武士である。　ユダ族もサカ族も、同じような連中。　クルガン（巨大墳墓）を築く文化を持つ、武人（クシャトリア＝クシュ）。　川筋に住まいして、神像のおみぬぐいをするハッチ文化をも、未だに色濃く残していた。　阿羅漢たちは長髪であり、剣ではなく独特の片刃の、刀を持つ騎馬の種族だった。　サカ族も、ハウマ崇拝（麻薬か覚せい剤の類）のサカと区別して、烏帽子のサカ、という表現もされる類似の種族。　すもうをやり、タカ狩りをし、猿回しを楽しみ、天幕を張って柴挿しの儀式をやる、シャイな武人種族。　そして帝国イスラエルを過去に失った十部族の方は、もともと海の民と、ハッチたちの、混血武人種族であったことを思い出していただきたい。　彼らは共通して、特殊なアラム語を持っていた。　庶民に広まった低地のアラム語ではなくて、奥地のビバイナで多くのウラル・アルタイ系の種族が混ざって培われた、高地のアラム語を持っていた。　それらを筆記する文字も、やがてカロシティ文字となり、ブラフミー文字となり、そのうちに、かな文字に変化していった、のである。　女書体の、かな文字に。　ハッチ時代から持っていた膠着語伝来の楔形文字なども、もちろんズット併用され続けた。　これが大事、「併用され」た。　同時に、アッシュール信仰の人々もいっしょに利用する、漢字、となっていったわけだ。　シュメール文字ーアッカド文字ーアッシリア文字ー周の漢字ー漢の漢字。これが常識だろう。　オイラは、シュメール・ウガリト文字ーアッシリア・アラム文字ー漢字・カロシティ文字を主張したい。あくまで「併用」なんだと。　だから、漢字から、かな文字が出来たのではない、と考える。　むしろ、漢字の創生にも携わったんだと。　もともと膠着語のもとでは、ハッチ時代から、「すべて併用」していた、のである。　欧米人の学者は、その併用ということが念頭にない。　初期にハッチを研究したドイツ人なんか、うろたえまくったみたいである。　どう数えても、帝国の言語が8つもあったからである。　なので、文字の背後に、どうしても別々の種族を想定してしまう。　アルファベットも、そのもとは、アラム人と海の民の持つ、ウガリト線文字。　併用文字の一つにすぎない、のだが。　しかし辰（とき）の王が死んだ。　このときは、みんな、うろたえまくった。　未だ辰王（しんおう）としてではなく、シーンの国がほとんど出来て、辰王の旗がこれから立つべき、東国諸国の征服がまもなく終わる、その直前に倒れた。　つまりイシンの旗が、再びこの地上に、デオドトスという王命表とともに、蘇るはずだった。　それはアッシリアの影響を除外していって、成立するはずだった。　それが、突然に立ち消えた。　千の大都市がある、その土地で。　集まっていた膠着語諸族の目論見は、露と消えた。　跡継ぎとして、宰相であるユダ族の男が立てた王は、「噂によれば、宰相の息子だって言うじゃんか」。　聡明な息子が跡を継いだのはいい。　しかし彼は、たぶんパルニ族の若い奥方と、レヴィ族の宰相の間の息子だと、噂されている男。　やがて噂は真実となる。　秦国の公用言語からも、膠着語の影響が相次いで消えていった。　パルニ系や、古いアッシュール系の言語が、モロに、次々と表に出てくるのだ。　奴隷制度も公然と国の制度となり、古い周の時代の文化と、その新しい王の政治は、やがて、どこかでつながってくる。　国づくりに参加した数多くの種族がガックリきて、この新王を、もちろん朱鷺（とき）の王だとは、認めなかった。　朱蒙だとも、認めなかった。　新王は河神たちをなだめるために、ヒスイの円盤を川に流す祭礼を、必死に執り行う。　しかしその円盤は、そのつど手元に戻ってきてしまう。　そのため、政という名の、この若い王は、強力無比のモーラで諸国を次々落としながらも、旧臣の反乱が相次ぐことにイライラしてた。　菩薩軍団がそっぽをむくので、やがて内政には、怨嗟の声しかなくなっていった。　庶民も次々と、儚い期待を裏切られていったのである。　最後には、徹底した文化破壊、知識人ユダ族の皆殺し、焚書坑儒と言うことをまで、やった。

2019年04月02日

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新・ユダヤ人　2－4－8　菩薩道の軍団

　仏教は、マガダの国教となって、繁栄した、とされている。　それも実は怪しい、と思うのである。　実際には、土地土地の神々がパータリプトラへと集合し、特にヒンドゥーの神々が栄えていった、のである。　仏教も、この頃から変節していった。　やがてインドでは、特にブッダを出したサカ族なんかとともに、なんと、種族ごと消えて、誰も担い手がいなくなってしまうのだ。　インドから、仏教の種族が先に、いなくなってしまったのである。　法典戒律（ミシュナ）ともども、教団ともども消えた、ということ。　アスカ王の命令で作られた、巨大な、崖に彫られた法勅などがある。　各地にいっぱい、雨風に晒されながら、今でも残っている。　しかし実は、コーサラ出のサカの一門にも、命令が出ていた。　アラコシアの学園の主であったマハー・ラッキタも学園をたたみ、一門ともども、いなくなった。　サカ族のみならず、アラム人の阿羅漢たち、新造の軍艦に乗った海軍の武人たち、さらにユダ族の商人たちも、一斉に東方へと派遣された。　彼らはインド地域から次々と姿を消した。　これは、仏教の一大布教活動だ、と言われている。　だが、国を挙げての布教活動を担ったのは、もっぱら、王侯武士たちと商人たちのみである。　バラモン、つまりアーリア系人種の司祭階級は、参加してないのである。　不可解でしょうが。　これは西洋風に、「仏教布教活動」と考えるから、おかしくなるのである。　西洋風の布教活動は、侵略のための偵察および民心掌握が目的。　そんな布教活動なら、バラモンが命ぜられて出て行ったはず。　しかし出て行ったのは、武人と商人、それのみ。　そのあと、マガダはもちろん、大いに栄えた。　しかしその、繁栄するマガダ帝国では、なんと極度の金不足が表面化したのである。　超豊かな国土なのに、極度の金不足。　大規模決済ができん、えらいこっちゃ。　たぶん、大王自ら、国中の金をかき集め、デオドトスへの返礼支援金に使ったんだと思う。　それで大商人であるユダ族も、次々と金を追って出て行くしかなかった。　それなかったら、大規模取引の対外決済が、やりにくいので。　彼らの商売は大規模で、庶民相手のモノではないので、銀なんぞ使ってたら商売にならん。　でも、庶民には、金なんてもともと無縁なので、内需はいっそうさかんとなった。　大いにバーラタ（インド）の庶民は繁栄したし、庶民相手のバラモンたちの宗教も、さかんとなった。　これと呼応するかのように、デオドトスの軍団には、ジャイナ風の菩薩道を背負った、へんな連中が増えていくのだ。　殺戮と破壊、略奪支配のみの軍団ではない。　殺した後で手を合わす、菩薩道の軍団。　草原に秩序が生まれ、騎馬民族諸族は、デオドトスのもとに集結を始めた。　長城が築かれ、輸送路が整備される。　同時に、金融業のユダ族は、銀貨を一斉鋳造した。　それを彼らはグレコ・バクトリアの支配地域にばらまいて、金に換え、領域外でも利用可能な軍資金を作った。　そもそも、デオドトスは、人質先から、ユダ族の金融業者によって請け出されたといわれている。　膨大な身代金によって、デオドトスは、まず自分にカネを集めた。　もちろん、その地域も後に奪って、払ったカネも強奪したのだろうが。　カネを出したユダ族が、次に３回続けてやった貨幣の鋳造で、彼は奇貨置くべき人、となっていくのだ。　中国の、秦の伝承の話とは、若干違う。　貨幣には、次のように記されていった。　最初に作ってばら撒かれた銀貨は、バシレウス・アンチオコイ（アンチオコス王の）である。　これでデオドトスはシリア王の信用を得て、グレコ・バクトリアの正式の太守となった。　次に父から受け継いだモーラを率いてパルニを討ち、シリアとの通商路途絶を回復。　ソテロス・デオドトイ（救済者デオドトスの）という銀貨を発行。　異民族を打ち負かし、殺して略奪したんではない。　パルニ諸族は打ち負かされて後、喜んで服属した。　地域の安定は保たれた。　これでセレウコスの朝廷からは、ますます信用された。　遠路はるばる、嫁さんを迎えた。　最後に作った銀貨が、バシレウス・デオドトイ（デオドトス王の）。　そのときはもう、大軍団を率いて、嫁さんもほっぽって、東国遠征に出た後であった。　ユダ族の、エウチデモスという色男宰相が、シリアから嫁いできたデオドトスの嫁さんとイチャイチャしながら、ザリアスパの首都の、留守番してた。　　軍の師団（モーラ）制度と、太守制度、そして諸国の巡察制度は、この時代の大秦（シリア・セレウコス帝国）、マガダ帝国のアスカ王政権、そして秦帝国に共通する。　極めて特徴ある、新文化なのである。　これだけの広大な地域に、一つの共通する文化圏が栄えたのである。　インドで、阿羅漢と呼ばれていた地蔵菩薩信仰を持つへんな種族も、やがてインドにはまったく、いなくなってた。　ユダ族の持つ大量の金や、仏典を持つサカ族（シャカ族）などとともに、デオドトスに付き従っていったのだ。　彼らは、自分たちが仕えてきた、聖なる徳を持つ万年王子（太子）の即位を、見届けることができなかった。　やがてアスカ王として即位し、天輪聖王となって、マガダをも含む広大な地域を巡察するのを、知る暇もなかったのだ。　そして今度は、彼ら、菩薩道の軍団の辰（とき）の王となった、そのデオドトスをも失う悲劇が、彼らを襲う。

2019年04月01日

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