擾乱(じょうらん)は科学者の好む言葉のようだ。
誰がやってんのかわからんようにできる、無責任な言葉だからであるからだろう。
「太陽面での大規模な爆発により放出された高エネルギー粒子が地球に到達した際に観測されるような顕著な地磁気が搔き乱されるさまを磁気嵐という」が。
そこで攪乱された<電磁波の有様を表現するのに>、つまり磁気嵐で起きる攪乱(かくらん)の様子のことを言ってるのだが。
そこでたぶんオイラの高校の先輩たちが、それを「擾乱」にしてしまったようだ。
科学の世界では擾乱なんだと。
誰がやってんのか、何が起きてんのかわからんようにしようとしたのだろう。
オイラは攪乱のほうが、責任がハッキリしていいと思っている。
「擾」には、みだれる、さわぐ、意味合いも確かにあるが、物事をはっきりせんようにする、擾わしい言葉なのだ。
地磁気はハッキリした地球の固有のもの。
なので、オイラは攪乱でいいと思っているし、擾乱だと何やら新作アニメの宣伝みたいなので、使わなかった。
太陽風にあやかって、馴染みのない字で秩序をかき乱してはいかんと思うので。
擾乱製作委員会なるものすらあるようだが、オイラこの言葉好きではない。
11日に地磁気攪乱のこれが、だれがやってんのかわからんままに、太陽の責任にされて起こって。
この6日間は、一応無事だった。
明日以降も無事でありますように。