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2007.06.08
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カテゴリ:医療
遅れれば 死ぬこともある Volvulus


 死ぬ病気だと分かっていたが、死んでもいいやと放っておいたのなら別だが、正しい処置を執れなかっただけなら起訴するのは反対だ。もちろん記事の内容自体が全く実態を反映していないこともあるので、その場合はbambooのコメントは意味をなさないことをお断りしておく。  
医療死亡事故で不起訴不当 静岡検察審査会、主治医を

記事:共同通信社【2007年6月8日】
 静岡県富士市立中央病院に腸閉塞(へいそく)で入院した同市の女性を死亡させたとして、業務上過失致死容疑で告発された主治医と当直医を静岡地検が不起訴とした処分について、静岡検察審査会は7日までに、主治医の不起訴は不当と議決した。

 遺族の代理人によると、女性=当時(34)=は2003年12月30日、激しい嘔吐(おうと)のため入院。主治医は顕著な腸閉塞の症状が出ているのに、必要な処置を怠り、悪化後も緊急開腹手術などをしなかった。当直医も様子を見に行かず放置し、女性は04年1月22日、心不全で死亡した。

 審査会は「主治医は原因究明のための検査などをしておらず、責任を追及されてもやむを得ない」と指摘。当直医については「病室に駆け付けたとしても、救命できたかどうかは分からない」としている。



 絞扼性イレウス(Volvulus)は怖い病気だ。シロウトっぽく表現すると、いわゆる腸捻転だけど、腸が捻れて血液が行かず、腸が腐ってしまうのだ。手遅れになると、細菌性ショック→多臓器不全→死亡、と言うコースも十分にあり得る。

 死亡という結果から見ると、他に何か原因がなければ、絞扼性イレウスであった可能性は高いのではないか。だとすれば、やはり早期に手術を考えるべきであったと思う。このように批判したからと言って、ただ単に主治医を責めればいいと言っているわけではない。主治医の判断が間違っていたのであれば、その間違いを修正できる体制が必要だったのだ。おそらくは未熟な医師だったのだろうから、上級医のフォローが必要だったのだろう。上級医にそれだけの余裕があったかどうかは定かでないが。

 いずれにしても、当事者に刑事罰を科すだけでは問題の解決にはならない。刑事事件になれば真相は分からない。誰しも自分に不利になるようなことは伏せるからだ。今後に役立てるためには、どこに問題があり、どのような改善が望まれるのかが明らかになる必要があるのだ。

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Last updated  2007.06.09 05:19:11
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