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2007.06.10
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カテゴリ:カテゴリ未分類
審査会 新たな病名 創作し


 NATROMさんからの情報で
11人のイかれた男を見た。なかなか味わい深いものがあった。そういえば、bambooは検察審査会というのは検察関係者で構成されているのだとばかり思っていた。bambooの賢さが1あがった。
 

不起訴不当を議決 検察審査会 富士の患者死亡


 富士市立中央病院(同市高島町)で2004年1月、入院中の女性患者=当時(34)=が死亡したのは担当医による重大な治療ミスが原因で、静岡地検が業務上過失致死罪で担当医を起訴しないのは不当として、静岡検察審査会は7日までに、不起訴不当の議決をした。 問題をめぐっては女性の夫(39)ら遺族3人が同年4月、地検に担当医と女性の死亡当日の当直医を刑事告訴したが、地検は05年12月、嫌疑不十分としていずれも不起訴処分にしていた。これを受けて遺族は昨年3月、病院を管理する市を相手に約7600万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こすとともに、同年4月には検察審査会に審査を申し立てていた。議決を受けて同地検は今後、担当医を再捜査することになる。 議決によると、女性は04年1月22日、腸閉塞によって引き起こされた「低アルカローシス」を原因とする心不全で死亡。しかし、女性からは腹部のCTスキャンなどで小腸にガスがたまる腸閉塞の明らかな所見が入院当初からみられたのに、担当医は完全絶食やガスを抜くための管(イレウス管)の挿入など適切な治療をしなかった。 さらに、担当医は(1)原因究明のための迅速な検査をしなかった(2)検査時に投与された造影剤が診療報酬明細書に記載された量と供述とで食い違う(3)栄養不十分な女性に安全性を考慮せずに向精神薬を投与した―と認定。担当医は注意義務を怠ったとして不起訴処分の再考を促した。当直医は当時病状を知らなかったとして不起訴妥当とした。 議決を受けて7日、県庁で会見した遺族の弁護士は「医師として考えられないミスなのに、病院側から今も謝罪はない。誠意ある対応を求めたい」と話した。 一方、同病院総務課は「現時点で情報が何も入っていないのでコメントできない」としている。
2007/06/08 08:04 【静岡新聞】強調はbambooによる。

 リンク先をコメントまで含めて読んでいただければ、今更bambooが付け加えることなんか無いんだけど、面倒だという人もいるだろうから少し解説。低アルカローシスという病気も病態もない。おそらくは血清中のカリウムが不足する低カリウム血症に伴って、血液がアルカリ性に傾いたアルカローシスになったのだろう。でも、bambooの予想では、死亡の原因になったのは細菌性ショックだろうと思う。完成された細菌性ショックの予後は悪い。アルカローシスは電解質異常とショックによる、単なる結果だと思う。

 末梢循環が悪くなって組織にまで血液が十分に行き渡らない状態をショックと言うが、このとき、普通は血液が酸性に傾くアシドーシスになる。でも、いよいよ重症のショックになると、組織で産生された炭酸ガスが戻って来れなくて、アルカローシスになることがあるのだ。

 また、保険請求と実際に使った薬の量が異なるのは不思議ではない。1アンプル20mlの造影剤を15ml使用すれば、請求は20mlになる。残りの5mlは捨てるしかないからだ。

 何にせよ、検察審査会は何も分かっていない。これほど何も分からない状態で、起訴という、一人の人間の人生を破滅に追い込むような決定をするとは恐ろしいことだ。他人の責任を追及している場合ではない。自分たちの責任というものを、もう少し考えるべきだろう。 

 

ミラーサイトの方には昨日アップされている。本家のここは、下書きだけしてアップせずに閉じてしまったようだ。さっきまで全く気がつかなかった。本業でこんなうっかりをしないように気をつけねば。





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Last updated  2007.06.10 11:43:05
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