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医療報道を斬る

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2007.06.18
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カテゴリ:医療
不具合も 起きることある 医療では


 亡くなった方はお気の毒だと思うし、遺族から見たら許せないと思う気持ちもよく分かる。でも、全て医師の責任にしておしまいにすることには納得がいかない。医療行為にはそれなりに危険が付き物だからだ。確かに注意することで不幸な結果を少なくすることは出来る。でも、皆無にすることは出来ないだろう。不幸な結果そのものを問うのではなく、当然払うべき注意を怠ったかどうかを問うべきなのだと思う。

北海道、紋別病院の死亡事故で賠償金----ミス認め示談
記事:毎日新聞社【2007年6月15日】


医療事故:道、紋別病院の死亡事故で賠償金----ミス認め示談 /北海道

 道立紋別病院(紋別市)で05年9月、医療ミスにより患者が死亡する事故があり、道はミスを認め、道内と東京都内に住む遺族計4人に計2200万円の損害賠償を支払うことで示談が成立して

いたことが14日分かった。道は15日に始まる道議会第2回定例会に金額決定の議案を提出する。

 道立病院管理局によると、結腸がんで入院していた70代の男性入院患者が肺炎を併発。肺にたまった体液を取り除くため、30代の医師が右脇腹からチューブを挿入した。しかし、肺の位置確認が不十分だったため肺を傷つけ、患者は出血により翌日死亡した。道は道警に通報しているという。【去石信一】




 肺にたまった体液ではなく、胸腔にたまった体液(胸水)を取り除くためのチューブ(胸腔ドレーン)を入れたのだろう。腹と言えば普通は肋骨より下部を指すので、側胸部からの挿入だろう。出来れば想像しなくても良い表現にして欲しいと思う。

 抜かなければならないくらい胸水がたまっているとすれば、肺は浮いているので、下の方を狙えば肺を刺す確率は少なくなる。このような注意すら払われていなかったとすれば、ミスと言っても間違いじゃない。実際はどうなのだろう。慎重にやったのだけど結果が悪かったのだとしたら、責めても仕方がないのではないだろうか。時に命に関わるような合併症の起こる手技でも、採用せざるを得ない時もあるのだから。

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Last updated  2007.06.18 15:26:50
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