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医療報道を斬る

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2007.07.26
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カテゴリ:医療
中身無し 共同通信 おまえもか


 中身のない、ほとんど見出しだけの記事って、あるものなのですね。
医療ミスで女性患者死亡 愛媛県立中央病院
記事:共同通信社 【2007年7月25日】


 愛媛県立中央病院(松山市春日町)は25日、入院していた80代の女性患者が医療ミスで死亡した可能性が大きいと発表した。

 同病院によると、女性患者は整形外科に入院し、4月30日に死亡した。25日午後、上田暢男(うえだ・のぶお)院長らが会見して詳細を明らかにする。


 ミスというのであれば、せめてどのようなミスなのか書かなければ、ミスかどうかも判断できないじゃないか。配信当日に記者会見があるのであれば、その結果を見てから書けばいいと思うのだが、どうして何も分からないうちに書く必要があったのだろう。

 記者会見の内容は、こんな風だった模様。
病院の判断ミスで80代患者死亡 県立中央病院

愛媛新聞社online

 県立中央病院(松山市春日町、上田暢男院長)は25日、骨折で入院していた松山市の80代女性患者が4月、治療過程での病院の判断ミスが影響し、深部静脈血栓症による肺塞栓(そくせん)の疑いで死亡したと発表した。 
 同病院によると、女性は4月4日に左手足の骨折で入院し13日に手術を実施。リハビリ中の30日、ベッドを傾斜させた際、けいれんや意識喪失、呼吸停止を起こし死亡した。深部静脈でできた血栓が肺動脈に詰まったとみられる。
 女性は入院時から血栓症予防器具を足に装着していたが、19日ごろから息苦しさを訴え、酸素吸入などで対応。26日にベッドから車いすに移った際、呼吸苦やチアノーゼ(唇の変色)が現れ、27日にも一時的に意識を失うなどしていたが、ベッドに寝かせると回復していた。30代の男性主治医は同日、レントゲンや心電図を取るなどしたが、重篤化しないと判断したという。
 同病院医療安全管理部は、主治医から死亡に至った経過報告を受け、5月1日から調査。主治医が4月27日の時点で院内の肺塞栓対策チームに連絡し、適切な検査と処置を行っていれば救命できた可能性があると判断した。



 確かに肺塞栓症が疑われるけど、ミスと断定するのであれば、確定診断じゃなければ主治医が気の毒だ。解剖などで確かめられているのだろうか。また、一口にミスと言うけれど、どのレベルでのミスなのか、はっきりした方がよい。

 肺塞栓症は疑わなければ診断出来ない病気だ。心電図やレントゲン写真を撮っても分からない。深部静脈血栓症の予防措置を施していたために肺塞栓症を除外してしまったのであれば、症例検討会レベルではミスかも知れないが、法的責任を問われるようなミスとは言えないだろう。症例検討会では後出しじゃんけんも許されるが、法的責任を問うのであれば、後出しじゃんけんは反則だからだ。

 最近は病院の上層部が、自らの保身のために、安易にミスを認めて主治医のせいにする風潮があるように思う。この件が主治医1人のせいにされて、トカゲのシッポ切りに終わらないことを望みたい。





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Last updated  2007.07.26 13:34:27
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