前回の衆院選では、小泉劇場に乗って、自民党が大勝した。争点は郵政民営化だけだった。その後、郵政民営化とは何の関係もない法案が数を頼みに強行採決された。
今度は年金問題と度重なる安倍政権の自滅行為によって、参院選では自民党は記録的な大敗を喫することとなった。私は今の政治に納得していないので、政権与党が負けること自体は歓迎する。でも、こんなに極端で良いのか少し心配だ。ちょっとしたことで一方に大きく振れてしまうのは少し怖い。医療バッシングにも通じるものを感じてしまう。
自民大敗、民主60議席 野党勢力、与党を大きく上回る
2007年07月30日 asahi.com
第21回参議院選挙は30日午前に開票を終了し、改選121議席がすべて確定した。民主党は改選過半数に迫る60議席に達し、非改選や他の野党と共闘した当選者を合わせた野党勢力は、与党勢力を30議席近く上回った。
民主党は選挙区、比例区でいずれも結党以来の最多議席を獲得。比例区の得票率も39.48%で過去最高となった。
自民党は37議席と惨敗、比例区では過去最低の98年と並ぶ14議席だった。医師会が支持した前職の武見敬三氏が落選した。公明党は比例区で最後の1議席を取ったが、選挙区とあわせて過去最低に並ぶ9議席。共産党は65年以来の3議席で選挙区の議席を失い、社民党も過去最低だった前回と同じ2議席だった。
武見敬三氏が落選したのは、やはり医師会が割れているのだろうか。今後の医療行政への影響は、今までとは異なった形で表れてくるのだろう。医師会には何の力もないことが分かってしまったのだから。