只で手に入るものに、人間は敬意を払わない。医療だって同じだ。元々日本の医療費は格安なのだから、外来診療くらいは自己負担があっても良いと思う。時間外診療は全額自己負担でもいいだろう。
医療費:「中学3年まで無料に」 県内の市初、前橋市長が方針 /群馬
記事:毎日新聞社 【2007年8月9日】
高木政夫・前橋市長は8日の定例記者会見で、「中学3年までの医療費を無料にしたい」と述べ、来年度から15歳までの医療費(自己負担分)を無料とする方針を示した。県内では中之条町など3町村が実施しているが、12市では初。無料化に伴う予算は14億円を見込み、うち7億円は県の補助でまかなう考えだ。来年の3月議会に条例改正案を提出し、新年度予算に計上する。
市によると、無料化は子育て支援の一環。従来の未就学児(6歳まで)約1万8000人から、対象は2・5倍の約4万5000人に増加する。
予算も7億6000万円(うち県の補助約1億8000万円)から倍増。県の補助を半額見込んでも、約1億2000万円増える計算となる。財源は明らかにしていないが「他の行政サービスを下げないように工夫する」(高木市長)という。
医療費を巡っては、県はこれまで通院を3歳児未満、入院を5歳児未満に限定して、市町村への医療費補助を行ってきた。大沢正明知事は先の知事選で15歳までの無料化をマニフェストに盛り込んでおり、高木市長は「新知事の公約に応じ、県の施策を支援したい」と説明した。【伊澤拓也】
無料であれば、些細なことで受診することになる。核家族、共働きが多いので、時間外診療も多いだろう。記事を見ると、どうも前橋市だけでなく、群馬県全体が、いずれは、無料になるらしい。群馬県の小児医療がどれだけ充実しているのか知らないが、大丈夫なのだろうか。
小児科医が減少しているというのに、小児科医の負担を増やしてどうするのだろう。本当に専門医の医療が必要な重病だけを小児科医が診るようにして、小児科医の負担を軽くすることが、結局は小児医療を守ることになると思うのだがどうだろう。