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カテゴリ:医療
本当に脊髄反射かどうか知らないが、何かに熟達すると言うことは、考えずに出来ることが増えると言うことだろう。毎日の仕事が流れ作業になっていれば、信頼している事項に潜むわずかな異常に気がつくのは難しい。そのような異常を発見する必要があるなら、チェックリストを作り、責任者を決めてサインをさせなければいけない。 京大病院:未滅菌ガーゼ430枚で63人手術 発注・術前確認でミス 手術部のマニュアルがどのようなものか知らないが、実際に守られていなかったところを見ると、機能評価に合格するためだけの建前だった可能性がある。あるいは、一応守ることになってはいたが、守ったことを確認するシステムが無かったのかも知れない。今までずっと大丈夫だったことは、強制されない限り確かめることは難しい。人間は易きに流れるのだ。その点では人後に落ちない私が言うのだから、間違いはない。 問題は、滅菌していないガーゼがどれくらい危険かと言うことだが、実際にはたいした危険はないのではないだろうか。その証拠に、ほとんどの症例では問題がなかったようだ。きれいに洗ってあれば、病原菌はあまりいないだろう。常在菌ならたいした悪さはしない。元々耳鼻咽喉科や歯科口腔外科の手術の場合、術野の消毒は気休めのようなものなのだ。止血用に使ったというのが、術野に詰めてガーゼを残したという意味なら、63人中の2人の化膿は多いのかどうか気にかかる。滅菌ガーゼでも同じくらいの化膿の発症がありそうな気がするが、どうなのだろう。 たいした問題がないからといって、未滅菌のガーゼを使っていいというわけではなく、やはりきちんと確認できるシステムは必要だ。他人事じゃないので、週明けには手術部に確認しようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.11 22:24:51
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