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カテゴリ:医療
麻酔科医は今までに充足したことがない。だからいつでも人手不足だ。私はつい最近まで海外旅行はグアムかサイパンまでで、遠くまでは行けなかった。土日を含めても、せいぜい4日しか休めなかったからだ。自分が病気になっても休めない。39度以上の熱があっても座薬を入れて仕事だ。患者に移すかも知れないが、休めば手術を中止にするほか無い。そんな調子で今まで仕事をしてきた。もちろん家庭のことはすべて家内に丸投げだ。こんなことを家庭を持った女医が出来るわけがない。 忙しいのは麻酔科医だけではないだろう。産科医や小児科医はもっと大変だろう。主治医制のもとで、患者をたくさん抱えている医師も大変だ。今までのようなことを続けていては、家庭を持ちたい女医はやめざるを得ない。そんな状況の中、日本医師会が第3回男女共同参画フォーラム ・宣言と言うのを発表した。内容は以下の通り。 宣 言 要するに、家庭を顧みることや勉強をすることを可能にする仕事量にしてくれと言うことだろう。もちろん大賛成だ。でも、どうやって実現するのだろう。その分男をこき使うのだったら反対だ。私だって還暦間近なのに、地位だって高いのに、奴隷のように働かされているのだ。女性を奴隷のような仕事から解放するのであれば、私だって解放して欲しい。 医師の仕事量を減らすには、アクセス制限しかないと思う。命に関わるような重病人、耐え難い苦痛、重大な機能障害など、どうしても医療が必要な人以外は我慢して貰わないと、今の医師数では女医が家庭を持って働き続けることは出来ないだろう。そして、それでも病院の経営が可能になるためには、医療費を大幅に引き上げなければならないだろう。一度完全に焼け野原にならなければ、国民が賛成するとはとても思えない。 賛成してくれますか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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