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医療報道を斬る

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2007.08.16
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カテゴリ:医療
正確な 情報得てから 書きなさい



 警察の発表と病院の発表が異なるのならば、どちらが正しいのか取材するのが報道機関というものなのじゃないのか。よく分からないまま、警察の発表を垂れ流す見出しを付けるのはいかがなものか。 
術後ミスで医師書類送検 適切な治療欠き男性死亡
記事:共同通信社 【2007年8月16日】

 栃木県足利市の足利赤十字病院で、手術後に気胸を発症した男性患者=当時(74)=に適切な治療行為を欠き死亡させたとして、足利署は16日までに業務上過失致死容疑で担当した男性医師(34)を書類送検した。

 調べでは、患者の男性は2004年6月、別の医師による心臓のバイパス手術を受けたが、3日後に肺から漏れた空気が胸にたまる気胸を発症した。男性医師はエックス線を撮っただけで経過観察とし、適切な治療行為を怠った疑い。患者は発症の約15時間後に呼吸不全で死亡した。

 足利赤十字病院は、男性医師が胸から空気を抜くチューブ取り付けなどの措置を取ったと説明。「ミスがあったかどうかはこれからの捜査を見守りたい」と話している。医師は既に別の病院に移っている。


 書類送検されるのは、たいてい死亡の原因を作った医師なのだと思うのだが、今回は治療をするべきと見なされた医師だ。気胸を作った医師はお咎め無しで、気胸の治療がまずかったと見なされた医師が刑事責任を問われている。なんだかいつもと違う。どうしてなのだろう。きっと基準なんて無いんだろうな。

 警察は気胸の患者を放置したと見ているようだが、病院はきちんと処置をしたと反論している。どちらが正しいのか取材したようには、記事を見る限り、思えない。それなのに、見出しは「適切な治療欠き男性死亡」だ。何で断定できるのだ。記事にする以上、事実関係が理解できるような情報を提供する義務があるのではないのだろうか。この見出しを見る限り、何でもいいから医者を悪者にしておけばいいという意図を感じてしまう。





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Last updated  2007.08.16 22:10:43
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