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カテゴリ:医療
個人で訴訟を継続するのは難しい。経済的負担はもちろんのことだが、かなりの時間や労力を費やす必要があるだろう。日本では、名誉に対する損害賠償額は極めて少ない。訴えようとしても、失うものに比べて得るものが少なすぎて、どうしても泣き寝入りしがちだ。一方で、メディアからすれば、たとえ賠償金を払っても、それ以上に売れて利潤があれば構わないのだ。 たとえ得るものが少なくても、どれだけコストがかかっても、どうしても名誉を回復したい者にとっては泣き寝入りは出来ない。そうした人を応援するとしたら、判決で名誉回復がなされたという事実を伝え続けることは重要だろう。多くの人に伝わらない限り、名誉が回復されたとは言えないからだ。 東京女子医大訴訟:配信記事で敗訴…3紙に賠償命令 とうてい承服出来ないのは原告の佐藤氏であろう。元々の誤報を流した共同通信の責任が認められていないからだ。それでも、記事が誤りであることは認められた。名誉を傷つけた報道内容は誤りであることが認められたのだ。賠償金はわずかでも、名誉そのものは今回は公的に認められた。現状にまだまだ不満は残るだろうが、原告の佐藤氏には心から勝訴へのおめでとうを言いたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.20 13:30:20
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