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医療報道を斬る

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2008.06.07
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カテゴリ:医療
 手術時に傷つけてはならないところを傷つけることは、残念ながらある。手技が稚拙な場合もあるが、たいていは困難な局面であることが多い。重要な血管の近くにガンがある場合、あきらめれば血管を傷つける恐れはないが、ガンの根治は望めない。頑張って取り切れれば根治の可能性もあるし、根治が無理でも延命効果は大きいだろう。一方、血管を傷つけて致命傷を与える可能性はある。
 また、病状が進んでいる場合、組織がグズグズで脆いこともある。通常なら傷つくはずもない操作で、あっさりと千切れることもあるのだ。この場合、再建も難しい。大血管では経験はないが、尿管は何例か見ている。

札幌市立病院で手術中に男性死亡 日本内科学会が断定
08/06/02  記事:毎日新聞社

医療事故:札幌市立病院で手術中に男性死亡 日本内科学会が断定 /北海道

札幌市立病院(中央区、吉田哲憲院長)は30日、昨年4月の手術中に60代男性が死亡する医療事故があったと発表した。手術を検証していた日本内科学会が医療事故と断定した。
病院によると、肝腫瘍(しゅよう)を患った男性の患部を切除する手術をしていたところ、執刀医が男性の肝静脈を傷つけて出血。執刀医は止血を試みたが、出血量が多く、男性 は死亡した。

内科学会は医療事故と結論づけたものの、執刀医の過失については判断していない。病院は「医師の手技(しゅぎ)に問題はなかった」としており、病院の過失を主張する男性の 遺族と対立。双方が代理人の弁護士を立てて、見解の相違を解消するために交渉中。【水戸健一】


 まず見出しに悪意を感じる。わざわざ断定などと言う言葉を用いる必要もない。あえて断定と言うと、誰かが必死に隠そうとしていたみたいだ。自分の会社の脱税の記事の見出しは「所得隠し」や「脱税」ではなく「申告漏れ」と書くのに、ずるいぞ。

 次に何故内科学会なのだろう。何らかの検証チームが調査をすることは不思議ではないが、内科学会そのものだと、なんか違和感がある。

 それはともかく、報道するならもう少しいろいろなことが分かってから報道すればよいと思う。何故肝静脈を傷つけたのか分からなければ、情報として意味が無いじゃないか。医師の手技に問題がないことが本当なら、手術の危険性について啓蒙するような内容になるだろうし、手技に問題があるのならそのような証拠を提示すればよい。何も分からないのなら、ただ混乱するだけなので報道しない方が良い。脱税で多くの医師のブログで叩かれたので、その仕返しだったりして。





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Last updated  2008.06.07 17:55:53
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