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カテゴリ:医療
以前にも書いたことがあるけれど、手術の時にガーゼなどを残さないようにするためには、レントゲンで確認する以外に確実な方法はない。うちの病院でも、昔はガーゼのカウントをするだけだった。しかも、初めは術野にガーゼを出すとき、それが間違いなく10枚の束なのか数えていなかった。カウントの結果、時に1枚余ることがあり、10枚の束のはずが、時には11枚あることが分かった。こうなると、カウントが合っていてもガーゼの遺残があり得る。その後はガーゼを出すときにも確認するようになった。
これでガーゼの遺残を防げると思っていたが、それでもガーゼや手術器具のネジの遺残のあった他施設の事例が報道されたことから、開腹手術では全例麻酔覚醒前にレントゲン写真を撮ることにした。 「ガーゼ置き忘れ」でググルと、1150件ヒットする。下書き時点でリンク切れになっていないものの一部を挙げるだけでも、これだけある。 鼻から18年前のガーゼ 27年前の手術でガーゼ置き忘れ 患者体内にガーゼ置き忘れ 名大病院、19年前の手術で ガーゼ置き忘れ14年、卵巣ごと切除 うちの病院で全例レントゲン写真を撮るようになったのは、比較的最近のことで、早くても10年前には撮ってなかった。遅くても5年前には撮っていた。今後は、それ以前の「ガーゼ置き忘れ事件」が発覚するのかも知れない。 でも、5年前の事例はないだろうと思う。以下は5年前の事例の引用。 体内に5年間ガーゼ置き忘れ 滋賀の公立病院 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.04.11 04:55:49
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