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カテゴリ:医療
多くの医師は患者の命を救おうとしている。だから、必要だと思えば、精神的にも肉体的にもボロボロになるまで働いてしまう。第三者がそれに気づいて、強制的に休ませなければ、悲劇の起こることもある。
小児科医自殺:遺族が2審も敗訴 東京高裁が請求棄却 日本では医師を交代性で働かせるシステムはほとんど無く、入院患者への夜間の診療も、救急医療も、昼間普通に働いている医師に丸投げする。日常的に急患を受けている病院では、常勤医が減れば、残った医師は不眠不休で働くことになる。 今回の判決では、病院には医師の労務管理をする義務はなく、勝手にボロボロになるまで働いた医師が悪いと言うことのようだ。でも、医師が「もうこれ以上働けない」と自分の裁量で急患を断れば、どのようなことになるか目に見えている。ぎりぎりの状態で働いているときに、「それでも医者か」と言われるのは、耐えられないだろう。 前回エントリのミラーサイトのコメント欄には、病院や医師を糾弾するブログのURLが紹介されている。いつもどのような状況で救急医療を行っているのか考えたことも無い人たちが、何も知らないまま拳を振り上げるのであれば、逃げるほか無いだろう。一度救急医療を完全に放棄した方が良いと、本気で思う。 裁判は最高裁まで行くのだろう。中原医師のご家族と支援の方々には、心からのエールを送りたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.25 06:53:14
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