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医療報道を斬る

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2008.11.26
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カテゴリ:医療

 先日の学会で、エホバ関連の発表がありました。早急に手術をする必要のあった症例ですが、輸血のことですったもんだしているうちに手術の機会を逸し、最終的には亡くなっています。何ともやりきれない事例です。

 エホバの証人の信者の輸血拒否は私にとっては深刻な問題で、患者の自己決定権を重視する風潮に抵抗があります。確かに自己決定権も重要ですが、命を救いたいという医師の医療倫理を無視することにも問題があるように思います。ガンの終末期のような状況であればともかく、輸血さえすれば問題なく社会復帰できるような場合でも、患者の選択に任せるべきなのでしょうか。患者の選択であれば死なせても平気な医師になれと言うのでしょうか。そのような医師に生命を尊ぶ医療が出来るでしょうか。

 患者の自己決定権とは、治療法の選択により予後が多少変化する場合に考慮されるもので、必ず死亡するような選択は(終末期を除いて)許されるべきではありません。これは自殺と何ら変わりません。輸血を受けずに死ぬのも自己決定権だという医師は、自殺しようとしている人も止めないのでしょうか。

 また、今のところ輸血せずに亡くなった場合に刑事訴追を受けた事例はないようですが、これは法的に保護されていることを意味しません。そのような免責事項はないのです。状況次第では、嘱託殺人で訴追を受ける可能性はあります。





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Last updated  2008.11.26 18:48:52
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