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カテゴリ:医療
羊水塞栓症は恐ろしい病気で、死に至る可能性は高い。私も帝王切開術の直後に発症した症例を経験しましたが、手術室で、麻酔科医の目の前での発症だったから助かったのだと思いました。病棟での発症だったら絶対に助からなかったでしょう。
以下に紹介するのは2年前に話題になった事例が、いよいよ訴訟になったという記事。その当時に僻地の産科医氏のブログや天漢日乗氏のブログで取り上げられています。前者には羊水塞栓症の解説もあります。 不可抗力とも言える羊水塞栓症による死亡でも、お産の安全神話のもとでは許されないらしい。この事例は以前は「カルテ改ざん」で話題になったのですが、今回は触れられていません。改ざんではなく、訂正であったことが認められたのであれば、喜ばしいことです。でも、そんなことはないのでしょうね。 「帝王切開せず妻死亡」 遺族ら日赤、主治医を損賠提訴 この事例は、当初前置胎盤とされていたが、その後胎盤の位置が変わり、低置胎盤となったようです。トラブルになってから低置胎盤であったと書き忘れた事に気づき、後に書き足したことが改ざんと言われたのでしょう。訂正するにはそれなりの書き方が必要なのですが、私も以前はいい加減だったような気がします。 ところでこの症例、前置胎盤ではないことが明らかなようなのですが、どうやって戦うのでしょうか。トンデモ判決ねらいも、あながち無理筋と言えないことがつらいのですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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