1580712 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

医療報道を斬る

医療報道を斬る

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Dr. Bamboo

Dr. Bamboo

Calendar

Favorite Blog

  皮膚科医独身の… 皮膚科医独身さん
臨床の現場より head&neckさん
めんどうはごめんだ お前に云えないさん
Green-Note Green-Noteさん

Comments

一個人@ Re:パパラッチ?(05/29) 前橋市は県内で唯一の医学部のある大学が…
dho@ Re:越権行為じゃない?(06/24) 法医学の観点から客観的事実を述べること…
wadja@ Re:報告(07/13) 心からお悔やみ申し上げます。ネットの掲…
Kosuke@ Re:報告(07/13) Dr.Bambooさんの書き込みを初めて拝見した…
キンシャチ@ Re:報告(07/13) ご冥福をお祈りします。 しばらくブログ…

Headline News

2009.03.06
XML
カテゴリ:暮らし
 こんにゃくゼリーについては前にも書いた(参照1 参照2)のですが、いよいよ訴訟を起こした人が出てきたようです。

 ここによれば、こんにゃくゼリーよりも餅の方が圧倒的に危険であり、前回話題になった時にも、こんにゃくゼリーを規制するなら餅だって規制すべきだと言う声も多かったものです。それに対して、野田消費者行政担当相は「餅はのどに詰まるものだという常識を多くの人が共有している」と語りました。同じことを言ってマンナンライフを批判したブログも多かったのですが、本当に餅の危険性が認識されているのであれば、どうして餅で死ぬ人が多いのか説明して欲しいものです。餅の場合は事故ではなく、危険性を知りながら与えた事件だと言いたいのでしょうか。

 叩きやすいところを叩くのは訴訟の鉄則かも知れませんが、被告となれば、マンナンライフだっておとなしくはしていないでしょう。主張できることは主張することになるでしょう。原告もかなりつらい思いをすることになりそうな予感がします。

マンナンライフを提訴=死亡1歳児の遺族-こんにゃくゼリー問題・神戸地裁支部

 兵庫県の1歳男児がこんにゃくゼリーをのどに詰まらせ、昨年9月に死亡した事故で、製造会社「マンナンライフ」(群馬県富岡市)の対応に問題があったとして、両親が3日、同社などを相手に計約6200万円の損害賠償を求める訴訟を、神戸地裁姫路支部に起こした。
 訴状によると、男児は昨年7月29日、兵庫県内の父親の実家で、半解凍状態だったとみられる「蒟蒻(こんにゃく)畑 マンゴー味」をしばらく触った後、口に入れてのどに詰まらせた。加古川市内の病院に搬送されたが、約2カ月後に死亡した。
 両親の代理人の弁護士らは記者会見し、同社のこんにゃくゼリーは、大きさがのどをふさぐ程度で、硬さや弾力性がのみ込みにくいものとなっており、容器の形状を考えると設計上の欠陥があると主張。同社が事故を認識しながら、適切な改善措置を取らずに製造・販売を続けたとした。
 男児の両親は事故後、同社に連絡を取ったが、謝罪はなかった。示談交渉でも、書面で2回やりとりしただけで、解決できなかったという。両親は弁護士を通じ、「マンナンライフ社の企業努力によって(死亡事故は)防げた」とコメントした。
 マンナンライフによると、同社は事故を受け、昨年10月に製造を一時中止。約1カ月半後、「凍らせないように」という警告文を追加し、1つ1つのゼリーに警告マークを入れるなど改善策を講じた上で、製造と販売を再開した。
 マンナンライフの話 訴状を見ていないのでコメントは差し控えたい。
時事通信(2009/03/03-20:00)


マンナンライフ、名古屋でも提訴=87歳女性死亡で長女
3月4日11時41分配信 時事通信

 名古屋市の女性=当時(87)=がこんにゃくゼリーをのどに詰まらせ死亡したのは、商品の注意書きなどに問題があったためとして、長女(60)が製造元の「マンナンライフ」(群馬県富岡市)を相手に2900万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こしていたことが4日、分かった。
 訴状によると、女性は2005年8月、自宅で長女が食べさせたこんにゃくゼリーをのどに詰まらせ呼吸不全となり、5日後に低酸素脳症で死亡した。
 原告側は、ゼリーの弾力性や容器構造から窒息する危険性が高いことを同社は予見できたと主張。実際、同様の事故で死亡するケースも多発していたのに、袋の注意書きも小さいなど、十分な対策を取っていなかったとした。
 女性は03年に脳出血で半身まひになり、長女らが介護していたという。
 マンナンライフは昨年、こうした事故を受け表示を拡大するなどの対策を講じた。
 マンナンライフの話 現時点でのコメントは差し控えたい。 


 亡くなったのは1歳の幼児と半身麻痺のある87歳の高齢者です。こんにゃくゼリーの実物を見たことはありませんが、当時の物でも幼児や高齢者には与えないようにと言う注意書きはあったと聞いています。裁判になれば、当然注意義務違反が問題になってくるでしょう。以前にも死亡事故があったことを知っていたのであれば、与えた行為は過失ではなく、未必の故意による殺人すら考えられます。

 裁判官がその様に考える可能性は低いと思いますが、被告側はその様な主張をするかも知れません。原告はそれを聞いて堪えられるでしょうか。また、被告側の主張に対して有効な反論をすることが出来るでしょうか。

 原告には厳しい言い方になりますが、このような訴訟は、「私は判断力のある大人ではなく、何も分からない赤ん坊なのだ」と言う主張に他ならないと思います。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.03.06 16:13:16
コメント(7) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X