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カテゴリ:事件
JR福知山線の事故では多くの人が犠牲になりました。確かに痛ましい事故ですが、だからといって誰かを血祭りに上げることが許されるわけではありません。あらかじめ法で決められた基準に反していたなら処罰もあり得るでしょうが、義務とされていなかった装置、ATSを備えなかったことを理由に刑事罰を問われるのはたまらないと思います。
それでもどうしても誰かを処罰したいのなら、ATSを義務化しなかった国の責任が問われるのではないでしょうか。会社が危険性を予見できたのであれば、国の行政機関にも予見可能だったはずです。 そもそも脱線するほどのスピードでカーブに突っ込むような運転は予見可能だったのでしょうか。運転士は死亡していますので真相は分かりませんが、ミスと言うよりは(未必の)故意に近いように私には思えます。 7月8日15時3分配信 産経新聞から一部を引用します。 事故の遺族らでつくる「4・25ネットワーク」はすでに、高見運転士を除き、書類送検や刑事告訴された12人のうち1人でも起訴されなかった場合には神戸検察審査会に不服を申し立てる方針を確認しており、近く手続きに入る。 悪い結果が出てからあれこれ言うのは後出しジャンケンです。事故の前に危険があると分かっているのであれば、危険のないようなシステムを義務づけることが行政の責任です。後出しジャンケンで当事者をつるし上げるのは只のリンチです。昨今はリンチに寛容な、他罰的な風潮があるような気がして、憂鬱な気分です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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