誰かが失敗すると、「馬鹿だなあ」と思いますね。でも、自分が同じ立場に立つと、やっぱり失敗するんです。だから、他人の失敗を責めるのではなく、失敗の起こりにくい環境を構築したり、失敗しても被害が最小になるような方策が必要なのです。
自分はそんな失敗なんかしないと思っている人は多いのですが、でも、やっぱり失敗するという実例があります。以下に引用します。
振り込め詐欺被害者の意識調査、7割超が「遭わない自信あった」/神奈川県内
7月12日23時0分配信 カナロコ
県警が振り込め詐欺被害者の意識調査を初めて実施したところ、対象者178人の7割超が「被害に遭わない自信があった」と回答したことが、12日までに分かった。だが、その多くが息子などを名乗る不審な電話を信じ込んでパニック状態になり、電話から3時間以内に現金を振り込むなどしていた。県内は今年上半期で4億円余りの被害が出るなど依然として発生が多いため、県警は調査結果を詳細に分析し、対策に役立てる。
県内で今年2~5月に被害に遭った14~86歳の男女178人から聞き取った。男性54人、女性124人で、被害の最高額は約1250万円の女性(63)。中には有料サイト利用料などの架空請求で約140万円をだまし取られた中学生もいる。
被害者にならない自信があったかどうかの設問では、「とてもあった」(36人)、「あった」(75人)、「少しあった」(18人)で計129人となり、 72%を占めた。振り込め詐欺の手口については、「詳しく知っていた」(31人)と「少しは知っていた」(108人)を合わせて78%に上った。
だが、ほとんどの人が実際に電話を受けると、「会社の金を使い込んだと聞き、慌てた」(70代男性)、「今日中に(振り込め)と言われたので」(70代女性)、「息子のフルネームや孫の名前を知っていた」(50代女性)などとして不審に思わなかった。
「息子が警察に逮捕されてしまう」「家族に知られると家庭崩壊する」などと思い込み、誰にも相談や確認をせずに振り込んでしまった人もいるという。
調査では、振り込め詐欺グループからの電話の半数以上が午前10時~午後2時に集中していることも判明。被害者の大半が50代以上の女性であることから、県警は「女性以外の家人が留守になる時間帯が狙われている」とみて、警戒するよう呼び掛けている。
漫然と過ごしていれば、私も失敗すると思います。我が家では非常時の合い言葉を決めましたので、それを確かめれば「俺俺タイプの振り込め詐欺」には有効だろうと思います。明日は我が身です。他人の失敗に対しては寛容でありたいものです。
医療事故に対しても、同じように考えてくださるととても嬉しい。