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カテゴリ:医療
2002年1月、大型トレーラーのタイヤがはずれ、母子3人が死傷しました。この事故を契機としたメーカーへの責任追及の模様は「三菱欠陥車問題」をご覧下さい。機械の不具合で誰かが被害を受けたのであれば、責任の所在はメーカーだと思うのですが、医療に関してだけはそうでもないようです。
鳥取大に2億円賠償命令 医療ミスで脳に障害 警報が鳴らなかったことで、メーカーの責任が問われずに病院の責任だけが問われたのは何故でしょう。三菱の件とは大違いなのは何故なのでしょう。 また、警報が鳴らなかった場合の2次的な監視装置の具体案は示されたのでしょうか。通常の医療体制で実現可能な具体案があるのなら、是非知りたいものです。もちろんマンパワーやコストは、医療費の面から十分にペイするものでなければなりません。 それから、タイヤで死傷した母子は、そのような事態がなければ健康な生活を送れていたはずでした。一方、記事の患児は、心肺停止の原因は自分自身の病気です。機械の誤作動自体で心肺停止になったわけではありません。たとえきちんと警報が鳴り、すぐに手当をしたとしても、健康な生活に戻れた保証はありません。心肺停止に陥る病態はかなり深刻ですから、むしろ健康な日常生活に戻れる可能性は低いと思われます。 療養の費用が算定されているのは分かりますが、それにしても2億円は高い。どうせ保険で払うのだから構わないと裁判所は考えているのでしょうが、こんな事が続けば保険料は鰻登りです。早晩、赤字病院には払えなくなるでしょう。誰もが認める明らかなミスでの賠償責任は仕方がありませんが、このような事例では、国民各自が前もって保険に入って自衛するべきなのではないでしょうか。 だいたい見出しが気に入りません。警報が鳴らなかったことの何処が医療ミスなのでしょうか。欠陥でタイヤがはずれたのを運転ミスと言いますか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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