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医療報道を斬る

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2009.09.12
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カテゴリ:医療
 いつも勉強させていただいている“kikulog" で、一部の医師が舌癒着症という概念を主張していることを知りました。以前から「舌小帯短縮症」などの病名で知られているものとは異なる疾患で、呼吸障害を起こし、乳児突然死症候群との関連も取りざたされています。ただし、小児科学会の委員会は明確にこのことを否定しています。(サイト内を「舌小帯」で検索してください)

最初と最後だけ引用します。
 母乳栄養促進などの目的から,新生児および乳児の舌小帯に小切開を加えることは,日本のみならず諸外国においても古くから習慣的に行われてきたが,その医学的意味がないことが示されており,現在はほとんど行われなくなった1)~4).このような病棟や外来で助産婦や医師によって行われていたレベルの舌小帯の切開とは異なり,一部の医師によって,先天性舌癒着・喉頭蓋・喉頭偏位矯正術の名称で舌小帯に対する本格的な手術が行われている5).高度な舌小帯の短縮が上気道の変異をもたらし,呼吸障害を引き起こすと言う考えの基に,先天性舌癒着・喉頭蓋・喉頭偏位症の診断名がつけられ,舌低部を切開し頤舌筋を切断する手術である.その手術の目的は,吸啜障害の矯正のみならず,呼吸障害やそれに伴う低酸素血症を改善して乳幼児突然死症候群(SIDS)の発生を予防するというものである.

中略

結  語

 今回の調査および文献的な考察から,乳幼児の突然死を予防するという目的で舌小帯に手術的侵襲を加えることの正当性を認めることはできなかった.本調査の結果を踏まえ,小児の医療に携わる小児科および耳鼻咽喉科さらには口腔外科や小児外科の専門家により,舌小帯短縮症の手術の適応やその効果等に関し真摯な議論がなされ,受け身である乳幼児を不当な麻酔や手術という侵襲から守るための措置を考えるとともに,子育て中の母親に適切な情報を提供してその無用な不安を軽減をする努力をなすべきである.


突然死の予防手術だけでなく、哺乳や発音障害改善のための舌小帯手術についても否定的だということが分かります。

 ところが、何でもかんでも舌小帯のせいとして手術を勧める(歯科)医師もいるようです。乳児なら普通に見られるようなことを「症状」とし、手術の必要な人が95%に上るというのです。実際にはほとんどの人が手術を受けていないのですから、日本人の95%は特定の病人と言うことになります。挙げ句の果てにこんなのまであります。

 総合的に判断して、一部の医師が言う「舌癒着症」という概念は誤りであると思われます。成人が自分で進んで手術を受けるのであれば、まだ、自己責任といえるでしょうが、抵抗できない乳児に怪しげな手術をするのは許されない行為と言えるのではないでしょうか。

 以前ホメオパシーと助産師の関わりについて書いたことがありましたが、舌小帯についても助産師の関わりが大きいようです。このブログの記述を見ると、舌小帯の存在そのものが問題とされている疑いすらあります。

該当部分を引用してみます。
舌の裏側にスジがあるのは当然と思っていたら 違うんですね!
夫の舌を見せてもらったら つるんとしていました。


たいていの人にはスジがあります。ブログの著者に上記のように思わせる発言をしたのであれば、その助産師の言動は問題です。 





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Last updated  2009.09.12 18:01:24
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