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カテゴリ:医療
勤務医が労働基準法の通りに働き、時間外勤務手当を受給することになれば、おそらくほとんどの公立・公的病院は壊滅するでしょう。診療報酬は、医師のサービス残業を前提にして決められているとしか思えないからです。
通常の診療ですらサービス残業なのですから、学習や待機時間まで時間外勤務とすれば、もはや病院の存続は不可能です。でも、日本の医療が医師の犠牲の上に成り立っているのであれば、やはり是正すべきなのでしょう。犠牲を強いなくとも成り立つような医療体制を構築するのは行政の仕事です。医師がかぶることはありません。 そうは言っても、修行中の医師に対しても単純な労働者扱いが正しいのかというと、少々疑問に思います。ずっと同じ病院にいるのであればコストをかけて育成する意味もありますが、2年経ったら退職することが分かっている医師にコストをかけるだけの余裕はないでしょう。研修医には研修医でも出来るような雑用だけをやって貰い、知識や技術を必要とする業務はベテランの医師がこなした方が時間もコストもかかりません。 あまり時間外手当のことを言えば、研修そのものに悪影響を与える可能性が高いと思います。もちろん、かつてのような奴隷労働を強いることには断固反対しますが。 この記事のような事例が広まると、ちょっと複雑な気持ちになるのでした。 神戸大病院、残業代不払い=研修医らに1億6000万円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.07 12:18:52
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