つい今し方、県医師会からファクスが入りました。新型インフルエンザのワクチンの在庫が無く、配布を中止するとのお知らせです。既に発注した分はなかったこととし、16日に再発注する予定は一週間繰り延べになり、発注期間は二日間だけとのことです。
これほど貴重なものであれば、ほんのわずかでも無駄にすることは許されません。少なくとも、常識をわきまえた人ならそう思うはずです。でも、その様な常識はこの国では許されないようです。建て前を守るためなら、貴重なものを無駄にするくらい何でもない人たちによって、少なくとも鳥取県は運営されているのでしょう。そして、メディアは何の疑問もなく、只病院の不始末であるかのように報道するだけです。
余った新型ワクチン職員親族に接種…鳥取・西伯病院
2009年11月12日(木)14:47 YOMIURI ONLINE
新型インフルエンザワクチンの医療従事者への優先接種を巡り、鳥取県南部町の町国民健康保険西伯病院の医師が、余ったワクチンを病院職員の親族2人に接種していたことがわかった。
県は「身内優先との誤解を招く」として適切な接種を行うよう注意し、同病院も「余剰分を有効活用したつもりだったが、結果的にまずい判断だった」と陳謝している。
同病院や県によると、県内でワクチンの医療従事者への優先接種が始まった10月21日、同病院で初回分の医療従事者に接種した際、ワクチンが余った。国は、ワクチンを24時間以内に使わない場合、廃棄するよう指導していることから、担当の男性内科医師は「もったいないから」と、余剰分を看護部長の孫(2)に接種。30日にも余剰が発生したため、薬剤部の職員の娘(11)に接種した。今月上旬、病院が接種対象者を県に報告し、子どもへの接種が表面化した。
陶山清孝・同病院事務部長(53)は「ワクチンが無駄にならないよう工夫、節約した結果、子どもに使う分量が余った。誤解を与える行為で申し訳ない」と話した。
岩垣宝祥・県医療指導課長は「余剰分の有効利用は構わないが、あくまで国が示した優先順位に従って行うべきだ」と指摘。県は近く、ワクチン接種を行う県内の全病院に、接種の優先順位を守るよう通知する。