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心肺停止の場合、救命士が気管挿管することが認められています。でも、救命士なら誰でも良いのではなくて、麻酔科医の指導のもとに30例の手術患者に気管挿管を成功させて資格を取る必要があります。
気管挿管は基礎的で簡単な医療行為ではありますが、非常に難しい症例はあります。麻酔科の学会があれば、気管挿管の困難な症例に関するセクションが独立して設けられることは珍しくありません。救命士が挿管に失敗しても、通常は麻酔科医が替わって挿管して何事もないのですが、中には麻酔科医でも難渋する症例はあります。 そのようなときでも今ではいろいろな道具がありまして、呼吸の出来ない状態が長く続くことは希です。気管挿管が困難だと分かったところから、麻酔科医の腕の見せ所です。 以下の記事では、救命士が挿管できなかったところからのことが何も書いていないのは何故なのでしょうか。これでは麻酔科医の何が問題だったのか分かりません。記事では相変わらず「麻酔医」と表記されていますが。 気管挿管ミス 男性死亡 業過致死容疑で捜査 大阪・羽曳野の病院 私にも気管挿管が出来ずに悪戦苦闘した経験がありますから、詳細が分からないのに麻酔科医を批判することはやめておきます。何しろ救命士が挿管を断念してから気管切開するまでの経緯が全く分からないのですから。 一番大事な時間帯のことが分からないまま記事にする神経が私には理解できないのですが、麻酔に関連して患者が死亡したことだけでよいのでしょう。私の症例だったら、私にミスがあったかどうか分かるような記事を書いて欲しいと思いますけどね。 批判ではありませんが、司法解剖で食道から気管チューブが発見されるのは、かなり格好悪いことのように思います。気管切開から亡くなるまで3時間かかっているのに、何故食道に入れられた気管チューブを抜かなかったのでしょうか。気管切開したのに、気管にチューブが入っていないことに誰も気がつかなかったのでしょうか。あるいは単なる誤報なのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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