「過ちて改めざる是を過ちと謂う」と言いますが、商売上の過ちは一回だけでも大変な損害を生じます。同じ過ちを犯すなんて考えられないことではないでしょうか。その過ちとは、
これです。
リンク先まで読みたくない人のためにネット記事を引用してみます。
イトーヨーカドーの通販サイトが商品の価格を誤って表示し、数千円の食料を98円などで販売してしまった件で、さらなる進展があった。この騒動は10月17日の早朝に発生した。イトーヨーカドーの通販サイトでサバの缶詰や砂糖、サラダ油、ヘルシア緑茶など、多数の品物をセットで販売していたものの、誤って単品価格で掲載がおこなわれ、多くの人たちが「イトーヨーカドー祭りだ!」とばかりに注文しまくったのだ。
「どうせ注文の取り消しで祭りは終わるんでしょ?」と思いきや、イトーヨーカドーは律儀(りちぎ)にもすべての商品を誤表記価格のまま販売し、そして発送したのである。10月20日には続々と注文した人の家に商品が届き、『イトーヨーカドー祭りUP掲示板』という届いたことを報告する掲示板まで作られた。なかには冗談で数十個のセット商品を注文し、部屋が商品のダンボール箱に埋め尽くされて寝る場所がなくなったという人もいたようだ。
その騒動も商品が届いて終わりかと思いきや、今度は「即席コンビニエンスストア」ともいうべき転売を始める人が出現。『2ちゃんねる』には『イトーヨーカドー祭処分・交換オフ 』というスレッド(掲示板)作られ、イトーヨーカドーから届いた品物リストを掲載しつつ、受け渡し場所や連絡先のメールアドレスなどを公開し、あらゆる品物を定価の3~5割ほどの価格で転売しているのである。
たとえばだが、イトーヨーカドーはサバの缶詰を24個セットで98円で販売してしまったので、ひとつ30~50円で売っても十分利益は得られる(1缶50円で売っても24個で1,200円になる)。転売されている商品をいくつか紹介すると、以下の通りだ。
クリームシチューミクス、生風味スパゲッティソース、完熟カットトマト、トマトケチャップ、トマトケチャップチューブ、熟つぶケチャップ、マヨネーズ、プライムバーモントカレー、エクストラバージンオリーブオイル、マクビティソルト&チョコレートビスケット、食物繊維たっぷりフルーツグラノーラ、サトウのごはん発芽玄米、玄米ごはん、フランオリジナルホワイト、フランオリジナルショコラ、ココナッツビスケット、チェルシーミルクチョコレートスカッチ、スニッカーズファンサイズ、ヘルシア緑茶まろやか、サントリー烏龍茶、ふっくら焼けるお好み焼粉、伊藤園ベルガモット&オレンジティー……などなど。
どれもこれも定価の1/10やそれ以上の価格で安く手に入れたものばかり。ほぼタダ同然で仕入れたようなものである。なかには調味料ばかり購入してしまい、賞味期限が切れる前に使い切るのは不可能という人もいるようだ。それゆえ、転売という考えに至ったものと思われる。もし食べきれずに捨ててしまうようなことがあるともったいない。食べ物を粗末にするのは良くないことなので、もしほしいと思う品物があったら通常より安く購入できるこの機会を活かしてみるのもありかもしれない。
2009年10月21日16時30分 / 提供:ガジェット通信
このネット通販店は12月7日に閉店し、翌日12月8日、名前も新たにリニューアルして開店します。そこで再び価格誤記。今度は取り扱う品物も多岐に渡るので、ものによっては10億円以上のものを5万円台で表示する始末。
(51,303円のトルクゲージを2万本で同じ価格)
以前の間違いのときにだって原因を徹底的に調べると思うのですが、どうして同じ間違いをしたのでしょうか。やはり個人の注意力の問題として片づけたのでしょうか。
この件に関するお詫びは
これ。一部を引用します。
今般の原因は、商品登録時の人為的なミスによる、ケース売価の単品売価への誤表記や、商品名における商品入り数の入力違い等によるものです。
人為的なミスで済ませたら、また人為的なミスが起きそうな気がします。人為的なミスが起こりえないシステムや、たとえ人為的ミスが起きたとしてもすぐに気が付くようなシステムを組むつもりはあるのでしょうか。
ところで、この件についてはネット上以外ではほとんど報道されていません。家内などは都市伝説のたぐいのデマではないかとまで言っています。お詫びが出ているのですからデマではないと思いますが、やはり広告主となる企業の不始末は報道できないものなのでしょうか。NHKくらいは報道しても良いと思いますが。