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カテゴリ:事件
何か大きな事故が起きたとき、あの時ああしておけば、こうしておけば、と言った後悔をすることは良くあります。同じ失敗を繰り返さないためには反省をすることは大切なことですが、同じ論法で刑事罰を与えるのは間違いです。
結果が出てからは、どうしても結果論に陥りがちです。いわゆる後出しジャンケンです。そのような判断の誤りを防ぐためにはそれなりの教育や訓練が必要なのですが、検察官・警察官・裁判官といった司法関係者ですら、そのような過ちを犯しやすいと、私は思っています。素人の集まりである検察審査会であれば、やはり感情的な後出しジャンケンになるのも無理もないのでしょう。 神戸第1検察審査会の議決要旨/尼崎JR脱線事故 ATSを設置しないことが罪に問われるべきなのであれば、事故が起きる前に法的に義務づけるべきでした。事故が起きてから刑事罰を科そうというのは典型的な後出しジャンケンです。 また、当事者だけに責任を負わせようというのは、公平ではありません。ATSが刑事罰を科されるほど不可欠だというなら、設置を義務づけなかった行政も同罪です。後出しジャンケンとしてもたちが悪いと思います。JR西日本の当時の責任者を起訴するのであれば、当時の運輸省の責任者も起訴するべきでしょう。 素人に、起訴の権利なんか与えちゃいけないんじゃないのかな。菅家さんの冤罪が問題になっているけど、逮捕から判決に至るまで、メディアも民衆もみんなで菅家さんを警察や検察以上に犯人として断罪していたんじゃないでしょうか。今になって、警察や検察に非難の矛先が向いているけど、我々も同罪ですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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