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2010.10.28
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カテゴリ:医療
 耳鼻科だけでなく、頭部でノミを使う科は脳外科や口腔外科などがありますが、ノミの衝撃でクモ膜下出血や脳幹出血が起きるとしたら、おちおちと手術なんて出来ませんね。

鼻手術後、左手足まひ…大牟田市立病院
10/10/27 読売新聞

630万円支払いで示談

 福岡県大牟田市立病院は26日、蓄のう症の手術後に左手足まひの後遺症が残るミスがあったとして、熊本県荒尾市の男性(34)に慰謝料など約630万円を支払うことで示談が成立したと発表した。

 発表によると、男性は2008年8月13日に鼻の中を矯正する手術を受けた。左手足にまひを訴え、精密検査したところ、くも膜下出血と脳幹出血を発症したことが判明。院内の医療事故対策特別委員会で調査した結果、鼻の軟骨を削る手術に使ったノミ(長さ15センチ)の衝撃が脳に影響を与えたことが原因と判断された。

 男性は熊本市の病院などでリハビリ治療を受け、現在は日常生活ができるまでに回復しているが、軽いまひが残っているという。

 病院側は09年6月から示談交渉を始め、損害保険会社が今年8月に賠償額を決定した。男性側は9月末に示談を受け入れ、病院理事会も今月8日に承認。25日に示談が成立した。

 これはどのような根拠があっての結論なのでしょうか。もちろん絶対にあり得ないと言うつもりはありません。でも、普通はないんじゃないかな。

 整形外科医なのですが、かなり危ない医師を知っています。長管骨にねじ穴を開ける際、普通はドリルが骨を貫いたところでドリルを止めます。でも、その医師は皮膚まで貫くのです。そのレベルの耳鼻科医であれば、ノミの衝撃で脳血管を破綻させることも有りうるのかも知れません。でも、そんな医師はそうそう居ないでしょう。

 是非ともノミの衝撃が原因だと結論づけた根拠を知りたいものです。実際にノミの衝撃で脳血管が破綻するものならば、術式の変更が必要となるはずですからね。耳鼻科学会は公開質問状を出すべきではないでしょうか。





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Last updated  2010.10.28 20:56:46
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