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カテゴリ:教育
最近かけ算の順序にこだわる教師が多いそうです。あちこちでこんな問題が起きているようです。リンク先から相談内容を引用してみます。
「ピーマンを9袋買いました。どの袋にもピーマンが5個ずつ入っています。ピーマンは全部で何個ありますか?」 順序なんかどうでも良いという回答もたくさんありましたが、ベストアンサーのついた回答の一つがこれです。 何度も登場していますが、 この回答者にとっては 5×9 というのは 5を9倍したと言うことなんでしょうね。だから5個×9 なんてことを言うのでしょう。 (実際の単位は「個/袋」ですが) 日本語は目的語の後に動詞が来るのでそのように考えたくなりますが、動詞の後に目的語が来る言語圏の人にとっても同じとは限りません。本当に言語によるものかどうかは知りませんが、現在のアメリカなどでは 5×9 は9の5倍と考えるようです。もちろん初級者レベルの話で、実際の数学では単に5と9の積なのでしょう。 日本の順序の話を聞いて最初に違和感を持ったのは、数式を扱うときにはいつもアメリカ方式だからだと思います。 y=ax を考えれば自明ですよね。 かけ算の概念を教えるための便法としてある程度順序を教えることに反対するわけではありませんが、教条的になって、本来正解であるはずの答案を誤りとするのはやり過ぎだと思います。教育は学校だけで受けるわけではないので、学校だけのローカルルールを押しつけるのではなく、広く通用するユニバーサルルールで採点してほしいものだと思います。 参考サイト http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1291884284 http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/LaTeX/20101123Kakezan.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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