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2011.03.28
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カテゴリ:暮らし
 いつも「たら・れば」の後出しじゃんけんを否定しているのに言いにくいのですが、このような報道があります。

大津波再来の恐れ、09年に指摘=東電、津波想定に反映せず―審議会で
時事通信 3月27日(日)17時57分配信

 想定を大幅に上回る津波に襲われた東京電力福島第1原発について、津波の専門家が2009年、原発の耐震安全性を検討する経済産業省の審議会の席上、東北地方に大津波をもたらした869年の「貞観地震」(マグニチュード8.4と推定)に触れ、同規模以上の津波再来の可能性について指摘していたことが27日、分かった。東電側は「歴史上の地震で、耐震設計上考慮する地震にならない」と述べ、指摘は反映されなかった。

 指摘したのは、産業技術総合研究所の岡村行信活断層研究センター長(地質学)。岡村さんは、史料に津波被害の記録が残る貞観地震について研究。福島第1、第2原発の敷地付近を含め、内陸部に津波で運ばれた砂が堆積していることや、450~800年周期で津波が起きたことなどを明らかにしてきた。

 岡村さんは、09年6月に開かれた経産省の審議会で、福島原発について貞観地震の知見から「津波に関しては(東電の想定する地震と)比べものにならない非常にでかいものがくる」と指摘。「まったく触れられていないのはおかしい」と再検討を求めた。しかし、東電側は「被害がそれほど見当たらない。歴史上の地震であり、研究では課題として捉えるべきだが、設計上考慮する地震にならない」と答え、消極的な姿勢を示した。

 翌7月の審議会でも、岡村さんは04年のスマトラ沖地震などに触れ、今回の地震のように複数の震源域が同時に動く連動型地震の危険性を指摘したが、東電側は「引き続き検討を進める」と述べるにとどまった。 


 今回の原発事故の発端になったのは冷却用の非常電源の故障で、ジーゼルエンジンの発電機に海水がかかったことが原因でした。もしこのような事態を想定していたのであれば、たとえ予算が乏しくても、発電機を絶対安全なところに設置し、冠水に配慮した配線を延ばせば対処は可能だったのではないかと素人目には思います。

 リスク回避にも予算の制約がありますから、どんな事態にも絶対に大丈夫なように作れとは言いません。でも、コストのかからない部分については、最大限の規模の災害を想定すべきなのではないでしょうか。

 こんな話もありますし、世間に向かって安全神話をふりまいているうちに、自分たちも安全神話に取り込まれてしまったように見えます。いろいろと方便として安全だと言わざるを得ないとしても、自分たちだけは危機意識を持たなければダメでしょう。

 実際に危機が始まっても、東電側は楽観視していたきらいがあります。アメリカからの冷却剤提供の申し出を断ったのも、すぐにメーカーの技術者を入れなかったのも、その現れでしょう。このブログによれば、経営陣には原発のことを分かっている人は居ないようですし。

 原発には何重にも安全対策が施されていると信じていたのに、意外とお寒い現実を見せられて唖然としています。現地の人たちが怒るのも無理はないと思います。





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Last updated  2011.03.28 20:28:51
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