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2011.04.20
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カテゴリ:暮らし
 原発関連の避難地区から避難してきた人たちに放射線量確認のスクリーニングをするのは、本人のためであって、他の人たちが汚染されないためではありません。それも念のためという意味合いが強く、実際に除染が必要なケースは見つかっていないようです。ある程度の人の検査をして「シロ」であれば、全体も問題なしと考えて良いはずなんですが、ゼロリスクの人たちは納得しないのでしょうね。

 たとえ「クロ」だとしても、本人に健康上の影響があるかも知れないから除染するのであって、他の人に害があると考えるほどの線量は出ないはずです。本当に他の人に害がある程の放射線量なら、本人は絶望という状態でしょう。

東日本大震災:福島第1原発事故 放射線に過剰反応 避難所入所、検査「義務付け」

◇受診拒否のケースも
 福島第1原子力発電所の事故に伴い避難した人たちが、放射線量を確認するスクリーニング検査で「異常なし」とする証明書を提示しなければ医療機関で受診できないケースがあることが分かった。避難所に入所する際、スクリーニング検査を事実上義務付けられるケースも。専門家は「非科学的な偏見による過剰反応だ」と指摘している。【平川昌範、阿部周一】

 原発から半径20~30キロの自主避難促進区域にある福島県南相馬市原町区から福島市に避難してきた会社員、岡村隆之さん(49)は24日、市内の医療機関で8歳の三女の皮膚炎の治療を断られた。理由はスクリーニングの証明書がないこと。市販薬で何とかしのいだが、岡村さんは「ただでさえ不安な避難生活。診察を断られたことが、どれだけショックだったか」と話す。

 福島県は13日、県内13カ所でスクリーニング検査を始めた。17日からは、その結果を記した県災害対策本部名の証明書も発行している。しかし、本来は個人が自らの放射線量を知って安心するために行われる検査の証明書が、避難してきた人が受け入れてもらうためのお墨付きになっている実態がある。

 南相馬市などから約1300人が避難している福島市の「あづま総合運動公園」の避難所では、17日から入所の際にスクリーニングの証明書提示を求め、証明済みの目印にバッジを付けることになった。避難者が一時帰宅した際には再入場時にも検査を求めており、出入り口には説明文が張り出されている。避難所の担当者は「他の避難者から不安がる声が多かったため始めた。疑心を事前に摘み取るために必要だと考えている」と説明する。他の避難所でも同様にスクリーニング検査を求める所がある。

 証明書の使われ方について、県地域医療課は「県内外の受け入れ施設から『証明書が欲しい』と求められた。避難される方の利益を考えると証明書は出さざるをえなかった。混乱を招いたが、証明書で利益を受ける人の方が多く、発行を続けざるをえない」という。

 だが、南相馬市の中心部にある相双保健所の笹原賢司所長は「これまで8000人以上を検査したが、除染を必要とする基準値を超えた人はいなかった。南相馬が汚染地域のように扱われるのはおかしい」と憤る。震災後、福島県に入った広島大病院高度救命救急センター長の谷川攻一教授(救急医学)は「原発での特殊な作業に従事する人を除けば、現時点で基準値を超える放射線量が出る人がいるはずがない。必要な医療を受けられないなどというのは言語道断。過剰反応は厳に慎んでほしい」と話している。

毎日新聞 2011年3月29日 東京朝刊


 まず、医療機関がこんな風評被害に乗っかってしまったことが恥ずかしい。スタッフに健康被害をもたらすほどの放射性物質を患者(特に小児は)が身にまとっていると考えるなら、医師として放置してはダメでしょう。直ちに除染し、放射線障害予防の治療をするべきです。そんな心配をしていないのなら、普通に診療すればいいのです。もちろん、汚染地区でただ放射線を浴びただけなら、他の人には全く影響を与えません。

 福島市でバッジを付けさせたのは本当にひどいと思います。そんなことをしたら差別を助長することくらい分からなかったのでしょうか。同じ福島県民同士で差別していることも悲しい、と思っていたら、科学都市として有名なつくば市でも検査を要求していたとのこと。抗議を受けて、さすがに撤回したようですが。





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Last updated  2011.04.20 05:09:21
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