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カテゴリ:暮らし
「大本営発表」といえば嘘の代名詞のようなもので、昔から国が嘘をつき続けてきたことは事実でしょう。そのことに反対するつもりはないのですが、かねてから評判の悪い「ただちに影響はない」に関する記述には異議ありです。
天声人語 ただちに影響がないというのは、しばらくしてから影響があるということだという解釈がはびこっています。安全基準の成り立ちというものを考えれば、そんなことはないと言うことは分かるはずなのですが、新聞記事までこのていたらくなのはどうしてなのでしょう。 食品添加物であろうと放射性物質であろうと、害があることが分かっている最低レベルからさらに多くの安全域をもうけて基準というものは作られています。ですから、安全基準を少し超えたからと言ってすぐに危険というわけではなく、「相当大きく超えなければ実害はありませんよ」と言うことに問題はありません。つまり、安全基準を超えても「ただちに影響はない」というのはそのような意味です。 確かにわかりにくい表現だとは思いますが、そこをわかりやすく報道するのがメディアの役割ではないのでしょうか。不安を解消するためにわかりやすく解説するどころか、かえって誤解させて不安をあおるような報道をするのは何をねらっているのでしょう。 原爆被爆者の被曝量と福島の原発事故の一般人の被曝量とでは比べるのも愚かなほど違いがあります。それをあえて混同してみせるところに私は何か意図的なものを感じるのですが、素でやっているとしたら、それだけ戦後の衆愚政治が効を奏したと言うことなのでしょうか。 このような発言をすると、私が原発賛成派だと誤解する人もいるかもしれないので一言言っておきます。今回の大震災の起きるずっと前から、私は原発反対派です。核廃棄物の処理すらできないのに、原発推進とは何事かという立場です。その私でも、原発がこんなにもろいものだとは知りませんでした。甘かったな>自分。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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