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カテゴリ:スポーツ
この土・日は千円高速の最終日ということで何処も混むと見て、ITTV で卓球の中国オープンを見ていました。プロツアーの中でも、中国オープンは中国選手の一流どころが本気モードで参加するので見応えがあります。
男子シングルスの決勝は馬琳(Ma Lin)対馬龍(Ma Long)の中国選手同士の対決。馬龍選手は実力は世界一と言われながら真面目そうでトリッキーなプレイに弱そう。案の定馬琳選手のトリッキーなプレイにやられました。馬琳選手もいつもよりよけいにトリッキーなプレイをしていたようで、アナウンサーが何度も「マジシャン」と叫んでいました。 女子シングルスの決勝はシンガポールの第一人者馮天薇(FENG Tianwei)と中国代表選手を破って出てきた世界ランク50位台の中国選手文佳(WEN Jia)の対決。馮天薇は世界卓球モスクワ大会で中国の団体優勝を阻止した立役者ですが、文佳選手はほとんど無名。でも、撃破したそうそうたるメンバー(日本の平野を含む)を見ると、勢いを感じました。結果は私の予想通り文佳選手の優勝。 実を言うと、ここまでは前振りです。中国オープンを見ただけではエントリを挙げるつもりはありませんでした。文佳選手が優勝したことは快挙であることは間違いないのですが、文佳ってだれ?、と思って調べていたらこんな動画を見つけてしまったのです。 卓球というスポーツの美点に、マナーがよいと言うことがあります。ネットインやエッジボールの時には謝罪の意味を込めて手を挙げることが一般的ですし、誤審があっても有利な判定を受けた選手が訂正することも一般的です。世界卓球のような大きな大会でも、誤審を認めない審判に対し、有利な判定を受けた選手が得点板をめくり返して訂正したこともあります。でも、中国選手は勝負にこだわるあまり、マナーが悪いのです。 しばらく前は、中国選手はネットインやエッジボールで得点しても、普通にガッツポーズをしていました。最近は国際大会の常連選手は手を挙げるようになっているようです。慣れていない選手は照れくさそうにやったりしていてほほえましいです。 誤審は滅多にあるものではないので中国選手がどのような対応をするのか知らなかったのですが、上で紹介した福原選手との試合で、文佳選手は有利な誤審に対して知らんふりをしています。台の内側から外に出るボールが台の横に当たることは通常あり得ないので、誤審であることは間違いないのですが、文佳選手は認めません。 実際はエッジボール(イン)ですが、判定はサイド(アウト)。その後副審の意見を受けてノータッチアウトにした模様。 有利な誤審に対してしらばっくれることは卓球では恥ずべき行為とされているので、福原選手も粘りますし、あちこちで日本の関係者が大会関係者と話し合ったりしますが、結局は判定はそのままとなります。 でも、その後の文佳選手のプレーは明らかに集中力を欠いています。卓球の精神を踏みにじった心の乱れがプレーに現れています。そのまま連続2ゲームを失って福原選手に敗れました。後味の悪い敗戦だと思います。目先の一本にこだわらずにフェアプレーに徹していれば、たとえ負けたとしても後味は悪くなかったでしょう。圧倒的に強い中国卓球なのですから、フェアプレーの面でもお手本でいて欲しいものです。 もう一つ卓球独特の習慣について書いておきます。こんな話を見つけたのですが、卓球では無失点で勝つのは品がないとされているようで、通常は一点は与えるようにします。賛否両論あるでしょうが、それが習慣なのでよく見ます。福原選手のようにチャンスボールを与えるような不確実な方法をとることは少なく、たいていはサーブやレシーブをミスします。 また、試合が決まったと思ったとき、阿吽の呼吸でエキジビションに変わることもあります。以前、オルチャコフが水谷に一方的に負けていたとき、オルチャコフから仕掛けて卓球台の周りをラリーをしながら一周したことがありました。もちろん途中からは手前の方にバウンドさせることになります。これもサービスなのでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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