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カテゴリ:医療
以下の記事の事例はNATROM先生の「NATROMの日記」で知ったのですが、「ぐり研ブログ」や告発者である本澤氏のブログなどを読む限り、告発された医療関係者が気の毒でなりません。
「医療ミスで次男が死亡」 政治評論家の本澤二郎さんが東芝病院を刑事告訴 この記事や本澤氏のブログその他を読んだ私なりの事実経過の理解は以下のごとくです。 他の病院で次男の正文さんが脳膿瘍を脳腫瘍と診断され、対処が遅れた。 結果として、次男の正文さんが植物状態となった。 嚥下障害のために胃管を通して流動食を与える経管栄養を行っていた。 本澤氏が経管栄養を拒否し、退院させ、自宅で口から食べさせていた。 一口ごとにむせる状況で、私から見たら完全に虐待ですが、続けていた。 当然のことながら誤嚥性肺炎となりますが、入院させてくれる病院が見つからない。 そうした中、東芝病院が引き受けてくれた。 最終的に誤嚥性肺炎で死亡。 どう見ても東芝病院には感謝することはあっても非難することはあり得ないと思うのですが、どうして刑事告発なんかになってしまうのでしょう。誰かが正文さんの死に責任があるのだとしても、それは東芝病院ではないような気がします。 脳膿瘍を正しく診断できなかったことが本当に初歩的なミスであり、それがもとで植物状態となったのであれば、そのときに関わっていた主治医に責任があると言うことはできるかもしれません。もちろん刑事罰が相当とは思いませんが、民事による賠償責任が問われることはあるでしょう。 一方、嚥下障害があり、口からの食物摂取が無理だとされている患者に、無理矢理口に食物を押し込み、毎回むせるような状況を繰り返した行為は、誤嚥性肺炎での死亡という現実を見れば、重大な過失と言えるのではないでしょうか。過失を刑事罰で裁くことの是非は置いておくとして、現実に過失致死という罪名がある以上、刑事罰を受けるに値するとしたら、告発者本人ではないかと私は思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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