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2012.03.02
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カテゴリ:暮らし
 人間の記憶というものは結構いい加減なもので、情報を得た時点では情報の出所によって信頼性をはかったり、情報の細かい条件などを考慮するものですが、時間が経つにつれて記憶が曖昧になり、いつの間にかとんでもない内容に変化することがあります。

 そのような懸念を抱かせる記事を以下に引用します。特にたちが悪いと思われるのは、見出しです。見出しの始めだけ見ると、現在の福島県についての記事だと誤解する人もいそうです。本文を読めば訂正されるでしょうが、長期的には訂正される前の印象が記憶として残ることもあります。

 後日の記憶の変容を心配する以前に、はじめから内容を理解しないままトンデモ発言に結びつける人たちも居て、実際に2ちゃんねるではそのような発言が飛び交っています。以下の記事の見出しから悪意を感じるのは私だけでしょうか。

被爆でがんリスク42%増加 放影研、50年余の追跡調査
共同通信社 3月1日(木) 配信

 広島、長崎の被爆者のうち、30歳で1シーベルト被爆した人が70歳になった時に固形がんで死亡するリスクは、被爆していない人に比べて42%増加することが、日米共同の研究機関「放射線影響研究所」(放影研、広島市・長崎市)の研究で分かった。1日付の米放射線影響学会の学術誌に発表した。

 放影研によると、1950年から2003年まで被爆者約12万人を追跡した調査に基づく研究で、個人線量が推定できる約8万7千人を解析の対象とした。約5万1千人が死亡し、このうち約1万1千人が、肺がんや胃がんなどのさまざまな固形がんで亡くなった。

 研究によると、被爆時の年齢が20歳の場合、リスクは54%増加。被爆者の死亡率と被爆していない人の死亡率の比較でも、被爆者の方が固形がんで亡くなる人が1万人当たり26人多かった。

 がん以外の死因では、胃潰瘍や肝硬変などの消化器疾患のほか、呼吸器疾患などの死亡リスクも被爆者の方が被爆していない人より増加したが、放射線との因果関係は明らかになっていない。

 放影研疫学部(広島)の小笹晃太郎(おざさ・こうたろう)部長は「放射線とがん以外の疾患との関係や、低線量と残留放射能の影響の研究が今後の課題だ」と話している。


 記事の情報源はここと思われます。実際には1グレイの被曝だったようですね。原爆では中性子線も出ますから、1シーベルトよりは多くなりそうです。いずれにしても、1シーベルトと言えば大変な量ですし、一度に被曝した場合と累積とでは意味合いが全く異なりますから、現在の福島県のリスクをどうこう言える情報ではありません。

 余談ですが、原爆は爆弾ですから被でいいとしても、放射線について語るときは被じゃないでしょうか。





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Last updated  2012.03.02 12:34:32
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