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医療報道を斬る

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2012.04.02
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カテゴリ:医療
 動画ニュース“Eliminating measles ? personal stories”では二つの深刻な事例を紹介しています。今回はその一つを紹介します。

事例1
Nastasia has made a spectacular recovery. Just a year ago she was in a coma after contracting measles. The 16-year-old who lives in Valence, in southeastern France, suddenly complained of a sore throat, red spots appeared and she had a high temperature. After one week at 41°C, she was hospitalised, diagnosed with encephalitis.

Nastasia was in a coma for 12 days. It took her four months to recover.

ナスターシャは劇的な回復を遂げました。ちょうど一年前、麻疹にかかった後に彼女は昏睡状態となりました。フランス南部のヴァレンスに住む16歳の少女は突然の咽頭痛を訴え、赤い発疹が出、発熱しました。一週間後、41℃の発熱が見られたときに入院し、脳炎と診断されました。

ナスターシャは12日間のあいだ昏睡が続き、回復には4ヶ月かかりました。


 ナスターシャもワクチン接種をしていなかったのですが、その理由は日本でも問題となっているホメオパシーがらみでした。

Nastasia was not vaccinated. Her mother Corinne, a nurse and physiotherapist, explained the reasons for her choice.

“I didn’t have Nastasia vaccinated because I think that one builds one’s own immunity. I treated her with homoeopathy, I helped her build her immunity. Before contracting measles, Nastasia was never ill. I have nothing against the principle of vaccination, because I think that prevention is important. However, in vaccines, there are many additives, aluminium among them. We know now that aluminium might be one of the causes of Alzheimer’s disease, it can trigger many other ailments. After all, I would have liked her to catch childhood illnesses when she was little. I didn’t think I was taking a risk. I thought it was not necessary to have her vaccinated.“

ナスターシャはワクチン接種をしていませんでした。看護師であり理学療法士でもあるナスターシャの母コリーンは、その理由を以下のように説明しました。

「私がナスターシャにワクチン接種をさせなかったのは、人にはその人固有の免疫があると思ったからです。私はホメオパシーで彼女を治療し、彼女固有の免疫獲得の手助けをしたのです。麻疹にかかるまで、ナスターシャは一度も病気になりませんでした。私は予防が大切だと思っているので、ワクチンの原則に反対するつもりはありません。けれども、ワクチンの中にはアルミニウムを含む多くの添加剤が含まれています。私たちはアルミニウムがアルツハイマー病の原因かも知れないことを今では知っていますし、他の多くの病気を引き起こす可能性もあります。結局のところ、私は彼女がまだ小さかった頃に子供の病気にかかっていて欲しかったのです。私はリスクを冒しているつもりはありませんでした。彼女にワクチンを接種する必要があるとは考えていなかったのです。」


 (現在ヨーロッパで使われている麻疹ワクチンにはアルミニウムは含まれていないことはニュースでも触れられています)

 昔、私が子供だった頃、麻疹は誰でもかかる病気でした。それでもあまり重症者が居たという記憶はありません。そのころには赤痢やコレラなどのもっと怖い病気も実際にあって、私と従兄弟が同時に赤痢になり、従兄弟は死にました。それから10年ほどして、我が家の向かいの家の女の子も赤痢で亡くなりました。そんな環境ですから、麻疹ごときでは重症感を感じなかったのかも知れません。実際には重症の事例もあったようです。

 子供の頃にほとんどが麻疹を経験していれば、みんな免疫を持っていますが、今のように小児期に罹患していない人が増えた場合にワクチン接種がなければ、大人になって発症するリスクが高まります。その場合、たいていは重症となります。ネットなどでワクチンを否定している人たちはリスクをふりまいているのだと言うことを理解して貰いたいと思うのですが、まあ、無理でしょうね。

つづく





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Last updated  2012.04.02 18:24:04
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