前回に続き、動画ニュース
“Eliminating measles ? personal stories”からもう一つの事例を紹介します。
事例2
“Max fell ill when he was six months old. He was still a baby. He probably contracted measles at his brother’s kindergarten. He got really sick. But after one week, the symptoms disappeared and after that, he developed normally. It was all forgotten, everything was back to normal. That’s what we thought,” explained his father R?diger Sch?nbohm.
Measles had however triggered a subacute sclerosing panencephalitis, or SSPE, a rare chronic, progressive and fatal neurological pathology. One case in 25,000 throughout all age groups, rising to one in 8,000 in children infected under the age of two.
The first symptoms appeared 10 years after the infection. His mother, Anke Sch?nbohm a trained nurse, explained: “He has been in a persistent vegetative state since April 2006.”
「マックスは月齢6ヶ月の時に病気になりました。まだほんの赤ちゃんの時のことです。おそらくはお兄ちゃんの幼稚園で麻疹をうつされたのでしょう。非常に具合が悪かったのですが、一週間後には症状もなくなり、その後は何ともありませんでした。すべては忘れられ、何もかも元通りに戻ったのです。そのときはそう思いました」父親のR?diger Sch?nbohm はそう説明しました。
しかしながら、麻疹は亜急性硬化性全脳炎(SSPE)の原因となるのです。それはまれで、ゆっくりと進行する致命的な神経病変です。全年齢では25,000人に一人の発症率ですが、2歳以下で感染した場合には発症率は8.000人に一人にまで跳ね上がります。
最初の症状は感染の10年後に現れました。彼の母親で有能な看護師でもある Anke Sch?nbohm は次のように説明しました。「彼は2006年の4月以来植物状態にあります」。
95%以上の人が免疫を持てば、ウィルスが循環するだけの数を維持できなくなり、麻疹は根絶します。ところが、最近のヨーロッパでは麻疹の患者はかえって増えています。2010年、2011年の麻疹の発生数はヨーロッパ全体で年間30,000人以上です。これは2009年の4倍に当たるそうです。
マックスは月齢6ヶ月の時に感染しました。みんながワクチン接種をすることになっていたとしてもまだ接種する年齢ではありませんでした。でも、感染者がほとんど居ない環境であったなら、マックスも感染することはなかったでしょう。
どんなことにもリスクはありますから、ワクチンにもリスクはあります。それでも、実際に麻疹にかかるよりは安全です。そして、今の世代全員がワクチンを接種することで麻疹を根絶することが出来れば、その後に生まれた子供はワクチンを接種する必要がなくなるのです。今の子供が天然痘の種痘を必要としないように。